ダブルクロスお試し企画
・これは過去に別場所で公開したF.E.A.R.出版のダブルクロスthe 3rd editionの疑似リプレイを小説として書き起こしたものです。何卒。
・鬱、流血表現なども含みます。閲覧のほどは自己責任でお願いします。
ダブルクロスお試し企画:『汝は人狼なりや?』
ダブルクロス、お試し企画
GM:それではダブルクロスお試し企画、始めていきましょう!
ルカ:ダブルクロスか……俺、本格的に知らないんだが。
夕月:僕はリプレイぐらいなら見た事あるよ。
羽月:俺は1,2回通してやったことはあるかな。
凛:私は羽月から軽く概要とか用語を聞いたくらいだ。
GM:なるほどなるほど。今回はダブルクロスって言うゲームの世界観とかシステムのざっくりした説明になるよ。次回からキャラクター作成だから読み飛ばしてくれても構わない。
今回はがっつり小説調にまとめる予定だから細かいところはその度その度で解説するぜ。
とりあえず基本知識からかな。
・ダブルクロスってなんぞ?
羽月:簡単に言ったらプレイヤーは「オーヴァード」と呼ばれる超能力者になって事件を解決する、と言うモノだ。
ルカ:厨二だな。
夕月:厨二だよ。
GM:プレイヤー達は全員「レネゲイドウイルス」と言うウイルスに感染している。このウイルスのおかげでオーヴァード達は各種能力を使用出来るようになるんだ。で、その力の大まかな種類を「シンドローム」と言う。
凛:ウイルスに感染する、だからシンドローム(症候群)ってことだ。
ルカ:でも力が使えるならそれでいいんじゃないか?
羽月:いや、いくら力って言ったって発生源はウイルスだ。力を使い過ぎればウイルスに理性を蝕まれて「ジャーム」と言う化け物になる。
ルカ:うわぁ……。
GM:それでどれだけウイルスに理性を蝕まれているかの指標を「浸食率」って言うんだ。スタートが平均30%台で、ゲーム終了時に100%を越えているとキャラがジャームになる。
でも浸食率が上がるとダイスボーナスがあるから一概に上がるのが悪いとは言えないんだよな……。その辺はチキンレースみたいな物だ。
羽月:しかもものすごい頻繁に浸食率が上がるからラスボス直前になると浸食率が「ウボァー!」な事になってるw
夕月:120%を越えてからが本番なんてキャラクターも稀に見かけるねw
ルカ:え? 終了時に100%越えてたらダメなんだろ? それもう死んでるんじゃないのか?
GM:いや、最後に「バックトラック」って言う浸食率を下げられるチャンスタイムがあるんだ。ラスボスを倒したボーナスステージみたいなもんだな。
夕月:そこで鍵になるのは「ロイス」だね。
・ロイス?
羽月:簡単に言うなら「絆」みたいなもんだな。オーヴァードを現実に繋ぎ止める鎖とも言い換えることができる。
夕月:帰るべき場所とか無いタイプだったら「死んでもいいや!」なんて考えちゃったりするけど、仲間とか友達とか恋人とかいたら「ここで死ぬわけにはいかないんだ!」って意識して現実に帰って来れるって事。
ルカ:よくありがちなアニメの展開を再現出来るわけか。
GM:覚える事が多くて大変かもしれないが、このロイス、対象が死んだり裏切ったりすると「タイタス」と言う物に出来るんだ。
タイタスはオーヴァードを現実に繋ぎ止める力を失ったロイスの痕跡みたいなモノと言う認識でいい。
羽月:ロイスは好きなタイミングでタイタスにする事も出来る。戦闘中にタイタスにして戦闘不能状態から復活とか。
ルカ:じゃあロイス取りまくった方がいいんじゃないか?
夕月:ロイスもタイタスも7人までしか取れないよ。あんまり7人限界まで取得してるパターンは見かけないけどね。ついでにロイスは別名残機とも言われる。
凛:まとめると死なない程度に影響率をあげつつロイスを守りながら事件を解決しラスボスを倒せ、って事か?
GM:それであってるwそれじゃ、次は「シンドローム」と「エフェクト」について。
・シンドローム? エフェクト?
羽月:シンドロームってのは……まぁ、ポケモンで言う「ほのお」とか「こおり」とかの属性みたいなもんだ。で、エフェクトがその属性の中の「わざ」だな。
GM:ポケモン説明万能すぎるな。それ以外で説明するなら……何も思いつかないのが悲しいところだ。
ルカ:何か大体わかった。
夕月:でも実はエフェクトは凄い種類が多いんだよね。しかも効果の強弱もまちまちだし。
羽月:シンドロームだけで12種類ぐらいあるしな。火、水、風(以下略)銅、銀、アダマンまであったスベリオンには敵わないが。
GM:レベルをあげて物理で殴ればいいわけじゃねーからこれw確かに物理で殴るシンドロームはあるけどさw
凛:マジで?
