鑑賞記録-星の王子さまミュージアムより
箱根にある星の王子さまミュージアムにて。
恥ずかしながら、名著サンテグジュペリ「星の王子さま」を未読のままミュージアムを訪問したわけであるが、作家であり飛行機乗りでもあったサンテグジュペリの生涯と本作執筆にいたる経緯とを絡めて事細やかに資料が展示してあるため、「ならば原作はどうなのだろう」とたいそう興味のわく内容であった。帰宅してさっそく読んでみれば、童話じみたテーストでありながらも、核心を突く言葉が連なり、“王子さま”をはじめ登場人物たちが時代や国境(作品を反映していえば宇宙までも)を越えて、私達の日常生活に純粋な疑問を投げかけてくるよう。「肝心なことは目に見えない」。使い古された表現のようで、本作を通せば何故か言い表しがたい説得力があった。
鑑賞記録-星の王子さまミュージアムより