RACHE

RACHE

短いロボット未来小説です。

RACHE×RACHE

プロローグ
2149年、世界の科学は今だに衰えを見せず、進化していた、....いや、進化しすぎていたのだ、2156年世界は、いや、人間は危機にさらされていた、2153年x月x日ロボット専用AI『RABBIT』がロボットは何故、人間に命令されるのか、何故、自分よりも力が弱い人間に支配されるのか、何故、人間はいるのか、分からなくなっていた、そして...人間を消すと...決めた。
第一章 Rache
荒廃した町、人一人いない店、そんな所に一人の少年がいた、少年は道端に落ちていたロケットランチャーを見つけ、きゃっきゃと喜んだ、遠くから銃声と爆発音がした、少年は危険を察知し、必死で逃げていた、ロボットから。
『はぁはぁ....っこれをくらえ』
そう言って少年が出したのはさっき拾ったロケットランチャーだった。
『くらえ‼︎......あれ?......え?』
何と長年使われていなかったせいかロケットランチャーは完全に動かなくなっていた、ロボットは少しもスピードを緩めずにこっちに向かってきた。
『ピピピピ......ニンゲン、ショウキョシマス』
少年は死を覚悟した、少年の頭の中で今までの人生が走馬灯のように頭の中を駆け巡っていった、少年は嫌な事を思い出してしまった家族がロボットに目の前で殺されたことだ。

少年の両親はロボットに捕まえられていた。
『ピピピピピ、ニンゲン、ショウキョシマスピピ』
『お母さん‼︎お父さん‼︎』
『ラッヘ、早く逃げろ‼︎』
『ピピピピ』
ラッヘは必死で逃げた、後ろから骨を砕かれる様な音を聞きながら。