夕月:意外とマジでw
羽月:じゃあ次は各種シンドロームの説明か。
・エンジェルハイロゥ
GM:別名「光使い」だな。レーザー射撃だったり相手の目を欺く幻惑などが得意だな。安定して使えるから初心者向けだ。
夕月:マスパとかレーザービームがちょっと似てるかな?
ルカ:なる程な。
羽月:ただし火力はそこまで無いな。
・バロール
GM:「重力使い」だ。重力を操るだけでなく空間や時間まで歪められるぞ。だが正直扱いが難しいから初心者には向かない。
凛:重力……かぁ。
羽月:分かりやすくていいけどな。重力使い、それは厨二病が一度は憧れるモノ。
・ブラックドッグ
GM:さぁ皆さんお待ちかね、「電気使い」の登場だ。火力も高いし自分の腕を改造して遊ぶ事も出来る。王道だし初心者向けだが、たまに回数制限があるのが痛いな。
夕月:ユニークアイテムにレールガンもあるし超電磁砲ごっこもできるよ。
ルカ:なんか現代社会シナリオで無双しそうだ。
羽月:大体あってる。あとは機械を操ったりとかもできるな。
凛:かなり万能だな。
・ブラム=ストーカー
GM:全シンドローム中多分最高難易度、「血液使い」だ。従者を作ったり出来るんだが扱いが難しいんだよな、これが。
凛:血液使いってなかなかいい例が思いつかないなぁ……。
羽月:まぁな。しかもブラム=ストーカーはエフェクトを使うとHPが削れるからHPなんて飾りです状態になる。
ルカ:とりあえず扱いが難しいと言うのは分かった。
夕月:血液使いは本当に難しいからね……。
・キュマイラ
GM:さぁ、脳筋の時間だ! 「獣になる能力」、とでも言おうかな。とにかくパワーファイターだ。何でもかんでも物理で解決できるから初心者向けだぞ。
ルカ:非常に分かりやすいな。
夕月:敵が多かったら腕を増やして殴り倒したりとかやりたい放題だからね。
凛:何それ怖い。
・エグザイル
GM:キュマイラと似て非なる「自身の体を自在に変形させる」シンドロームだ。決定打には欠けるが万能だな。自分の骨や髪を武器にしたり内蔵を動かして致命傷を避けたり出来る。
羽月:しかも自分の顔まで自由自在に変える事ができるからな。遊び倒せるシンドロームではある。
凛:でもなんか悪役っぽいよな。
夕月:使ってる人もあんまり居ないしねw
羽月:それは言わないお約束w
・ハヌマーン
GM:最高速のシンドローム、ハヌマーン。能力値も安定してるし他のシンドロームと組み合わせて使いやすいな。ただし火力はその分低いけどな。
ルカ:速いだけなのか?
夕月:あとは音とか大気も操れるよ。
凛:「速さが足りない!」
・モルフェウス
GM:「錬金術師」のご登場だ! 武器や乗り物を自由自在に生み出す事ができるぞ。火力は低いがかなり万能だ。
羽月:ロボも作れるぞ!
ルカ:マジかよ。
夕月:正直作ってもコスパ悪いからネタにしかならないけどね。それならいっそヘリコプター作るよ。
凛:需要あるのか……? それ……。
・ノイマン
GM:ノイマン、それは「天才」になるシンドローム。攻撃はボロボロだが補助や情報収集では大活躍のシンドロームだ。初心者向けでは無いがな。
ルカ:天才ねぇ……。
夕月:あとはゲームマスターに答えを聞くエフェクトもあるよ。
凛:え? それ反則じゃ無いのか?
羽月:大丈夫だ、問題無い。
・オルクス
GM:メイン補助係、「領域使い」。補助をやる人は大抵取得するシンドロームだな。今回は卓の都合上初心者には補助係はおすすめできない。
凛:領域使いって何するんだ? と言うかなにが出来るんだ?
羽月:領域内の物を自由に操れるんだ。物を飛ばしたり簡単な動作であれば機械を動かしたり。あとは動物とも話せるな。
凛:あ、大体わかった。
夕月:羽月、今回僕ちょっと補助やりたいんだけどいいかな?
羽月:把握した。じゃあ万能型やるわ。
・サラマンダー
GM:さぁ、The主人公シンドロームの登場だ。サラマンダーは「炎と氷を操る」シンドロームだ。火力はそれなりなんだが情報収集がちょっと厳しいな。
羽月:何やかんや言って分かりやすいシンドロームだな。キュマイラとの相性もいいし物理で殴り殺したいならオススメだ。
ルカ:情報収集って全員できた方がいいのか?
