縄奥続き
私達のために死んだ私達◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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縄が私の友達 縄奥2後編
私たちのために消えて行った二人に追悼・・・・
その後 病院から 退院した私と亭主は・・・・・いえいえ 私と私、そして亭主と亭主の4×4は仲良く帰宅し
数ヵ月後 自分たちの中に消えて行った二人を供養すべく、あの二人が住んでいた家の壁や屋根を修理して
私と亭主は引越しを決意、今はあの二人の思い出を抱いて暮らしています。
時折、家の中で誰かの笑う声や、誰かに話しかけられている気がしてなりませんでした・・・
きっと、あの二人がまだここにいるのかもしれません。
ただ、気になることがあるんです・・・時折 車の止まる音が外から聞こえたり 誰かが階段を登る音がしたり
お昼寝してて誰かに起こされたり頻繁に起きるんです。
私がプレイしてると転がって取れなくなったバイブがフッと気がつくと すぐそこにあったりするんです・・・
もしかしたら、私たちが見えないだけで、実は同居してる? なんてこと・・・・・あるのかなあー・・・(笑)
でも、そうだったら、私のプレイ・・・・向こうの亭主に見られてるかもしれませんねえー・・・・
私たちの住む家の改築工事が進む中で時折顔を出すのが亭主の母親と妹の二人・・・
最初は猛反対されていたと言うのも、立て替えるなら賛成するものの古い家の壁と屋根だけを改築する案には
不賛成ということだったらしい。亭主の側は長男の嫁(私の大嫌いな言葉)である私を新築で迎えたいって
思ってたところへ、爺ちゃんと婆ちゃんの住んでいた・・・しかも一時は幽霊屋敷として噂にもなってた
この家に住まわせるわけには行かないが口癖の母親である。
その母親も今では、こうやって娘である亭主の妹と二人出来上がりを楽しみに来てくれている
来るたびに家の中の改築や増築、ロードヒーティングにしようとか様々な提案をまるで自分ごとのように楽しむ
明るくて気さくな母親と男の子みたいに活発で元気な妹・・・・・ステキな家族。
と、向こうの世界とは違った世界がここにある不思議な気分・・・・
増改築に来てくれているのは向こうの世界と一緒で亭主の同級生やら時間に都合をつけてくれる
農家、勿論同級生の人達とその家族・・・・・田舎の温かみが伝わってくる。
時折、お母さんと話してて、うっかりこの家のこと喋ってしまうこともあってドキドキになる
本来何も知らないはずの私が、知っている家のこととか・・・・・そう言うときは亭主に聞いたで誤魔化してるけど
家の中に片づけられてる古い物や写真なんかは母親が整理して自宅の方で保管し直すと言うことで
連日、車で運んでいる、前はこの部屋・・・真っ暗でねー子供ころここが怖くて怖くて入るのもいやだったのよー
でも、今はこうやって改築で大きな窓つけたから安心していられるけどねー・・・・(母親)
そうそう 私も何年か前にここに来たときに真っ暗で怖かったのを覚えてるもん・・・・(妹)
でも、気持ちいいくらい明るいし、どうしてここに窓付けなかったんだろうねえー御婆ちゃんたち・・・・(妹)
妹が喋ると何か思い詰めた表情をする母親が気になった(心の私)
でも、ここいつ来ても線香臭い幽霊が出そう・・・・(妹) こら! この子はもうー・・・・(母親)
私が以前ここで暮らしていた頃に比べ大きな窓が各部屋一つずつ増え 元々無かった部屋にも二つつけられ
畳は全て板の間にクッションフロアーに、壁紙も張り替えられ新築みたいに変わった。
何もして欲しくは無かったのが本音・・
続く・・・・
山小屋の話を根堀葉堀私に質問する彼女・・・・・
山小屋で彼(義弟)を発見したこと・・・・
奥の鍵の掛かった部屋に鍵を壊して第三者の私が一人で入ったこと・・
残された物をダンボールに詰め込んだこと・・・・壁一面の写真のこと・・
その写真を見て号泣し屈みこんでしまった弟のこと・・・
少し笑顔になって聞き入っていた彼女・・・・突然顔が強張った・・・・・・・
ねえー・・・アナタが全部箱詰めしたんでしょう?
あの・・・あのね?・・・・・ベットの・・・・ベットの下の・・・・・・・
鍵の掛かった引き出しのことでしょう?・・・・(私)
えっ!・・・・う・・・うん・・・・・(彼女)
はい・・・私が全部箱詰めして部屋に・・でも・・・・アレは私が別に・・・・・
大丈夫です・・・・アレは別にして私が保管してます・・・・(私)
それに、アレのことは誰も知りませんから・・・・(微笑む私)
でっ・・・どうしたの・・・アレ?・・・(強張る彼女)
その前に・・・・・・その前に私の質問に答えてくれませんか?
彼(義弟)のこと・・・・・まだ愛してますか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(彼女)
彼のこと愛してますか?・・・・
無言で下を向く彼女・・・・・・タバコの灰が落ちても気付かない・・・・
フッと私を見る彼女・・・・・
頭をフラフラさせながら頷く彼女・・・・・・
見たんでしょう?・・・・・アレ?・・・・・・(彼女) 軽く頷く私・・・・
ごめんなさい・・・・・あんなものが入ってるなんて思わなかったし・・・
いいのよ! 正解! アナタじゃなかったらそんな機転利かなかった
アタシは・・ねえ! 彼のこと 今でも愛してる・・・・お金なんて!
いらないの・・・・・ただ・・・あの家族と接点持ちたくて・・・何だか
私だけが置いてけぼりされた見たいで・・・・・・(急に泣き出す彼女)
だったら・・・どうしてなんてことは言わないでよー・・・あんなの見てさあ
私もバカだよねえー・・・・山小屋なら大丈夫って思って隠したのに・・・
すっかり忘れてたし・・・・・(あっははははは無き笑う彼女)
・・・・・・・・・・・・アタシ・・・・アタシはレズじゃないもん!・・・・
泣き崩れてしまった彼女・・・・・・私は抱き抱えてた・・・・
辛かったんだよねー・・・・嫌でいやで仕方無かったんだよねー・・(私)
逃げたかったんだよね・・・・・誰でもいいから縋りたかったのよね・・(私)
嫌々お母さんの相手させられる日々から逃げたかったんだよね・・(私)
私の腕の中で号泣する彼女・・・・・そして涙ぐむ私
アタシの母親と彼の行為は・・・・許せる・・・うううん・・・許さないといけない
アタシが彼の母親としてることを考えれば・・・・でも・・・でも・・・
アタシ・・・あのころ疲れてて・・・・彼と離婚するための口実欲しく・・
好きでもない男に身体を許したの・・・・・誰に言えるの!?
旦那の母親に毎日まいにち身体を求められてますなんて!!(怒る彼女)
彼女の頭を撫でるのが精一杯の私だった・・・
優しかった・・・・・最初はものすごく・・・・幸せだった・・・・
言われたわ!! アナタ・・・息子のこと愛してるんでしょうって・・・・
愛してるんだったら、このことは二人の秘密よって・・・(号泣する彼女)
えっ!?・・・・・・(私)
服は、あれは駄目・・こういうのにしなさい! 髪型はこうしなさい!
仕草はこうでしょ!・・・挙げ句の果ては下着まで!
ストッキングの色や種類まで!! あぁしろ・・こうしろ・・
私が彼と結婚するまで・・・・子供のころからの優しいオバサンだったのに
その上、アタシを抱く時は お風呂に入れて貰えない!
・・・・・・汚れたまんまで・・・アソコ・・・・・もおう! 思い出したくない!
号泣して私に抱きつく彼女・・・・
いたたまれない気持ちで一杯の私・・・・・
私・・・タヌキに化かされたんじゃない・・・・・・犯されたんだ・・・・・・・・・
でも・・・じゃあ・・・・御婆ちゃんの話って・・・・うううん違う・・・
丸太小屋のお風呂は確かに使った形跡は無かった・・・・まさか!
家族グルミで私を? 騙す意味がないよ・・犯したなら 嘘付くはずない
犯したら脅迫? すればいいだけだもの・・・・・どういうことなの?
御婆ちゃん?・・・・教えて!・・・・・・
私は彼(義弟)が彼女をまだ愛してるということを告げた・・・・
彼女は嬉しいと言うとまた、泣いた・・・・
ねえー・・私たち お友達になりましょう! 彼女の背中を撫でる・・
彼女は頷きただ泣くばかりだった・・・・
女(義弟の別れた奥さん)は泣き疲れたのか私の腕の中からベットに滑るように
流れ落ちるとそのまま眠ってしまった・・・・
私は彼女の部屋をグルりと見回すと彼(義弟)と彼女の仲良く写った写真を注視
二人とも幸せそうな雰囲気が見ている私にも伝わってくるのがわかった。
寝入ってしまった彼女の部屋は散らかり心の停滞が伝わる気がした・・・
私はそっと彼女の部屋出るべくメモを残し部屋を後にした。
どうしようもない空しさに襲われながら帰路についた・・・
彼女の話に疑う余地がないばかりか私自身の経験と重ねるとそれは証明された。
このことは誰にも話せない・・・・話せば母親のことも話さざるえない・・辛い
彼女は彼との結婚生活の中でずっと孤独に背負ってきた・・そう思うと胸が痛む
何とかしないと・・・・私は一人決意をした。
部屋につくと留守電が入っていた・・・・
ピー・・カチチャ・・・・・
さっきはありがとう・・元気になったから・・安心して! 戻ったら電話頂戴・・
彼女からの電話・・・元気になったようで嬉しかった・・・・
私は、折り返し彼女に電話した・・・・今夜はお友達になった記念日・・・・
自宅に彼女を招いて彼女の心の中を受け止めてあげたい・・そんな気がした・・・
彼女は快く承知してくれた・・・・
数時間後、彼女は時間通りに家を訪れた・・・
玄関を開け見た彼女の顔は、以前見た濃い化粧顔ではなかったことが嬉しかった
着ている服も濃厚な現職ではなく普通の服だった・・・
亭主には今日は彼女がここへ来ることは話していないことに気が付く・・・
突然こられてもと、亭主に電話して彼女と友達になったことを伝えた。
彼女は私のよこで怯えた態度を見せたものの、亭主が快く承諾したこで笑顔・・・
素直に喜ぶ彼女の顔を見た瞬間・・・・ドキッ!とした・・・・
何故だろう・・・ドキドキした・・・・・・・・・・・・・可愛い笑顔・・・
紅茶を飲みながら彼女の思い出話しに引き込まれて行く私だった・・・
ピンポーン・・・玄関チャイム・・・ハーイ・・・どちら様? ○○寿司でーす
威勢のいい返事・・・玄関を少し開ける・・・旦那さんから電話貰って!
亭主が気を利かせてお寿司を注文してくれたらしい・・・・
あはっ・・・アイツ 変ってないよねー・・・(両脚抱いて笑顔の彼女)
何かあると必ず、お寿司とって・・・それも決まって○○寿司・・・(笑む彼女)
アイツのこと本当の兄貴みたいに慕ってたのに・・・・(目を潤ませる彼女)
取り合えず食べよう!
暫し、彼女との楽しい宴・・・・
食べきれないほどのお寿司を見て大笑いする場面も・・・・
アイツ、なんでもそうだよねー・・・もう少し食べたいって時に無いと困る・・
だから何でも大目がいいって・・・(笑む彼女)
そうなのよー・・何でもそう・・多いか少ないかどっちかしかないってね(私)
丁度いいってのが無いんだよね!・・・・(笑む二人)
ピンポーン・・・玄関チャイムが鳴った・・・え! 何だろうこんな時間に・・・
ドアを少しだけ開ける・・・オイ! 居るのはわかってんだよ!! 見知らぬ男・・
どちら・・・どちら様ですか?・・・ねえーちゃん・・あの女来てるだろう?!
何なのさアー こんなとこまで押しかけて来てー!?
うるせー!! だったら返すもんトットと返しやがれー!!
みなさーん! ここに住んでる人はー 借りたもんも返さない人とお友達でーす!!
私は咄嗟に・・・理不尽なこの男に聞いた・・・一体いくらなんですか?・・
あぁー・・アンタが祓ってくれんかい! バン!・・ドアを蹴る男・・・・
600万! 600万!! ちょっと待ってて下さい 寝室へ走る私・・・
タンスから通帳を握りしめ玄関に戻る・・・中身をドア越しに見せる私・・・
ここに800万あります・・・明日、お返しに上がりますから今夜一日待って下さい
それとも、これ以上騒いで警察来てもいいんですか!? 返すと言ってるのに・・
う・・・うん・・・まぁー返してさえ貰えれば・・・文句はないが・・・(男)
うそー! うそよ!! 私が借りたのは100万じゃなーい・・金利も払ったし!(彼女)
あぁー・・延滞金利が数ヶ月あんだよ!! ちゃんと契約書にもあんだろーに・・
どうする・・ねえちゃん・・・ 結構です! 明日払いますから・・・
あーそ・・そうかい! いやーははは それなら いいんだよ!
助かったなー! お前!・・・・足取り軽やかに帰る男だった・・・・
部屋に戻ると 蹲って泣いている彼女・・・・もぉう!・・・・手を床に叩く彼女
ねえー・・・お友達でしょう? 私たち・・・・それに・・彼と結婚したら
このお金・・いらなくなるし・・・お友達のために使えるならいいって・・
だから・・・元気出して?・・・ねえっ! ごめんなさーい!!・・号泣する彼女
私に抱き付いてくる・・・・しっかりと彼女を抱きしめる私・・・
ビール飲もう!・・・・私・・・心臓が止まりそうだった! アッハハハハ
でも・・でも・・・・怖かったよー! ・・・(私)
しばらくして彼女も落ち着き・・・と言うより私が落ち着いた感じか・・・
彼女との楽しいお喋りで時間が過ぎるのも忘れ酔いに身を任せていた。
カラオケもした・・ダンスもした・・・ゲームした・・・二人は恋人みたいに・・
フッと彼女を見る・・・・もっと前にアナタと知り合ってたら・・我慢出来たのに
小声で、ポツりと呟く彼女だった。
ねえー・・お風呂 入らない?・・・・一緒だと・・・ヤん・・な・・・
うん! 一緒に入りたい!・・(彼女) じゃあー一緒に入ろ!・・(私)
ここねえー 結構 大きいのよ! マンションのって普通サイズだけどねー・・・
アイツが選んだんじゃない!?・・・・(彼女) えー!・・わかる?・・(私)
お風呂だけは大きくなくっちゃとか言ってー・・・キャハハハハハ(笑む二人)
着替えを用意して、服を脱いだ二人・・・・綺麗な身体・・・(心の私)
見事に手入れされた身体はキャシャな彼女からは想像出来ないほどだった。
ねえー 何か特別なお手入れとかしてる?・・・・(聞く私)
どうして?・・・普通だけど・・・(彼女)
初めて彼の家に行った時に母親と・・・あっ?・・ごめん・・・(私)
いいよ・・話して・・・(彼女) うん・・わかった・・(私)
その時に母親の身体見て驚いちゃったの・・・・(私)
これが・・・この年齢の女性の身体なのかって疑ったって言うか・・・(私)
そう・・・・私も最初の頃に一緒にって誘われて入ったんだ・・(元気無い彼女)
私もショック受けるほど綺麗な身体してた・・まだそのままなんだ・・・(彼女)
お風呂場え流れる二人・・・
わあー おっきい! ・・・笑む彼女(両手を広げてクルクル回る彼女)
ねえー・・洗ってあげようっか!・・・(彼女) えっ!?・・・・(私)
心配しないでー・・・アタシ・・レズじゃないからあー・・うふふふ(彼女)
ううん・・・じゃー背中! お願い・・(内心ドキドキする私)
背中を洗い始める彼女・・・・どうしたのー・・何か黙っちゃって・・(彼女)
う・・うん・・・緊張しちゃう・・・(笑む私)
突然、背中に胸を押し付けて後から抱きつかれた・・・・(ドキ・ドキ・ドキ)
身体で背中を洗う? 彼女 ねえー・・姉さんって呼んじゃダメ・か・な・・
え!・・・お友達なのに? (私) ダメ?・・・(甘え声の彼女)
う・・うん・・いいけど・・・(私) いいよ!・・・姉さんで! (私)
わーい・・嬉しい! 姉さーん・・(急に後から頬よせる彼女)
彼女は泣いていた・・・・ またー泣くー・・・コラっ!(私)
ウフフフフ・・・ごめんなさい・・姉さん・・・・(甘え声の彼女)
両脇から両手を滑らせて来た彼女・・・・・・
ドキドキドキ・・・鼓動の激しい私たった・・
この子(酔ってる)・・・・内心頭を斜めに傾ける私だった・・・
両脇から両手を入れられ手を身体に滑らせる彼女・・・・
泣かれても困るしジッとしている私・・・・
ピッタリと私の右に頬を寄せて完全に彼女の肌と私の肌は密着していた・・・
彼女が動く度に背中にあたる彼女の胸・・・乳首の勃起を感じ取れるほどだった
手は流れるように私の身体を静かに優しく躍る・・・
いつしか両手は私の胸を滑るように流れるように躍っていた・・・
彼女の胸を揉むテクニックは私のそれと良く似ているのに気が付く・・・・この娘
もしかしたら・・・・私の心に過ぎった。
ちょっとー・・・ダメだったばー・・軽く身悶えして見せる私・・・・
無言のまま私の身体に密着しながら全身を滑らせる彼女・・・
彼女は私の後ろにイスを置くと そこに座る・・・片手は左乳首に絡められた
彼女の右手は自然に下へとすべり落ちる・・・抵抗出来ない・・・
抵抗できないほど感じていた私だった・・・・・・・恥かしい・・・・・
彼女の右手は私の右足を少し広げると私の恥かしい部分へと滑り落ちて行った。
右指がクリトリスら触れた瞬間・・・・身体中に電気が走った・・ビクッン!!
ね・・え・・・ねえーやめて・・・ねえー・・やめて・・・・声にならない声・・
彼女の指に止まる気配はなく私は彼女にされるがままになるしかなかった。
ウッん・・・恥かしい声が漏れる・・・声に遇わせるうに指か躍る・・・・
徐々に動きが増す・・・ひの都度漏れそうになる恥かしい声・・・・
指は少しずつ滑り落ちると周辺を流れるように躍り出した・・・・
ハフッン・・・声が漏れてしまった瞬間だった・・・・
指はドンドン早く動き真ん中から一旦反れるとアナルへと流れた・・・・・
私の恥かしい声が室内に響くようになった・・・瞬間・・・ピタっと止まった・・
彼女は私の後ろから離れ真横に並び・・・ハーイおしまーい!! キャハハハハハ
ちゃんと洗ったからね!・・・・姉さん! も・・もぉう・・・(小声の私)
彼女の方を見る私・・・・ 私・・・・・姉さんのこと・・・好きになっちゃった
下をみながら私に寄り添う彼女だった。
さあっ!・・・・ちゃんと洗って・・・ホラホラ・・アナタも! (私)
お風呂・・気持ちいいから入って入って!
二人で入ったお風呂は十分に疲れを癒してくれた・・・・
でも・・・この子(娘)・・・もしかしたら・・・・
お風呂から出た二人は 残ったお寿司と冷えた日本酒でもう一度カンパイした・・
弾むお喋り・・・この子ってホンとにいい子(娘)・・・・なのに・・(悔む私)
私は、落ちついて彼女に私の体験したことを順序よく話して聞かせた。
真剣な眼差しで黙って私の話に聞き入る彼女・・・・
姉さん・・・・多分・・・・あの人(母親)に犯されたのって事実だと思う・・・
あの人とし終わった時に耳元で囁くように お風呂に行きましょうとか何とか・・
囁かれたような気はしてない?・・・思い出して見て!? ・・・
わかんないよー・・・(私) でも確かに身体には抱かれた形跡って言うか
感覚はあるんでしょー・・(彼女) う・・うん・・・そうなんだけど・・
私の時も・・・山小屋じゃなかったけど・・・一番最初の時・・・
そう・・アナタは私のものだからって言われた時のことなんだけど・・
最初は姉さんと同じで半信半疑だったんだけど 思い出してる内に少しずつ
記憶が鮮明になって・・・確かに耳元で囁かれてたの・・・
はい・・お風呂にゆきましょう・・熱いから水を足してねえーって・・・
フワフワするような声で・・・・あれは絶対に催眠術か何かって思ったもの。
姉さん・・・今すぐはムリだけど頑張って思い出して! でないと・・・
私みたいになっちゃうから!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あっははははははは 見たもの聞いたものが真実とは限らんぞー あっははは
ええかあー よく聞けよおー 見たもの聞いたものが真実とは限らんから
心の目でみるようにせんとなあー・・・・あっはははははははははは
御婆ちゃんの声が聞こえた・・・・母親のこと言ってるの? 御婆ちゃん?・・
聞いても 御婆ちゃんは答えてはくれない・・・・
ちょっとー 姉さん! 大丈夫! ずっとボーっとしてるんだもん・・心配したよ!