ロボットはラッヘの前に立ち、腕についているロケットランチャーを構えた。『ニンゲン、ショウキョシマス、ピピ』
ラッヘの体の半分が吹っ飛んだ、ラッヘに痛みは無かった。ラッヘは意識が消えていくなかで必死に願ったあいつらに復讐してやりたいと。
何処かから声が聞こえてくる。
『...ろ、...きろ、起きろ』
ラッヘは反射的に目を開けたラッヘはベッドの上にいた、自分の体に異変を感じ、ラッヘは自分の体を見た、ラッヘの体は真ん中あたりから右側が無かった。そこへさっきの声の主が話しかけてきた。
『申し訳ない、君の半身を探そうとしたがばらばらになっていて繋ぐのは無理だった、すまない』
『大丈夫です、こうして命があるんですから、所で、あなたは誰ですか?』
『わしの名前はベゲーグヌングじゃ、ヌングと呼んでくれ、実はある研究に材料が必要でな、あそこで材料を探していてたまたま瀕死の状態の君を見つけたわけだ、所で君の名前は何だい?』
『ハオプトロレ.ラッヘです、ヌングさん何とか奴等に対向出来ませんか?奴等に家族を殺された復讐をしたいんです』
『......一つだけあるぞ』
『それは何ですか⁈』
『君がサイボーグになることだ、実はある研究とはサイボーグの研究のことだ、君の体の半分は機械になってしまうし慣れるにはかなり苦しい、それでも君は復讐がしたいかい?』
『はい!』
『そうか、これから君の神経を機械に繋ぐ、痛いが我慢してくれ』
そう言ってヌングは機械をラッヘの体に取り付ける準備をした。
サイボーグになる事は想像を絶する痛みだった。ラッヘは声にもならない程の痛みに必死に耐えた。
第二章masshinemensch
ラッヘは痛みとの死闘の末、半サイボーグとなった。
『ヌングさん、どこに行ったら奴等に復讐出来ますか?』
『ここから東の方に行った所にある地下研究所じゃな、詳しい事は君の右目で分かる』
ラッヘはそう言われて、左目を閉じ、右目だけを開けた、右目に東地下研究所のマップデータが表示された、ラッヘはすぐに向かおうとした』そこでヌングがちょっと待てとラッヘを止めた
『両足に意識を集中させればロケットが出てきて飛べる様になるぞい』と、得意げに言った。ラッヘはヌングに言われた通りに両足に意識を集中させたら、ラッヘの足からロケットが出てきた、ラッヘはそのまま東地下研究所に向かった、東地下研究所は酷い状態だった、半分白骨化した状態の研究員達の死体がそこら辺にあった。ラッヘは奥にあったエレベーターに乗り、地下3階に行き、ロボットの詳しい作成図を探した、ラッヘはまずここの所長のデスクであろう所を探そうと近づいた、その時、ラッヘの頭上から何かが落ちてきた臭いからするとガソリンの臭いだった、ラッヘは瞬時に察して頭上に向かって掌からエネルギー砲を発射した手ごたえはあったがラッヘの頭上にいたものには効かなかった、ラッヘの頭上にいたものはただ一言『ピピ、シンニュウシャハイジョシマス』と言った。ラッヘはロボットの第一撃をかわし、自分の口からエネルギー砲を発射した、しかしまたもやロボットには効かず、ラッヘはロボットの第二撃をくらいデスクにぶち当たった、デスクの中の書類が散乱した、ラッヘはもう最後だと諦めた時、上から紙が降ってきた、ラッヘはしっかりとは見なかったがそれが何かは理解できた、ロボットの作成図だった。
『......装甲はタングステン製』
ラッヘはロボットの体を掴み足でロボットの体を手で掴みながら前に力をこめた、バキッとロボットの体が割れた、『タングステンは熱には強いが割れやすい』それとほぼ同時にラッヘの義手も取れた、ラッヘはロボットの装甲が取れた瞬間、ロボットの核を左手で抜き取った、『ガガ、ピピピピピピピピ』と言い、ロボットは二度と動かなくなった、ラッヘは右こめかみを押し、ヌングに無線を繋ぎ、ロボットを倒したことを伝えた、ヌングはわかったすぐに向かうと言い、無線を切った、ヌングはすぐに来た、ラッヘとロボットを研究所に連れて行ったラッヘはすぐにロボットの弱点をヌングに伝えた、『ヌングさん、ロボットの装甲がわかりました、タングステンです』
『タングステン......ということは、今から君の右手の握力を変えねばならんな』
『すいません、ヌングさん』
『なーに、簡単なことじゃよ、それとロボットのこともよく調べんとな』
第三章Machtsteigen
翌日、ラッヘは目を覚ました。ラッヘはふと、右腕を見た、見た目でも分かる程にグレードアップしていた。ふと、奥の扉が開き、ヌングが部屋に入ってきた。
『ラッヘ君、体は動くかい?』
『はい、大丈夫です』
ラッヘはそう答え、実験台からしっかりと立ち上がった。ヌングはラッヘがしっかり立ち上がったのを確認し、これからしてもらう事を説明した。
『ラッヘ君、簡潔に言うが、ここから西に45km程行った所に研究所がある、そこにロボットが2体いると報告された。是非今から向かってくれ』
『はい、わかりましたヌングさん』
ラッヘはそう返事をし、時速125kmの速さで飛び立った。約25分程で西研究所に着いた。西研究所はしっかりした建物だった、都会にある大きなビルくらいでかかった。しかし、中に人がいないのは火を見るより明らかだった、ビルは土ぼこりでうす汚れていて5年は使われていないように見える。ラッヘは中に警戒しながら入って行った。西研究所は7階まであった。1階ずつ慎重に調べて行き、6階まで辿り着いた時、6階は異常なしと確認し、次の階に行こうと、エレベーターに向かおうとした、その瞬間、突然前の空間がぼやけたかと思うとそこからロボットが現れた。
