縄奥続き

二度目のプロポーズ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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あれから・・・・

亭主からの二度目プロポーズを受け交際途中の私は実家に戻り平穏な生活に戻っている

私は夢の中で亭主と結構生活を送っていたことの殆どを伏せている・・・・言えないこともあるし
変に言うと言いたくないことや口に出せないようなことまで言うはめになっちゃうから・・・・・・・・

私の・・・私だけの想い出だもの・・・


数ヵ月後・・・・

ピンポーン・・・・玄関チャイム 亭主だ!  ここは新しく借りたマンションの一室・・・暫くは実家に居た私も
亭主の生まれ故郷の匂いに慣れるために母親にムリを言って引っ越してきた。 

田舎は家賃も激安で都会のアパートと同じくらい・・・・(一度はマンション生活して見たかったのも事実)
家賃は亭主が出してくれてる・・・・・結構実家と亭主の中間で痛い想いもしたけど・・・・

私は夢の中でもそうだったけど、やっぱり現実でも彼のことを亭主と呼んでいる・・・(勿論心の中で)
おっと・・・自分の世界に浸ってる場合じゃなかった・・・・玄関へ急ぐ・・・・・・
ハーイ・・・・返事がない・・・・・ドアの覗き窓から外を見る・・・・・・・・亭主じゃない・・・・・えっ!・・・・誰?
白髪交じりの男女・・・・・どちら様ですか?
何度かお手紙を出させて頂きました・・・・・愚息の父親と母親でございます・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アイツの親だ!・・・・・・刑務所にいるアイツの!
心臓がドキドキしてる・・・・・・・・・・・帰って下さい・・・・・もう・・・・関わりたくないんです!
せめて、お詫びを・・・・お願いですから・・・帰って下さい・・・・・・二度と来ないで下さい!
お願いします・・・・家内共々どんなことでもさせて欲しいのです・・・・・愚息の罪を償いたいのです・・・・・
ドアの向こう側で泣く二人・・・・・    今は・・・・・そっとしておいて下さい・・・・・それが望みです・・・・・・
では・・・・何か困ったことがありましたら必ず連絡を・・・・・・郵便受けに名刺が入ってきた
家内共々命を捨ててでも必ずお役にたたさせて頂きますから・・・・
ドアの向こうから離れる足音が聞こえる・・・・・・・
咄嗟にドアをあけて二人を追う・・・・・振り向く二人・・・・・土下座する二人

二人を追うと気配に気付いた二人が私の前で突然土下座した・・・・・

手を合わせて私に何度も謝罪する二人・・・・・・
もう十分ですから・・・・・そうやって謝っていただいただけで結構です・・・・私はそう言うと自宅に戻った
冷たかったかも知れない・・・・・でも・・・・私は忘れたい・・・・・アイツのことは・・・・・関わりたくない・・・・
アイツの両親にはなんの罪も無いのはしってるし恨みもなんにもないけど
もう来て欲しくない・・・・

玄関チャイムが鳴った   また来た    もう!   でも、こう言うときに限って別人なのよねー 映画では
どちら様ですか?  あぁ・・・僕・・・・・僕だけど・・・・・ ホラ! やっぱり!
玄関の鏡で顔を映して笑顔を作る・・・・・・良し!   OK!  
ドアを開ける・・・ガチャン・・・・ 玄関に入るなり亭主(彼)に抱きつく私・・・・心臓がドキドキしてる・・・・
亭主も私をギュッとしてくれた・・・・落ち着いてきた
さっき、マンションの前で老夫婦に出会ったけど・・・・・・・  何か・・・泣いてたよ・・・・
アレ・・・・・アイツの親なの!  アイツ? うん! 刑務所にいるアイツの親!  

何でまた、ここに? ・・・・・謝罪に来たって!   でも・・・どうやってこの場所知ったんだ?
ここは僕の勤務先の系列会社の不動産物件だし、担当も僕の同期だし・・・・・漏れるはずも有り得ないのに
彼はそう言うと私の腰に手を当てながら居間の方へ歩き出した・・・・・

今日は泊まるの?・・・・・いや・・・・晩御飯 お前のが食いたくて来たさ! 飯食ったら帰るよ!
コーヒー入れながら亭主に聞く私・・・・ねえー・・・・私・・・・魅力ないのかなー?
なんだよとつぜん・・・・だって・・・・その・・・一度も・・・・私の・・・・こと・・・・・その・・・・・
何で抱かないっのって言いたいんだろう?     うん・・・(俯きながら返事をする私)
結婚したら毎日するって!      急に立ち上がって腰を何度も振る亭主・・・・・・(爆笑の私)
幸せ・・・・・   ねえー  何がいいの?  今夜は?  お前の煮物が食いたいな!
キーーーーーン!  何?  これ・・・・耳の奥で何かが鳴る・・・・・キーーーーーーンーーーーー
煮物? 


