変わりつつある空
とくにいみはないのだけれど、さみしいのです
どうやっても変化をしたがるのが人間と言うものらしく、私も漏れなくその一員になりたがっているようだ
化粧をしはじめ、ピアスに穴を開け、たくさん洋服を買い、周囲の視線を気にする
けれど、どうせどこかへ行く予定もないし、誰かと会う予定もない
自己陶酔? 自己満足?
どうしても満たされないくせに
ぽっかりと空いた穴を埋めるように、紅茶を飲んだとしても、焦燥感は消えることなく、風船のように膨れ上がる
砂糖に群がる蟻のように、なにも考えることなく人生を謳歌できたら、と願わないことはない
そうやって暗がりに飛び込もうとするたびに思うことは、私がすべて悪いと言うことで
散らかったものを収束する手立ては分からないし、自分がしたいことはなんであるのか分からない
ただ、以前できていたことをしなくなり、腐敗していく様を、第三者のように傍観しているのが、たまらなく苦しい
暑くなってきた日本の海にダイヴして、魚のように泳いでみようか
いや、明るみはじめた空を、鳥のように羽を伸ばして飛び立ってみるのもよいだろうか
私は人間をやめたいようで、やめたくなくて、やめたくない
変わりつつある空