GAME
ちくたくちくたく
ぐるぐる流れて
どろどろと舌に絡みつく
吐く息 吐くことば
全部がねっとりへばりついて
僕を動かす「何か」が
声を荒らげる
僕は僕を追い詰めて
自分の首は自分で狩るからと
意地をはっても
鎌首を擡げた恐怖と絶望が
僕をこのゲームの終焉へと導いて
真っ逆さまに眩んだ視界と
真っ赤に染まる手首が
僕のなかに流れこむ「何か」を加速させる
地面が蒼くて
空が土留め色で
ああ、もっとこの空を見ていたいと
思った時にはもう
ゲームは壊れた後だった
GAME
人生なんて所詮ゲーム
ありがとうございました。