「はぁ、席替えか・・・」

「はぁ、席替えか・・・」
 
私たちのクラスは毎回月の初めに席替えをする。今日がその日だ。

「やだなぁ、この席から離れたくなーい」

「増川が好きだからー」

 私が独り言を言っていると、隣の席の増川がニヤニヤしながら私の言葉につけたした。
 
 ほんと頭大丈夫かしら。自意識過剰?見たいな?

「あのね、私がこの席離れたくないって言ったのは増川のこと好きだからじゃないよ。窓側であったかいから離れたくないっていったの。分かる?」

 できるだけ増川をバカにするように、増川でも理解できるように(頭悪いから、この人)言った。

「照れんなって、ほんとはまた俺と隣になりたいとか思ってんだろ」

「日本語通じてますか?」

 通じてなかったみたいだ。増川は「ハハハ」と笑ってまたまた一言。

「隣になれるといいな、名倉」

 ほんと、人の話きぃてねーな。

「はぁ、席替えか・・・」

「はぁ、席替えか・・・」

ギャグです。 かわいそうな子がでてきます。 よくありそうな感じにしました。

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-12-02

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