ずっと? ずっとってどのくらい? 3分くらいかなあー・・・(彼女)
3分?・・・・3分も私・・・・ そおう・・・・3分も・・・・
ねえー そろそろ寝ない?・・・(私) う・ん・・寝よう! (彼女)
二人で一緒に寝てもいい?・・・(彼女) いいけど・・・(私)
灯りを消して二人でベットに入ったものの 寝付けない私だった・・
しばらくジッとしていると彼女がモゾモゾと動く出し気が付けば
私の背中にピッタリと身体をくっつけていた・・・・
もおぅ・・仕方の無い子(娘)ねえー・・・どうなるかわかんないけど・・・
久々に楽しんじゃおっかー・・・・(私の心)
ベットの中で後から背中に抱きついて来た彼女・・・・・
パジャマを持って来ていなかった彼女に合わせてスリップと下着だけで寝ていた
スリップの上から少しずつ忍び寄る彼女の手・・・指使いはさすがってとこかなー
彼女の指は正直、私を感じさせてくれる・・・・・・
でも・・・私はそんなことでは満足できないの・・ゴメンね!・・(私の心)
取り合えず最初は彼女のお手並み拝見か・・な・・・・
滑り出す彼女の手・・・指・・・私は彼女に身を任せ素直に感触を楽しんだ・・・
彼女の舌使いは私の隅々までトロけさせてくれた・・・素直に出る私のヨガリ声
私は抵抗なく彼女を全身で受け入れた・・・・
彼女の舌が私の中に入ってくる・・・素直に身悶えする私・・・
ベットに大きく開かせられた両足・・・・激しく求める彼女・・・・
私は左手をベットの下に伸ばし袋の中から縄をそっと取り出しだすと手元に置いた
タイミングを見計らうものの 彼女の激しい舌使いに何度も体をビク付かせる
彼女が私の身体から一旦離れた瞬間、素早く彼女を下に押し倒し私が上になった
一瞬驚いたのか固まった彼女・・・・私は素早く彼女を後ろ手に縛り
M字開脚へと縛りあげた・・何が何だかわからない内に彼女は私の好きな格好へ
変身した・・・怖い!・・・姉さん!・・・・怖いよー・・・急に怯える彼女・・
私は小声で彼女の耳元で言った・・・可愛がってあげる・・・・
私の愛撫に何度もヨガリ声をあげ身悶えする彼女・・・・
彼女がエクに達しそうになると行かせないようにしながら何度も執拗に攻める
そのうち、行かせてって泣きそうな声を出す彼女の口にガムテープを貼った
彼女の身体に何本もの縄を縛り彼女の様子を見ながら締め付ける・・・・
陰部は見る見る内に愛液を恥かしいほどに溢れさせる・・・
縛る縄を締め付ける度に彼女は返事を返すように全身を身悶えさせた。
彼女の溢れる愛液を止めるようにバイブを挿入・・・・左右に身体を捩る彼女・・
ガムテープをゆっくりと剥がすと彼女のヨガリ声は部屋中に響き渡った
縄を一本引く度に合わせてでるヨガリ声・・・・バイブを動かす度に鳴く小鳥・・
お・・・おねがい!・・・・おねがい! 行かせてー!!! おねがい!!
何度も身悶えしながら願いを乞う彼女・・・・
そろそろ最後の仕上げ・・・・袋から出した低音ロウソク・・・・・
縛られバイブの入った彼女の身体を軽く横にする・・・ロウソクに火を点す・・・
ポタ・・ポタ・・・一つ・・また一つ・・彼女のお尻に滴り落ちる・・・
落ちるたびに彼女の身体は歪み悶え身震いして反応する・・・
彼女は絶叫してエクに達した・・・・・失神している・・・
縄を解き彼女を自由にしていると・・・ベットのシーツが冷たかった・・・
彼女は失禁してしまた・・・
続く・・・・・
彼女が失禁したお陰で夜中だと言うのに・・・・
溜まっていたものを全て吐き出したように安らかに眠っている彼女・・・
頬に軽くキスをする・・・可愛い!
私は軽くシャワーを浴びるとベットに戻った・・・
彼女のプリンとしてお尻が出ている・・・
彼女に布団をかけベットに静かに身体を沈める・・・彼女はグッスリ・・
時計の音が耳に刺さる・・・疲れてるのに眠れない・・・
母親のことを思い出す・・・私は本当に犯されたのだろうか・・・・
彼女の話と重なる点が多いけど・・山小屋で目覚めた時の母親の心配する顔・・・
あれが、全て演技なんて信じられない・・・
掃除をしていて終ったと母親に伝えるとビールを渡された・・・
それを飲むと急に眠くなって意識を失った・・・
目覚めると私は縛られていた・・それから・・・犯された・・・・
あの時・・・私が母親に掃除が終ったことを伝えに行った時に・・・例えば
それが母親でなく別のものだとして・・・じゃあ・・母親はその時何処に?・・
仮に化かされたとしても・・・母親の所在がわからない・・・
もっと、前・・・例えば私が掃除に行った当たりに既に化かされてたとしたら・・
ても・・・だから・・・その時、母親はってとこにってぶつかる・・・・
確かに私は言われた・・・息子を愛してるんなら二人の秘密よって・・・
私は確かに母親の目の前で・・・お風呂場で・・・用足しをさせられ・・・
あぁぁーん・・・もおう・・・駄目!・・・頭がおかしくなりそう・・
アッハハハハハ 眠れんようじゃのうー・・アッハハハハハ
物事は裏もあるから表もある・・・ 声のする方を見る・・・御婆ちゃん!
声が大きい・・大きい・・・ええかあー 世の中、昼があるから夜がくる・・・
見たもの聞いたことが真実とは限らんぞおー・・・・
この婆と一緒に泊まったあの家の裏に立ってる桜の木の根元に・・・
・・・・ね・・・・根元に・・・・大事に・・・持つ・・・持って・・おけ・・
おば・・御婆ちゃん!!!・・・・御婆ちゃんは闇へスーっと消えた・・・・
家の裏の桜の木の根元・・・大事に持っておけ・・・か・・・・
何のことだろう・・・何があるんだろう・・・・
お婆ちゃんの声を聞いた後、不思議とスーッと眠りに落ちた・・・
翌朝、早々に目の覚めてしまった私は外の空気を吸おうとベランダの窓を開け
外に出た・・・・・手摺の下にシズクが付き清清しさを演出していた。
少し霧が掛かって幻想的な雰囲気が漂っていた・・・・
フッと何気無く下の方を見てギョッとした・・・・白いドレスに身を包んだ女性・・・
亭主の母親が私を見上げていた・・・・・目を凝らして見る・・・・
優しく微笑む母親と目が合った瞬間、母親の顔は見る見る変化し始め
目は吊り上がり口は頬まで大きく広がり髪の毛は振り乱れた・・・・・
余りの形相に顔を背けもう一度見ると、そこには誰も居なかった。
背筋が凍りつきそうなほどの恐怖を覚えた・・・・・
私は後ずさりしながら部屋の中へと入る急いでベランダの窓を閉じた。
ベットには可愛い寝顔の彼女がスヤスヤと眠っていた・・・・
太陽が少しずつ登り始め窓から朝日が入り始めたことろ彼女も目を覚ました
おはよー・・・彼女の頬に軽くキスをする・・・・・
これが、最初みたころの彼女だと思うと何とも言えない気分になった・・・
御婆ちゃんの口癖・・・・見た物聞いた物が真実とは限らない・・・・
私は目覚めた彼女の横に添い寝しながら頭を撫でた・・・・
ねえー初めて会った時のこと覚えてる?・・・・・(小声、耳元で静かに聞く私)
うふふ・・・もおう・・姉さんたらー・・堪忍してよおー・・・・(甘える彼女)
あの時は何て派手な女なんだろうって思ったもの・・・・(私)
私の胸に顔を埋める彼女・・・・ もう・・・・許して欲しい・・・・(彼女)
あはは・・・・ちょっと虐めただけ・・・・(私) もおうーイジワルー・・(彼女)
ねえーシャワー行かない?・・・・ イクイク・・・・ ベットから勢いよく出る
二人一度に入れるお風呂ってこういうとき便利だなあー・・・・(私の心)
二人並んでるとお風呂屋さんみたいだねえー・・キャハ・・・(陽気な彼女)
昨日の姉さん・・・凄かった!・・・・びっくりしちゃった!・・・
何言ってるのおー・・・アナタほどじゃないよー・・・オデコにキスする私・・・・
互いに背中を洗いっこして楽しい一時を過ごした・・・・・
ねえー・・・今日、一緒に居られる?
いいけど・・・・じゃあー ちょっと付き合って欲しいとこあるんだ!・・・
その前に車で来たの? うん・・・・でも・・・ガソリンが・・・(気落ちの彼女)
大丈夫!・・入れてあげるから・・・・(私) わーい!ヤッター!(元気な彼女)
それと最初に銀行行って・・・・その後なんだけどあの男の店に行って・・・・
姉さん・・・・・・・ごめんなさい・・・・・・・・・(俯き加減で泣きそうな彼女)
何言ってんのおー・・・元気出して!・・・・・(私)
で、失礼なこと聞くけど・・・・怒らないで教えて! 生活費とかあるの?
首を横に軽く振る彼女・・・・・ うん、わかった!じゃあー銀行へ行こ!
亭主に、昨日の礼と彼女と親しくなったこと・・・彼女の借金返済のこと・・・
叱られる覚悟で電話で話した・・・・・・
なに!・・・・(亭主) ビクッン!・・・・・(私)
無言の亭主・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふっ! いいんじゃないか! 友達助けてやれ! いいぞ!
俺からも礼を言うよ・・・・幼馴染なんだ・・・・・ 本当は心配してた・・彼女のこと
宜しく頼むな! 亭主はこころよく承知してくれた・・・・・
叱られるかと思った・・・・・・・(小声で亭主に言う私)
何言ってるお前には感謝してる・・・・(亭主)
言って来い! 友達のために・・・・(亭主)
亭主の了解の下、私は銀行に出向き全額引き出してサラ金に行き返済した
泣いて感謝する彼女に残金の200万を手渡し銀行預金させた。
これで暫くは安心でしょ!・・・・(笑む私)
約束して! お店は畳むこと! 生活を普通に戻すこと! もう借りないこと!
出来る?・・・・・・泣いて頷く彼女だった
彼女にメソメソしないで、ホレ! 車出して!
スタンド行こ!・・・・(私) オロオロする彼女・・・・ どうしたの?(私)
こっちのスタンド、行けないよおー・・・・私・・・・嫌われてるし第一入れてくれないもの
そう!・・・ちょっと待って・・・亭主に電話する・・・・
まずは彼女がこの街で生きて生けるにしないとね・・・・
私は亭主に彼女がスタンドで給油してもらえるようオーナーさんに言うよう頼んだ・・・
折り返し電話が来て給油しに来いとのことだった・・・・亭主に感謝の私
スタンドへ行く・・・・給油している間に手招きするオーナーさんのとこへ・・・
何? どうしたのー! 心配するオーナーさん・・・
アイツ(亭主)から大体のことは聞いたけど・・・友達になったんだって?・・・・
私はオーナーさんに彼女と親友になったこと亭主も喜んでることを話して聞かせた・・
うん・・わかった・・・いいよ! アイツの選んだ奥さんだもの信じるよ!
フッと横を見ると彼女が泣きながらたってた・・・・
彼女の側へ行くオーナーさん・・・・ 元に戻った見たいだな! 化粧も薄くなって・・
心配してたんだぞ!・・・・昔のお前に戻ってさえくれれば、いつだって俺たちは
お前の味方なんだから・・・なっ! ポンと頭に手を置くと嬉しそうに事務所へ行った
出て来たオナーさんは彼女に お前が元通りになったってみんなに知らせておいたから
お前・・・いい人と友達になれたな! このひとがいなかったら ずーっとだったんだぞ
お店を畳むこともオーナーさんに伝え、彼女の仕事のお世話も頼んだ私だった。
昔に戻ったこいつなら仕事の口なんて山ほどあるよ!!
満面の笑みのオーナーさんだった。
車は真っ直ぐ私と亭主が住むことになっている家へと向かっている・・・・
家が見えてきた・・・・・・前のめりになって驚く彼女だった・・・・
家の前に静かに車を止めると中から大勢の人達が出てきて車は囲まれた。
運転席でハンドルに捕まって震える彼女・・・・・・
私は車から出ると運転席側に回りドアを開けた・・・・・瞬間! 大歓声があがった
手をパチパチ叩いて喜ぶ姿が私を驚かせた・・・・・
私の横へ大工(亭主の幼馴染)さんが来てドア越しに彼女に言う・・・・・
話は彼女の旦那とスタンドから聞いた!・・・心配してたんだぞー みんな!・・・・
運転席からゆっくり出て来た彼女は、両手を前にして頭を下げた・・・・
周囲の人達は皆、笑顔で嬉しそうだった・・・・ ありがとう! アンタのお陰だ!
一人ずつ私の前に来ては こいつを頼むと言い改修の家へと戻って行った。
この子(娘)・・・・ホンとは人気者だったんだ・・・急に嬉しくって飛跳ねてしまった私だった
さあて・・・ここへ来た目的は・・・・・側にあったスコップを手に 真っ直ぐ向かった・・・・
桜の木の根元・・・・・ この辺かな・・・・・ 姉さん? 何するの?・・・・
うん・・・・ちょっとね! 車が止まる音がして後を振り向いた・・・・・
亭主だった・・・・・駆け寄る亭主・・・・・両手を前にして深々と頭を下げる彼女だった・・・
おっ! 元気になったな! ポンと頭に手を置く・・・・・うん! 良かった! うん!・・
うふふふふふふふ・・両手で口元を隠して思わず手を叩いてむ笑う私・・・・・あははは
どっ! どうしたあー 一人で笑って!・・・・(亭主)
だってー・・・・スタンドのオーナーさんと同じなんだものー・・・・うふふふふふふふ
あぁー・・奴かー! 俺らはこいつのこと妹みたいにして育ったからなあー・・・(亭主)
でっ!・・・何やってんだスコップなんか持って・・・・(亭主)
亭主が顔を近付ける・・・・・耳元で話す私 御婆ちゃんが・・・・・
あーん・・・そうか・・・・わかった・・・・・・この辺か・・取り合えず掘ってみろと?・・・
何が何だかわからない様子の彼女・・・・・ ちょっと避けてろ お前ら・・・・
軽く掘り始める亭主・・・・カツッ・・・何か音がしたなあー・・・・
手で探ってみる・・・・壷か? フタが・・・・開けて見ると・・・・・
亭主が壷を見つけフタを外す・・・・・
何打あーこりゃー?・・・・ 手にとって私に見せる
何かの手紙みたいなもの・・・・お札か・・・・
アッハハハハハハハハ 見付けたか? そんだそんだ それだ・・・・・
それをお前ら3人・・・あれと合うときは肌身離さず寝るときも身に着けておけ・・・・・
アッハハハハハハハハ・・・・・見た物聞いた物が真実じゃあねえぞおーアッハハハハハ
亭主と壷の前で顔を見合わせる私・・・・・・・ あは! 俺がここに来ること知ってた?
婆さんはすごいなあー・・・・(亭主)
フッと彼女を見る・・・・耳を押さえてしゃがんでいた・・・・・ 顔は真っ青になってた・・
亭主と顔を見合わせる・・・・・ もしかしたら・・・・ ねえー・・・ねえってばー・・・
彼女に駆け寄り肩に手を置く私・・・・・突然立ち上がって私に抱きつく彼女・・・・
全身ブルブルと震えが止まらないようだ・・・・・ 亭主が どうした?と聞く
振り返ると亭主に抱きつく・・・・怖い!・・・・怖い! 怖いよー!・・・・・・(彼女)
聞こえる!・・・・聞こえたのー!?・・・・(彼女)
私と亭主は顔を見合わせる・・・・
暫くすると彼女も落ち着きを取り戻した・・・・・
でっ! 何が聞こえた?・・・・・(優しく聞く亭主)
お婆ちゃん・・・・知らない御婆ちゃんの声が・・・・・・少し震えだす彼女・・・・
いつから?・・・・(聞く私)
彼(義弟)と結婚する直前あたりから離婚するまで・・・最近は聞こえなかったのに(彼女)
怖い?・・・・(私) 何かされたの?・・・・(私) 無言で首を横にふる彼女
でも、いっつも 彼のお母さんと出かける前とかに決まって聞こえてきて・・・・
誰にも言えなかった・・・・・寂しそうな彼女 姉さんにも聞こえるの?!・・・・
姉さん?・・・(亭主) 私は亭主に目であいずする・・・・軽く頷いた亭主
ねえ!・・・教えて!・・・・あの御婆ちゃんの声・・・・姉さんや兄さんにも聞こえるの!?
二人顔を見合わせる・・・・・・いい! よく聞いて! 話せば長いから 端的に言うけど
聞こえるの・・・・・私たち
話せば長くなって気が変になるから端的にね!
あの、御婆ちゃんは・・・・・うーーーん・・・・・・うんとねー・・・・私たちの守り神ってとこかな
聞こえる人は私たちだけだとばっかり思ってたけどね!・・・・
何処からともなく声が聞こえる・・・・なんて誰にも言えないしなあー・・あっははははは
亭主の方を見る彼女・・・・・・・ じゃあ オバケじゃないの?・・・(彼女)
確かに・・・どう考えてもオバケだけど そうじゃないよ・・・あははははははははは
でっ! あれって何のこと?・・・・・・・私に聞く亭主・・・・・・
窮地に追い込まれた私・・・・・ そんな気がした
なあー・・・アレって何? 婆さんの言ってたアレってのは! 無言の私・・・・
ねえー 話そうか! 彼女を見る私・・・・・ ダメ! ダメダメダメ!!・・・・・
私は・・・私は構わない! もう籍もないし・・・でも! 彼(別れた旦那)や兄さん・・・
彼女(長女)には・・・・・何も関係ないし・・・・・
大丈夫よ!・・・・この人(亭主を見る)はミステリアスには慣れてるから・・・ねえー!!!
亭主に顔を斜めにする私・・・・・ 大丈夫! この人にも真実を知ってもらって
アナタが悪く無いってことも含めて知ってもらおう!
何の話ししてるんだー?・・・(亭主)
わかった・・・・・姉さんに任せるから・・・・・蹲って泣く彼女
亭主に事細かく話した私・・・・・もちろん私の体験したことも含めて・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
信じられない・・・・・・・(亭主) 母さんが?・・・・・
亭主に全てを打ち明けた私・・・・・そして彼女・・・・・
す・・・すまなかった!・・・・・・苦しい想いをさせて・・・・・(亭主)
まって!謝るのはまだ早い気がする・・・・・(私)
そんなことなら、御婆ちゃん・・・・・私たちをここまで誘導していないと思う・・・・(私)
何か・・・・何かあると思う・・・・・(私)
確かにその通りかも知れない・・・・・・(亭主)
よし謝るのは お預けだ・・・・先に調べなきゃな!・・・・・(亭主)
今の餌は私なはずなの・・・・だから・・・・誘き出すしかないよ・・・(私)
うーん・・・・何か複雑な気分だなあー・・・・(亭主)
向こう(亭主の実家)に何日間か宿泊する!・・・・・(私)
とにかく、このお札を身に着けて一度、こいつ(彼女)も招待して焼肉でも・・・・(亭主)
それ! いい考え!・・・・・・(私)
元気のない彼女・・・・・大丈夫!・・・・彼はアナタを愛してるから・・・・(私)
ホンとに?・・・・(彼女)
ホンとだって・・・毎晩お前の写真見ながら・・・・うっひひひひひ・・・・(嫌らしく笑う亭主)
もおぉう!・・・・・・嫌らしい笑い方やめてよ!・・・・・(元気になった彼女)
私・・・・・彼と・・・・・・彼と暮らしたい!・・・・・・・(彼女)
あぁー 直ぐにそうなるから安心してろ!・・・・(笑顔の亭主)
だけど・・・・お前・・・・・・・・・・可愛いなあー・・・・・(真っ赤な顔で照れる亭主)
私の視線に驚く亭主・・・・ ねえー今日は?・・・・(私)
いや・・・・今日はだめだ・・・・段取りしてからでないとなあー・・・・(亭主)
あいつら(兄弟)納得させるためにもビデオは撮らんとならしなあー・・・・・
だけど、自分の母親の裸体かよおー・・・・残酷だよこれって・・・・
母親じゃないかも知れないよ・・・・・(私)
どういうこと?・・・・(彼女)
私と亭主はその場を離れ亭主は会社へ 私と彼女は私の家へ・・・・・
途中、私は彼女の自宅に誘った・・・・彼女に部屋を引き払う準備を提案・・・
躊躇する彼女だったが、彼女に暫く私の部屋で暮すにも話すとワーイ!とばかりに
大喜び・・・・・街の商店街でダンボールを貰うと彼女の部屋に・・・・・・
いる物といらない物の分別・・・・・
管理会社に連絡しないとね・・・・あれ? ここの物件って・・・亭主の勤務先なんだ?
えっ!?・・・・・一瞬振り向く彼女・・・・・・ 私ね! 普段は彼のこと亭主って呼ぶの・・
彼も知らないし誰も知らない・・・私が日記をつけたり考え事したりのときに使うの!
ふーーん・・・・・ 亭主かあー・・・・何か古臭いけど いい響きだねー!
私も・・・・私も・・・・早く彼を亭主って・・・・・・・・大丈夫!必ず呼ばせて見せるから(私)
ところで、随分派手な服もってんだねえー・・・(私)
スネてたから・・・・・・溜息混じりの彼女 もういらないし・・・・・(彼女)
派手な服の半端でない量に驚く・・・・・ あれ!・・・・この服ってボディコン?
俯き加減で照れ笑いする彼女・・・・ ねえ!来て見せて! だってえー・・・(彼女)
じゃあー 勿体無いから全部捨てないで一旦向こうに運んでから考えれば?(私)
・・・・・・・なんだろう?・・・・ボディコン服みてたら急に・・・・ムラムラ? そんなはずは・・
オッサンみたいな自分が急に恥かしくなって一人紅くなった。
そうだ・・そうそう亭主に連絡しなきゃ 退室するって・・・・(私)
引越しはアレが終ってからにしよ・・・(私)
亭主に言う私・・・・・・・・・いいのか? ホンとに同居なんて・・・(亭主)
まあーお前が決めたんなら・・・どうせもう少ししたら改修も終るだろうし・・・・・(亭主)
さてと・・・帰ろうか?・・・ うん!・・・(彼女)
彼女と二人部屋に戻った・・・
取り合えず積めるだけのダンボールに入った荷物を空いてる部屋へ運ぶ・・・
ここなら8畳あるし洋服ダンスとかクローゼットも結構あるから何とかなるか・・
あと、入りきらないものは隣に部屋専用の納戸も3畳ぶんるから使ってと
居間は共用部分として・・・・姉さん! ありがとう・・・(彼女)
で、どうする? 晩御飯・・・一緒でいい? うん・・一緒でいい・・・(彼女)
彼女との生活も二回目の食事・・・・
でも、私、今までなにやってたんだろうって・・・思う・・グヒグヒ(彼女)
だって、姉さんみたいに彼に正直に打ち明けてたら今よりは悪くならなかったし
彼がお母さんと私のどっちを信じるのかって思った時、尻込みしちゃったんだもの
素直に正直に話してたらって思うと・・・・・グビグビグビ・・・ゲフッ!
