隠し事

もし、チャンスがあれば。。。

歌からのストーリー

隠し事

僕は大切な人がいる。
本人が気づいてないけど
その人がいつも僕に対しては特別な存在

♪見つからないよ絶対に... 僕の隠し事は絶対に...

"ゆりな、一緒に帰ろうか"
"ううん、先に帰って。"

今回は初めてじゃない
彼女が僕の誘いを断ったこと

僕と彼女、ゆりなは近所の友人で幼馴染(おさななじみ)なので、物心がつくようになってからずっと彼女と一緒に家に帰ってるけど
この間、僕たちはバラバラに帰ってしまった
や、この間っていうより
ゆりなが彼氏ができてあのときから...

"そっか..じゃ、俺先に"
"うん、気をつけてね"

「やっぱり今日もあいつを待ってんか...
彼女の思いを全然思ってくれないゆりなの彼」

"有紀、ゆりなのことお願いね"
ゆりなのお母さんに頼まれたけど、僕は全然できず..
「お母さん、おめぇのこと心配してるぞ、夜遅く帰るな!」
簡単の普段のことでも言えないから
自分の気持ち.. まったく伝えらんない

♪夢の中でいつも伝えられるんだけど...

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"ゆりな!どうしたの?、目腫れてるよ"
"あ、ちょっと寝不足かな.."

「寝不足なんてねぇーよ
泣いてたでんじゃないか。」

僕は彼女のところに一瞥した。どう見ても病気になってる人みたい...
昨夜の電話思い出した。

「有紀、あたし振られちゃったんだ...」
「...」
「彼にもう好きじゃないって言われたよ」
「ゆりな...」
「有紀... あたし、この世界嫌だよ..」

今の事情を見るとゆりながまだ他の友達に伝えてないかも。
嘘ついたから。
おい、作った笑顔しないでくれ。
僕、全然見たくないから...

♪不安を抱えてしまった君を笑わせるためなら...

今、できることがあれば
ただ、元の君戻せれば..

♪魔法使いなんかにもなれるんだよなぁ

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ゆりなが振られちゃったときからもう1ヶ月経った
けど、その傷はたぶん心に強い不振の念を植え付けたはず

元気が全然感じられないゆりな
まるで曇りの空のよう...
笑顔って言うものがどっかに行っちゃったみたい
泣きそうな顔、僕は自分の目を刺したいぐらい見たくはない

毎日のように、授業終わってから僕は彼女のところに行った。
"ゆりな、帰ろう"
"後で行くとこあるから、有紀さっきに帰っていいよ"
"どこに?じゃ、俺も一緒に..."
"いいえ、帰ってください。一人で行くから"

心の底から不安な感じがしたけど
彼女はそうしたかったら、ゆりなの意志だから

"分かった。夕飯は?"
"要らない、お母さんに伝えといて。"
突然ゆりなが教室を出た。誰もいない廊下から彼女の足跡の音まで聞こえた。
僕は彼女の姿を角のところに曲がったときまでずっと見てた。

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雨降ってきた。
もう真冬中入ってるけどたまに小雨が降ってる。
傘持ってんかな?、あいつは...

トゥルルルー 
携帯の音が鳴った。画面を見ると、ゆりなの番号が表示されている。
"よっ"
「傘持ってない」
不機嫌な声を聞こえた。とともに、ザ-ザ-の雨音もはっきり聞こえた。
"今どこ?"
「3丁目のパン屋さんの前」
"おい!結構遠いじゃん、なぜあそこまで..."
「いいから向かいに来て!」
電話切れた。
行くしかないなぁ...
僕も文句言われたくないから、なぜわざわざあそこまで行ったか理由後で聞いてもいいでしょう

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"遅い"
"1丁目から歩いてきたぞ!"
"でも遅い"

もうゆりなと口喧嘩しても意味ないから僕は黙った。
征服の上着もかなり濡れてる。僕たちの学校の上着は黒けど普段よりちょっと濃く見えたから。
長い間に雨の中でいたらしい。
"パン屋さんと用があった?"
"パン屋さんじゃないけど"
"じゃ、どこと?"
"永久川"

永久川はこの町の一番大きい川で、町の真ん中を流れ通っている。この町の中心とも言える。このパン屋さんからわずか500メートルぐらいと気がするけど、パンやまで歩いてきてもそんなに時間かからないと思う。
"ここから遠くないじゃない?"
"...あたし、道迷った。"
"は?永久川からここまでだけ?"
"うるさいよ!道を覚えるなんて苦手だから!なんか問題ある?"
すごく怒ってるゆりな
"はいはい、問題はありません!"
"そう、有紀は黙ってて"

向かいに来てくれないほうが良かったんじゃないかな?
僕はちょっとだけ怒ってるけど、ただ心の中だけで。

♪君の心迷わないように...

