桜吹雪

女はいつだって心で恋愛してるけど
心は身体在らずに成り立たないわ

貴方に抱かれた時、私人間だと思った
必死に揺れるあなたの身体を見て
どんな顔をしているのかと

私を抱き締め幸せと言ったあなたは
どんな顔を どんな気持ちを どんな未来を

あの時抱き締め返していれば
背中に腕を回してもっと密着させていれば
未来は変わったのかもしれない、なんて

桜吹雪の中で考えた
この風景も隣で見れたかもしれない
なんて


散りゆく桜にあなたをみた

アルコールの匂いと共に春が去って
嘘のように夏がくる

桜吹雪

桜吹雪

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-05-02

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