俺のSFがミステリーな件について

第1話

俺はごく普通の宇宙探偵。名前はシャーロック乱歩21世。年齢は20万とんで17歳。火星立ジュピター大学付属高等学校2年4組15番として普通の学生生活を送っていた。
「暇だなあ」
その声は・・・
「体操着忘れちゃったよー」
知らないやつが知らないやつと話している。なぜ知らないのか。それは俺以外全員火星人だからだ。



「お父さん、会社で失敗してしまってナ・・・火星に転勤になった」
「おもろイ」
「だから火星に転校ダ」
「いいヨ」



あの時断っておけば――――そのとき。
キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この声は・・・
知らないやつが叫んでいた。
「し・・・死んでる」
知らないやつが話す。
「き、救急車だ!」
知らないやつが指示を出す。
「たかし!たかしーーーー!」
知らないやつが泣いてる。やれやれ・・・宇宙探偵の腕の見せ所だな。
「ちょっと失礼」
「な、何だよお前!誰だよ!」
「俺の名はシャーロック乱歩21世。宇宙探偵サ」
「う、宇宙探偵・・・」
「ふむ、被害者はたかし20万17歳。通学途中に何者かに刺されて死亡した・・・一緒に通っていた方は?」
「お、おれだよ」
「じゃあお前だろ」
「ば、ばかな!証拠は!?証拠はあるってのか!?」
その発想はなかった。
「フン。すぐにでも見つけてやるさ。おっと、そろそろ授業のチャイムが鳴るぜ」
「たしかに」
がやがやがやがや
「さあ、今日の授業を始めます。今日は宇宙戦争の歴史についてです。」
くだらん。しかしどうやってたかしは殺されたというのか?あの時現場には凶器らしきものはなかった。それに雑踏の中で誰が犯人でもおかしくはない・・・。しかしこの学校への道での事件だ。この学校のやつらが犯人に違いない・・・。犯人はたかしを殺した上で、平和面して授業を受けていやがるんだ!サイコパスだぜ・・・。
「21世くん。問3の答えは?」
「4x-21です」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
俺の偏差値は2000だ。このくらい当然サ。



キーンコーンカーンコーン

俺のSFがミステリーな件について

俺のSFがミステリーな件について

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-05-01

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