サッカーボールに恋をする。

サッカーボールに恋をする。

小学五年生になった転校初日、私はそこで初恋をするのです
サッカーボールみたいに、よく跳んでる君に。

涙が出るほど愛しくて、息が詰まるほど苦しい恋を
君にしてしまったのです。

1章:転校

四月、1年が始まる季節


転校転入が繰り返される、少し切ない時期



かくいう私、空野芽(そらの めい)も新しい小学校への道を歩いている


新しいマンションから徒歩7分程度の公立校



私の家は北海道から大阪への父の転勤に付いて来た、所謂転勤族


幾度となく繰り返された転勤のため、転校には慣れっこだ


周りを走ってすり抜けていく年下と思われる少年を見つめて、目を伏せた



「きっとまた転校するんだろうなぁ、仲良くはならなくていいかなぁ」


少しだけ目を伏せて呟くと、また笑顔を作って前を見た



そして、歩き出したのだった



【1章:転校】

(出会いまであと少し)

サッカーボールに恋をする。

サッカーボールに恋をする。

単純な女の子と小さいサッカー男子の 凄く愛しい恋愛事情

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-05-16

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