ねえー・・アナタ・・ホンとに誰かと浮気したの? 私には信じられないけど
アナタだったら口実にせよ何にしても基本的に彼を裏切ることはしないと思う・・
どう? 違うかなあー・・・(私)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アタシ・・・・誰とも浮気してないもん! 誰にも身体触らせてないもん!
やっぱりかぁ・・・・そうだと思った!・・・・・(私)
お店のお客さんで心配してくれてた親しい人がいて、その人に相談したら・・・
相談たって作り話して、旦那と別れたいって言ってたらその人の従兄弟で
横浜からこっちに避暑にくるから頼んでやるって言われて・・・・
お店のドア越しに 街の誰かが来るのを見てて 入って来た瞬間
その人と抱き合ってるとこ見せたの・・・・そして次に来た人にも・・・・
街の噂になって、問い詰められた時に・・その人と浮気したって言ったの・・
だから・・ホンとは何もしてないの・・・その人とはそれっきりで・・(彼女)
ふーーん・・・そんなとこだと思った・・・あはっ! 信じてたもの・・・私
でも・・・・まさか彼があんなこと・・・あんなこと・・・(彼女)
あんなことって? アナタのお母さんとのこと?・・・(私)
さあー・・どうかなー・・彼とお母さんから直に話したの?
うううん・・・ビデオで盗撮しただけじゃん・・
見た物・・聞いた物が真実とは限らない・・か・・・
食事も終わり二人でお風呂に入る・・・・
一人が長かったせいか彼女との共同生活が楽しくて楽しくてと言うところかな・・
互いに洗いっこするのも子供みたいで楽しい・・・・お風呂場に響く女の声
アパートとかだったら煩いって苦情ものよおー・・・キャハハ アッハハ・・・
姉さーん・・・・(彼女) 何? どうしたのー 甘えんぼさんねえー・・(私)
お風呂から彼女が先に出てた・・・・・
キャー! 彼女の悲鳴・・・・・慌てて私も出る・・・・ギョッとした・・・
何?・・・ど・・どうしたの? タオルで身体を隠して蹲る彼女・・・
亭主がテーブルのとこに座って残り物を食べながらビールを飲んでいた・・・
ニコニコ笑顔の亭主・・・・楽しそうだったなあー・・・
俺も一緒に入りたかったよおー・・・・あはははははは
だったら、彼女が出るときにわかるんだろうから、声くらいかけるのが常識でしょ
黙って見てるなんて信じられない!! ・・・・・(激怒する私)
急に謝りだす亭主・・・・さあー早くこっちへ・・私は二つあるタオルを彼女に
一つ手渡すと、亭主を思いっきり睨んだ!!!
あっ・・あ・あー・・すまん! お前が最初に出てきたと思ったんだよ!
覗くとか・・そんなつもりじゃないってー・・・
第一、何で俺がアイツを覗くんだよ!・・・それに! もう・・もういいよ(私)
来るなら来るって電話してよ! もおー・・(怒る私)
すまん!・・・(亭主) 着替えて部屋から出てきた彼女・・・・
すまん!・・・(亭主) うっふふふ・・・(笑む彼女)
前も・・前にも同じようなことあって・・覚えてない? 高校のときに
お風呂場で水浴びしてたとき・・うふふふふ(笑む彼女)
あぁーあった! あった! そうそう・・こんな感じだった・・・あっはははははは
あっ! まずい!・・・忘れてた! 居る・・外に居るんだよ 車の中に・・・
誰?・・・・(私) アイツ(弟)・・・ 連れて来たのー?!・・(私)
何でー勝手なことするかなあー・・・(イラだつ私)
どうする? 会う? ・・・(彼女に聞く私)
会え?・・・会えばいいんだよ! アイツに話したら連れてけって泣くんだよ・・
まったく、いい大人が!・・・(亭主)
どうする?・・・彼女に小声で聞く私
う・・うん・・・会いたい! 会いたい!! (真剣な彼女)
外の彼に電話する亭主は真剣な顔だった・・・
彼(彼女の別れた旦那で私の亭主の弟)が部屋に来るのを無言で待つ彼女
何で急に連れてくるのよー 亭主に怒る私・・・・
遅かれ早かれ・・それにコイツ(彼女)もアイツ(弟)も気持ちは繋がってるし
離婚たって形式上だろうし・・・気持ちの繋がってるもんはどの道
出会うことになってんだって・・・・うははははは
それに、見方は多い方がいいしな!・・・・(亭主)
見方ってまさか! 彼に全て話すんじゃないでしょうねえ!・・(私)
隠れてコソコソやっても上手くいかんて!・・・誰も傷付けずに出来るかもだ
だけど誰も傷付けずにやれたとしても必ず何かシコリは残るから・・(亭主)
母さんが、もし、その時だけ別人なったり・・もしくは完全に別人だったら
何とかしなきゃなんないのは母さんの方で、コイツ(彼女)らじゃーないし・・
ドアが開いた・・・・ 急に下を向く彼女
玄関に立ち尽くす彼(弟) おい・・・・上がれ 上がれ・・・・(亭主)
廊下の向こうの玄関に大きい声を掛ける亭主
私は部屋を出て廊下向こうのの玄関へ歩き出す・・・・・
玄関を出ようとする彼(義弟)・・・・・咄嗟に私が駆け寄ると横から亭主が・・・・
出ようとした彼(義弟)の片腕に掴みかかる・・・・おい! 何処行くんだよ!
もう二度とチャンスは来ねえぞ!・・・(強い口調の亭主)
亭主に引張られるように廊下を引きずられ部屋の中に入る彼(義弟)
入り口付近で下を向く彼・・・・・部屋の床で下を向く彼女・・・・
亭主が私をチラッと見る 何か気まずい雰囲気・・・・(息苦しい私)
私は彼女の肩をポンち叩いた・・・チラッと私を見る彼女・・・・・
彼女の腕を持って立ち上がる二人・・・・ では! 私の無二の親友の・・・
○○さんを 紹介しまーす!・・・(大きい声になった私) 亭主を見る私
じゃあー 今度は俺の弟の○○を紹介しする!
彼の背中をポンと叩く亭主・・・・ようやく顔を上げる・・・照れ臭そうな彼・・・
私も彼女の肩をポンっと叩く・・・・・顔を上げる彼女・・・・・
初めまして! 弟の○○です・・・・・ 初めまして彼女の親友の○○です
2番目
亭主に腕をつかまれ手を差し出す彼(義弟)・・・・・・
私も彼女の手を・・・・・・・・二人は一生ないかもしれない程の満面の笑み・・
二人の手が繋がった瞬間だった・・・・・・
でね!・・・・もうこうなったから二人で話してても誤解が誤解を生むかもだから
第三者の私が客観的に纏めた二人のこれまでの経過をここで話すから
座って他人の話でも聞いてるように何も言わないで聞いてて欲しいの
所々は、て・・・・か・・・・彼が(私を見て笑む彼女)が細くするから・・・
で、アナタの(義弟を見て)知らないことも・・・ちょっと不思議な話なんだけど
前向きに信じる気持ちで聞いてて欲しいの・・・・・いい!・・・(私)
亭主と顔を見合わせる私・・・・ じゃあ 初めに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私の話が終ったのは話し始めてから3時間くらい経過した辺りだった・・・・・
フッと彼(義弟)を見る・・・・・・俯いて泣いている・・・・彼女も・・・・・・・
でっ! これが事件の全容で全て解明しました。
パチパチパチ手を叩くのは私だけだった・・・・・亭主も俯いている・・・・
亭主を肘で押す私・・・グイッグイッ・・・・ 我に帰ったように鼻をすすり
顔を上げた亭主・・・・無言・・・・・
俺は信じてた! 彼女が、浮気なんかするはずないもの(義弟)
でっ! 次にこれは・・・・ちょっと・・・・せっかく良い感じになったのに恐縮だが
う・・・・うん・・・・ハッキリさせとかなきゃなんない事があるが・・・(気重な亭主)
えっ! ここで彼(義弟)のことを話したら責めてるみたいになって・・・・・
駄目よ・・・何血迷ってるのさあー・・・・(心の私)
肘でグイッグイッグイッと亭主を突っつく・・・・・ 今・・・ハッキリさせよう(亭主)
他に・・他にも何かあるのか? (義弟)
突然亭主が強い口調になった! 他にもだとぉー!
お前のことに決まってんだろうがぁー! (亭主)
俺の?・・・・へっ?・・・・・・・キョトンとする彼(義弟)
咄嗟に私の右肩に掴みかかる彼女・・・・・・・もう・・・そのことはヤメテ・・・・
ねえ! ・・・・兄さん! やめて・・・・・お願いだから・・・・・
姉さん・・止めさせて! 強く私を揺さぶる彼女・・・・・
何のことだよ! 兄貴! 俺は彼女に疚しいことなんて何もしてないぞ!
彼は憤慨して亭主に近づいた・・・・・
お前は!・・・・この期におよんで・・・まだ・・・・・可愛そうだろうがぁー・・・・
コイツ(彼女)が哀れだと思わんのか!
何のこと言ってるんだ・・・俺にはさっぱりわからんぞ・・・・(義弟)
なあぁーこういう奴なんだよ・・・・・・・・・・すまん!
亭主が両手をついて彼女に頭を下げかけた時・・・・・
何を言ってるのか説明してくれ・・・・亭主に掴みかかった彼(義弟)
もう・・・・もういいからあー・・・・そっとしといてよおー・・・号泣する彼女
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お前!・・・・・コイツ(彼女)の・・・・・・コイツの母親と・・・寝たな!・・・・
亭主の顔が大魔神のようになった・・・・初めて見た亭主の怒り顔・・・・・
唖然とする彼・・・・・(義弟)
時計の音が聞こえる・・・・・カチ・カチ・カチ・カチ・カチ・・・・・・カチ・カチ
パン!・・・・・・うわっはははは・・・・・・あぁーはっはははははははははは!!
何・・・・何だよそれ! うっは・・うわっは・・・あっはははははははははは!
何だー? そりゃあー あっはははははははははははは(大笑いする彼)
おーまーえー!! 手を握り締め立ち上がる亭主・・・・・・
あーっはははははは うわ・・うわはははははは 腹・・腹痛えー・・・・
気が狂ったように 大笑いする彼(義弟)
キョトンとする彼女・・・・・・全員が彼から後ずさりした・・・・・
彼の笑い声が部屋中に広がる・・・・・
何・・・何言うのかと思ったら・・・何言ってんだよ・・・兄貴・・・大丈夫か?
一瞬、私と彼女を見る亭主・・・・・・
なあー 謝るなら 今しかないんだぞ・・・・・物静かに弟に言う亭主
だからあー 何の話しだって言ってるんだよ!・・・・・(怒り顔に替わる弟)
私が山小屋で見つけたビデオ・・・その話はさっき聞いたと思うけど・・・
実はもう一つって言うか、もう一種類のテープがあってね!・・・・
その中にアナタ(義弟)と・・・・その・・・・彼女のお母さんと・・・・その・・・
上目遣いの私・・・・・アナタと彼女のお母さんがしてるとこ映ってるの!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
えっ!・・・・・ギョッとする彼(弟) な!・・何かの間違いだよ!
そんなことしてないぞ!・・・・・俺は!・・・そんなことしてないよ!
誰?・・・ちゃんと見たのか?・・・・いつ?・・・いつのことだよ!!
俺じゃない! 信じてくれ! 俺じゃないってー!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
彼女が見てね!・・・・・私は最近ここで見たの・・・
姉さんまで、俺を疑ってるのか? 疑ってるんじゃないの! 映ってるから
俺に・・・俺に見せてくれよ!! 俺にも見せてくれなきゃ・・・・(弟)
お前に何でコイツ(彼女)の母親の裸体を見せられるんだよ! (亭主)
じゃあー もう一度・・・・・もう一度みてくれ! 姉さん! 頼むよおー!
もう一度・・
彼(亭主の弟)に何度も頼まれてるうちにちゃんと見る義務があるって考えた
私は亭主と彼に もう一度見る約束をした。
今度は私と彼女の二人で見るとも伝えた・・・・・
時間は既に10時を回っていたが抜きかけた歯のように感じたため今夜中に
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は亭主と彼(義弟)に一緒にお風呂にでも入ったらと提案した・・・・・
まあー何にもすることもないし・・・・そうするかあー・・・・
新しい下着と肌着を出すよう亭主に言われ用意すると二人はお風呂場へ・・
急いでビデオをテレビに繋げて再生する・・・・彼と彼女の母親が映る・・・
泣き出す彼女の肩を抱いて頭を撫でる私・・・・
ねえー アナタ、何処までビデオ見たの? 最初ので十分・・・(彼女)
姉さんは? 早回しで数本・・・・・こんなの早回しじゃなきゃみれないもの
二人で普通に・・・・二本目から見てみよう・・・・(小声の彼女)
泣きながら見てる彼女に・・・・残念ねえー 今夜は可愛がってあげよって
思ってたのに・・・・・・ ふふふ・・・顔を私に持たれかけて甘える彼女
二本目をゆっくりと普通に見ている・・・・・
ねえー でも何で盗撮なんてしたの?・・・・・・・・(聞く私)
その頃 頻繁に彼が実家に出入りって近所の人から聞いてそれで・・・(彼女)
人間って追い詰められると突拍子もないことしちゃうんだよねー・・(笑む私)
姉さん・・・私のこと・・・・・愛してる?・・・・・・(甘えながら聞く彼女)
うん!・・・・愛してる! もし・・もしも私が彼とこれから駄目になっても
姉さんのことずっと愛しててもいい?・・・・・ うん! いいよ!
あっ! ちょっと! ちょっと!止めて! 何かしらアレ!・・・・・(私)
蒔き戻す・・・・キュルキュルキュル・・・・この辺からか・・・・・(私)
止めて!・・・・ねえー これなんだろう? テレビを指でなぞる私・・・・・
見入る彼女・・・・・・バット?・・・・・・・・何だろう・・・・・シッポ?(彼女)
母親のお尻から出ている物・・・・・・シッポ?・・・・(私)
これ・・・何だろう・・・・・顔を見合わせる二人
二人は唖然とした・・・・・・
ビデオが3本目に入った時に・・・・・見つけた! 紛れも無い新事実・・・・・
おぉーい・・・もおーいいかあー!・・・・クタクタだよー・・・脱衣場から亭主の声
もう上がるからよぉー・・・・・ヨレヨレの二人の声
突然、彼女が立ち上がり出て来た彼(弟)に抱きついた!
瞬間!・・・キャー・・・・・ 抱きつかれたのは亭主の方、しかも弾みでタオルが
顔を覆って悲鳴を出してしゃがみこむ彼女・・・・・
何だよー・・・・コイツときたら・・・・フォホホホホ・・・・疲れ果てて力が出ない・・
亭主のジョークも不発に終る・・・・・急いでタオルを巻く亭主だった・・・
続いて彼(弟)が出て来る・・・・・・突然立ち上がって彼の元に駆け寄る彼女・・
ごめんなさい・・・・・・疑ってごめんなさい!! 彼の前で立ち尽くす彼女
どうだ!・・・・何かわかったか! (ズボンを履きながら聞く亭主)
この部分なら見せても構わないかなあー・・・・彼女に聞く私
一瞬振り向き頷く彼女・・・・・ どれどれどれ・・・・テレビに見入る亭主・・・
なんじゃあーこりゃー・・・・・シッポ・・・・シッポがはえとる・・・・シッポー!!
亭主が見たものは太くて逞しい?・・・母親の尻から生える大きな尻尾だった
キツネかあー! タヌキにしちゃあー細い感じがするが・・・・
だが、奴はいるぞ・・・・彼(弟)を見る亭主・・・・・
ねえー 彼女の実家にはこのころ何の用事で行ってたの?・・・(聞く私)
ズボンを履は終った彼がテレビに近づく・・・・・・シッポだ・・ホンとだ!
あれー・・・何でこんなとこに俺がいるんだよー・・・?????
あの頃はぁー・・・・・確か屋根から雨水が漏るだの水道が出ないだの・・・・
あぁ・・そうそう・・・近所のネコが煩いからってペットボトルも水いれて置いたし
何だかんだで二週間近く通ってたなあー・・・・・・(弟)
だけど年の割にはハリのある尻だなあー・・・あはははははは(痛てー!)
想いっきり抓った私だった・・・
私たちは全員でビデオに映った彼女の母親に成り済ましているのが動物であることを確認した
その後私と彼女でビデオに映っている彼(義弟)自身も偽者だと気が付くのに時間はかからなかった。
結局ビデオに映っている彼女の母親と彼(義弟)は偽者・・・それも尻尾のあることが判明した。
そして、どのビデオもその殆どが母親役のビデオ目線であることが確認できた
恐らく この化け物は彼女が盗撮目的で設置したビデオの存在に気付いていたと考えられた。
化け者の相手の彼(義弟)の役が何者なのかまではわからなかったけど
敢えて彼女に見せるように細工されたテープだと全員確信した。
彼と彼女は何者かの悪意によって人生を壊されたことへの怒りを露にしていた
ビデオテープは後々焼却するべく袋に移され納戸の奥に仕舞われた。
時間は夜中の12時30分に達していたものの、亭主と彼(義弟)は
怪しまれることを警戒して実家に戻って行った。
もちろん、桜の木の下から出て来たお札を身に着けてのことだった・・・
亭主と彼が帰った後、軽くお茶漬けをサラサラと流し込む二人だった。
彼女もすっかり元気を取り戻した様子だったが・・・・
時間も遅いし 寝よっか!・・・・(私)
う・・うん・・・・(彼女) どうしたのー急に黙っちゃってえー・・・(私)
あの・・あのね! 今日・・・・一緒に寝たいんだけど・・・・(彼女)
うん! いいよ!・・・・じゃあー一緒に寝よっか! その前に軽く飲もう・・(私)
二人は日本酒片手に今日の出来事を語り合った。
楽しいと言うよりも安心感に包まれたお喋りが心地よかった
灯りを消してベットに入る二人・・・・どちらかともなく互いに肌を求め合った・・・・
二人は互いを求めるように愛し合って静かに眠りに入った・・・・
目が覚めるとすっかり朝になっていた・・・
亭主がいえを出たころを見計らって携帯に電話をして今晩の打ち合せをした
夕方6時に迎えにくると言う・・・・私たち二人はそれまで彼女の家で引越しの準備だ・・・・
時計は午前7時 私は彼女の寝ている部屋へ戻る・・・・
おはよー・・・彼女の頬に軽くキスする・・・ う・・うんん・・・(彼女)
ねえ・・・ホラ・・・起きて・・・・彼女の上から抱きつく私・・
そろそろ起きないと・・・(私) ほらー・・起きろ!・・起きろ!・・
起きないとおー やっちゃうぞー! (私) う・・うん・・(彼女)
怒るよ いい加減にしないと! (彼女の両頬を引張る私)ムニューーー・・
片目を開けパチパチする彼女・・・・急にニコニコし出す・・・・
姉さーん・・・・・私に抱き付いてくる彼女 もおう! 甘えん坊さんだこと!
私は彼女の両腕を引張ってようやく起き上がる・・・ホラ! 時間ないから・・・
昨日の姉さん・・・凄かった・・・何度もいっちゃった・・・うふふふふ
そう! それはよかったねー! 今度は私も行かせてねー・・・あははは
起きて起きて・・・ホレホレ・・起きて! 布団を丸める私・・・・
下着の替え ここに出しておいたから・・着替えて起きてらっしゃい
私は朝食の準備をして彼女が来るのを待った・・・・・
遅い・・・・何やってんだか・・もおぅ!・・・・ 部屋へ行って見た・・
もお! 遅いよ! ドアを開ける・・・・
キャー・・・・何?・・・・ちょっと! 何してるのー! もおぅ!!
こんな時にオナニーなんてー・・・全くもおぅ!・・・ うん・・・・?
ねえ! ちょっとー 聞こえる? ねえー! 彼女・・私に気付かずにしてる・・・
アナタねえー! 怒って彼女の横に行く・・・ギーーーンッ!・・何? 今の何?
一瞬頭が痛くなって背中を氷が通ったような感じがした!!
何・・・今の? 私の存在に気が付かずにドンドン進む彼女のオナニー・・
悶える身体・・・部屋に響くヨガリ声・・・・窓のカーテンがベットにフワリと靡いた瞬間
何かが彼女の上にいるのが見えた気がした・・・・あわわわわわわわわわわわわ
驚いて動けない私・・・・・
そうだ! あれは・・・あれは何処だったかしら・・・・確かここに・・・あった!!
桜の木の下からもって来た お札・・・私はお札を握りしめると もう一度ベットを見た。
何?・・・これは! ・・・・真っ白い空ける様な羽衣を着た口の大きい白いキツネが彼女の上に!!
