GAME

GAME

ちくたくちくたく
ぐるぐる流れて
どろどろと舌に絡みつく

吐く息 吐くことば
全部がねっとりへばりついて

僕を動かす「何か」が
声を荒らげる

僕は僕を追い詰めて
自分の首は自分で狩るからと
意地をはっても

鎌首を擡げた恐怖と絶望が
僕をこのゲームの終焉へと導いて

真っ逆さまに眩んだ視界と
真っ赤に染まる手首が
僕のなかに流れこむ「何か」を加速させる

地面が蒼くて
空が土留め色で

ああ、もっとこの空を見ていたいと
思った時にはもう
ゲームは壊れた後だった

GAME

人生なんて所詮ゲーム

ありがとうございました。

GAME

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-05-02

Copyrighted
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