亜細亜帝国海軍台南女性兵学校
亜細亜帝国海軍台南女性兵学校
もう1つの地球、ユーラシア大陸の半分と東南アジア全域を領土に持つ
「亜細亜帝国」俺はそこの誇り高き海軍士官として各地の任務に就いていた
越南(ベトナム)での任務を終え、大佐に昇進しそれに伴い
前任者の定年による退官で空席になった「亜細亜帝国台南女性兵学校」の
校長として赴任する事になった
兵学校の校長と言うが実際は数百人規模の部隊、3隻の艦船の指揮官である
そもそも何故「女性兵学校」が出来、今日の様に軍隊の主力が女性になったのか?
それは50年前に帝国全土に流行した特殊な病に端を発した
それは男にのみ発病し、死に至らしめ男子の出生率を著しく下げた
その為現在男の軍人は俺の様な仕官位しかおらず
もっぱら現場は女性に任されていた
弐碌式陸攻・・・本来は陸上攻撃機だが戦争の少なくなった現在では
内部に座席を配置し仕官用の輸送機として使われる・・・からタラップで
地上に降りると軍の儀礼用制服を着た女性が近寄って来た
「長旅お疲れ様です、ようこそ台南女性兵学校へ」
台南女性兵学校の敷地は広い
生徒数こそ120人と少ないが実戦練習艦「淡雪」が停泊している軍港
100m規模のプール、寄宿舎を持ち
施設の充実さでは本土にある「呉」「単湾」「佐世保」に迫る
流石に唯一の共学校であり最大の規模である兵学校
「横浜本校」には及ばないが・・・
親衛隊選抜開始
兵学校を卒業すると一旦卒業生は実地に配属される、
しかし一部の者は毎月行われる「親衛隊選抜試験」を
受ける為に兵学校へ戻ってくる
「親衛隊」は俺みたいな「上級仕官」の身辺を警護する者で
最下位とはいえ仕官クラスの給金と待遇が与えられる
亜細亜帝国の抱える1つの問題として貧富の格差がある
数少ない男子に生まれれば国の保護を受けられるが
大多数の女性は貧困から軍に志願する者も多い
「大人になったら親を子供は養うもの」という考えが根強いこの国で
安定した給金をもらえる軍隊は人気職の1つだった
しかも「エリートコース」である親衛隊になれば家族は安泰だといえた
「今月の親衛隊希望者です」
秘書官の女がそう言ってファイルを俺に渡した
「この伊勢谷里香ってのは・・・」
「一応立候補権は学生にもありますから」
秘書は事も無げに言った
「至急呼んでくれ」
伊勢谷里香・・・
学生の制服であるネイビーのセーラー服を着た里香は緊張した面持ちで
立っていた、イマドキの子らしくスカートは短くしており
白く美味しそうな生足が見えていた
「資料は見させてもらったよ、身体能力に恵まれている他ははっきり言って
凡庸以下だ・・・何故親衛隊に?」
「私・・・北台の祖台村の出身なんです・・・」
「北の寒村だよね?」
「はい・・・」
「親衛隊に入れば学生給金より数倍の収入が入るからね」
「妹や弟が居るんです・・・少しでも多く仕送りしないと・・・」
「兵学校と親衛隊育成プログラムの両方を受けるのはかなり大変だよ?
選抜に入ったからって全員が親衛隊に入れるわけじゃない、どうだろう
今回の選抜は一旦諦めて卒業後選抜を受け直しては?」
「それは在学中は認めないって事ですか?」
里香は強い眼差しで俺を見た
「選抜受験資格は学生にもあるのに・・・そう言いたいのかな?」
「はい」
やはり良い目をしている・・・
「わかった、覚悟があるなら試験してやろう・・・合格すれば選抜プログラムと兵学校の
養成プログラムを融通してあげるよ」
「是非・・・お願いします」
俺は部屋のドアの鍵をかけた
陵辱試験
「親衛隊に入ると警護対象と同衾する事になるのは知ってるよな?」
背後から見ても分かる位肩が反応した
「
亜細亜帝国海軍台南女性兵学校