キツネが私を見た! 引ける身体・・・・
おーまーえー・・・ワシが見えるのかあー・・・・!!!! (地が裂けるような声)
私は透かさず持っていたお札をキツネに見せた!! 瞬間・・・ギャアーーーーーー
キツネは羽衣を着たまま窓から空に向かって飛んで行ってしまった。
彼女は意識を失っているようだったが怖くて直ぐには側へ行けなかった・・・
数分して息を整えて彼女の側へ・・・陰部はグッショリ濡れているのが直ぐにわかった
彼女に声をかけると彼女は目を虚ろになりながら軽く頷いた
意識が少しずつ回復して来た彼女の頬を優しく撫でていると
撫でる手に、彼女もまた手を絡めて来た・・・・
どうしたの? 何があったか覚えてる? うう・・ん・・・・
窓を開けて空気入れ替えて下着を取り替えてたら視線を感じて振り向くと 姉さんがいてベットに誘われた・・
いきなりベットに押し倒されてキスされて激しく愛された・・・下着を脱がされかかった時に強い光が入ってきた
気が付いたら ここに姉さんがいた・・・・・
一時間後車内にて・・・・
そう言うことなのよ 要約するとね! だから私と一緒におきてればあんなことにはならなかったのよ!
わかる! ねえー 聞いてるの!?
だってえー 姉さんだと思ったから抵抗なんかする必要ないし・・・言うこと聞いたんだもん!! アタシ悪くないもん
いい!・・・・もおー いい・・・・仕方ないねー・・・アナタの所為じゃない・・・
でもね、今度からは昨日渡したお札は身に憑けていて・・・私もだけどね・・・
紐つけて首から提げておけばいいかもね! (喜びながら話す彼女)
でも、ホンとだったら良かったのになあー・・・・(ニコニコする彼女)
何が?・・・聞く私 だーかーらーさっきのが・・・(頬を赤らめる彼女)
もおうー・・朝から そんなことばっかり・・・・(顔の熱い私)
彼女の部屋にて
前の晩に摘めたダンボールを車に詰め込み 再びダンボールに入れることにした
彼女には車内では、朝からどうのと言っておきながら、前の日に見つけたボディコンドレスに目を奪われた私だった
似合うんだろうなあー・・・・彼女 スタイルもいいし・・・これ着て彼(義弟)とするんだろうなあー・・・・
どうしたのー 姉さん・・何か遠く見てたけど・・・・(彼女)
う・うううん・・・何でも あぁー もしかしたら姉さん! このドレス気にいって 着てみたいなんてー!!
ちょぉっとー そんなんじゃなーいってー キャハハハハ(笑む二人)
アナタに着せてムフフなのよー(私の心)
ねえー これは? 彼女に手渡す・・・・ これかあー これはクリスマスの時のドレスの下に着けるスリーインワン
ホラ・・ブラとウエスト・・・うううううん・・・・ボディーリファーにガーターベルト着いたやつ・・・(彼女)
女王様?・・・(私) そうそう! あれよあれ! (彼女)
あぁー 変なこと考えてなーいー・・・姉さん! うふふふふ(楽しむ彼女)
姉さん着けて見る? 姉さんとアタシならサイズも合うと思うし・・・
ねえー 姉さんの部屋で着て見せて!・・・・(ワクワク顔の彼女)
でも、何か恥かしい・・・これ! (私) 姉さん顔・・赤いんだけど うふふふふ
さてと、一度運びますか! はい! 姉さん!
引越しの運び出しも3度目を迎えるころには時間も夕方の4時を過ぎていた
彼女も私もクタクタと言うところか・・・・部屋について荷解きする頃には
日も傾いていた・・・・
亭主に電話して、来る時間を早めてもらい 到着するのを待っていた。
早めに軽く夕食を済ませ彼女と二人お風呂で汗を流し荷解きも淡々と・・・
居間のソファーでグッタリしてテレビを見ながら缶ビール・・・・
今日・・・・いよいよ今夜・・・・戦いが始まるのか或いは何もなく終るのか・・・
餌は彼女・・・・・ 最初は私が餌の役だったけど今朝の一見で相手も
慎重になってるから急遽 彼女と交代・・・・このことは亭主が来てから打ち合せ
彼女とは作業しながら打ち合わせていたから、あとは亭主と彼との打ち合せ
姉さん・・・・何考えてるの? さっきから黙ったままだし・・・・(彼女)
今夜のこと考えてるって言うか頭から離れない・・・・(私)
私が餌(相手役)なら良かったんだけど今朝私が見えることがバレちゃったし
アナタに餌の役をやってもらうってのがさあー・・・気が思いの・・・・(私)
私、平気だよ!・・・だって多分、幻の相手は姉さんだろうし、姉さんが相手なら
私・・・・・何をされても平気だし・・・・幻がお母さんだと・・・ちょっと嫌かも(笑む彼女)
彼女の肩に腕を回す ねえ 後悔してなーい?・・・・(聞く私)
何を?・・・(こちらを向く彼女)
この言葉は嫌なんだけど・・・・・・・・・・・・・・私とのレズの関係・・・・・
レズじゃないもん! 純粋に愛し合ってるだけだもん!・・・・(俯く彼女)
彼女を引き寄せる・・・・・(私) 姉ーさーん・・・・(甘え声の彼女)
また、今度・・・・・アレ・・・・・・・・されたいなあー・・・・・(彼女)
何? アレって・・・・・・(笑む私) もおぅ!・・・イジワルー・・・(笑む彼女)
そう!・・・・じゃあー 今度は趣向を変えて・・・・初めて会った時みたいな派手派手な
アナタを、お仕置きして見たいなあー・・・・
あっ! そうそう・・ボディコン女も、お仕置きの対象かな
普段のアナタとアナタじゃないアナタ・・・・気の強い・・・・私のこと睨みつけたアナタとか
もおぅ!・・・姉さんのイジワルー・・・・(彼女)
ピンポーン・・・・・・
亭主が来た・・・・彼(義弟)も一緒だった・・・ 喜ぶ彼女・・・・・
お出迎えー・・・・おかえりなさーい(亭主に言う私)
おかえりなさーい(彼に言う彼女)・・・・・・照れくさそうな彼・・・・
でっ!・・・・大変なことになったって・・なに?・・・・・歩きながら私に聞く亭主・・・・
玄関で彼と立ち話する彼女・・・・ ソファーに座る亭主と私・・・
私は今朝の出来事(彼女のオナニーの話は修正)を亭主に話した・・・・
彼女が寝ててと言うことにしておいた(彼女とは打ち合せ済み)
亭主の目付きが真剣になった・・・・・・ここにまで来るようになったってことは・・・
急がないと・・・・(亭主) 話しながらこちらに来る彼と彼女・・・・(楽しそう)
餌(相手役)の変更を亭主と彼に伝える・・・・・仕方ないなあー(亭主)
だけど、お札の威力・・・・凄いなあー・・・さすが婆さんの・・・・(亭主)
問題は・・・何処までが普段の母さんで何処からが化け物かってことだな・・・(亭主)
で、化け物が来てる時に、本物の母さんは何処にいるのかってことだ・・(亭主)
化け物が逃げないように部屋の四隅でお札を持って立ち逃がさないようにするか
もしくは跡をつけて 隠れ家を探すってとこだろうなあー・・・・映画風に言えば(亭主)
彼女が相手役になってるときは3人しかいないから三角形になるしかないか・・・(彼)
取り合えず普段通りに振舞って向こうで晩飯食って酒飲んで寝た振りする・・・(亭主)
それじゃあー いつも通りじゃないかよー・・・・あっはははははは (笑う義弟)
まあー・・そう言うことだ・・・・(亭主) あとはコイツが母さんの部屋の隣に寝て
寝たあたりでこっそり部屋を取り囲むが全員 お札はイザと言うときまで懐から出さない
で、化け物が入ってきたら・・・・そう・・そうだなあ・・・・コイツが携帯でワン切りする
そして始まる寸前にもう一度ワン切りしたら一気に大声で突入ってとこだな・・・(亭主)
だから、お前(彼女)は出来るだけ厚着して時間を稼げ!・・(隊長みたいな亭主)
まあー貞操を出来るだけ守るように!・・・・質問は!・・・・
よし! 向こうへ向かうぞ!
車内にて・・・・
なあー アイツ(妹)・・・・酷く、お前(彼女)のこと嫌ってるから気を悪くするなよ・・(亭主)
うん・・・・・わかってる(彼女) そうだなあー 離婚する前は姉さん姉さんって
なついてて一番喜んだのってアイツ(妹)だったよなあー・・・・(義弟)
問題はアイツ(妹)が許可してくれるかどうかなんだよなー・・・・(亭主)
俯く彼女・・・・・
まっ!・・・・それももう少しの辛抱だ(亭主)
後の席で彼女の手をギュッと握る私だった・・・・・
車は徐々に亭主たちの実家に近づいてゆく・・・・・ポツポツあった外灯もいつしか
ポツンポツンと減って行くと家の灯りがゆっくりと近づいてくる・・・・・
真っ暗な景色を月明かりだけが照らしている・・・
いよいよだ・・・・(心の私)
ただいまー・・・・バタバタバタ・・・二階から勢い良く飛ぶように近づく足音・・・・
おかえりー 姉さーん・・・・・(元気のいい妹)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何しに来たのさあー・・・突然強い口調の妹 彼女を睨みつける妹・・・
姉さん! 入って! 入って!・・・・・彼女(義妹)に腕を掴まれる私
私を引張りながら彼女を睨みつける妹に 私の友達を紹介するね!って言う・・・・
えっ!・・・・(頭を横に倒す妹) 偶然スーパーで出会ってから時々お喋りとかして
今は私のお友達なの! 明るく妹に話した私 私を掴む手を一瞬放した妹・・・
屈んで下から私をキョロキョロ覗きこむ妹・・・・可愛い仕草の妹・・・・
亭主と彼(義弟)は無言・・・・・ う・・・・・・・・ うーん・・・・うーーん・・・・・・・・
姉さんのお友達かあー・・・・・お友達なら・・・お友達なら仕方ないかなあー・・・・・・
姉さんのお陰で二番目のバカ兄貴も帰ってきたことだし・・・・姉さんのお友達だしー
よし!・・・特別に許可してやろう! 私の腕と彼女の腕を両手で掴んで上に引張る・・
よいしょ!・・よいしょ!・・・よいしょ!
お母ーさん! お客さんだよー! お母さーん!・・・・・奥に向かって走る妹
亭主と彼(義弟)は互いに顔を見合わせガッツポーズ・・・・嬉しそう・・・・・
姉さんのお陰だよ!・・・・(義弟)
さっ! 入ろう入ろう 亭主たちの後から着いてゆく私と彼女・・・・
居間の入り口でこちらを見ている母親・・・・・
お引取り下さい!・・・・・(母親) もうここへは来ない約束でしょうし、アナタとは他人!
あの!・・・(私) ええ聞きましたアナタの友達だとか・・・・(強い口調の母親)
でもね・・・いくらアナタの友達でもこの人は・・・(母親)
いやあー・・・俺たちが連れて来たんだよ!・・・(亭主と弟)
何? どうしたの?・・・・何で喧嘩してるの? お母さーん・・・・下から覗く妹・・・・
とにかく、駄目なものは駄目ですから・・・・いい? 帰っていただいて!
お風呂見てくるからそれまでに出ていって下さい!・・・・(立腹する母親)
わーい! 喧嘩だ! 喧嘩だ!・・・・わーい! わーい! でも・・・寂しい(妹)
困ったなあー・・・最初の難関は突破したのに・・・・(亭主)
難関? なーに・・それ? 難関ってなーに? (妹)
風呂場から出て来た母親・・・・ なあー母さん!・・・・(義弟)
さっきはごめんなさいねー・・・ちょっと気が動転しちゃって・・・・・(笑顔の母親)
変った・・・(亭主の心) 変ったな・・・(弟の心) 入れ替わってる・・・(彼女の心)
別人になっちゃった・・・・(私の心) 全員顔を見合わせる・・・・・目で合図する・・・
何? 何? みんな急に黙っちゃって? わーい! わーい! いいって言った!
お母さんがいいって言った! 楽しそうに部屋中を駆け回る妹・・・・・
でも・・・・何処に行っちゃったの? お母さん・・・・・(全員の心)
いつも通りの優しい母親に戻った?・・・・・・
さあー何ボーっとつたってるの・・・・お風呂にでも入ってらっしゃい・・・・
亭主と弟の二人は言われるがままにお風呂に行く・・・
ソファーに座る私と彼女の真ん中に無理矢理入りこもうとする妹・・・・
うんしょ!うんしょ!うんしょ!私と彼女は少しずつ間隔をあけようやく妹が真ん中に
気分よさそうな妹・・・・・私は左手 彼女は右手を妹に占領されてしまった。
終始ご機嫌の妹だったが・・・・・
ホラホラ・・・・アンタまで寛いでちゃダメでしょう! こっちに来て手伝いなさい!
はーい! せっかくここに居たのに・・・・・怪訝な態度で台所に行く妹だった・・・・
私と彼女は目で合図した・・・・お母さん 今夜泊まってもいいですか?・・・
ええ・・・あ・・ハイハイ いいですとも・・・・(上機嫌な母親)
ジッと私を見つめる母親・・・・・・あの・・・私の顔に何か付いてますか?
え・・何でもないのよー・・・ごめんなさいねえー・・・(何か安心した様子の母親)・・
ツイツイ見てしまう母親の尻の部分・・・・・尻尾
亭主たちがお風呂から出て来た・・・・ ねえー アナタたちも入ってらっしゃい!
私と彼女に母親が言う・・・・ じゃあー 私も一緒に!一緒に!
ねえー! ねえー! お母さん! お母さん! 私も一緒に!
母親の腰にまとわり着く妹・・・・ しょうがないわねえー・・・(母親)
お願い出切るかしら・・・・(母親) ハイ・・・・喜んで!・・・(ハモる私と彼女)
私たちは3人でお風呂に入ることとなった・・・・
高校3年生とは思えないほどに整ったプロポーションの彼女(妹)に思わず見入る二人
これが? 両手を広げてハシャぐあの子の身体なの? 肌理細かい肌・・・
頭の洗いかたもなにもかも どう見ても男の子なのに・・・・大人の女・・・・・・・・
妹を見る私と彼女の目が合う・・・・・・互いに顔を紅らめてしまった・・・・(テレね二人)
うわあー 暑っちーと言いながら・・・洗い終わると大股開いて体育座りする妹・・・・
お風呂の中でハシャぐと言うより暴れる妹は絶対に男・・それも小学生だった・・・
すっかり妹と遊んで疲れはててお風呂を出ると着ていた服の横に浴衣が置いてあった
一瞬心臓が止まりそうになった・・・・・
お札・・・・・・・・・バックに入れておいてよかったー・・・・・二人は胸を撫で下ろした。
私たちの横で下着を着ける妹のは可愛いウサギさんのプリント物だった・・・・
私たち二人はこの時、心底この可愛いらしい妹を抱きしめたいって思ったと思う。
お風呂から出ると御飯の用意がしてあった・・・・今日は焼肉かあー いい匂い・・
テーブルに並ぶビール・・・・思わずゴックンな二人だった・・・
いつも通りに亭主が言う・・・母さん今日も一日ありがとう!そして彼女を迎えてくれて
ありがとう! カンパーイ! 今日は6人もいて何だか楽しいわー・・・(母親)
楽しい宴の時間はドンドン進み時計も9時を指した辺り妹に寝るように言うものの
言う事を聞かずにハシャぎ回ることに手を焼いていた母親だった・・・
この笑顔が偽なの?・・・・・疑問に思う私だった
ようやく納得した妹が自室に入ったのが夜10時過ぎだった・・・
みんなで後片付けして母親がお風呂に入ったのが10時30過ぎだった・・・・
お風呂から出ると彼女に言う・・・・今日は私の隣で寝なさい お客様だしね!・・・
貴方たちは自分の部屋で・・・そうそう・・アナタは今夜は長男の部屋でいいでしょう・・・
私に喋った母親は満面の笑みだった・・・・
私は二階に上がる直前に彼女に小声で言った・・・・お札と携帯電話のことを・・・
二階に上がった私と亭主は弟と3人でこれから起きることへの対処を入念にチェック
お札と携帯・・・そして突入の瞬間の部屋での居場所の確認・・・・
時間も11時30を回ったころ部屋の電気を消して静かに一階の母親の部屋側に弟
客間の廊下の右隅に亭主・・・・そして左隅に私の3人で待機・・・・・
彼女からのワン切り着信を待っていた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
時間も深夜の0時を回った辺りで一回目の着信(亭主と弟へ)亭主は携帯の灯りを
点灯させ私に合図を・・・・・・・・・・・・二度目の着信! 携帯を点灯させた!
瞬間、亭主が大声を出して客間へ・・・・・
わぁー・・・・・・亭主が飛び出した!
続いて私・・・そして私たちがフスマを開けると同時に彼(義弟)も同時に
フスマを開けた!
私たちは首から提げていた御婆ちゃんのお札を握り締め部屋に入った!
月灯りに浮き出るように羽衣を身に纏った白く大きな身体が彼女の真上
大きな口を開けて吠えるように上を向いて宙に浮いていた!
白いキツネが彼女を襲うかの姿勢を取っていた・・・・・
キツネの周囲を薄く光る物がゆっくりと回るように浮いている・・・・
うぬ!・・・お・ま・え・たち見えるのかー! (地を割くような太い声)
どうやって・・・・どうやってワシを見ることが出来たのじゃあー・・・・・
おい! 早く!・・・・・彼(義弟)が布団に寝ていた彼女に声を掛けた!
彼女は布団から転がるように彼の元へ・・・・・・
もう少し・・・もう少しで、うぬらを地獄へ連れて行けたものを・・・・・
もう・・・終わりかえ・・・・終わりなのかえ・・・・・うぬらも道連れにしようぞ!
白い大キツネは大きい口で天井に向かってコン!! と叫ぶと身体が
大きくなって部屋全体に広がった・・・・・・
咄嗟に胸の中で握り締めていたお札を握り締め一斉に大キツネに向けた
ギャー!!! うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!ーーーー ぐおっ!!・・・・・・・・
苦しみノタウチ回るキツネは徐々に小さくなってゆった・・・・
うぬら・・・何故?・・・・何故にその護符を・・・・グォッフ!!・・・・・・
この護符は私たちのこと心配してくれてる御婆ちゃんがくれたものよ!
アナタから身を守るためにね!・・・・(私)
そあ! 言いなさい! どうして・・どうしてこんなことしたのか!
私たちは少しずつキツネに身を詰めて行った・・・・・
グォ!!・・・・・寄るな!! 寄るでない!・・・・・グォ・・・・グォ!!・・・・
のた打ち回る白キツネ・・・・・・
どうしてこんな酷いことをしたの!? 答えなさい!!・・・・(私)
お前らの母親・・・・グフッ・・・あの女はワシの亭主を車で死なせた・・・
死なせておきながら・・・グフッ・・・ そのまま置き去りにして逃げたグフッ
ワシらは裏山でひっそりと・・・・そう! お前ら同様にひっそりと・・・
ひっそりと暮らしていたのに・・・・車と言う化け物でひき殺して逃げた!
お前ら一族を繁栄させまいとしてやったのじゃ!
もともと、この山は我らがキツネ族のもの!・・・そこへお前らが荒らし
森を切り刻んで我らの住みかはドンドン奥へ奥へと追いやられたのじゃ!
それでも・・・それでも・・・・我らは耐え偲んでいた!!
ひっそりと親子3人仲良く暮らしておったのに・・・・・グォ・・グォ・・グォ・・
亭主を殺し葬りもせずそのまま立ち去ったのじゃ!!
あの女!・・・そしてお前らに繁栄させてなるものか!! グフッ!・・・
よいか!・・・例え我が身ここに滅びようとも お前らの繁栄!!
ワシが地獄に落ちようとも邪魔して・・・・・・邪魔してやるぞ!!・・・・
瞬間!・・・月灯りの入る縁側の戸が静かに開いた・・・・・
あっははははははははは あーっはははははははははははははは
言うことはそれだけかのー・・・・あっははははははは
なあー 白キツネ! 久しいーのおー・・・・・
もう・・・十分じゃろうー・・・・人間供も相当痛い目にあって反省しとる・・・
ここら辺で、ゆ!・・る!・・せ!・・とはワシも言えんが・・・勘弁してやってくれんか・・
この・・・婆に免じて・・・のうー・・・・・・
庭先に、お婆ちゃん!・・・・・お婆ちゃんが宙に浮いている・・・・
御婆ちゃん!・・・・・(近寄ろうとする私)
こりゃ! 人間! 気安く婆に近寄るでない! 凄い形相の御婆ちゃん・・
なあー 白キツネー・・・勘弁してやってもらえんか・・・・(優しい声)
許せと言うのかあー・・・・人間供を!・・・・グフッ!・・・・・・・(白キツネ)
許せとはワシにも言えん・・・・・じゃから・・・勘弁してやってくれと頼んどる・・
お前の気持ちは痛いほどわかっとる・・・・ワシらもお前と同じだでのーう・・・
ワシの頼み・・・・聞いてもらえんか?・・・・・この婆(ばば)の頼み・・・・
やっぱり・・・・グフッ!・・・ 婆さんだったか・・・・グォ・・・・グフッ!
あの護符は・・・・お前ら一族最高の護符・・・・・あれを出されりゃあーワシらは
手出しができんからなあー・・・・ふん・・・・・婆の頼みかあー・・・・・(白キツネ)
お前ら!・・・・もうお札(護符)はいらんじゃろう・・・・・返して貰おうかのー
オンケサラン・パサラン・・・・・ゴニョゴニョゴョ・・・・えーい!!
