居ない
本当に思ったことを
ことの葉に込め
風に乗せて届けられたのなら
どんなにいいのだろう
それをできる友達も
それをできる家族も
私には居ない
友達に合わせて家族に合わせて
本当の私はどこに行ってしまったの
どんなにダイアルをひねって合わせて見ても
本当の私はどこにも居ない
探し当てた私は誰にも見せれない
強がりで弱虫で
泣きたくてたまらない夜は
一人の部屋からこっそり抜け出して
さらけ出してしまおう
泣いたって強くなれないのはわかってるけれど
泣かずにはいられない
本当の私の居場所はないのだから
居ない