歴史プロファイリング『人魚姫』
歴史プロファイリング
1805年頃の話だ。
この頃がどんな時代だったかといえば、
これより10年くらい前に、
あのマリーアントワネットが、ギロチンで首を切り落とされ処刑されている。
時代は、世にいう市民による革命の嵐があっちこっちで吹き荒れていた頃の事だ。
そんな時代に、デンマークのとある町でアンデルセンは生まれた。
彼と同じ時代に、
探偵の元祖のヴィドックや、ジャン・バルジャン、モンテ・クリスト伯や、サド侯爵何て言う人達がいたりする。
そんな時代にアンデルセンは、一人の人魚に出逢いその人魚の片想いの物語を描いた。
さあ、ここで問題です。
その物語のラストはどうなるでしょうか?
私自身も、私が周りの人々に聞いてみた答えも、
『水の泡になって消える』
という答えが、圧倒的に多かった。
これ、不正解。
その後がある。
泡になった後に、空気の妖精になって、天国に昇って行く。
そこで、永遠の命を貰う。
これが、正解。
でも、そんな難しいラストシーンが、子供に分かるわけがない。
水の泡になって消える。
子供たちは、そう記憶する。
しかし、これでも子供たちは、納得出来ない。
何でこのお話は、ハッピーエンドにならないのか?
何で人魚姫は幸せにならないまんま話が終わってしまうのか?
非常に後味が悪い。
例えば、
真実、人魚姫が王子様の命を助けた事実を王子様は気づき、
婚約者が助けてくれたと誤解していたと、
わかった上で婚約を解消し、改めて元人魚姫の彼女と結婚しました。
というラストシーンになったら、
世界中の子供たちは納得していたのに、
アンデルセンは、
そういう話にはしなかった。
自ら、会心の作品と言い放ち。
人魚姫の銅像が、彼の故郷の観光名所になっているのである。
さて、どうしてアンデルセンはそういうオチにしなかったのか?
それが今回の歴史プロファイリングである。
歴史プロファイリング『人魚姫』
今回は、ハートアートでなく
筆致語句の歴史プロファイリング
どっちもおんなじ私ですけど。