御婆ちゃんが祈祷すると私たちの手が勝手に開いて護符は宙を浮いて
全部、お婆ちゃんの手の中へと吸い込まれて行った・・・・
白キツネ・・・・会わせたい物がおるんじゃがのおうー・・・・(おばあちゃん)
ふうー・・・・楽になったわい・・・・・会わたせい物とは?・・・・(白キツネ)
御婆ちゃんが後を振り向く・・・・・・ささ・・・こちらへ・・・・手招きする御婆ちゃん
じっと見つめる白キツネ・・・・・
暗がりから・・・・銀色に光る大きなキツネが・・・・・
アンター!・・・・・アンタなの?・・・・・・・アンター!! 駆け寄る白キツネ・・・
心配かけたのおー・・・・・すまん!! 婆さんのお陰で闇(よみ)の世界から
一時(いっとき)だけだが帰してもろたんだ!・・・・・・・抱き合う二人・・・
あっはははははははは あっはははははははは
この婆(ばば)もたまには、ええこと、せんとなあー・・・あーははははははは
ただし、日が昇るまで!・・・日が昇るまでには 帰ること!・・・ええか!
で・・・・・チビはどうした? 元気にしとるか?・・・・・(御婆ちゃん)
白キツネは御婆ちゃんを見ると両手を合わせ深々と一礼をすると
銀キツネともども月の中へと消えて行った・・・・・
あっはははははははは あーっはははははははは・・・・(喜ぶ御婆ちゃん)
御婆ちゃん!・・・・ なんじゃあ・・・・どうした?・・・・もっと近くに来んと・・・・
(手招きする御婆ちゃん)
だって・・・・・さっき・・・・・・私のこと・・・・・・(下を向きチラチラ上目使いの私)
あっはははははははは ええかー 物事には その場の流れがある!
白キツネと話しおうとったからのぉー さっきは・・・・
お前ら人間にも同じことがあるじゃろう! のっ!・・・・
ささっ!・・・・この婆(ばば)のとこに来て顔を見せておくれ!・・・・・
おぉー・・・暫くじゃったのぉー・・・(私の両頬を両手で優しく撫でる御婆ちゃん)
御婆ちゃーん・・・・・咄嗟に大粒の涙を流して抱きついてしまった・・・・(私)
怖かったよおー・・・・・ あんすん・・・あんすんじゃ・・・もう大丈夫!
この婆(ばば)がいつでも見守っとるから・・・・よすよす・・・頭を撫でる御婆ちゃん
おぉ!・・・・御亭主さんもおったな!・・・・暫くじゃったのおー・・・・
宙に浮く御婆ちゃんの横に来て深くお辞儀をする亭主・・・・・
アンタも大変じゃったのおうー・・・じゃが・・・もう安心だで・・・・頭を撫でる
フッと横目で後の彼(義弟)と彼女を見る・・・・・・畳みに尻を着いて固まっている
キツネを見てた鴇りもこの婆(ばば)が恐ろしいと見える・・・あっはははははは
そうそう!・・・お前らの本物の母親は裏の祠の後ろに寝とるで安心するがええ
それと、お前らはこれから上手く行くから、なんも心配いらんからなあー・・・
あっはははははははは あーっはははははははは
御婆ちゃんはスーッと消えた・・・ 見たもの聞いたものが真実とは限らん・・・
正直が一番・・・・・素直に接すれば必ずや伝わるはんでのおうー
白キツネが消えそして、御婆ちゃんが消えた後は月だけが私たちを見ていた・・・
さあー! 母さん迎えに行こう!・・・・亭主が大きな声で言う・・・・・
彼が・・・そして彼女が・・・満面の笑みで立ち上がると開いた戸を閉めて
みんなで裏の祠を目指した。
真っ暗で何か怖いねー・・・・(彼女) 怖いってそりゃねーだろ(彼)
散々、怖いものみて まだ怖いのが足りないのかよ・・・カッカカカ(亭主)
祠の側へ行き祠の裏側を見ると草に覆われた奥に洞窟があった・・・・
初めて見たよ!・・・・(亭主) そうだな! 子供のころから祠の裏は見るなって
散々言われて育ったからなあー・・・・(弟)
こんなところに・・・・(亭主)
草を掻き分けてみんなで入って行く・・・・ライターで炎を点す亭主と弟・・・
あっ! 母さんだ! 駆け寄る亭主と弟・・・・・・ ガサガサガサ・・・・・・・
突然 母親の腕の中から何かが飛び出した・・・・ コーーーーン!!
透き通るほどに真っ白な子キツネだった・・・・一度 こっちを振り向く・・・・・・
コーーーン!・・・洞窟から走り去って行った
母さん!・・・しっかり!・・・・母さん・・・亭主と弟で担ぎ出し家の布団に寝かせた
眠っている母親をそっとしてみんは居間へと戻った・・・・
3時かあー・・・・少し寝るとするかあー・・・・
各自部屋に戻って眠った・・・・勿論、彼女は彼と一緒に・・・・
朝方・・・・・小鳥のさえずりで目覚めた・・・・・亭主の部屋で眠った私が
フスマを開けると お味噌汁のいい匂いが顔を過ぎった・・・・・・
グゥー・・・・ なんだ? 今のは?・・・・・(亭主だった)
もおぅー・・・・意地悪なんだからー・・・(甘える私)
彼(義弟)の部屋をノックして起こす亭主・・・・
フスマが開く・・・・・いい匂ーい・・・・彼女の声・・・・
亭主も私も彼も彼女も一目散に下へ降りる・・・・時計を見たら6時過ぎ・・・・
シー・・・亭主がみんなに言う・・・・ 上を一刺し指で指す・・・・
彼も指でOkと合図する・・・・
台所から母親が来る・・・・ 一瞬後に下がる彼女・・・・ どうしたのー・・・(私)
よく眠れた?・・・彼女に優しく微笑む母親 えっ! 怒らないんですか?(彼女)
なんでー・・・仲直りしたのに何で怒るの? キョトンとする母親・・・・
同じくキョトンとする彼女・・・・・
まあー・・・・とにかく仲直りしたんだからいいんじゃないのー・・・・・(亭主)
でっ! 再婚するんだよねーえ・・・アナタたち?・・・・・・(彼と彼女を見る母親)
えっ!・・・・・あっ!・・・・・はい!・・・・・咄嗟に答えた感じの彼女・・・・
あっ・・・・うん・・・・・・俺たち・・・もう一度・・・・・(母親に照れながら答える弟)
何か久々に心が晴れたって気がするわー・・・・(上機嫌の母親)
ちょっと早いけど食事にしましょう! 何かお腹が空いちゃって!・・・・(笑顔の母親)
食卓に茶碗を並べる私と彼女・・・・・・ あら?・・・だれか他にもお友達来たっけ?
もし・・・いるんなら起こしてあげて!・・・・・(母親)
ああー何言ってんだよ!・・・怒らせると面倒になるだろー・・・・・・・(亭主)
来なくても用意はしないと厄介だしなあー(弟)
えっ?・・・・厄介って?・・・(母親) 厄介なお友達なの?・・(母親)
母ーさん! どうしちゃったんだよー・・・(亭主)
アイツのこと言ってんだろーう・・・・(弟)
おい・・ちょっとすまん! 起こして来てやってくれよ・・・(すまんのポーズの亭主)
うん・・・・・行こ!・・・・・彼女に合図する私
階段を彼女と二人で駆け上がる・・・・・トントントントントントン
フスマを静かにあける・・・・入るわよー・・・二人で声をかけ中に入る・・・・・・・
何? これ 息を飲む二人
何でー 何でー! どーしてー!!・・・・(頭を抱えて叫ぶ彼女)
とうしたー? 階段を駆け上がる亭主と弟・・・・・(無言の私)
部屋の中はホコリまみれ・・・カーテンは破れ煤けている・・・・・・・・
下から母親が上がってくる、どうしたのーお・・・そんなに騒いでー・・・まったくもおー
何?・・・どうかしたの?・・・・・ どーしたのー物置なんかで 騒いでー!!
母・さ・ん・・・・アイツは?・・・(弟) アイツって?・・・(母親)
妹の○○だよー・・・(亭主) うふっ!・・・なーに寝ぼけてるのー この子ったら・・
うちにはアナタたち男の子二人だけでしょう・・・・さっ! ふざけてないで・・・・
下へ降りて行く母親・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
うぉーーーーーーーーー!! 亭主と弟は頭を抱えて蹲ってしまった・・・・
彼女は両手をホコリまみれの畳につけて泣きくずれてしまった・・・
私は窓辺にたっているのがやっとだった・・・・
うんしょ!・・・うんしょ!・・・姉ーさん! ねえーさんたらー・・・うんしょ! うんしょ!
アハハハハハハハ やーい!・・・・・・やーい! バカ兄貴! バカ兄!
あはははは・・・・・あはははは・・・・はなせ!・・・・・・こらー!・・・・
ヨイショ! ヨイショ! そーれ! そーれ!・・・・・・・
あれから数日間、亭主と弟の二人は裏山に入り妹を探しまわったが見つからなかった・・・・
母親には彼女(妹)の記憶はなく彼女が使っていた部屋は物置になっていた記憶だけが残っているようだった。
彼女の部屋の畳はホコリに塗れてはいたものの汚れてはいなかったし
カーテンレールにも使っていた形跡だけが残っていた。
部屋中に溢れていたヌイグルミは部屋の隅っこに山と積まれ 母親は見覚えの無い
ヌイグルミを怖がっていたし、食器も何もかにも一人分多いのには目を白黒させていた。
彼女(妹)が使っていたベットもなく学習机もタンスも全て何もなかった・・・・
残っていたのは赤いクレヨンで書かれた一枚の似顔絵だけだった。
題名は、おかあさん・・・・
今日も、亭主と彼(弟)は山に入って妹を探している・・・
亭主と彼(義弟)は仕事も休んで彼女(妹)を探していた・・・・
徐々に薄れて行く彼女(妹)の記憶に負けまいと必死で探し回る二人
母親の記憶には何一つ残っていないようだった・・・
そうだ!・・・写真!・・・写真があるじゃないか!・・・・(亭主)
弟がアルバムを持ち出して来る・・・・・ホラ! 見てみろよ!・・(弟)
無い!・・・・無い・・無い・・・無い・・・無い!!・・・・・・絶句する二人
全ての写真から彼女の姿は消えていた・・・・・・・
あれから数週間したある日・・・
向こうの家の改修を請け負っていた亭主の幼馴染の大工さんから
完成の連絡が入った・・・・待ちに待った改修の完成・・・・・
また暮らせる・・・あそこで・・・・暮らせる・・・・・(私の心)
早速、心躍らない亭主と全員で見学に行くことになった・・・・
お弁当を作る母親に活気が漲る・・・・手伝ってて楽しさが伝わる・・・・
あら!・・・・まただわー・・・また一人分多い・・・疲れてんのかしら(母親)
待って!・・・飲み物!・・・どうして誰も飲まないジュースが入ってるの?
スーパーで間違えて買って来てしまうのよねえー・・・(困った顔の母親)
さてと・・・用意出来たら出発するぞー・・・・(亭主)
あれ!・・・何でお前まで車か?・・・・(亭主) 乗れんだろう・・・(弟)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一台で良かったんだよ・・・・・・・すまん!・・・兄貴!・・・(弟)
車は発進した・・・・
母親以外の全員同じ想いなのだろうか誰も口を開かなかった・・・・
あまりにも苦すぎる経験だった・・・
見慣れた景色を車は進む・・・徐々に車は街へと近づいてゆく・・・
あ!・・・途中でスタンド寄るから・・・(亭主)
擦れ違う車はみんな知った顔の家の人達・・・・・田舎のいいとこかな・・
車はスタンドに入った・・・・(手を振る亭主)
運転席の亭主のところへ駆け寄ってくるオーナーさん・・・・
よっ! 完成したんだってな!・・・(笑顔のオーナーさん)
おぉ! 相変わらずの早耳だなー・・・・・・・・・・(笑顔の亭主)
こりゃあこりゃあ全員お揃いで!・・・・・・・・(オーナー)
あれ?・・・気のせいか・・・誰か足りない気がするが・・・一人二人三人・・・
おっ! 数はピッタリあってるものの、煩いのが・・・・誰だっけ・・・?
納戸も数を数えるオーナーさんだった・・・・
オーナーさんの後ろからお爺ちゃんがヨロヨロと近づいてくる・・・
手に何か持ってる・・・・・満面の笑みのお爺ちゃん・・・・
車内を覗き込むお爺ちゃん・・・・・あんれ!? 今日は来なかったのか??
不思議そうな顔のお爺ちゃん・・・・手持ってたのはキャンディーだった
寂しそうな顔になったお爺ちゃん・・・・
爺さん!・・爺さん!・・邪魔だって・・・ホレホレ・・・避けてくれよ・・(オーナー)
坊ー・・・○○は今日は来てないのか?・・・(亭主に聞く寂しそうなお爺ちゃん)
あっ!・・・う・・・うん・・・そう・・・・そう・・・・今日は来てないから・・・・(亭主)
来てないって誰?・・・誰のこと話してるの?・・・・(母親)
最近またボケが酷くってさあー・・・・・オバサンゴメン! (オーナー)
居ない人が見えるだの話しかけてくるだの・・・勘弁してやって・・(オーナー)
で、今度は誰が居ないんだい爺さん? ○○ちゃんが居ないんだ!(爺)
○○ちゃんって誰?(オーナー) 坊のとこの妹じゃろうが!・・・・(怒る爺)
爺さん! こいつんとこは男二人だけだあー・・・・・(面倒臭そうオーナー)
わかった! わかったから! あぁ! 向こうに誰か居る! アレだアレ!
嘘を付いてお爺ちゃんを連れて行くオーナーさんだった・・・・
車内は暗かった・・・
車はスタンドを出ると真っ直ぐ改修の終った家へと向かう・・・・・
見慣れていた景色も久しぶりに見ると新鮮・・・・・そんな気がした
対向車も少なく一面に広がる田園風景は長閑な田舎を確実に思わせた。
スムーズに家の前まで到着・・・・・中庭(玄関前)へと入る・・・
車が止まると付近から大工さんたちが集まって来た・・・・
亭主が車から降りると全員降りて大工さんたちの前へ・・・・
握手を求める亭主に大工の棟梁が応じると周囲から盛大な拍手・・・・・
彼女(義妹)の側に駆け寄る人達・・・・・おめでとう! 再婚すんだって?・・・
うん!・・・前に酷いこと言って悪かった・・・・(彼女に謝る大工さんたち)
アタシの輪うこそ・・・みんなに心配かけて・・・ごめんなさい!・・・(彼女)
さっ! こっちへ・・・(私に言う棟梁) 彼(義弟)の回りも人だかりだった・・
私と亭主の後ろから母親が着いてくる・・・・
数人の大工さんたちがキョロキョロしながら何かを探していた・・・・・・
オバサーン!・・・・キョロキョロしていた大工さんが母親のもとへ駆け寄る
あれ!・・今日は○○は来てないの?・・・・母親に聞く大工さんたち
えっ!・・・(頭を傾げる母親)・・・・空かさず亭主・・・あぁぁ!・・今日は・・・・
誰のことを言ってるの?・・・・・(亭主より先に言い出した母親)
マズい!・・・(私の心) 誰って? 娘の○○だよーオバサンどうしたの?
何かあったの?・・・・(大工さんたち)
記憶の抹消された人と抹消しきれていない人達が混ざっているんだ・・(心私)
亭主が中に割って入る・・・・今日は学校!・・・すまん!・・母さん疲れてて・・
ちょっと!・・・こないだから何なの!?・・・一体!!・・(突然大声の母親)
一体、誰の話しをしてるの??・・・お茶碗だって湯のみだってタオルも!!
いっつも一人分多いし!!・・・・お弁当も飲み物も!!・・・挙げ句、○○ちゃん!
誰なの!! それ!! ねえ! 教えて! 教えてちょうだい!!・・・(大声の母親)
一斉に母親を見る周囲の人たち・・・・・ いやあー・・ちょっと母さん!
手を掴んで家に入ろうとする亭主・・・・・・ ○○がいないけど・・(大工さん)
○○って誰のことだよ!・・・他の大工さん
妹のことでその場に居た人達は二分してしまった・・・・
母親はパニックになって泣いてしまい ○○を忘れた人達は一斉に
記憶のある人達に話しを聞きまわる始末だった・・・・
大工の棟梁は記憶のない方だったため、一旦その場は納めたものの
母親のパニックは収まらず 一人車の中で安静にしていた・・・・
気を取り直して棟梁の説明を元に私たちは改修の終った家を巡っていた
後からゾロゾロと着いてくる大工さんたちが異様にも思えた。
引渡しの時には携わった人達が家が長持ちするように・・・・・・・・
強く自然に耐えられるようにと苦労を思い出しながら着いて回るらしかった。
一通り棟梁からの説明を受けると、今度は部分を担当した大工さんや
水道屋さん・・・下水屋さん、電気屋さんの説明をしてもらった・・・・
もちろん全員ではないが亭主の幼馴染や同級生・・近所の人や関係者・・・
数時間かけての完成説明会は終了し、最後に引越し終了後の宴会日を
決めて大工さんたちに伝え解散した。
この辺りでは新築や改築の後に落ち着いてから関係者やその家族を招いて
宴会をする風習があるらしかった。
大工さんたちが帰った後、彼女と弟は別行動していたが棟梁が亭主と私を呼んだ
あのなあー!・・・・気を悪くせんで欲しいんだけど・・・・(棟梁)
なんだよ改まって!・・・・・(亭主)
うん・・・・・・・・・・・・・・いや・・・・・・・・・・・・・・止めておくよ!・・・・・・・・・・(棟梁)
おい!・・・・・・・途中でやめんなや!・・・・・・(亭主)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(棟梁)
いや・・・・・他の大工たちもそうなんだが・・・・仕事中にな・・・・話し声が聞こえたって
全員じゃないんだけど・・・・男女の談笑する声とか話し合う声とか聞こえたらしくって
空耳じゃあーねえかって言ってはおいたんだが・・・何せ・・・俺自身も聞いちゃってよ
そうだなあー・・・丁度!・・・そう・・お前ら夫婦くらいの男と女の声がするんだよ
それも、時にはハッキリと聞こえるんだよ・・・・ここ・・・・(棟梁)
心苦しいんだけど・・・・・(棟梁)
棟梁が帰った後に私は亭主の顔を見て微笑むと亭主もまた私に微笑んだ・・・
陰気な感じで申し訳なさそうに話してくれた棟梁には申し訳ない気もしたけど
私と亭主にはその正体がわかっていただけに神妙な顔付で付き合うしかなかった
わっは! あははははは! あいつ等 生きてる! 生きてるよ!・・(亭主)
うん! 生きてた! 生きてたんだ!・・・・(私)
亭主と私は手を取り合ってクルクルと部屋の中で歓喜して回った・・・・
私たちの喜ぶ声に誘われて彼(義弟)と彼女が来た・・・・・
なに? どうしたのぉー二人とも そんなに・・・・・クルクル回っちゃってー(彼女)
出る!・・・・・出るんだってよー!・・・・・クルクル回る亭主が言う
そう!・・・・・出るんだってー! クルクル回りながら弾む声の私・・・・・
何が出るんだい!・・・・・・・つられて回りだす彼(義弟)
棟梁から聞いたんだけどねえー!・・・・ここ!・・・・幽霊が出るんですって!(私)
そうそうそう!・・・・・・幽霊ちゃんが出るんだってよおー!・・・・(大声の亭主)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(義弟と彼女)
二人ともクルクル回ってる場合じゃないんじゃないの !?・・・・・・(彼女)
ちょっとおー・・止まって! 止まって! 何がそんなに嬉しいの!・・・(彼女)
兄貴・・・・義姉さん・・・・大丈夫か!・・・・・・・(真剣な眼差しの義弟)
棟梁・・・・なんて言ってたんだい・・・・(彼) 俺らくらいの男女の声らしい(亭主)
他の大工たちも殆ど聞いたらしいんだよ・・・・・(笑顔の亭主)
ちょっと! 止めろ!! 何が嬉しいんだよ!・・・・・・(亭主に掴みかかる弟)
そうよ!・・・・・・そんなのちっとも嬉しくないよ!・・・・(怒り出した彼女)
ごめん・・・・・・(私)
新築同然の家に幽霊が出るなんて落ち着いて考えたら軽率だったと反省した
幽霊の話しは伏せて母親の待つ車へと向かった・・・・・
奥の部屋から出ようとした瞬間! 終ったんだねえー これで静かになるねー・・・
えっ?・・・・姉さん・・・今・・・何か言った?・・・・・・(彼女)
うん・・・確かに・・・今・・・何か聞こえた!・・・・・・(弟)
さあてっと・・・まずは掃除しなきゃあなあー・・・・・・・・・・・(ほら!弟)
弟と彼女が顔を見合わせる・・・・・彼女の悲鳴!・・玄関目掛けて走り出した二人
わああああああああああああああああああ!!!・・・バタバタバタバタ!!!