『何⁉︎新型か⁉︎』
ラッヘはすぐさま右手でロボットに掴みかかった。しかしロボットは素早く、避けられてしまった。ロボットは腕についている銃をラッヘに向かって構え、連射した。しかしグレードアップしたラッヘの体には全くの無傷で、すぐさまラッヘは右手でロボットに掴みかかった、ロボットはさっきの攻撃で決まったと思い、一瞬反応が遅れ、ラッヘに頭を掴まれ一瞬で頭が砕かれ、ラッヘはさらにロボットの体を突き破り、核を破壊した。勝負は一瞬だった。ラッヘは次の階に向う際、ロボットの腕にあるナンバーを確認した、『R-115』と書かれていた、このロボットのことを後でヌングに教えるため、ラッヘは右の耳を押し、写真を撮って次の階に向った。ラッヘは7階に着き奥の部屋から調べて行こうと中に入って行った、そこでラッヘは信じられないものを見た。そこではロボットが生産されていた1日に5体はできそうなペースで作られていた。ラッヘはすぐさま破壊しにかかった。しかし腕からでるビーム砲で爆破しようとした、その瞬間、ラッヘの後ろからロボットが5体攻めてきた。ラッヘはすぐさまビーム砲の発射位置を前から後ろに変えて撃った、しかし、タングステン製の身体にはやはり効かなかった。ラッヘはまず最初に突っ込んできた2体のロボットの体を同時に突き破り、核を破壊した、しかしこの2体は囮で残りの3体がビーム砲を同時に撃ってきた。ラッヘの顔の右側が吹っ飛ばされた。と同時にラッヘはロボットを一体掴み、渾身の力でロボット2体に投げとばしたロボットは一体かわしもう一体にはうまく当たり、ロボット2体は後ろの生産所に吹っ飛んでいき、生産所もろとも吹っ飛んだ。残りのロボットを始末しようと後ろを見たら後ろのロボットは窓を突き破り、逃げていた、逃げていく時にロボットの腕が見え、『R-24』と書かれていた。
『何⁉︎あいつがR-24だと、すぐに破壊してやる⁉︎』しかしR-24は移動特化型のロボットで、とても今のラッヘでは追いつかなかった。R-24はラッヘの目の前から一瞬で消えさってしまった。ラッヘは暗い気持ちでヌングの研究所に戻って行った。ラッヘは西研究所での出来事を話した。
『ラッヘ君、君が来る30分程前、西研究所から北へ向うエネルギー反応があった』
『本当ですか⁉︎ヌングさん、あいつはどこに向かったのですか⁈』
『まぁ、まず落ち着け、ラッヘ君、君の顔の修理と移動用ロケットのアップグレードをしてからだ』
第四章 Höher einstufen
翌日、ラッヘの体は直っていて、アップグレードされていた。ラッヘは起き上がり、周りを見た。ヌングの姿が見当たらない事に気付き、ヌングを呼んだ。
『ヌングさん、何処にいるんですか』
ラッヘがそう言った後、奥のドアからガチャッと物音がした。ラッヘは奥のドアに向かって歩き寄り、ドアを開けた。まず最初に目に入ったのは既に死んでいたヌングの姿だった。ヌングは肺を貫かれていた。ラッヘはすぐさまヌングの元に駆け寄った。
『ヌングさん‼︎』
ラッヘはしばらくヌングが既に死んでいるとわかっていながら何度もヌングの名前を呼び続けた。
ラッヘはヌングをちゃんとした場所に移動させようとヌングを持ち上げようとしたらヌングが何かを左手に持っていったらしく、ヌングの左手から紙のような物が落ちた。その紙にはロボットの場所が記されていた。北に54.6kmにあると書かれていた。ラッヘは何故ヌングがこれを持っていたのか考えず、ロボットを潰す事だけを考えていた。
ロボットの場所と呼ばれていた場所には小さい四角形のコンクリートの建物があった。ドアを開け、中に入るとエレベーターが一つあった。エレベーターに乗り下へ降りようと階表示板を見たら階はF1階の一つだけだった。ラッヘはF1階を押した。エレベーターは30秒程してF1階に着いた。ドアが開き、中が見えた。数10体のロボットがロボットを生産していた。ラッヘはとっさに身構えた、しかしロボットはラッヘに見向きもせず黙々とロボットを生産していた。ラッヘはヌングに感謝し、辺りを観察した。ラッヘはここのエネルギー源を探した。エネルギー源は思っていたよりも早く見つかった。ラッヘは早速自分の身体をエネルギー源に取り付け、自爆の準備に取り掛かった。ラッヘという勇敢な少年は自分の命を捨てる事に何のためらいもなく、人類の命を救うために何のためらいもなく、自分の命を捨てる事が出来るのだ。この勇敢な少年は誰にも知られる事なく人類を救うのだ。ラッヘはエネルギー源とともに空の彼方へ吹っ飛んでいった。
ー1年後ー
以前は研究所であったであろう場所に何かが動いていた。その何かが瓦礫をどかして何かを探している様だった。何かが瓦礫の中から何かを引っ張り出した。
ロボットだった...。

RACHE

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この小説の題名は復讐という意味です。 主人公ラッヘはヌングに助けられ、サイボーグになりロボットに復讐する短編アドベンチャー小説です。

  • 小説
  • 短編
  • 冒険
  • アクション
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-04-17

Copyrighted
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