奇妙な悪魔物語
どうも、阪本です(* ̄∇ ̄)ノ今回から奇妙な悪魔物語の連載を開始しました(*´∇`*)文字ミスがいくつかあるかと思います!築き次第に改善いたします!
正直、ライトノベル読んだことがないので表現力に欠けますが徐々にレベルアップしていきたいです。では、お楽しみください\(^o^)/
第1話 悪魔な日常
奇妙な悪魔物語
数億年前、ルシファーが神の加護を全く受けない地獄に堕天した。あとに続き続々と天使が堕天し始めた。彼らは名前を【悪魔】に変えた。
彼らの住む世界は魔界(地獄)である。
彼らは始めに階級を作った。上から
魔王
魔将
上級悪魔
中級悪魔
下級悪魔
である。そして次に軍を作り始める。数々の軍が作られた。中でも、もっとも強力なのは
ルシファー、ベルゼブブ、アシュタルトの軍であった。
ある日ルシファーが突然軍を放棄した。ルシファーの部下はベルゼブブ、アシュタルトのどちらかについた。
何故ルシファーが軍を放棄したのかは誰もわからなかった。その後ルシファーの姿を見た者は誰もいなかった。
彼らにも都市伝説のようなものがあった。それは魔神の存在であった。魔界を作ったのは誰なのか?と言うものであった。そこで下級悪魔が魔神の存在を疑ったのだ。それが広がり都市伝説になったのであった。
........................。
この物語は人間と悪魔との間に起きる奇妙な物語である。
20○×年 4月21日 この日は春にしては少し暑く日差しが強かった。
[あっつーーーい....]と力無い声で二階の自分の部屋から降りてきた一人の少女がいた。彼女もこの熱で目が覚めたのだ。
時刻は6:50分だ。彼女の名前は【壱承 姫子(いちじょう ひめこ】16才の高校生である。
[ねーちゃんおはよう]とスマホを片手に朝ご飯を食べているのは彼女の弟である。名前は【壱承 光樹(こうき)】 10才の小学生である。
[あれ?母さんたちは?]
[母さんは庭の手入れ、父さんは仕事で泊まり。おじいちゃんは山だよ]
彼らの家は山の中にある神社である。長い階段を5分登ったところにある。名は姫川神社。今からやく120年前に設立しされた。神社の中心に生えた樹木は20メートルを越えていて。その樹影は真夏の日差しをさえぎり、姫子は昔からこの場所で本を読むのが好きだった。
[おじいちゃん山好きだね~~]と呟きながらテレビをつけてテーブルに用意されているご飯を食べる。
しばらくすると姫子の母が家に戻った。
[二人ともおはよう。今日おじいちゃん帰らないってよ]と一仕事終えたように二人に呟いた
[んー]と光樹は受け流すように返事をする
[おかあさんお疲れ、あとはいいよ。学校までまだ少し時間あるから洗濯物干すのは私がやっておくよ。休んでて]
[さすがひめちゃん♪、ありがとう。じゃぁお言葉に甘えちゃおうかな♪]
母はそのままソファーに倒れるように座った。
こんな光景はどこでも見れるだろう。世話上手できのきく長女の壱承 姫子。
誰が見ても普通の女子校生である。
だが、彼女には、誰にも言えない秘密があった。
第1話 悪魔な日常 2/1
8:20分
[やばいやばい!遅刻遅刻ーー]
姫子は洗濯に夢中になっていて遅刻しそうになっていた。
学校までは歩いて20分。どうあがいても遅刻は確定だった。数週間前までは....
姫子が走っていると目の前に身長180㎝以上はあるピンク色の長髪の男が姿を現した。そして姫子に馴れ馴れしく話かけた
[遅刻?急いでるんだろ?何で私に言わないんだ]男はそう言うと姫子を抱えた。
[ちょっと止めてよ!それやったら人間失格ーーー!]
[学校だよな?]と言うと、男と姫子は急にその場から姿を消した。
そう....その秘密とは....
~~~~緑丘高校~~~~
姫子の通う高校である。県内でも中間位の成績の学校である。
二人は学校についていた
[8時29分ほらっ間に合ったろ?じゃぁな]と言うと男は姫子の前から消えた
[間に合ったけど....何で屋上なのよーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!]