彼女と弟は一目散に大きな悲鳴を上げて走って行ってしまった・・・・・・
出てきてー!・・・・・周囲に呼びかけた私
隣の部屋から現れたのは何ヶ月ぶりかで会う自分の姿だった・・・・・互いに見詰あう
そして、逆側からは亭主・・・・・・暫く!・・・・(こっちの亭主と向こうの亭主)
手に手を取り合う私と私・・・・・・急に涙が溢れるこっちの私・・・・
もおぅ・・・・・・会えないかと思ってた!・・・・・・(こっちの私)
相変わらずの泣き虫さんねえー・・・・・(頬に手を当てる向こうの私)
隣で談笑する亭主たち でもちょっと脅かし過ぎよ!・・・・(こっちの私)
だってえー ああするしか 話す機会ないじゃなーい・・・・・(笑む向こうの私)
悪いことしてまったなあー・・・・(向こうの亭主)
これから一緒に暮らせるね!・・・・・(笑む私)
あぁ・・・・・・・・そのことなんだけど・・俺らも別に家を、さっ!・・・・(向こうの亭主)
まあ・・・積もる話しは後にして・・・・・何か大変だったんだろ・・・・(向こうの亭主)
あぁー・・・・色々あり過ぎて正直・・・まいってるよ・・・・(こっちの亭主)
婆さんから聞いたんだろう?・・・(こっちの亭主)
こっちに来てるよ!・・・・・○○ちゃん・・・・・・・・・・
安心して!・・・・(向こうの私)
彼(義弟)と彼女が幽霊と勘違いして逃げ出したあと、私と亭主は向こうの自分たちと
久々の再開を喜んだ。
更に亭主の妹であった白キツネの子供の化身が向こうの世界にいると言う・・・・
向こうの世界では普通の母と子として生活しているらしくこちらでの記憶は
母親のみがもっているらしかった。
人間として生きれるように御婆ちゃんが頑張ったらしかった・・・・
でっ! 何処に住むんだい今度は?・・・・・(こっちの亭主)
いや まだ決めかねているんだよ・・・・
何せ俺らとお前たちの世界の共通点じゃなきゃ話にならんし・・・・(向こうの亭主)
それはそうと・・・・玄関先でウロウロしてる人がいるから一旦引き上げた方がいいぞ・・
また、警察でも呼ばれたらかなわんからな!・・・・・(みんなで笑む)
私と亭主は向こうの二人と別れを交わすと小走りに彼と彼女のいる玄関へと向かった
玄関へ出てみると玄関の両脇から中をチョロチョロと覗きこむ二人が滑稽だった・・・・
彼女が顔を出す・・・・・わあっ! 義姉さーん・・だ・・大丈夫だったの?・・(彼女)
ハッキリ聞こえたぞ・・・ヤバいって!・・ここ!・・・(義弟)
母さんには心配増えるから何も喋るなよ・・・・いいな!・・・・(二人に話す亭主)
車へ向かう・・・・ 母親が車のボンネットのところに寄りかかって居た・・・・・
私と彼女は手を振った・・・・・ 手を振り返す母親・・・・・・
元気になったね!・・・・・(私)
元気よーとっても・・・・でも・・・どうして私一人だけ・・・車の中で寝ってたのか・・・(母親)
母さん・・・ここに着くまえに寝てたじゃん!・・・(弟)
ふうーん・・・そうだったかしらねえー・・・・(母親)
折角だし 私ちょっと一回りしてくるから・・・・・(母親)
大丈夫よ! ひとりでも! 急ぎ早に玄関へ向かった母親だった
喜んで一人玄関から家の中に入った母親・・・・・心配でみんなで着いてゆくものの
玄関から先には義弟と彼女は入ろうとはしなかった・・・・・
亭主と私は何も気にせずに入ったが・・・・
キャー!! キャーーーーーー!! 母親の悲鳴が聞こえた・・・・・・
急いで奥の部屋へ行く亭主と私・・・・バタバタバタ・・・・・部屋の中に入る亭主と私
母親が床に両手と尻を着いて固まっていた・・・・あわわわわわわわ・・・・(母親)
母親の見る先にはハッキリと見える形で向こうの私たちが困り顔で立っていた・・・・
二人と目の合う私たち・・・・・ やあ!・・・・・(亭主) やあ!・・・(向こうの亭主)
両方の亭主をキョロキョロと何度も何度も見比べる無言の母親・・・・・・・・・・・・・
あぁ・・・・・・見られちゃった・・・ね!・・・・・(私) そう・・・ね・・・・・(向こうの私)
母親の目は私たちまで・・・・・・・ あわわわわわわわわわわわわ・・・・・(母親)
あわわわ・・・・あー!! あー!! あわわわわわわわわ・・・・・・・(母親)
きゃーーーーーー!・・・・・・ うおぉぉぉぉーーーーーー! どたん・・ばたん!・・・・
後を振り向く亭主と私・・・・・・・・うわあっ!・・・・ヤバイ!・・・・・(亭主)
後には尻餅つく弟と彼女後ずさりする二人がいた きゃーきゃー(悲鳴の彼女)
うおぉぉー うわあー おおぉぉぉー (パニックの弟)
向こうの二人が母親に少し近づく・・・・・ キャー来ないで! 来ないでえー!
弟たちの方をみる向こうの二人・・・・・・ うわあー 見るな! 見るな!
南無阿弥陀仏・・・・南無阿弥陀仏・・・・・・合掌して拝む母親
続いて拝み出す弟たち・・・・・南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏・・・・
あ・・・あのうー・・・・・ あのー・・・・俺たち・・・・生きているんだけど・・・なあー・・
うわあー オバケが喋った! 喋った! あわわわわわわわわわわ(弟たち)
横でそして後で怯える母親と弟たちの間に立っていた私と亭主だった・・・
向こうの二人が動くだけで話すだけで怯える3人・・・・
私は後ろを振り向いて彼(義弟)に話しかけた・・・・・ねえー! 私はだーれ?
義姉さん・・・・・(ガタガタ震える義弟) 私のこと怖いかなあー・・・・・・(私)
うううん・・・怖くないけど・・・・(義弟)
じゃあー・・・こっちの人は誰? 義姉さん・・・・・(ガタガタ震える義弟)
怖いかなあー・・・・・・・(聞く私) いや・・全然・・・・・義姉さんだもんなあー(義弟)
亭主も同じように彼女に話しかける・・・・・・
少しずつ落ち着いた義弟と彼女だった・・・・・・はい! 深呼吸してー!・・(弟に言う私)
相変わらず顔を覆って目を開かない母親の側に亭主が行く・・・・・
母さん・・・・肩にポンと手を乗せる・・・・キャーーーーーーー!!! あわわわわわわ!!!!
恐ろしいほどの悲鳴を上げる母親・・・・・・横から母さん! 義弟が声を掛ける・・・
その間、私と私の前に居る向こうの私をキョロキョロと見比べる彼女・・・・・・
母さん!・・・・・大声の義弟 一瞬ハッとしたように 亭主と弟を見て安心する母親
いい! 母さん! 亭主を見る母親 俺のこと怖いか! 首を横に振る母親
俺のこと怖いか! もう一度聞く亭主 じやぁーアイツは怖いか? 怖いか?
こ・・・怖く・・・・怖くないけど・・・・(キョトンとする母親) じゃあー何で悲鳴あげてんだよ
え?・・・え?・・・・急にキョロキョロし出す母親・・・・・・
今度は弟に、俺が怖いか?・・・・・いや・・・特に今は・・・何とも・・・・ハハハハハ(弟)
じゃあー アイツは怖いか? アレは・・・兄貴だな! でも・・・二人いる!・・・(弟)
二人いるくらいで恐怖マンガみたいに怖がるか? 普通よっ!・・・・(亭主)
だけど・・・・ あっー!・・・・・・こっちの義姉さんの方が少し若いんだ!!・・(彼女)
でっ!・・・・こっちの義姉さんの方が少し大人なんだよ!・・・・(キャハハハハ 彼女)
怖くないよ! 全然怖くないって! 双子だ!・・・双子だったんだ!・・・(陽気な彼女)
少しずつ落ち着いてきた母親と義弟・・・・そして彼女だった
向こうの二人が挨拶と自己紹介を始める・・・・・礼儀を重んじる母親は正座した
それを見た弟と彼女も正座した。
アラ・・・・同じ苗字なんですねえー・・・・偶然ですこと・・・・おほほほほほ(母親)
どうやら母親は同姓のよく似た他人だと考えているような気がした・・・・(心の私)
ねえ! 面倒だからさあー・・・アレしてみない?・・・・・(私に語りかける向こうの私)
でもー・・・・アレって私たちの間だけじゃないのかなあー・・・・(心細い私)
二人でゴニョゴニョ話してるとと真ん中に割り込んで内容を聞こうとする彼女・・・・・
あっははははははははははは あはははははははははははははははははははは
御婆ちゃんだ! 大喜びする私と向こうの私・・・・
やって見れ! 頭と頭を二人で一人ずつ・・・・御亭主さんたち二人は男の方を
アンタたち女は女の方 両側からオデコくっけて念じてみろ そうすれば ええよ!
バレですまったら すかた ねえもんなあー あっはははははははは
何処からともなく聞こえたお婆ちゃんの声に最早動じる様子もない母親と弟と彼女だった
無言で床をみている母親・・・・キョロキョロ声を追う弟と彼女だった・・・・
咄嗟に御婆ちゃん!・・・・・(私) ええよええよ・・・わかっとるアレのことだべ?
ええよ・・・大丈夫 大丈夫・・・・・あっははははははは あっはははははははは
ええかあー 見たもの聞いたものが真実とは限らんぞー 正直が一番じゃからなあー
あーっはははははははは そう言うと御婆ちゃんの声は止まった。
私の心配していたのは白キツネと彼女(妹)の記憶が母親へ飛ぶことだったけど
御婆ちゃんは何もかもわかっていてくれた。 心で御婆ちゃんに手を合わせた私だった
さあーて・・・・始めるかなあー・・・・亭主が言うと向こうの亭主も横に来る・・・・
お!・・・お前少し目つぶっとれ!・・・・向こうの亭主が弟に言う・・・・・目を閉じる弟だった・・
私たちは彼女の方に・・・・目を瞑った彼女・・・・ 兄貴! やめろ!ガキ見たいなこと
あぁー・・・こら! 動くな! じっとしてろっ!・・・・
さっまでの母親とは違って何事も無かったかのような振る舞いに唖然とする全員だった・・・
根が前へ前へと常に進むタイプとは言えさっきまでは悲鳴あげてたのに違和感とかないのだろうか・・・
まっ! みんな同じことを思ってるような気がした・・・・(私の心)
さあーてっと・・・私にも注いでくれないかなあー・・・・(母親)
だけど、あんな思いしてたなんて・・・全然しらなくて・・・・(母親)
ところで母さん! 頭重くないか?・・・大丈夫か?・・・・・(亭主)
でも、凄いもんだなー 兄貴たちさあー 超能力とか信じてないけど 他人に自分の記憶をさあー・・・(弟)
そうそう・・驚いちゃった 私なんか頭の中に大きな石が入って来たと思ったら突然フワッて浮いたような(彼女)
でも・・何だかいっぺんに兄貴たちの記憶って言うか俺の知らなったこととか・・・(弟)
それにしても お前のあの時の顔ときたら・・・・あっははははは(手を叩いて喜ぶ亭主)
だけどダレだってあーなるって! 突然出てこられたら腰抜かすって!・・・(弟)
はいはいはいはい!・・・・私にも御代わり注いで!・・・でも事情はわかったけど(母親)
どうしようかねえー 向こうの人達・・・・(心配する母親)
だって、向こうには貴方たち(亭主と私)が住むことになってるし・・向こうさんも家を探してるし・・・(母親)
あっ! 向こうには当分彼女(弟の元妻)もって考えてたんです・・・(私)
えっ! 義姉さん・・・アタシ・・・そこまでは・・・・(彼女)
ふーうーん・・・・・・・・私はここで一緒にって思ってたから・・・・(母親)
そうですね! 一度は妻だったけど・・・少し恋人気分も満喫したいし・・・(彼女)
うおぉぉー な・・何言ってんだかー まったく お前はよおー・・(照れるて赤くなる弟)
そうねえー・・・寂しくなっちゃうんだねえー・・・・(俯く母親)
俺! 俺がいるだろうよー 母さん! それにみんなも来るし・・・(弟)
3番目
何かを考えてるような母親・・・・・・・・・・
ねえー! 向こうの人達! ここで一緒に住めないかしら!・・・・・(笑顔の母親)
母さーん!・・・・向こうにだって親がいるんだぜ! 単に家が無いとかと違うんだからさあー・・・(亭主)
じゃーさあー お前たち(亭主と私)の家の横の空いてるとこ! もう一軒建てちゃおうか?!・・・(母親)
母さーん! 何がなんでも引き込もうとしてないかー・・・(亭主)
いや! 実は! 似たようなこと考えてたんだよ!・・・・(弟)
てかさあー・・兄貴たちの家の俺たちの家と別棟一軒で合計三軒建ててさあー(弟)
おい! お前ふざけてんのかあー! 団地じゃねーんだからな! わかるか?・・・(亭主)
じゃあー こうしよう!・・・・・(何かを思いたったような母親)
あれから一週間が経ち私と亭主は改修の終った家へ引越し 引っ越した我が家の
奥の部屋の二つを彼女(義弟の元妻)へ無償で間貸した。
ここに住んでいた別世界の私と亭主は、こっちの亭主の弟夫婦が結婚当初住んでた
こっちの亭主の亡き叔母が住んでた家に引越しすることに・・・・・
幸い向こうの世界とこっちの世界の何れにも叔母の家は存在していた・・・・
彼女の二度目の結婚は決まったものの取り合えず彼女の居場所を確保したかった
実家に一旦戻ると言う彼女を引き止めた理由は実家での居心地の悪さを察した
彼女の実家では彼女の居場所は何処にもないように思えた。
私が亭主に借りてもらってたマンションは引き払って荷物は彼女のと一緒にここへ
そして実家からは亭主の荷物が・・・・・ 彼(義弟)は実家で母親と暮すことに・・
荷解きも終り一段落して・・・
あぁーん 何だかんだ結構あるんだよねえー・・・引越しって大変!
アナタには二度も引越しさせちゃったし・・ゴメンねー・・・・(私)
う・ううん・・・・・義姉さんには面倒いっぱいかけちゃってアタシこそ・・・(義妹)
折角の新婚所帯なのにアタシみたいなのが居て・・・・・(気落ちした顔の彼女)
何、言ってんのおー・・・私こそ・・・・・アナタに来て欲しかったんだぞおー(私)
ピンポーン・・・・玄関チャイム・・・・・ あれ?・・・誰か来る予定あったっけ?・・・・・
私たちは二人で玄関へ・・・・ハーイ・・・・どちら様ですか? 先日はどーもー・・・
大工の○○ですが・・・・おばさんに頼まれて・・・・・(棟梁)
私がドアを開ける・・・なにやら大きな紙袋・・・・ちょっと入っていいですか?
どうぞ!・・ なにやら嬉しそうな棟梁 どうぞ掛けて下さい・・・(私)
ドッコイショっと! あぁー構わんで下さい・・・それより先にこれを!・・・
実はねえー 先日おばさん(亭主の母親)から内緒で頼まれてたのがやっと出来て
それで 若奥さんに見てもらってくれって、おばさんに言われたもんだから・・(棟梁)
まあー!・・・・・若奥さんだなんてー・・・・(照れる私 身体クネクネ・・・)
まあ、義姉さんたら・・・・(笑む彼女)
で、これなんですけどねえー・・・(棟梁)
棟梁がテーブルの上に広げたものは・・・・・
あら? これ何かの図面? 何ですかこれ?・・・・・・(私)
実はねえー おばさん(亭主の母親)にこの家に離れを一つ頼まれてねそれで
図面引いてたんだけど、幸い土地の図面とか前のがあったんたんで・・・(棟梁)
おばさんの意向を図面にしてみたって訳なんだけど あぁ・・まだアイツ(亭主)には
内緒しててくれって頼まれて、まぁー今夜あたり話すとは言ってたけどね・・・(棟梁)
えっ!・・・・・あの!・・・・・離れってどういう・・・・・・(私)
用途としては、誰がどう言う形で使ってもいいようにってのと広すぎず狭すぎず
家とは違う感じに仕上げてくれって言われたんですよ・・・・(棟梁)
一応、プランとして何通りかデザインして来たんで、このディスクに入ってますから
じっくり検討して下さい・・・・・あと費用はおばさんから貰うんで・・・・それじゃあ
アイツが帰ったら頭から湯気出しますから・・・冷たいもの飲ませて下さい(笑む棟梁)
ああ・・あとこれ! おみやげでケンタッキー買ってきたから・・・食べて!・・・(棟梁)
図面のコピーを棟梁が帰ってから私と彼女の二人はじっくりと見た・・・・
見たけど、さっぱりわからなかった・・・・2LDKタイプってのだけはわかるね!(私)
うん! 2LDKタイプってのだけはわかる!・・・・(笑む彼女)
義姉さん! 何かさあー ワクワクするね!・・・・(彼女)
さてさて・・・・もうちょっとだから頑張って荷解きやっちゃおうよ・・・・・(私)
終ったら納屋に行ってみなーい?・・・・・(私) イクイク!・・・・・(大喜びの彼女)
ワッセ!ワッセ!ワッセ!ワッセ!・・・・わっせ!わっせ!わっせ!・・・・
荷解きと片づけがようやく終った頃・・・・・
お腹空いたー・・・・・(ひ弱な声の彼女) 義姉さーん・・・・・お腹空いたよー・・・
そうねえー そろそろお昼にしよっか! そうだ!・・・ケンタッキー食べよっか!
賛成ー!・・・(笑む彼女) ねっ!ねっ! 食べたらお風呂沸かしてみよっか(私)
ダメダメダメ!・・・最初のお風呂は義兄さんが先でしょ!・・・(彼女)
軽くお昼をとると、やっぱり汗を流したくなった私は亭主に電話した・・・・
ねえー・・・あのさあー・・・(私) 何?・・・・どうした?(亭主)
あのね!・・・荷解きして片づけてたらさあー 汗かいちゃって・・・お風呂!・・せめて
シャワー使いたいんだけど・・・・・(小声の私・電話コードクルクル・・)
何だよ・・・入ればいいだろう、そんなことで電話するなってー!・・・(亭主)
だってえー・・・・(私) アイツ(義妹)だろ! アイツ結構 そう言うとこ古いからなー
アイツの言うのも正しいんだけど・・てか・・・年の割りに古いんだよなあー・・(亭主)
じゃー・・・そうだな・・・・アイツのいうことも一利あるとして・・・ボイラーの試運転!
まだだろうから、試運転てことで、シャワー使ってみれば!・・・・(亭主)
うん!・・・うふふふふ・・・・・(笑む私) 帰りは6時くらいだから・・・・(亭主)
ランラランランララララランラン・・・・足取り軽やか・・・昼寝してる彼女の元へ・・・・
ねえ!・・・・起きて・・・・起きてくだしゃーい!・・・・彼女を揺する私
彼女の後ろに回る私・・・・うーん・・・・(彼女) ね!・・・シャワー使お! 使お!
もーぉぅ・・・・ダメだってえ・・・・・(彼女) ボイラーの試運転まだだからぁー
試運転とお風呂場の掃除も兼ねてえー・・・・(私)
う・・・う・・ん・・・・それなら・・・いい・・かも・・・眠いよぉー・・・・(彼女)
可愛がってやるぞぉーー・・・・(彼女の腰をペチペチ叩く私)
突然ゴロンとこっちに回る彼女・・・・・義姉さーんー・・・・急に甘え声を出す彼女・・・
いこっ!・・・・(私) うん!・・・・可愛いく頷く彼女・・・・
二人はシャワーへ・・・・
大型のボイラーの湯量に驚く二人・・・・・シャワーは全力にすると持つ手が辛いほど
二人はキャーキャー言いながら互いにすごい威力のシャワーをかけあった・・・・
手早く身体の汗を流した二人はお風呂場の掃除を始めた・・・・
互いが逆に向いてたときには分からなかったものの、こっそり彼女の方を見ると
恥かしくなるような格好になってることに気付いた・・・・
掃除している彼女の身体は・・
左脚を屈めて右足を低く右側に伸ばしている時の彼女の下半身は陰部丸出し・・・
一生懸命に床を磨く彼女に対して罪悪感も出て自己嫌悪に陥る自分・・・・
彼女に心の中でゴメンと謝って彼女とは逆側を洗いだした・・・・
私も頑張らなきゃなんて思っていた・・・・何気無く前の鏡をチラっと見る・・・・
彼女が私の後ろでわたしの下半身に見入っていたのがわかった・・・・
瞬間、陰部に・・・・・ニュルン・・・・・・ビクッン!
素直に反応する身体が恥かしいかった・・・・・・ もおう!・・・コラ!・・・
うふふふふふ・・・・・(笑む彼女)
このこのこの! 後から彼女を抱いて胸を揉む揉むもむ!
うふふふふふ・・・・・やあーだーん・・・・義姉さーん・・・・・・・許してえーん!(彼女)
彼女が床にお尻をペタンと着いた・・・・私も彼女を後ろから抱いたままで尻餅・・・
ペタンヘタ゜ンと室内に響く・・・・・キャハハハハハハハハ(大笑いする彼女)
左手で乳首に指を絡め右手は彼女の右腰から恥かしい部分へ・・・・・
身体をビクンビクンさせながら少しずつヨガリ声を出す彼女・・・・
彼女の声は室内に響き何十にもコダマを繰り返している・・・
私は彼女の背中に両方の乳房を擦りつけながら身体を揺らす・・・
彼女に入る右指をゆっくりと加速させては止め・・とめては動くを繰り返す・・・
私にモタレかかりながらゆっくりと両脚を大きく広げはじめる彼女・・・・
徐々に身悶えが加速し身体中をプルプルと震わせ始める二人・・・
私は彼女の身体を寝かせるとシックスナインに切り替え上になった・・・
彼女の中へ舌を入れはじめると同時に私の中へ彼女が入って来た・・・
二人の身体が一つになった瞬間だった・・・
互いに打開の身体をむさぼるように求めあった・・・・
略、同時にエクに達した・・・・
私たちはシャワーに打たれながら少しだけ眠った・・・・
気が付くと私の顔は彼女の陰部の真上に・・・そして彼女の顔の真上には私が・・・
ゆっくりと彼女から身体を避けるとまだ彼女は眠っていたが口の回りは陰毛が・・・
笑うのを必死で堪えながら鏡をみると、私の顔にも・・・・・(爆笑寸前の私だった)
急いで流れるシャワーに顔を・・・・うふふっ! 一人で笑む私だった・・・
眠っている彼女の乳首を優しく撫でて見る・・・・(イタズラ心の私)
ビクッン!・・・・・身体が反応する彼女 陰部に指を入れクリトリスを・・・・
ビクビクビクンッ!・・・・・・激しく反応する・・・・両方では・・・・
こらっ! いい加減せんかー!・・・・・突然起き上がる彼女・・・・・(笑む彼女)
私はびっくりして一瞬後へ後ずさり・・・・・・キャー・・・・思わず悲鳴の私・・・
はっとして、風呂場のドアを開けて利用壁に手を付け脱衣場の時計を見る・・・・・
あっ!・・・・もうこんな時間と叫んだ瞬間・・・・陰部に・・ズブリュー・・・あっ!・・・・
後から彼女に指を入れられた・・・・激しく動きまわる彼女の指・・・・・
我慢できずに恥かしい声が・・・・・・容赦なく中で動きまわる彼女の指・・・・
彼女の荒い息が木霊して私の恥かしい声と重なり合う・・・・
立っていられずに風呂場に跪く・・・・身体は風呂場・・頭は脱衣場・・・・・
勝手に身体が振るえ悶える・・・・瞬間、アナルにまで・・・・ヌプヌプヌプ・・・・・・
あーっあっあっあっあーん・・・・・勝手に声が・・・・・・陰部とアナルの同時攻め・・・
・・・・・・・・・・・・・・・もう!・・・・・もう!・・・・お願い!・・・・・堪忍してえー!・・・・・
もう!・・・・お願い!・・・・・やー・・・・うっん・・め・・・てー・・・・!!
