あいにーじゅー


こんな思いをするくらいなら最初からこんなことしなければよかったよ

ってそれを後悔っていう



時間を巻き戻せてもきっと何も変わらない


だからこんな僕さいしょからいなければよかったよ

それをなんという?



そうやって、自殺してしまいたいという思いに駆られて


ふとなんで生きてるんだろうとか考える


今まで生きてきたいろんなことをどうして人は振り返るの?そんなことしても意味がないのにどうしてそんなことをするの。

だってそうでしょう



もどれないでしょ


時間だって巻き戻せないでしょ


あのとき



このとき



今この瞬間


なんでこんなことしてるの、こんなことかんがえてるの


その時その時だけに生きて決して振り返るなどできないようにしてしまえ

でなきゃ、


思い出に殺されてしまう



いいこともたくさんあった
たのしいことだってもちろんあった

大好きな人たちもいた



思い出はきれいで汚くて、変わらなくて変わっていって


その時だけで決して思い起こすことなどないよう

だから、もういやだ


こんな思いに駆られるなんて

こんな思いにとらわれるなんて


もうごめんだ


一瞬刹那だけの命でいい、長生きなんてしたくない

もう生まれたくなんかない

そう言ったらきっと


きみは怒るだろう




思い出なんかいらない

そう言うな

大切なことも全部忘れたい


そんなこと言うな、そんな悲しいこと言うな


そんな風に言わないで



そんなこと言わないでよ



死ぬなんて言わないで僕が困るから



だから僕も言わない



言わないで思いだけにする



誰かの思い出など残りたくもない

残りそうもないけど

あいにーじゅー

あいにーじゅー

必要なものは何だろうと考えると、頭の中がごっちゃになります。頭の中が整頓されていたことはないけれど。誰かに言われた言葉とかよく転がっていて、ああそんなこと言わないでよとかよく頭の中でやりあう・・・なんて・・・

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-04-06

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