"君"依存症
存在
昔から僕は、人並みより平凡さが欠けていて。
変人。
変わり者だと、色んな人間に言われたことがある。
もちろん、僕にそんな自覚なんてあるはずもなく。
自分にとっては、その言葉は中傷の一種に過ぎなかった。
どれだけ傷付いたんだろう。
人と違うことがそんなにいけないことなのか。
そんな疑問を、繰り返し頭の中に並べる。
変人っていう言葉を、褒め言葉として受け止めている人がいるけど。
僕には理解できない。
今も昔も。
僕は何も変わらないでいるつもりだけど。
もしかしたら気づかない間に、僕も大人の階段を上っているのかもしれない。
だとしたら、僕に変わり者だと言った人間は皆。
今の僕を見て、あの時と同じ台詞を僕に言えるんだろうか。
"君"依存症