誰得コラム 第2回 「ちょっとで大きく違う」
はい。またも始まってしまいました。誰得コラム。
今回で2回目となります。
そもそも見ている人がいるのかどうか甚だあやしいもんですが、もしいましたら短い間ですがお付き合いください。
さて、今回のお題である「ちょっとで大きく違う」について話していきたいと思います。
皆さんはちょっとしたミスや、ほんのささいな引っかかりに対して「まあ、いいか」で済ませてしまうことはないでしょうか?
私はよくあります。
セキュリティやコンプライアンスを習った人なら、こういうちょっとしたことを放置しておくとあとで大変なことになりますよ、と脅された経験があるかと思います。実際、ちょっとしたことを放置したせいで大炎上することはざらにあります。とはいえ、ちょっとしたことなんだし別にいいじゃんと思っていまうのも仕方ないことです。
皆さんが普段、通学・通勤ないし買い物などに出かけるとき、徒歩や自転車で行く人はその道中でしっかりと交通ルールを守っているでしょうか?
信号を無視したりしていませんか?
自転車で歩道を走ったりしていませんか?
私は両方やらかしています。
とまあ、ダメだと分かってはいるけど別段自分にペナルティがあるわけでもないしいいや。
と思ってしまうのが人間です。
きっちりしている人からすれば甚だ呆れる話だと思いますが、人間誰しも強いわけでもないのであらゆる規制を守って生きるなんてのは土台厳しい話です。
そもそも、ちょっとしたこと・・・・・・などと考えている時点で難しいわけで、そのちょっとしたことがどれだけ大きいものなのかということを認識しないと物事は始まりません。
特に言葉のささいな違いは時に致命傷となることがあるので、注意しなければいけないのですがこれまたちゃんとするのが大変です。
敬語を正しく使えているか? という基本的なことから、意味は一緒だけど表現が違う言葉なんてものが日本語にはごろごろあります。そういったものをちゃんとしているかどうかで他人から見た自分のイメージは大きく変化します。
言葉くらいで?
と思われるかもしれないので、例を挙げます。
1.私の近所の道路は見通しが悪く急カーブになっているが滅多に事故は起こらない。
2.私の近所の道路は見通しが悪く急カーブになっているのでたまに事故が起こる。
はい、どうでしょうか?
どっちも低確率ですが事故の可能性を示唆した文章となっているのですが受けるイメージは大きく違うと思います。
どっちの文章も意味的にはほぼ同じですが、ちょっとの違いでこれだけ受け手の印象が変わります。
自分にとってはちょっとのことでも他人や周囲から見たときに、それは驚くほど変わります。
視点の違いとはそれほどまでに大きいのです。
これは悪い書き方をしましたが、もちろん良い意味でちょっとしたことが大きく受け取られることもあります。
例えば休日、妻に代わって家事をしたらすごく感謝をされたとか。
買い物帰りになんとなく彼女が喜びそうなものを見つけたのでプレゼントしたりとか。
そこまで大したことでもないけど、すごく喜んでもらえたという経験はありませんか?
これもちょっとしたことが大きく受け手に影響を与えた事例です。
結論を言いますと、自分の中のちょっとしたこと。と、他人が見たちょっとしたことは全く別の話になるということです。
自分の中で価値が低く優先順位の低いものであっても、それは他人にとっては最優先にすべきことかもしれません。
大切なのは周囲に気を配るということです。
そうすれば、小さなミスに対してどうすればいいのか考える機会が生まれますし、貴方の大切な人がどうしたら喜んでくれるのか、どうしたら悲しんでしまうのかを事前に知る契機になるでしょう。
ちょっとしたことを大事に。すると大きなものが貴方に返ってくるでしょう。
誰得コラム 第2回 「ちょっとで大きく違う」