壱承 姫子は、別世界の住人と関わりがあるのだ.............。
その男はベルゼブブと言う。悪魔なのだ....彼女は運がいいのか悪いのか、あろうことか魔王と契約するはめになったのだ。
[はぁ]とため息をつく。
階段を降りる姫子。
教室にはチャイムと同時についた。そして席につきまたため息をつく。
[はぁ]
ホームルームが終わり先生が外にでる。入れ違いで男、いや悪魔が教室に入って来た。
クラスはざわめいた
[あーいたいた。おい姫子。]
姫子も悪魔にきがつき焦った。
[ななな何であんたがここにいんのよ!!!????]
悪魔は包みを見せて言った
[弁当忘れてるぞ........しっかりしろよ]
姫子は焦った
[わかったから出ていこうねーー]と苦笑いを浮かべながら無理矢理教室から追い出した。
と同時に姫子にクラスメイトが群がり始める
[えっ誰々?今の]
[彼氏ーー!?身長高いね外人さんーー?]
[ねーねー教えてよー]
[............ ]
姫子はこれが嫌だった。あまり目立たちたくないのだ。普通がよかったのだ.........。
[あっえっと........バイトの上司.....]
嘘も苦手なのだ....
[バイトの上司が何で弁当を!?]
彼女の日常は悪魔とであったことによりまた違うものになっていく........
あの男....いや、あの悪魔との出会いは2週間前になる。
....................................。
時刻は19:12分....姫子は部活をしていない。がこの日は新しくできた友達と少し遊んだため帰りが遅くなってしまったのだ。
門限が近づき少し足取りが早くなる。空も真っ黒に染まっていた。
[あーヤバいヤバい!遊びすぎちゃったかなー?早くしないと心配かけちゃうよ]
姫子は自分の家の前の長い階段の前に立った。あとはこれを登だけであった。だが姫子の足は動かなかった。何故なら階段を少し登った所の空間が歪んでいたのだ。そこだけ映る背景が歪んでいたのだ。
空間が歪がんでいる、とは姫子には思えなかった。普通ではありえない光景だからである。まず状況が理解できないでいる。
[えっ?えっ?........なにこれ?........どうなってんの?]と姫子の額から少し汗が流れる
姫子はとりあえず足を前に進める。そしてその歪みの前に立った。
[変....ここだけ何か変....だわ....。ここから覗く背景が全て歪んで見える]
その時、姫子の心に一つの好奇心がわいた。【触ったらどうなるのだろう?】と
姫子は恐る恐る手を前に運んだ。
そして、それに触れることができた。いや、触れるというより、それより前に手が進んだのだ
[なぁんだ、普通に通れるじゃない]
と安心してそこを通かした。
だが、姫子の期待も裏腹に通かした先は全く知らない場所であった。
[どこ?............ここ....?]
空が赤く、雲が黒く、凄く嫌な雰囲気を出した場所だった。あたりは森に囲まれていて階段なんて何処にもなくなっていた。姫子は焦って後ろを振り向いた。だが、そこに空間の歪みはなく、似たような風景が広がっている。
自分に起こっている状況はよく理解できないが、ヤバいと体全体で感じた。
だが、じっとしていても仕方ないので、姫子は少し開けた獣道を進んだ。
あたりをチラチラ見渡しながら足を進める。赤い空に照らされた木々は不気味に見える。吹く風も生暖かく、より姫子の恐怖心を煽った。
しばらく歩くものの、全くかわらない道。そのうち本当に前に進んでいるのか?と思うくらい代わり映えのない道だ。姫子の頭の中は恐怖というよりも不安が大きくなっていた。
頭の中ではただ(どうしよう)と繰り返されていた。
当然である。姫子はただの高校生である以前に少女である。何かに襲われたらひとたまりもない。
しばらく進むと前から一人の男が歩いてきた。
姫子はやっと人に会えたと少しほっとした。そして道を聞こうと男の方に足を進める。
姫子が声をかける直前、男が先に声をかけてきた。
[やっと会えた....君、ここがどこか知ってるかい?私は道に迷ってしまった。]
姫子は男の言葉に受け答えができない。それは自分が聞くはずの事だったのに、と。そう思った。だが、ひとまず誰かに会えたことに少し安心した。
姫子が何て言って良いかわからずに辺りをチラチラしていると男は姫子に言った。
[ん?どうした?]
[えぇっと........]
[君............]
男は眉間にシワを寄せて不思議そうに言った
[何処の軍の者だ?....ここは何処の軍の敷地だ?]
軍?と姫子は疑問に思った。つまりここは自衛隊の敷地内なのか?と。
[いいえ....そのっ.....私も道に迷っちゃって........]
[そうか....君もか........。それよりここは不思議だ....一本の開けたら獣道....後ろを見渡しても前を見渡しても同じ風景だ........それに能力が使えない]
能力?姫子は男に疑問を抱き始めた。軍だとか能力だとか、どうもさっきから男の言う事がおかしい。そもそも姫子の家の近くには自衛隊の基地などなかった。姫子は男に聞いてみた
[その、能力........とは?]
すると男は姫子の顔を不思議そうに見下ろす。その顔は何言っているんだ?と言っているようだった
しばらくして男の額から汗が流れ落ちた。顔色が少し悪くなった。顔はおい嘘だろ?と言っているようだった。そして男は姫子に指を指して言った。
[きさま........まさか人間か....?]
何言ってんだ?姫子は素直にそう思った。
[答えろ!きさまそういえばさっきから態度がでかいなッ!私の知らない悪魔と言う事はザコッ!と言うこと!!なのになんなんだ....その態度は........まさか私を知らないのか............?]男は動揺しているようにそう言った
ますます男の言う事がおかしくなる。姫子は初対面でザコと言われ、それに態度もでかくないはず.........。それに姫子は少しいらだちを感じた。
姫子は言い返すように
[あのですね!私は別に態度もでかくないですし初対面でザコと言うあなたの方が態度がでかいんじゃないんですか!?それに私は人間です!悪魔じゃないです!当たり前じゃないですか!]と少し強く言った。
男の顔色が明らかに悪くなった。そして辺りをチラチラ見渡した。そして姫子の肩に手をおいた。
[いいか.....よく聞け娘....ここは恐らく魔界だ....]
[はぁ?]
[信じられないのはわかる。人間たちは我々の存在にきずいてないものがほとんどでそれが常識になっている。それでいいんだ....。だが状況が違う。非常にマズイんだ!君がここにいるのそれ一つがだッ!]焦っているのか男は少し早口になっていた。
[いいか?説明するぞ?人間は魔界に来ては行けない決まりが我々の中にはあるんだ!来ていいのは契約をした者のみだ!]
[その決まりを破ればどうなるのよ....]
恐る恐る質問をする姫子
[もし他の者に見つかれば殺されるであろう。私は君のような人間を殺したくはない。だからまず私を信用してもらいたい。君を出口まで送ろう]
[........................。]
姫子は何も言わなかった。もしかしたら男の言う事がほんとなんじゃないかと思ったのだ。現に今いる場所もありえないのだから、男の言う事が本当であっても何もおかしくはないのだ。それに男が嘘を言っているようには見えなかった
[わかったわ....信用する....。どうすればいいの?]
[ふむ、とりあえず君の世界に戻らねばならない....それも誰にも見つからずに]
姫子は男の後についていく。その中、姫子は家族の事を考えていた。
母さんは心配していないだろうか....弟は....と考えながら左手に掛けたうで時計に視線を反らした。時刻は19:15分
驚いたことにまだ3分しかたっていなかったのだ。かれこれ1時間はさ迷ったはずだったのに。秒単位で動く針はゆっくり、カタツムリの進むスピードよりもゆっくりと確実に進んでいた。姫子が不思議そうに時計を眺めていると男が姫子をチラっと見て
[時計を見て驚いているな........]
[ええ、おかしいのよ....一応ゆっくりだけど動いているから壊れてはないと思うの。でも........凄く遅い]
それを聞いて男は少しホッとした表情をした
[そうか、これでここが魔界だと確信が持てた。魔界と人間界では時差があるんだ]
[ふっふーん....]
しばらく歩くと空の色が赤から黒に変わった。人間界でみる普通の夜のような空だ。だが、星は一つも見えない。
空気も人間界のように涼しく、生温くなくなった。空気も不思議と美味しく感じる。
[ここは人間界?]と姫子が呟いた
[違う、ここは魔界だ....。さっきの場所は恐らく人間界と魔界の間の空間であろう。秒針を見てみろ]
姫子は秒針を見た。秒針はさっきよりも進むスピードが遅くなっていた。
[魔界よりの狭間の空間....。なぜ狭間に君が入ってこれたかは知らないが........ここまで来たならあとはすぐに帰してやれるだろう]
その言葉に姫子の表情は晴れた。
よかった、どうやら帰れそうだ。いい人?に会えてよかった。そう思った。安心したからなのか、姫子は男に話しかけた
[あなたって、何て名前なの?]
男は振り向かず言った。
[................何故そんなものを知りたい?]
[だってさ........あなたってバッカリ呼ぶのは何か変じゃない?....だからよ....]
[............ベルゼブブだ]
[ベルゼブブ?へーー。.......んーーーー....じゃあねーー....ベルくんね?]
それを聞いてベルゼブブは振り返った。
[なんだそれは?]
[あだ名よあだ名]
[あだ名?なんだそれは?]
[知らないの?あだ名ってのはつまり....そのぉ........]
うまく説明できない
[ベルゼブブって呼びにくいから縮めたのよッ!]
[....................。]
ベルゼブブは振り返った。そして[フッ]と鼻で笑った
[好きにしろ。]ベルゼブブの顔は笑っていなかったが。確かに笑っていた。
[じゃぁ決定ね!私は壱承 姫子!よろしくね、べるくん!]といつのまにか姫子の顔には笑顔が戻った。
[ところで娘、ではなく姫子?は何歳になるのだ?]
意外、姫子はそう思った。あまり喋らないと思ったのに向こうから話しかけてくるとは。
姫子はベルゼブブの歩く前に立ち笑顔で
[ふふーん、何歳に見える?]
ベルゼブブは立ち止まり考え始めた。しばらく考え
[280歳?]
[はっはぁ?失礼ね、16よ16!本気で言ってんの?]
それを聞いてベルゼブブは驚いた表情をした。あからさまに驚いているな
[本気なの!?]
[いやいや、すまん私たちの世界で君くらいの見た目の子は10~500歳何のだよ]
[それより........16か....そうか....それは本当か?だとしたら........]そこでベルゼブブは黙り出した。
[どうしたの?怖い顔して........。]
ベルゼブブの視線は姫子の後ろに向いていた。気になり姫子は放り向いた。
ベルゼブブの目線の先には2メートルは越える長身の男が前に立ってこちらを見ていた。
[よう....なにやってんだこんなところでよ....]
ベルゼブブが長身の男に言った。その表情は曇っていた
[きさまこそ何をしている........]
長身の男のその声には威圧感があった。
[それにその横にいるのは....人間じゃ無いのか?]
その言葉にベルゼブブの顔はさらに曇った。額から汗が流れ落ちる
姫子はベルゼブブの後ろに隠れた。感で長身の男がヤバいやつだと感じたのだ
[姫子....君の運が悪いのか....私の運が悪いからか........最悪だ....。]
[えっ?あいつは何者なの?]
[あいつの名は........ベルゼブブ63世........魔界の最高権力者の一人で]
姫子の額から汗が流れ落ちた、雰囲気に唾を飲む
[私の父親だ]
[ま....魔王....]
[そうだ....]
[でも、ベルくんの父親なんでしょ?何とかならないの?]
ベルゼブブは少し笑い言った
[あいつはそんな優しい男じゃない。何よりも自分の利益が大事だ。その為なら息子など....]
二人が話していると63世は怒鳴るように言った。[規則違反だッ!選べッ!ここで二人仲良く死ぬか女を殺すかだッ!]
[ほらな?]
その選択しにベルゼブブは顔色を変えなかった。まるで来る質問がわかっていて、初めから答えが出ているように。
姫子が不安そうにベルゼブブの顔を覗くとベルゼブブは言った。
[私は君を殺さない....何故なら今の魔界のやり方に不満があるからだ。親父のやり方に不満があるからだ。私が魔界を変えるからだ。]
ベルゼブブのその言葉に姫子はある種の覚悟を感じた。
ベルゼブブは63世に言った。
[ここで親子殺し合うか....それもよかろう。他の魔王たちは親を殺しその座につくと言う。私はそれをしたくはなかった。いずれ寿命で死ぬからだ。だが状況が状況なら私はきさまを殺す。]
その言葉に63世の顔は曇る
さらにベルゼブブは63世を睨み
[きさまが私に勝てた事があるのかよ?]
と言った。
63世はベルゼブブの表情に怯んだのか、一歩後ろに下がった。
だがなにか開き直ったように言った。
[よかろう....死を選ぶか........確かに私はきさまに勝てないかもしれん....。だがッ!そこの小娘を守りながら私と戦えるのかッ!?]
[!?]
63世は地面を蹴り、すごい早さで走ってきた。
[くそッ!]といいベルゼブブは姫子を後ろに突き飛ばした。
[どこかに隠れていろッ!私はこいつを倒すッ!]
ベルゼブブは突撃してきた63世の両肩を付かんで動きを止めた。二人は互いに前に体重をかけている。
姫子はすぐに立ち上がり草影めがけて走った。
[させるかッ!]と63世は地面を強く踏みつけた。
すると姫子の足下が泥のように柔らかくなった。
姫子の足はその場から動けなくなった。もがいても足は抜けなかった。地面の感触は確かに泥のように柔らかかったがすぐに石のように固くなり姫子をその場に固定させた。
[なにっ?これ?足がっ!?]
[くそっ能力かッ!]
と、一瞬ベルゼブブが姫子に気をとられた隙に63世はベルゼブブを投げ飛ばそうとした。がベルゼブブは強く踏ん張り、ベルゼブブの両肩を掴む63世の両腕をへし折った。その行動はまるで63世の行動を先読みしていたかのように狂いはなかった
[うごがぁッ!]
[知らない分けないだろ....きさまが私の能力を....]
[ぐがぁが........]
圧倒的にゆうりだった。ベルゼブブは父を圧倒していた。このまま行けば勝てるであろう。
だがベルゼブブは父を殺す事を考えていなかった。ベルゼブブはこう考えていた。
[時間はかかるものの、このまま行けば勝てる。だが、もしかしたら親父を逃がしてしまうかもしれない。そうなると次は暗殺にでるであろう。万が一姫子に攻撃が加わったら?]と、姫子の安全を第一に考えていた。
そして決断を出した。
[姫子....私と契約をしろ........。]
[!!??]
[え?]
そう、契約だ。魔界に来ていいのは悪魔と契約をした人間だけである。つまりベルゼブブと契約をすれば規則違反ではなくなり、姫子を無事に人間界に戻せるのだ。一番確実な作であった。
その言葉に63世は強く反応した。
[バカなッ!貴様自分が何を言っているかわかっているのかッ!?]
[わかっている]
[わかっていないッ!]
63世はひどく焦っているようだ。顔には大量の汗が流れている。何かに恐怖しているような顔色だ。何故なら、人間と契約した悪魔はその人間の命令に逆らえないのだ。つまり、魔王と契約したなら、その軍そのものを支配したのと同じなのだ。だが、その言葉にベルゼブブは涼しい顔をして言った。
[こんな幼い小娘の命と己の利益を図りに比べる国など潰れてしまえばいい]
その言葉に63世は激昂した。
[ふざけるなァーーーーーーッ!]
その言葉に耳を貸さなかった。
[姫子!私と契約するぞッ!]
[えっえっ!?契約ったってどうすればいいのよ!?]
[簡単だ!姫子は願うだけでいいんだ!後は私の方で!]
[ハッ....ッ!]ベルゼブブは何かを感じた。ベルゼブブは姫子めがけて走った。
[もう遅いわッ!]
と同時に、姫子の近くの地面が槍のような形になり、姫子めがけて突っ込んだ。
グシャッ!
血が滴り落ちる........ベルゼブブの手の平から!
ポタッポタッ........
[間に合っ........]たと思った。がベルゼブブの手の甲に血がたまり、落ちている。血の出先は槍の先頭から....ベルゼブブの手の甲に目掛けて垂れていた。槍はベルゼブブの手を貫き、さらに姫子の心臓に刺さっていた。
姫子の口から血が出て咳き込む。[ゴホッゴホッ....]
姫子の足下の泥はもとに戻り姫子はその場に倒れた。
それを支え、抱えるベルゼブブ。
ベルゼブブの手の中でゆっくりと確実に姫子の命が消えるのを感じた。必死で命が燃えている........。[そんな............ これが私の国のやり方........]
姫子は薄れ行く意識の考えていた。
[あぁ、私死ぬのかな....いや、そんなはずはない。これは夢何だよ....だよね?........じゃなきゃ....おかしいもん....。なんだ、夢か。
[ならっ、悪魔との契約も面白そうだ]そのまま姫子は気を失った
その瞬間、ベルゼブブと姫子の契約が完了したッ!
それをベルゼブブは感じ取った。
[悪とは........悪とは、己の利益の為に小さな命と大きな命を差別する事だ....。]
[今より、この娘は私と契約関係になった。だが、死んでしまう]
[貴様のせいでなッ!つまり貴様は悪魔契約者に手を出したとなるッ!それも重罪ではないのかッ!]
63世の顔が一気に曇る。
[....................。]
[それが他の者に知れたらどうなるのだろうな?]
[わかった........]
2/2
....................................。
ピヨッピヨッ ピヨッピヨッ
バッ!姫子は目を覚ました。姫子は辺りを必要以上に見渡した。
そこは姫子の家の自分の家のベッドだった。
そして、胸を見た。そこには何の傷もなかった。
[ふぅ~~]これは安心のため息だ。
[な~~んだ、夢か~~]
と言い、額にたまった汗を拭いた。
姫子は立ち上がり外の空気を吸うため窓に近づいた。すると窓の外から聞いたことのあるような声が聞こえてくる。
[お母さん、これは何です?]
[あぁんもう♪それは洗濯ハサミ♪これはね....]
[............................。]
姫子は考えた。今の母に話しかけたのは誰だ?弟?声変わり?しかも何故敬語?
姫子自信、嫌な予感しかしていなかった。
恐る恐る窓を開けると........予想通、ベルゼブブがいて、なおかつ洗濯を母と干していたのだ。
一瞬目を疑ったが、姫子はすぐに階段を走り降りた。
[あっお姉ちゃんおはよ........]と弟の挨拶もスルーした。
そしてベルゼブブに指を指して
[ちょちょちょちょちょなにやってんのーーーッ!あんたァーーーーーッ!]
[あら、おはよ♪ひめちゃん♪]
ベルゼブブは涼しい顔で言った。
[洗濯物だが?ひめちゃんもこれを知らないのか?]
[そうじゃないッ!てか、ひめちゃん言うなッ!]
[ひめちゃんぐわいはもういいの?あなたが倒れてるところ、この人が家まで運んで来てくれたのよ?ねーーベルくん?]
[うむ]
姫子は一気に疲れた。
[なんかまた疲れた........上で寝てくる....]
[早く元気になってねー♪]
姫子はしばらく自分のベッドの上で眠った。次に目が覚めたのはシャッシャッシャッとゆう音で起きた。姫子が横を見るとそこにはベルゼブブがいて、リンゴを切っていた。
[私....何日寝てたの?]
[2日だ]
[............................ねえ]
[ん?]
[りんごちょうだい]
[........もう食った]
[....................]
[...................]
[私、何で生きてるの?あれは夢じゃなかったのよね?]
ベルゼブブはあの後の事を話した。姫子がベルゼブブと契約した事で、姫子は悪魔契約になった。悪魔契約に手を出す事は罪である。それは63世はしていまい。罰せられるのを恐れた。そこで姫子の傷を塞いだそうだ。その後、ベルゼブブが姫子の家を探し....今にいたる。
[なんでべるくんは帰らないのよ....もしかして私を心配してくれているの?]と姫子がベルゼブブに何となく聞く。ベルゼブブは姫子用に用意されているフルーツの入ったカゴからバナナを取り出してて皮を剥きながら答えた
[帰ろうと思ったが、向こう側(魔界)から扉を閉められて。それと親父から置き手紙があった]
ベルゼブブはズボンのポケットから手紙を出してそれを姫子に見せた。内容は
[バーカバーカ、帰ってくるなハカ息子ッ!お前のかーちゃんプラスチック!]
[なにこれ........文字ミスってるし....]
[ムカついたから帰んない。部下も既に呼んである]
[ちょっと!家は無理よ!]
ベルゼブブは明らかに残念そうな顔をした。
[ダメだからね]
....................................。次の日からベルゼブブは姫子の家から出て、近くのアパートに家を借りて住んでいるらしい。
そしてひんぱんに姫子の家に顔を出すとゆう。
そして今にいたる
第1話 完
奇妙な悪魔物語
お楽しみいただけたでしょうか!?これからも頑張って続けていきます!応援よろしくお願いします!