桜吹雪
女はいつだって心で恋愛してるけど
心は身体在らずに成り立たないわ
貴方に抱かれた時、私人間だと思った
必死に揺れるあなたの身体を見て
どんな顔をしているのかと
私を抱き締め幸せと言ったあなたは
どんな顔を どんな気持ちを どんな未来を
あの時抱き締め返していれば
背中に腕を回してもっと密着させていれば
未来は変わったのかもしれない、なんて
桜吹雪の中で考えた
この風景も隣で見れたかもしれない
なんて
散りゆく桜にあなたをみた
アルコールの匂いと共に春が去って
嘘のように夏がくる
桜吹雪