ある日の風
古い校舎
一番上の教室
いつものように窓側に座って
いつものような講義が流れる
ふと
斜め前の窓を覗いた
おや、と
四角く切り取られた別世界一つ
別のレンガの建物と
それに匹敵する高さの大きな木
その木の下にある木目のベンチに
間を開けて座る男女が二人
生暖かい夏風に吹かれて
木々が
落ち葉が
彼らの髪が
彼らの思いが
ゆれる ゆれる
ある日の風
古い校舎
一番上の教室
いつものように窓側に座って
いつものような講義が流れる
ふと
斜め前の窓を覗いた
おや、と
四角く切り取られた別世界一つ
別のレンガの建物と
それに匹敵する高さの大きな木
その木の下にある木目のベンチに
間を開けて座る男女が二人
生暖かい夏風に吹かれて
木々が
落ち葉が
彼らの髪が
彼らの思いが
ゆれる ゆれる
ある日の風