"今度地図を描いてあげよっか?"
"そんなもの要らない。後で失くしちゃうはず。"
僕たちの話はここまでだった。家までの帰り道は傘にぶつかった雨の音だけ響いてた。

♪消えない地図が描けたら...君は笑ってくれるかな...

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友達と話したら笑ってるけど
なぜ僕とだけでこんなにわがままになってんか?

しかし、このようで良かったと思う。
僕は彼女の偽笑顔が嫌いだから、
素直のゆりながやっぱもっといい。

でも、本当の笑顔取り戻せるように、何とかしなくちゃ。

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"ねぇ、どこまで行くの?眠いよ!寒いし..."
"着けば分かるからちょっと静かにして!"
"だって聞いたから答えなさい!"

♪僕らはどこへ行こうか。始まりの朝はすぐそこまで...

今僕はゆりなを自転車の後ろに乗せて走っている。
今朝彼女のところに電話して「一緒に行ってほしいところがあるからちょっと時間くれ」と言った。
でも、ゆりなの好奇心が強すぎて、ずっと僕に聞いてる。
冬だから日の出がちょっと遅い。今の時間はそろそろ6時だけど、太陽が出る気配無し。
でも、僕にとってとてもいいチャンス。

♪だからさ君の目の前で1・2・3で手を掴んだ。今歩き出すための魔法...

"永久川?"
僕たちが着いたところは永久川4丁目側。大橋の下で自転車止めて座ってた。
こんな寒さの中でうろうろしてる人が僕たちだけだった。
"いつ来ても大丈夫じゃない?なぜこんな朝早く..."
"おめぇに見せたいから"
"はぁ?何を"

川の向こうに指を指した。ゆりなが僕の指し指のほうに顔を向け、
"すごい..."
出てきた太陽の光が川の水面に映ってきらきら輝いてる。薄いオレンジ色の日差しが川を金色に染めた。たぶん、大ショックを受けたようでゆりなの口がちょっと開けっ放しの状態になった。
"どう?"
"やばい、これは超きれい。なぜ有紀知ってるの?"
"ここは俺の秘密のスペース"
"有紀の特別なところならなぜあたしに教えた?もう秘密じゃないよ"
"おめぇは俺の特別な人だから..."

♪ねぇ、誰も届かないような... 二人だけの場所を作ろう

"な..何と言った?"
"お前は俺の大切な人だから教えた"
"有紀..."
ゆりなを驚かせた。彼女の顔に今たくさんの疑問が書いてあるみたい。
"あいつを忘れよ!おめぇのそばに俺がいつまでもいるから"

彼女の手を掴んでその小さい体を抱きしめた。
驚きすぎかもしれないがゆりなは全く動かなかった。
"うそ..."
"嘘ついてるように見えるかい?"
"そうじゃないけど...信じられない"
"今すぐ信じなくていい。俺がやって見せるから、その大切さを"

♪握り締めた君の手を僕は離せない...

"有紀"
"?"
"あたし、ここ大好きよ"
"また来て"
"でも、一人でだったら迷っちゃうんだけど"
"地図は?"
"いや、有紀はあたし専用の地図になって!"
"おい!俺は人間だぞー"
♪このまま消えない地図を、二人歩いて行こう

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僕は大切な人がいる。
本人がもう気付いてしまったんだけど
その人がいつまでも僕の特別な人で

ただ、僕と君だけで
♪ 1・2・3それぐらいで日々の大切さを手に入れてしまった...

隠し事

『ユニゾンスクエアガーデン』「スカースデイル」という歌の歌詞をお借りしました。


日本語の間違いがあるかもしれませんが
よろしくお願い申し上げます。

隠し事

こんばんは 初めての作品です。 自分が大好きなバンドの歌詞を基づいてこの作品を作りました。 ぜひ、読んでみてください。 よろしくおねがいします。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2014-05-16

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