「こうゆーのもあり?」

「かんべんしてよね・・・」

 私たちのクラスは毎回月の初めに席替えをする。今日がその日で席替えをしたのだけれど、

また、増川の隣かよ。

 不覚にも二度も隣の席の人が一緒になってしまった。

 ほんと、かんべんしてほしい。どうして神様は私に優しくないのだろう?

「名倉、よかったな。これって運命じゃね?神様って優しい」

 私の心の中とは裏腹に増川はそーとー喜んでいるようだ。てゆーか、考えてることが違いすぎる。

「また隣よろしくな」

「あー、うん」

 そう言ってニコッと笑った増川がかわいすぎて、少しキュンとなったのは本人には内緒にしておこう。(調子に乗るから)

「こうゆーのもあり?」

「こうゆーのもあり?」

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-12-02

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted