ぐっばいトレイン

こんにちは。

今日がもうすぐ終わろうとしています。今が23時20分なので後40分ぐらいで終わります。今、私は地下鉄の中です。
地下鉄には色んな人が乗っています。サラリーマン、学生、カップル、子供、本を読んでいる人、スマホを触っている人、地下鉄の外を眺めている人、ここには色んな人の人生があり、一人一人がこの大阪の何処かで暮らしている。
車両の中で一度きりしか合わない人もいたり、自分が知らないだけで何度も会っている人もいるかもしれない。

全然知らない他人が隣同士の席に座り、たまにぎゅうぎゅう詰めで身をこれでもかというほど寄せる。走る電車。地下鉄の駅は繋がっているのに、私たちは全く赤の他人。

私は24年間地下鉄に乗り続けているけど、あんまり好きじゃない。

特に終電は嫌い。私の乗っている地下鉄の線は終電が早い。なんか、飲んだりしてて終電気にしながら飲むというのは悲しい。というか、腹立つ。地下鉄に帰りを急かされてるみたいで。

もうすぐ。もうすぐ。この街を出るのだ。


もう、決めたのだ。次は歩いて移動できる場所がいいな。もうすぐ。お前ともお別れさ、地下鉄。でも、いつも私を乗せてくれてありがとう。

追記、今終電に乗り込もうと走る金髪の兄ちゃんを駅員さんが一生懸命誘導してた。「ありがとうございます。」そんな事をゆうたかもしれない。
駅員さんの仕事なんやろうけど、微笑ましいものを見た。
兄ちゃん、気をつけて帰れよ。

ぐっばいトレイン

ぐっばいトレイン

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-04-20

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