花が咲く。

巡らぬ時の。

巡らぬ時の。

時に選ばれし屍よ、
歓喜讚美と花散らす
命短し赤子の根
刈られ嘆くは其の母よ

母が恋しと泣く娘
娘愛しと哭く母に
七面倒と息溢し
母娘再び合間見ゆ

行きはよいよい
帰りは云々
娘帰るか母行くか
それ知るべしは屍のみぞ

あはれ屍、巡らぬ君よ
花咲くころを忘れやはする

花が咲く。

花が咲く。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-05-12

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