"君"依存症

存在

昔から僕は、人並みより平凡さが欠けていて。

変人。

変わり者だと、色んな人間に言われたことがある。

もちろん、僕にそんな自覚なんてあるはずもなく。

自分にとっては、その言葉は中傷の一種に過ぎなかった。

どれだけ傷付いたんだろう。

人と違うことがそんなにいけないことなのか。

そんな疑問を、繰り返し頭の中に並べる。

変人っていう言葉を、褒め言葉として受け止めている人がいるけど。

僕には理解できない。

今も昔も。

僕は何も変わらないでいるつもりだけど。

もしかしたら気づかない間に、僕も大人の階段を上っているのかもしれない。

だとしたら、僕に変わり者だと言った人間は皆。

今の僕を見て、あの時と同じ台詞を僕に言えるんだろうか。

"君"依存症

"君"依存症

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-05-22

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