夕月:いや、1人か2人で十分だよ。むしろ戦闘特化と情報収集特化に別れた方がいいかもしれない。
・ソラリス
GM:社会型シンドローム、「毒使い」の登場だ。 火力こそ劣るが何と言っても情報収集の技能で攻撃判定が出来る謎仕様。ただし初心者向けでは無いかな。
凛:なんか少年漫画系に1人はいるよな、毒使い。
ルカ:大抵途中から空気扱いされるけどな。
羽月:何でお前ら少年漫画談義してるんだ。
夕月:とりあえず情報収集向きだね。戦闘になったら回復も出来る。慣れたら使って見たいね。
・それじゃあキャラ作成の準備
GM:じゃあ次回からキャラ作成だからハンドアウト配布しようか。タイトルとトレーラー公開は次回で。
ルカ:ハンドアウト?
夕月:簡単に言っちゃえばキャラ1人1人のあらすじみたいな物だよ。クトゥルフだとキャラ作った後でゲームマスターが事件に巻き込んでたけど、あれをどんな巻き込まれ方が良いか選ぶ感じ。
羽月:主人公がやりたいか物語のキーパーソンがやりたいか自由の選べるのぜ。
凛:なるほどな。
GM:じゃあ4人分公開するから、相談して決めてくれ。
PL1(シナリオロイス 安藤ほのか:P尽力/N不安)
ワークス:UGN関係者推奨 カヴァー:高校生
君はN市の市立高校に通う一件ごく普通の学生だ。だが、君には誰にも言えない秘密がある。君は世界の裏側を知っている。
そんなある日、君は同じく世界の裏側を知る友人から緊急の連絡を受ける。幼馴染がUGNに命を狙われていると……。
PL2(シナリオロイス 東雲絵美:P尊敬/N不信感)
ワークス&カヴァー:UGN関係者
君は世界がどれだけ恐ろしく残酷に出来ているかを誰よりも深く知っている。だからこそ、君はこの世界で戦い続ける事を選んだ。
ある日、君の所属している支部の支部長が姿を消す。度重なる失踪事件と支部長の失踪を解決するべく、隣の支部から派遣された人物と調査を開始した。
PL3(シナリオロイス 湯川誠:P誠意/N無関心)
ワークス:UGN支部長 カヴァー:高校生
出来れば何事もなく穏やかに過ごしたい。それがオーヴァードである君が持つ最大の望みであった。
だがそんな望みは叶いそうにもない。隣の地区の支部長が失踪したから捜索に当たって欲しいなどと言う命令が上から降りたのだ。その上知り合いまでもこの事件に首を突っ込もうとしている。君は渋々ながらも、隣の支部へと向かった。
PL4(シナリオロイス 神原純:P同情/N憐憫)
ワークス:自由 カヴァー:自由
オーヴァードはもう二度とヒトには戻れない。君はそれをよく理解し、心得ている。それはごく当たり前の事なのだから。
そんな君には未だヒトの世界に留まろうと足掻く知人がいた。普通の生活や友人に固執し、執着する知り合いが。ある日、そんな彼は一人の少女と共に姿を消した。
ルカ:すまん、さっそく話の腰を折るが……UGNってなんだ?
羽月:U(ウルトラ)G(外道)N(ネットワーク)。
夕月:全然違うからね!?
GM:簡単に言うとオーヴァードを守る互助結社だな。ユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワークの略だ。
夕月:オーヴァード達は力を持っている事を隠しながら日常を過ごしているんだけど、そのオーヴァードの存在そのものを世間に知られないようにしている組織くらいの認識で良いよ。
羽月:自分の隣の家のヤツが化け物スレスレの超能力者だなんて笑えないからな。バレたら魔女狩りよろしくオーヴァード追放運動とか起きちまうのぜ。
凛:なるほど……。
GM:で、UGNは世界各地に支部があるんだ。今回の舞台は都内のN市なんだが、ここには二箇所支部があるんだ。まぁ明確な区別は無いからその辺は曖昧でも良いよ。
ルカ:俺からもすまん。シナリオロイスってなんなんだ?
夕月:「このキャラそれなりに重要。忘れないでね★」って認識でいいと思う。
GM:ほとんどあってるw
羽月:とりあえず決めようか。初心者は主人公や主人公に出来るだけ近いキャラが分かりやすくてオススメだぜ。
凛:んー……私はプレイヤー1は向いてないかも。出来れば2がやりたいな。
ルカ:俺は逆に1の方が分かりやすくていいかな。予備知識とかあんまり要らなさそうだし。
羽月:じゃあ残りは3と4か。夕月、お前どっちやりたい?
夕月:あ、僕ちょっとこれやってみたいから4キャラやりたい。
羽月:おまwww初セッションで特異点枠かよwww楽しそうだしいいけどさwじゃあ俺は3やるわ。
GM:それじゃ、次までにキャラ作って次回はキャラクター紹介からだ。読んでくれてありがとうございました。
ダブルクロスお試し企画
「ダブルクロス the 3rd edition」は有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチの著作物です。一切の著作権はF.E.A.R.に帰属します。
※サムネイル画像はCROSSRED MATERIAL(http://cross.x0.com/red/)様よりお借りいたしました。