5.25
5.25 1
少しの迷いもない。
そんな人間、この世にいるのだろうか。
汚い金。
金に、汚いも綺麗もあるのか。
そう。
世の中というものは、『基本』や『常識』などという言葉で面白可笑しくもなく、一括りにされてしまう。
そんな世の中に、僕らはのうのうと生かされている。
何気なく飛び交う、挨拶。
おはよう
おう
オマエ、この前の風邪大丈夫だったのかよ
一見、普通の会話、そう思うだろう。
だが、そうでないことくらい、この場所を見ればわかる。
物が宙に浮いている。
いや、人か?
その前に、こっちに向かってすごいスピードで何かが飛んで・・・
「ぐほぁ」
避けきれず、顔面キャッチ。
左側のホッペが赤くヒリヒリしている。
「わりぃ、わりぃ。力加減ができなくてさ。」
そう言い、やってきたのは同級生のあいつ。
「だよねー。こいつバカだから力加減もできないんだよー。」
メガネをかけて優等生のように見える彼女は、僕と一緒に鼻で笑っていた。
「なんだよ、それ!怒らずに鼻で笑われる方が、俺にとってはつれーよ!!」
「ぐほぁ」
どこかで聞いたような声をもう一度聞きながら、僕は同じ目に合わせてやった。
笑い合える友がいる、仲間がいる、その中にいつも笑っていられる自分がいる。
こんな生活を送れるようになったのは、いつからだろう。
僕は気がつくと全ての記憶が無くなっていた。
起き上がってみると、体が重く、石のようだった。
服、という服は着ておらず、白い、焼けてボロボロのTシャツに半ズボン。
両手には英語や数字が書かれた、鉄の鎖が繋がっている物が、血管が止まるのではないかというほど、きつく締め付けていて、
足には何かが付いていたであろう跡が紫色にくっきりとついていた。
だが少年は、ここはどこだ、よりも僕は誰だ、ということ。
それが知りたかった。
見た目も身体もそうだが、ボロボロのまま助けを求めるため、少年は歩いた。
少ししても、建物も何も見えてこない。
そしてとうとう、少年は力尽きた。
喉が渇いた、身体が重い、立てない。
一面砂漠の中を、裸足で歩いている少年。
そこへ偶然、なのだろうか。
男が一人、通りかかったのだ。
少年はもう意識を失いかけており、男が少年をラクダに乗せ、街まで行った。
だが、男が向かったのは、街の外れの学校のようなところだった。
To Be Continued...
5.25
―あとがき―
どうも!
響しっぽ。ですヽ(*´∀`)ノ
物語第一作、ここまでくると読んでいただけたんですよね?
ありがとうございますm(_ _)m
さてさて、ほかの作者様はこんな“あとがき”なんてしなくても、物語読むとわかるのですが、
しっぽ。はまだまだ未熟者なので少し解説をやらせて頂きます!
初めの辺りは、読んで頂いて、受け取ってもらった通りで全然構いません!
その後、急なのですが少年の過去へと飛び、ある男と出会う。
そこまで、今回は書かせて頂きました。
絵はですね。。
すみません。
余裕があるときは、きちんと書いて載せるようにします。
ペンタブに少々嫌われておりまして。。。
デジタルよりアナログですねー、私の場合。
写メ撮って載せてやろうか、とも思いました(正直言うと)
多分そうなるかも。。
そうなると、手書きということになりますが、ご了承くださいm(_ _)m
さてさて、次回はこの男、少年をどうするのやら。。
見ものですねー(作者は何にも考えず、男に運ばせました←)
では、最後に。
いつも、響しっぽ。を応援して頂き、ありがとうございますm(_ _)m
まだまだ未熟者なので、至らぬ点、多々あるとは思いますが、
しっぽ。も日々、精進していきますので、
温かい目で見守ってやってください。
題名を見てもらえるとわかるのですが、数字がどんどん増えていきます。
今回5.25 1→次回5.25 2
というように一番右の分が、アニメで言う『何話目』を表しています。
それでは、第2話目をお楽しみに!
響しっぽ。
―END―
改訂
最後の一文の表現を変更しました。2014.05