止まらない彼女・・・・・ ねっ!・・・・もう・・・あっ!・・・行っちゃう!・・・
行っちゃうのぉー!・・・・涙声の私・・・・お!・・・ねがい!・・・・やあーだあーん!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・イク!・・・あっあーんんんんんん・・・・・
二度目のエクに達し失神してしまった・・・・
彼女のディーキスで目を覚ました・・・・
口の中に入るマッタリと絡みつく彼女の舌が私の目を覚まさせた・・・・
この子(娘)・・・すごい・・・ボーっとする私の頭を過ぎった・・・
嫌々とはいえ、白狐に何年もプレイの相手をさせられただけある・・・・(私)
彼女の瞳は空ろで私が目をさましたことさえわかっていないようだった・・・
身体が・・・動かない・・・・・どうしたんだろう・・・・・身動きとれない・・・・痛っ!
なに・・・なにこれ・・・・・両腕が・・・・えっ!・・・・後ろ手に縛られてる・・・・
両脚が開かれてる・・・・え!・・・・何んなの・・・これ!
どういうことなの?・・・・頭が回らない・・・・
義姉さ・・・さ・・・ん・・・目を覚ましたのねえー・・うふふ!・・・義姉さん・・可愛い!
今・・・ね! 義姉さん・・ とっても恥かしい格好してるのよ・・うふふふ・・
ちょっと見てみる?・・・ 鏡を持ってくる彼女・・・・
私の真上に鏡を・・・・ 後手に縛られ両足を大きく広げられ何本もの縄が
太ももに食込み風呂場の設備に縛られていた・・・・
義姉さん・・・・こうして欲しかったんでしょう・・・・空ろな眼差しの彼女・・・・
この前・・義姉さんと私とで記憶を、お義母さんに移したときに少しだけ入って来た・・
義姉さんのされたいことが・・・・わかったの・・・・・
私、これから義姉さんのして欲しいこと・・・して欲しいようにするから・・・
ずっと、私のこと愛して欲しいの・・・・お願いだから・・・
空ろな眼差しから普段の目に替わった彼女は泣いていた・・・・
ずっと・・ずっと・・・私の義姉さんでいて欲しいのおー・・・
私、何でもするから・・・ずっと側にいさせて欲しいの・・・・・(大粒の涙を見せる彼女)
愛してる・・・愛してるの!・・・義姉さんのこと・・・・本気なの!・・・・
わかった・・・・ありがとう! あっ! その前に縄解いて・・・抱きしめられないじゃない
早くアナタのこと抱きしめたいよおー・・・・(笑む私)
泣きながら喜んで縄を解く彼女だった・・・
私の心
でも・・・ホントは怖かった
目が覚めた時のあの状態でしかも彼女の空ろな目は普通じゃなかったから・・・・
二度もエクにたっしたのは正直嬉しかった・・・久しぶりだったし・・・どうせ亭主じゃなんて考えると・・・
これからの生活、色々考えるんだけど、亭主とのセックスが一番の難題かな今のところ・・
下着脱がしてる最中に発射だもの・・・向こうの亭主より酷いもの、3擦り半ならまだいいけど
パンスト脚見ただけで顔に飛ばされちゃかなわないって・・・
何とかしないと苦痛な新婚生活になっちゃう・・・・まあーまだ入籍はしてないけど・・あー!!! 考えると憂鬱。
でもまあ、楽チンといえば楽チンなんだろうけど・・・
まあ・・その辺はねえ・・・そのために彼女がいるわけだし・・・ゴメンね! 悪い義姉さんで・・・
でも、私の趣味を知られちゃったのはマズイかな・・・確かに相手がいたほうが一人よりはいいけど
でも、ちゃんと教えて行かないと危ないし・・・・なんたってあの空ろな目をされると怖くて仕方ないんだよなあー
焼き火鉢なんか付けられたとんでもないことになっちゃうよ・・・
まずは、彼女にちゃんとしたプレイの知識を与えないとね、第一あの素人縛りじゃ全然きかないし、痛いだけだし・・
そうだ! 先に彼女のこと教育しちゃおうかなあー・・・グットアイディア
それには向こうの私にも協力してもらわないと・・・・あぁーん早く抱かれたいよーん・・・私に!・・・
そういえば向こうの義妹とも何ヶ月も会ってないけど、やってるんだろうなあー・・いいなあー・・
向こうの義妹とは会えるんだろうか?・・・そうかあー ムリだよねー・・・
向こうの人達には私は透けちゃうんだった・・・逆に向こうの私はこっちじゃ透けてるんだった・・・
取り合えず、今夜は初夜みたいなもんだし、可愛い女でいないと・・・服装どうしよう ホントはパンストなんだけど
パンスト見ただけで発射されても・・・どうしよう・・・マジで困ったよーん・・・
引越しの荷解きも終わり彼女(義弟の元妻)と汗を流すためのシャワーそして
シャワールームでの彼女とのひととき・・・・
私は彼女に二度もエクに導かれた挙げ句にお風呂場で荒縄で縛られ目覚めた
彼女の目は空ろで何を仕出かすか不安で取りあえずは彼女に話を合わせ
まあ、合わせると言うほどでもなかったけど、縄を解かせることは出来た・・・・
彼女の思い込みと言うか何か怖さに気付いてしまった感が私にあった
義姉さんのして欲しいこと・・・されたいことしてあげる・・・・・耳に残る彼女の言葉
あの後、絵風呂場の掃除をして居間で仮眠を取っていた私だったけど
気が付くと彼女は姿を消していた・・・・自室にでもいったんだろうか・・・
時計は午後の3時を少し回っていたがさすがに二度のエクで疲れたのか
まだ、寝ていたい気分だった・・・・久しぶりのエクで心も身体も満足感があった
暫くして玄関ドアが開いた音で目を覚ました・・・・
頭が回らない・・・玄関の廊下を見ると派手な格好した女が近づいて来た
目を凝らす・・・・え! どうしたのー? その格好?
派手な服にミニスカート、エナメルの入ったストッキング・・・・サングラス・・・
彼女がソファーに座る私の真横に来て床に座った・・・
サングラスを外すと厚化粧の彼女が・・・・
車・・・売って来たの・・・・・・(こんな格好でごめんなさい・・・・彼女)
車屋さんに行くのに元に戻った自分を見られたくなくって・・・・それで・・・ごめん・・
売ったお金で小さい車、買ってきちゃったんだけど車庫証明ここにしたから・・・・・
あの・・・義姉さん・・・・見られたくなかった・・・・・私のこんな格好・・・・(彼女)
いいよおー 別にどんな格好してたってアナタはアナタだし気にしてないよ!
それに、服装で決まるわけじゃないもの・・・人間ってさ!・・・・・(私)
お化粧・・・・落として来ていい?・・・・・・(彼女) うん!・・いっといで!・・(私)
そうよねえー 元に戻った姿を見られたくないっかあー・・(アクビをしながら思う)
時間は4時30分・・・・・すっかり元に戻った彼女は着替えのためか自室へ・・・・
彼女が自室から出て来たのが五時を回ったあたりだった・・・・
まるで別人・・・・・絶対街でで見かけても同じ人とは思えないほどだった
さっきは・・・・ごろんなさい・・・・・(彼女)
いいって!・・・・・それより夕飯の支度手伝って!・・・・・(笑む私)
あっ!・・・・忘れてた!・・・・・ゴメンなさい!! 今日、アタシ・・・彼と実家へ・・・
本当にゴメンなさい! 彼(義弟)と私の実家に行って再婚のこと伝えるの!
私の実家へ行ってから彼の実家でお泊りだったの!・・・・(深々と謝る彼女)
えっ!・・・・いいよー 気なんかつかわなくっても・・・・・(私)
うううん!・・・・・・違うの・・・・・あぁーん・・・・ゴメンなさい・・・・・(彼女)
それに・・・・初夜だよ! うふふ! 初夜! (嬉しそうに私を見渡す彼女)
ちょっと焼けちゃうけど仕方ないもんねえー・・・・(照れ笑いしてハニカム彼女)
それに・・・私も久々に彼に・・・・・・・・・・・・・・・・・(恥かしそうに俯く彼女)
よし! いって来い! たっぷり可愛がってもらえ! 男の舌もいいぞぉー・・・・
タップリ注入してもらって来い!・・・・・・(笑む私)
もおぅ! 義姉さんたら! 意地悪なんだから!・・・・(二人で笑む)
そうだ!・・・・・義姉さんさあー・・・ボディコンスタイルで出迎えたらー!?・・・・・・
私の服、絶対にピッタリだし・・・義兄さん! 燃えるよー!・・・・(楽しそうな彼女)
う・・うん!・・・・あんまり燃えるとねえー・・・・(少し元気の無い私)
もしかして・・・もしかしてさあー・・・義兄さん・・・・超早いんじゃないの?・・・(彼女)
彼も最初の頃・・・・スカートの中見ただけで発射してたし・・・うふふ!・・・超早よ!
兄弟ってそういうとこまで似てるんかなあー・・・(小声の私)
まっ! いいけどね!・・・・もし使うんなら入って右のタンスの上の奥だから・・・
部屋の鍵は掛けないで行くから・・・・着るんなら着ていいよ! (ワクワク顔の彼女)
じゃあ・・・・・・・・義姉さん・・・・・・・・・・(後から抱きつく彼女)
咄嗟にクルッと彼女の方へ回り勢い良く口にキスしてあげた私だった・・・・
いっといで!・・・・・
彼女が彼(義弟)の元へ行って数十分後に亭主から電話が来た・・・・
時間通りに帰宅するらしい・・・
私はと言うと、彼女が変なことばかり言うから夕飯の支度もそっちのけになり
結局、お寿司で誤魔化そうと決め亭主の同級生のお店に出前を頼んだ・・・・
今日は確実に求めてくる・・・・・それは当然のこと・・・・・私は受け入れるけど
亭主のためにパンストミニスカートで待つべきか?・・・・それとも速射しないように
普通で居たほうが亭主のためなのか・・・・・どうしたらいいんだろう・・・(気弱な私)
亭主には正直なとこちゃんと私の中に入ってきて欲しい・・・・
反面・・・・亭主の好きな格好してあげたいって やっぱり思っちゃうし・・・
パジャマなんか着てたらボタン外してる間に発射なんてこともあるだろうし・・・・
ネグリジェだったら下半身見ただけでか・・・・・・・ はあー・・・・溜息連発の私
どうしよう・・・・・帰ってきちゃうよおー・・・・(窮地の私)
そうだ!・・・・・よし!・・・・・これでいこう!
亭主の車の音がした バタン! ピンポーン・・・・・・ハーイ!・・・・ガチャ!
ただいま!・・・・ お帰り! アイツの車無かったけど?・・・・・
今夜、彼女の実家へ再婚の報告と 向こう(亭主の実家)に泊まるって言ってた
(亭主のカバンを持ちながら廊下を歩き話す私たち)
ふーーん・・・・じゃあ 今夜は二人っきりかあー・・・・・ う・・うん・・そう言うこと!
あと、今夜お寿司注文したから・・・・もう少しで届くと思うから お風呂入ったら?
あぁ・・・アイツのとこか? そう・・・・その方がいいでしょう?
うーん・・・・みんな知ってるからなあー・・・俺たちのこと・・・・・変に気を使わなきゃ
いいんだけど・・・・アイツ・・・・・(心配そうな亭主)
外で車の音がした・・・・バタン・・・・バタン・・・・・ やっぱり来たか!・・(亭主)
ピンポーン ハーイ! ガチャ・・・・まいど様でーす! ○○寿司でーす!
ドアを開ける・・・ よお!(亭主) よお!(同級生) うんじゃまずは御注文品と
これは俺から・・・食いきれんかったら冷凍の仕方が入ってるから・・・
同級生が差し出したものは大きな10人前くらいの舟盛りだった・・・・・
あぁー・・奥さん・・・このたびは御めでとうございます!・・・・改築の手伝いに
これなかったことと、お祝いですから あと食べきれないはずなので
冷凍保存の仕方はプロの秘伝の記述を・・・・ おい! わかった!・・(亭主)
うんちくは よーーーく わかったから!・・・・(亭主)
ちっ! 最後まで言わせろよ! このタコが!・・・・・(同級生)
えーーーでは、当店恒例の 店員さんが笹竹を手に左右に分かれた・・・・・
出た! でやがった!・・・・・(亭主)
真ん中で同級生の親方さん・・・・・・・ パン! パン! 手を叩く・・・
子作りヨイショ! 子作りヨイショ! 今夜は元気に子釣りヨイショ!
子宝繁栄 子宝繁栄 この家栄える! この家栄える!
唄いながら真ん中で踊る親方さん・・・・ 何か浮かれてくるような不思議な唄・・
さあぁー 奥さんも一緒にどうぞ!
子作りヨイショ! 子作りヨイショ! 今夜は元気に子釣りヨイショ!
子宝繁栄 子宝繁栄 この家栄える! この家栄える!
亭主も横で小声で歌ってる・・・・・・
30分くらいたって唄が終ると両側の店員さんが笹竹を玄関の両脇の土に刺した
風で揺れる笹の音が心に響いてくるようだった・・・・
亭主は感動したのか目を潤ませていたけど親方さんも笑いながらだったけど
目に涙を溜めていた・・・・・
お店の人達が帰った後、亭主はソファーにすわり噛み締めていた・・・・・
ねえー・・・さっきの唄ってお祝いの唄なの? う・・ん・・この地方の目出度い唄
◆本当の行事で結婚式などの際に村全体で行うか家単位の場合もある◆
やると思ったんだよアイツのとこって聞いた時・・・・・でも!ありがたいもんだなあ
暫く友達からの祝辞の嬉しさを噛み締めていた亭主だった・・・・・
亭主とここへ来てから初めての共同作業は舟盛りを居間へ運ぶことだった・・・
さてと! 一っ風呂浴びてくるかあー・・・・暫しボイラーの迫力を説明した私だった
お前も・・・・・てか! すまんかった! 頭を下げる亭主・・・・・
どうしたの? 俺の実家へ行って妙なこと(白キツネ)に巻き込んだり
あと、許しももらってないのに、お前呼ばわりしてたこと・・・実家で格好つけてて
謝ろうとずっと思ってたのに今日まで来てしまったこと・・・・本当にすまんかった!
頭を下げる亭主だった・・・・・ 今更・・・何言ってんだか! そうよ・・そう!
一番最初! 散々車の中では 君・・・・君って言うてたのに 家に入ったら突然!
お前・・・お前って!(プンプン・・) でも嬉しかったあー・・・(小声の私)
亭主・・・・私に抱きつく・・・・・ ゴロゴロゴロにゃーん・・・・・甘える私
お尻を触りだす亭主・・・・・ あっ!・・・もおぅ!! 何で男の人って・・・
咄嗟に亭主から離れる私・・・・ ふふ・・・ふふふふふ・・・(急に笑い出す亭主)
なーにー! 嫌らしい笑い方! うふふふふ・・・・まあーいいや後でゆっくり
お前の・・・・あっ! 改めて お前と呼ぶことを申請します!!・・・(笑む亭主)
はっ! はい! 了解しました!・・・・・(笑む私)
では風呂に行きますが! お前も一緒に入らないか!・・・(ロボット見たいな亭主)
ヤーダー!! エッチー!・・・・ うほうほうほっ・・・・風呂場へ行った亭主
亭主がお風呂にに入ってる間に食事の準備をする私だった・・・
暫くしてお風呂から出た亭主・・・・ソワソワしている 向こうの亭主とそっくり
まあー 略、おんなじか・・・こいつの頭の中は私を食べることで一杯かな・・(私心)
食卓に並べられた舟盛りはさすがに凄い迫力だったけど、何より凄かったのは
食べ物を前にして下着の上からバスタオルで隠している亭主自身が
大砲のように終始食べながらも飲みながらも 聳え立っていたことだった。
舟盛りは食べられる分だけとって後はメモ通りに冷凍した・・・・
気は心ね!親方!・・・・・
夕食も終わり後片付けしている・・・・・やっぱり感じるお尻への強い視線・・・・
向こうの亭主もそうだったけどやっぱりこっちもか・・・・・(私の心)
何で男の人って待つことしらないんだろう・・・・ベットに入ったら自由に出来るのに
セッカチって言うか・・・ホント! 足元に違和感・・・・・しまった! 私としたことが
考えてる間に 間を詰められてたなんて! ショック!
後で足首の辺りに顔を近付ける亭主・・・・・・えっ! この人 足首フェチなの?
そんなはずは・・・・・ 洗い物をしながら右側のスリッパを片方脱いでみる・・・
変化なし・・・・じゃあー今度は・・・・・・右足首を左側のカガトに移動して立ててみる
見てる!・・・・荒い鼻息がパンスト脚の爪先に・・・・・・生暖かい・・・・・
ゾォー・・・・・背筋に寒気がした・・・・・ 気持ち悪くなって私は急いで終らせると
ムリがあるけど、強引に亭主に気が付かないフリをしてテレビの方へ移動した。
わざとキョロキョロして亭主を探すフリをする・・・・・
あれっ! 何してるの? そんなとこで・・・・・ ムリがあるのを承知で声を掛ける
亭主はフラフラと骨の抜けたイカのように 私の方へ近づいてきた・・・
相当酔ってる・・・・ ソファに座ってる私の足元にアグラで座る・・・・
テレビを見てるふりしてる私を気にしながらパンスト脚の爪先を部分をジッと見詰る
背筋に寒気がした瞬間だった・・・・おんなじ亭主なのになんでどっちも・・・・・・
少し悲しくなった・・・・
亭主・・・私の足首を軽く掴む・・・・・持ち上げた足の甲に頬摺りする・・・・
自分でしてることがわからなくなってるのか! オイ!亭主!(私の心)
頬摺りしながら爪先の匂いを嗅いでることが明らさまにわかるほどに吸引力・・・
うっとりしてる・・・・ 徐々に爪先に近づく亭主の頬・・・・ クッーキモイ!(私心)
匂いを鼻で吸われる度に 涼しくなる爪先・・・・・完全に爪先の匂いを嗅ぐ亭主
足を持つ手が少し強くなる・・・・ヤダー!ちょっと! 放して!・・・放して!って!
完全に亭主じゃないように思えた もおぅ!・・・・・ヤダー!
足を動かしてて弾みで亭主の口の中に爪先が!・・・・・・・・・・イヤーン!
亭主の口の中にパンスト脚の爪先が・・・・・・スポッと入っちゃった
吐き出すのかと思ってたのに・・・・ チュウーチュウーって吸い始めた!
亭主自身は大砲のように聳えたち 見た目にもわかるほどに噴火の兆候が・・・
爪先を吸う力がドンドン大きくなって遂にはシャブリ出した・・・・・
身体中を走る悪寒と闘いながら 一行に放そうとしない足首は痛くなってくる・・
足を振っても引張っても足は亭主の口から離れない・・・・歯にぶつかって痛い・・
咄嗟に片方の足で亭主自身を蹴った! 届かない! でも・・・・掠った!
身体を震わせながら吐く息も大きくなった亭主・・・・・・ああぁう!
うっ! うっんんんんんんんん・・・・・・・・大砲が・・・山が・・・・噴火した!
はあー・・・これで自由になれる・・・・・ホッと安心してると次の足に移った!
まだするのかよ! この変態!
今度はダイレクトにシャブリ着いてきた・・・・
亭主にしゃぶられ終った爪先はベトベト・・・・気持ち悪い・・・・湯気が出てる・・・
オエっ!・・・・おえっ!・・・・吐き気が私を襲った・・・
亭主は噴火したままで続けている・・・・・・・その内 また大きくなってきた!
下着はベトベトなのに・・・・それを下から押し付けるように聳え立つ・・・・
こんな初夜なんてあるのかよおー・・・(心の私)
もういいや! 勝手に人の爪先しゃぶって果てりゃいいんだよ!・・・ふん!
なにさ! 何が子宝ヨイショだよ! こんなんじゃ子宝どこじゃないじゃん!
なんで、私の回りってこんなんばっかなんだろう・・・・
突然、亭主の身体が震え出した・・・・・ ハイハイ! どうぞどうぞ行っちゃいな!
二発目が発射された・・・・・亭主の下着から漏れて床に流れ出た溶岩流・・・・
誰が取り除くんだよー! カーペットにまで染み込んじゃって・・・・溜息の私
亭主は出すもの出して したかったこと堪能したのかその場で下着を脱ぐと
フラフラと寝室へ行っちゃった・・・・残された始末は私がやるんだろうなあー
亭主の歩いた床には残骸が・・・ポタポタと落ちていた・・・・・掃除は辛かった・・・
目覚めるとすっかり窓の外は明るくなって見る、景色も変わっていた・・・・
掃除を終えて布団に入ったのは深夜の客間・・・・普段寝ることのない客間・・・・
亭主の所為で散々な初夜?を迎え半ばふて腐れての客間での就寝だった。
楽しいはずの初夜・・・・・亭主の変態的な行動・・・・・
どうせ、今日は土曜日で休みだと思ってもう少し・・・・・布団を被る・・・・
パタパタパタ・・・・足音がする パタパタパタ・・・・・・・
なんだろ・・・・・足音がしてはドアを開ける音と閉める音・・・・・・
時計は針は午前6時30分過ぎ・・・ 客間の前で足音が止まった スー・・・戸が開く
ここに居たのかよー・・・・探したよー・・・・やたら広いから・・・・(小声の亭主)
無言の私・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
横に添い寝する亭主・・・・・・布団に入り込もうとする亭主・・・・・布団に丸まり阻止する私
少しずつ入ろうとする亭主・・・・・・・・・足を入れ手を入れ身体を入れようとする亭主
もおう!・・・・アンタなんか知らない!・・・急に布団から出て切れて立ち上がる私・・・・
えっ! どうした? 何だ何だ? 呆気に取られる亭主・・・・・
とぼけないでよ!・・・ この変態! 私・・・ 私・・・・アンタと別れるから!!
戸の前に立ち亭主に背を見せて小声で言う私・・・・ 苛立ちで身体が振るえる私だった
ちょっ! ちょっと待てよ・・・・・ ちょっと! 何が何だか・・・・・ちょっと!・・・(亭主)
とぼけないでよ! 変態のくせに! 亭主の方をチラッと見て 部屋を出て居間へ・・・
そのまま二階の寝室横の衣装部屋へ・・・・タンスを開け急いで下着を替え服を着る・・・・
亭主が上に上がってきて衣装部屋のドアの前に立った・・・・
部屋から出ようとした瞬間、亭主に右腕を掴まれた・・・
一体・・・何が どうしたんだよ! わからんよ・・・これじゃあ!・・・・(オロオロする亭主)
じゃあー 教えてあげるから 着替えて下に降りてきて!・・・・・(私)
亭主をすり抜けると一人階段を降りた・・・・・
洗面所で歯を磨いて顔を冷たい水で洗った・・・・・
ソファーに座り水で火照った顔を覚ます・・・・
亭主が着替えて下に降りて来た・・・・ キョロキョロとあちこちを見回す・・・・
前側のソファーに腰掛ける 背を丸め前屈みで床を見ている・・・・落ち着きが無い・・・・
でっ!・・・・俺が何したんだよ!・・・・・・(小声の亭主)
何もしてないよ!・・・・・ なんにもね! 本当に何にもしなかった、アレ以外は!!
あんなことするなんて!! 私はショックだった・・・・ そりゃぁ趣味も性癖も様々よ
だけど・・・・・初めて来たここの家で・・・・・アナタには初夜の本当の意味なんて・・・・・・
悔しくて涙の溢れてきた私だった・・・・・
いやあー あの・・・・よくわからないんだけど・・・・・・俺・・・・何かしたの?
私、暫く・・・・・実家に戻るから・・・・戻ってアナタとのこ考えて見たいから!・・・・
実家って ここに来たばかりだろう! だから だから 言ってくれんと わからんって
ここにきて今日で二日目で・・・・・くそっ!・・・・・・(両手を絡めて前屈みで頭を振る亭主)
思い出して見たら? 思い出してよく考えてみればいいのよ!・・・・
私は色んな人が居ていいと思うし・・いろんな趣味とかもあっていいと思う・・・・
でも・・・・・でも・・・・・・新居に来て初めての夜にすることじゃないと思うよあんなこと!・・
一瞬・・・ハッとした表情の亭主だった・・・・
私、アナタのしたこと・・・・ショックだったけど否定はしないから・・・・人それぞれだし・・・
でも、一生の思い出だったのに・・・・ 荷物纏めるから・・・・・ 今日中にここ出るから・・・
ちょっと!!・・・・・ちょっと待ってくれよおー!!
亭主を置いて二階へ上がった私だった・・・・
必要な荷物だけバックに詰める・・・・・・
亭主慌てて上がってくる・・・・・ すまん!! ドアの床に土下座して謝る亭主
自分が何したのか思い出したの?! い・・・いや・・・・それは未だ・・・(亭主)
だったら同じじゃなーい!! ちゃんと思い出してから謝ってよ!!!
だから! だから先に謝るから! 考え直してくれ! た!・・・頼む!!・・・(亭主)
みんな俺たちのこと喜んでるし祝ってもくれた後で・・こ・・・・・こんなことになったら!
何・・・・それ! 自分の体裁ばっかり考えてんのね!・・・・・・・・・・
初夜の翌日に実家に帰る私の・・・・女の気持ちなんて何にも考えてないんだわ!!!
もう! うんざり・・・・・もうやダー!!
頼む!! 頼むから! 頼むから!! 思い留まってくれ! 何でもするからあー!
無言の私・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
バックに詰め込んだ衣類をタンスに戻した・・・・・
おぉ! おお! 留まってくれるんだな!!・・・・・・・・・(大喜びで立ち上がる亭主)
条件があるの!・・・・・(私) 何? 何でも聞くぞ!・・・・・・(亭主)
今後一切、私が許すまで・・・・・許せる日が来るまで・・・私には指一本触れないこと・・・・
私の着替えを覗いたり・・・・お風呂の時に入って来たり・・・・少しでも違反したら
黙ってここを出て行くから・・・・・ 約束出来る?・・・・・・・・・・(低い声の私)
あと、場合にもよるけど寝起きも別々にさせてもらうから・・・・
おぉ!・・・・・する! するするする・・・・する! (何度も頭を振って答える亭主)
じゃあ出てってよ! 普段着に着替えるから・・・・・
あと、ここは女の部屋だから勝手に開けたり入ったりしないでね!・・・・・(冷たい私)
亭主は元気なく下へ降りて行った・・・・・ ヤッター!! 作戦成功!!
少し可愛そうだったけど・・・・いい薬になればいいなあー・・・・・
本当に覚えてないのかなあー・・・・亭主の奴!
あっ! やっちゃったあ・・・・パンストが伝線・・・・・・ 待ってよこれ使えるかも!
さあてと、どうやって虐めて・・・・・モトイ・・・・矯正してやろうかしら・・・
でも・・・・亭主にあんな趣味があったなんて・・・・驚いちゃったなあー・・・
向こうの亭主も凄かったけど・・・・ストッキングの爪先フェチだったなんて・・・うふふ・・・
じゃあ いままで亭主の奴はずっと耐えていたんだ! 私のパンスト脚見てて・・・うふ!
匂い嗅いでシャブリつくなんて・・・・あっはははははははは 手を叩いて笑う私だった
て、ことはハイヒールとかパンプスの匂いも嗅いでるのーお! アハハハハハハハハ
苦しい・・・・・・声を出さないで笑うのは辛いわー・・・・アハハハハハハハハ
そうだ! 今日は天気もいいし ちょっと短め・・・・ミニスカートにしちゃおうかな・・・・
着替えを済ませ下へ降りる・・・・・取り合えず履いたものの時間が早いのかスースーする
亭主がテレビを見てるフリをしている・・・・ スリッパーに履き替えて台所に立つ・・・・
新聞を開く音がする・・・・ 朝ご飯食べるでしょう?・・・・・(振り返って亭主に聞く)
う・・うん・・・・あっ!・・・・・(私を見てハッとする亭主チラチラと何度も見てる)
ミニスカートなんて履いてるのってあんまり見せたことなかったからかな・・・・・(私の心)
でも、ここって前と違っててすんごい暖かいなあー・・・・スースーはするけど・・・うふふ
準備が出来て亭主に声を掛ける・・・・・ いそいそと食卓に着く亭主・・・・
チラチラと私の胸元を見ては軽い溜息を出す亭主・・・
亭主の座るイスに背を向けて立ってお皿を出す私・・・・ガラスに映った亭主はチラチラと
私の下半身を見ていたのがわかった・・・・(こっちの亭主もパンストフェチなのは知ってた)
やい! これで少しは懲りたか!・・・・・(心の私)
食事も終わり後片付けしてから紅茶を・・・・・アナタも飲むでしょう?
あ!・・・・うん・・・・いや・・・・俺はコーヒーが・・・・・・いや・・・・紅茶がいい・・・・(亭主)
歯切れの悪くなった亭主・・・・・ 出来たよー・・・・あぁーいい香りー・・・
亭主の前のテーブルの横に紅茶を運ぶ・・・ハイどうぞー・・・そして亭主の前のソファーへ
スリッパーを脱いで座った瞬間、亭主の目線は私の爪先へと瞬時に移った。
ティーカップを持つ手が震える亭主・・・・ もしかして無意識なの?・・・・(心の私)
紅茶をのみながら新聞を見てはチラチラと私の足元を見る亭主・・・・
今までは亭主の目線なんて気にもしてなかったのに、昨日のアレ以来気になってしまう
前に住んでたマンションの洗濯場のカゴの中に入れておいたパンティーストッキング・・・・
そう・・・確かに何度か爪先部分が濡れていたのを覚えている・・・・
あの時はは気にもしてなかったけど、これで謎が解けた・・・・亭主がこっそりしてたんだ・・
私は立ち上がってスリッパーを履いて台所へ・・・・・そして戻ってスリッパーを脱いだ・・
まただ!・・・また、亭主は私の爪先を見た・・・・・・チラチラと何度も見ている・・・
マンションでは気付かなかったんだ私・・・・ まさか亭主にこんな・・・・
えっ! じゃあ・・・マズイよ・・・・だってここには 彼女(義弟の元妻)も来るんだよ!
彼女だってパンスト履くものー! いくら義妹とは言ったって女だもの・・・・
どうしよう!・・・・・・
どうした! 遠く見てるけど・・・・・(亭主) アンタの所為なのよ!・・・・(私の心)
そうだ!・・・・・試してみればいいのよ! 誰にでもそうなのか 私にだけなのか・・・・
そうよ! それでいいんだわ・・・・まずは実行よ! 彼女には悪いけど・・・・・・
私だけなら仕方ない我慢すれば済むことだし!・・・・・(明るい兆しの私たった)
ねえー・・・ うん?・・・・(亭主) 今日はなんか予定とかあったっけー・・・(私)
なにも・・・なにも考えてなかったけど・・・(亭主) じゃあさあー納屋の片付けしよっか?
いいけどおー・・・・(亭主) あのさあー! 新居ってさあー 何かこう楽しいてか
ワクワクするものなんじゃないのかなあー・・・・(私)
俺はここは子供の頃から知ってるし、お前だってここは何年も住んでたんだろうし・・・
まあー 確かに内装とか設備は代わったけど今更なにも発見は無いだろうし・・・(亭主)
なんかあー つまんないなあー・・
なあー・・・俺・・・・・ホントに何したんだあー・・・・お前に怒られるようなことなんて・・・・
覚えてないんだよ 実際・・・・・風呂から出たのは記憶あるんだけどさあー
その後のこと 全然覚えてないんだよ 教えてくれやー・・・・(気弱な亭主)
いいよ・・・そんなこと・・・もう 第一、口に出したら 私ここに居られなくなっちゃうから・・
時計の針は8時を回っていた・・・・・・
ねえー納屋の中って前と変わってないよねえー・・・・(私)
あ・・うん何年も弄ってないと思うけど・・・・お前の記憶どおりじゃないかなあー・・・(亭主)
ちょっと 行ってみよっと・・・・ 立ち上がってスリッパーに履き替える・・・・見られたかな
廊下を出て玄関へ・・・・玄関を開ける・・・・・スカートの中がスースーするけど・・気持ちいい
外にでておもいっきり深呼吸・・・・・・あぁーん気持ちいい!
納屋の方へ歩いて行くと後ろから亭主が鍵を持って橋って来た・・・・
おーい 鍵 鍵! 開けて!・・・(私) ハイどうぞ! スーっと戸が開いた・・・・
直してくれたんだー 棟梁たち! 前はねえー ここきつくって開けるのにコツがあって・・
わあー!! 変ってなーい! ここでアナタの同級生たちが焼肉したりカラオケしたり
そうそう!・・・・これこれ! この階段の下からよくスカートの中覗かれて・・・・
ちょっとおー! 覗かないでよー! もう! 急いでのぼりきる私・・・・
あぁーん・・・あったー! この藁とか網とか懐かしい・・・この縄なんか太くて太くて・・・・
フッと後を振り向く・・・・・・・亭主の元気が無い・・・・・ どうしたの?・・・・(私)
いやあ・・・・別に・・・・・ なあに? 何なの?
あのさあー お前 向こうの俺ともセックスしたんだろう?・・・・まあ・・・俺なんだろうけど
お前には ここって思い出が詰まってるんだろうけど、俺には何にも無いんだよ・・・
お前は向こうの俺と思い出とか一杯あって向こうのお前も思い出いっぱいあって・・・
俺だけ・・・・俺だけ・・・・何もないんだよおー・・・・俺だけ・・・俺だけ・・・何も・・・何も・・・・
藁に腰かけ頭を両手で押さえてボロボロ涙流して泣き出した亭主だった・・・
膝を抱えて泣いてしまった亭主・・・・・
ふふっ・・・そんな演技に誤魔化されないわよ・・・確かに亭主にはそう言う辛さもあったのは
認めるけど・・・・だからって今、ここでなんておかしいもの・・・・
スカートの中、覗いて食べるに食べられなくって出た涙の別利用ってとこかな・・・
膝を抱えて泣いてる亭主をほっといて懐かしい納屋の中で想いで浸る私
おい!・・・お前!・・・・俺が・・・俺がこんなにも辛い思いしてたのに・・・・
何だ! その態度は!・・・・・うわぁぁぁぁー・・・・声高らかに構ってと言わんばかりの亭主
初めて見る亭主の醜態(演技)のような気がする・・・・・あぁーうっとおしいなあー・・・
いい加減諦めればいいのに・・・・亭主の横に座ってサンダルを脱ぐ・・・・
脚を組んで座る・・・亭主の横で右足をパタパタと振り回す・・・・・
おっ! 気が付いたぞぉー・・・・ チラチラ見てる・・・・ 見てる時は泣き止んで・・・・
そしてまた泣く・・・・・ 動きを早める・・・・ ネコじゃらしやっとる見たい・・・うふふ
ねえー 気がすんだっ! ねえってばあー・・・肩に手をかけ揺すって見る・・・
さてとっ! 何か陰気臭いから降りよっと!・・・
サンダルを履いた・・・・・・ また始まったよ本泣きついでの嘘泣きが・・・・・
頬擂りしたいんだろうなあー・・・・でもまだ臭くなんもんねえーだっ!
でも・・・何で急にこんなになっちゃったんだろう?・・・・・結婚が時間の問題だから?
それとも新居に移って一安心したからなの? 何処いっちゃったのよおー 凛々しさは!
ストッキング脚の爪先見てネコみたいに頭振ってるなんて幻滅しちゃう・・・・・
オマケに嘘泣きまでして・・・・私が可愛そうだって抱きついたらそのまま
やっちゃうつもりだったんだろうけど・・・・ したいんだろうなあー・・・・あっは!(心私)
ねえー・・後でお買い物に行かない? 亭主・・・・・・・・無言
もうストッキングなくなりかけてるから補填しとかないといけないんだあー・・・・(私)
ねえー どうするー? 柱に掴まってクルクル回る私・・・・・・
えっ!・・・あ・・・・うん・・・・行くよお・・・・行く!・・・ふて腐れた態度の亭主
スーパーで買い物を済ませ帰宅した亭主と私・・・・・・
行き来の車でも店内でも終始無言の亭主だったがミニスカートから出る
私の脚が気になるらしくチラチラ見ては危ない運転をしていた・・・・
買い物袋を家に運んでいると彼女から電話が来て今夜も向こうに泊まるらしく
明日の夕方くらいに戻るとのことだった・・・
久々の実家への帰省、義弟との再婚の報告と義弟の実家での報告・・・・
いろいろと楽しかったみたいだった・・・・
彼女が少し羨ましかった・・・・・
亭主の変態行動と駄々っ子見たいな亭主を散々見せられた後の彼女の報告は
私の心に重く圧し掛かって来た。
あぁーん・・・・今日も亭主と二人っきりかぁー・・・・本当なら嬉しいはずなのに
昨日の今日・・・しかも 駄々っ子を見た後じゃ・・・・・気が重い
電話を終えると買物の荷物は全部冷蔵庫の前に置かれていて 亭主は
何するでもなくソファーに腰掛けて部屋の中を見回している・・・・
退屈している亭主にコーヒーを入れてあげた・・・・私は紅茶を楽しんだ
亭主の前に座る・・・・私はミニスカートを履いてることをちょっと反省した
テレビを点けると洋画が映っていた ラブシーンだった 抱き合ってキスして
女の人は男性とゆっくりソファーにと言う展開だった 亭主はチラチラと
映画と私の脚の爪先を往復していた・・・・ ちょっと可愛そうだと思った・・
フッと亭主の股間を見ると少し盛り上がっていた・・・・・ ガッカリした・・・
ラブシーン(愛情表現)も亭主の前ではセックスの予兆なんだろうか。
亭主に聞いた・・・・ ねえー・・玄関の両側にさしてる笹竹は何の意味なの?
あぁ! あれか・・・あれは この家では現在子作りしているから誰も来るな!
そう言う意味! だからアレがさしてあると郵便屋でさえ そっと来るんだよ
じゃあ 笹竹がさしてる間は、私たちは今セックスしてるって言ってると同じ?
そう言うこと! 顔が熱くなる思いのした私だった・・・・
急に顔の火照る思いがした・・・・亭主がジーっとこっちを見てる・・・・
我に帰ると知らす知らず野うちに脚がすくんで体育座りしている自分に気付く
キャー・・・・ど・・・何処見てるのさあ!・・・・・(怒る私)
お前が勝手に開いたんだろうが!・・・・・・・・(笑む亭主)
スカートの中が丸見えになって更に顔の火照る思いがした・・・・
とにかく、あの笹竹 直ぐに抜いてきて!・・・・・(私)
ダメダメダメ!・・・あれは刺したが最後三日間は外せないんだよ・・・決まりで・・
だから多分・・アイツ(義弟の元妻)も何だかんだ言って三日間は帰って来ない
すし屋のアイツ(親方で同級生)の持ってきた舟盛りあったろ!
まあー量は多かったけど 大抵三日分なんだよ本来は・・・・(亭主)
何のこと言ってるの?・・・・(私)
だからー・・笹竹たてて街に子作りをアピールして食料として三日分・・・・
女が何にもしなくても良いようにってことなんだよ・・・・(亭主)
昔は日持ちにいいものが主流だったんだけど・・・・あぁそうそう正月のアレだよ
お節料理と一緒なんだよ・・・・・だから最低三日間は誰も来ない・・・・・(亭主)
アイツ(義弟の元妻)はお前が何にも知らないと思ってるから気遣ってさあー
連絡遣しただけなんだよ・・・・(亭主) 元来外から来たお嫁さんには
教えないんだよ・・・・ ◆これは本当のことです◆
でも、会社は?・・・・(私) この地方では例えどんなに忙しくても笹竹立つと
連絡なくても休める・・・・・誰かが連絡入れるからな!
もっと言えば 笹竹たてて外に出ると言うことは子作りを失敗か断念した
あるいは子孫繁栄を望まないって街中に広めてるのと同じことなんだよ(亭主)
でも、まあー最近は そんなの関係なしに出歩く連中も多いとは聞くけど・・・・
俺んちみたいに地主だったりすると! 制約をかなり受けているから・・・・
だってー じゃあー 例えばお醤油切らしてたらどうするの?・・・(私)
普段付き合いのない店でも何処でも電話して配達頼んでみろ!
すっ飛んで醤油一本でも味噌一袋でもちゃんと届けてくれるから・・・・(亭主)
笹竹くぐると潜った人の家は栄えると言う言い伝えなんだよ・・・・
だから必ず来るんだよ・・・・
亭主から街の伝統を始めて聞かされ楽しかったと同時にこれから何かの
負担(気苦労)を亭主に掛けるのではと言う不安も付き纏った・・・・
何も知らなくてゴメン!・・・・(亭主に謝る私)
いいよ・・・・外から来た人は知らなくて当然だし お前が街の人間じゃないのも
街の連中は知ってるだろうし・・・・そけより何かして遊ぶか?
オイオイ! 勘違いすんなよー
遊びったって何でもかんでもアレに結びつけんなよ!・・・・・・(笑む亭主)
納屋にさあ ダンボールあったろ! 大きいやつ! アレもって裏の丘行こう!
だから、ズボンに履き替えてこいよ!・・・・(笑む亭主) うん!・・・(笑む私)
家の裏の丘
すごおーい! 初めてここに来た! 家の周りが全部見えるー!!
感動の大パノラマって感じねえー・・・・(大声でハシャグ私)
家もあんなに小さいし・・・・・ オイオイ! 感動ばっかしてないで行くぞー
うん!・・・(私) そおーれー!・・・(亭主)
ホラ! ちゃんとつかまってろよ!・・・(亭主) うわあー早い!早い!・・・・(二人)
キャー! キャーキャーキャーキャーーーー!! うわあーーーーー!
うわあーーーーーー! キャーーーーーーー!
とうちゃーく! ハアハアハアハア・・・・(二人)
よし! 今度はお前が運転手だあ!・・・・(亭主)
うん?・・・・・どうした?・・・・・・ほら! 降りろ! うん?・・・・・・(亭主)
亭主の背中をギュッと抱きしめて背中に顔を埋めた私だった・・・・・・・・
縄奥続き