煮物と言う事場を聞いた時、耳の奥で・・・頭の中で・・・・何か甲高い音が聞こえた・・・・・
頭が割れそうなほど痛い・・・・・・キーーーーーーーンーーーーーー

そうだ・・・・夢の中の亭主も煮物が好きだったんだ・・・・・え!   でも今の音はな・・に・・・

じゃあ、お風呂沸かすねー・・・・・夢の中だと確か亭主は私の下着を・・・洗濯カゴのフタをワザと開けてと
台所に戻って準備する私・・・・・ねえー 何見てるの?  あ! これか・・・結婚したら住む家のデザインとか
パンフレット貰ってきたんだけど・・・・・ お前・・一度 僕の家って言うか実家に来るか?
立替すんのにも実際に場所とか見てさ 間取りもあるし・・・うん!  行く行く!  
ホントならもっと早くに連れて行く予定だったんだけど・・・何だかんだあって忙しかったし・・有給も溜まってるし
ピピピピピピピピ・・・・・風呂場からタイマーの音  あっ!  涌いたよ! 
着替え出しておいたから!  亭主・・・風呂場へ・・・・・静か・・・・・・脱衣場に亭主の影・・・・動かない・・・・・
もしかしたら・・夢とおんなじなの?(笑)   亭主の好物の煮物と三平汁を作って待つことにした・・・
一時間くらいして出て来た亭主のさっぱりした顔がステキ・・・・・
テーブルに御飯の用意とビール・・・・・首からタオル提げてる姿は夢の中で数年間見続けたから普段通り
イスに座ると亭主・・・おぉぉぉぉぉぉー三平汁もあるのか?・・・・歓喜な声をあげ喜ぶ亭主・・・・・・
なんで?   どうして僕の好物解った?   だれ?  誰から聞いた?・・・・・驚く亭主
食べて見てと微笑む私・・・・お碗を持って一口・・・・・・黙って目を瞑る・・・・・無言・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

うまい!  これ・・・この味付け・・・・・お前・・・・・どうして・・・・うちの実家の味と瓜二つて言うかこっちが美味い

じっと私を見つめる亭主・・・・・不思議だなー・・・・  え!・・・・何?(答える私)
昔からこうして何度も僕の好物を作ってくれてたような気がする・・・・・・(亭主)  遠くを見ている亭主

私、数年間もアナタ一緒にいたんだもの・・・・・

お風呂場からお湯の流れる音・・・・・・亭主も気が付いたけど私が止めに行った


お風呂場へお湯を止めに行きお湯を止め出る時に洗濯カゴを見ると
下着に触った形跡があった・・・・・

夢の中の亭主とおんなじ・・・急に嬉しくなっちゃった・・・


お風呂のお湯を止めに行ったときに見た洗濯カゴの下着・・・・ちょっと見ただけで判るようにしといた
男の人って、変な見栄はってるのか、手を伸ばせば届くとこに女がいるのに・・・・・
そのくせ、こっそり下着の匂い嗅いでる・・・

食卓へ戻るとていしゅょ(彼)は自分で好物の三平汁をよそって食べていた・・・・
よほど美味しいのか激しい舌鼓、後にいる私に気付く暇もなく

亭主の首にかかってるタオルで額の汗を拭く私・・・・一瞬ビックっとして振り向く亭主  笑顔がステキ
自分の席に着いてビールをお酌する・・・懐かしい光景・・・・胸が熱くなる・・・・私の心
この煮物・・・の味なんだけど・・・思い出せないんだけど・・・・妙に知ってたような気がするんだよ(亭主)
うーん・・・・・わかんないや(微笑む亭主)

ねえー 今夜・・・・泊まっていけば? 大汗かいてるしお風呂のお湯も満杯だし・・・・(ジッと私を見つめる亭主)
恥かしくて俯く私・・・・
な!・・・何言ってんだか・・ア・・アハハハハハ・・・・僕は・・・いや・・・俺は決めたんだ!
結婚するまでは指一本 お前の身体には触れないって・・・・・ただでさえ あんな男の所為でボロボロになって
そんな お前に軽々しく触れられるか!  俺はアイツとは違う!・・・・・・
俺だって! ・・・・・あんなことや・・・こんなこと・・・・ムフ! ムフフフフフ!
 一人で遠くを見てワザと喜んで見せる亭主・・・・・  咄嗟に亭主の横に行き頬を亭主の胸に寄せる私・・・・
頭を撫でてくれる亭主・・・・・  これは・・・・一応身体だが・・・頭くらいはー いいよな!  うん・・・頷く私
亭主の鼓動が聞こえる    亭主の息が私の髪に流れ込む   懐かしいひととき  
泊まって ・・・・・お願い!・・・・・・亭主に哀願する私・・・・・・・早く・・・アナタのものになりたい・・・・

もう少し・・・時間おこう・・・・ちゃんとお前の心の傷が治るまで・・・・辛いのはお前だけじゃないんだーぞと!
ヴォッ!   ブッ!  ブッブブブブーブッ!  ・・・・・・・臭っさーい  亭主から離れ逃げる私・・・
ヤーダー・・・・もお!    臭ーい! 私を見て大爆笑する亭主    ゴメンな!  愛してるから!


亭主がお風呂に入る時に脱いだ下着を見ると、少しだけウンチを付けていた・・・・


こっちの亭主もやっぱりウンチつけてるんだ!   ウフッ!


亭主が帰って一人になると途端に部屋が広く感じた・・・・
夜も11時を回る・・・・・時計音が部屋に響き渡る・・・・・・そろそろ寝ようかなーと立ち上がった瞬間
キィーーーーーーーーン・・・・・・・・キィーーーーーーーーン・・・・・・・・数秒間だった耳の奥の方で聞こえる音
今日は、何度目だろう・・・・十秒以上聞こえた・・・・・なんだろう   病気?
寝よう・・疲れてるんだわ・・多分

寝室に入る・・・・・・・・・灯りを落としてベットに入る・・・・・・・

亭主の言葉を思い出す・・・・・
それとな!  笑うなよ!  俺なっ! 何となくなんだけど・・・お前と何処かで一緒に暮らしてた気がするんだ
お前と出会った後なのか出会う前なのかわからないんだけど 感じるんだ お前の何かを・・・・・
何処なのか・・・・いつのことなのか記憶もないし思い出そうとしても思い出せないんだけど、確かに
俺の記憶の中に・・・・お前がいるんだよ・・・・・・

何故だろう・・・・・・違和感が全くないのは何故?

私は事故で重体になってた間は夢を見続けていた・・・・・らしい・・・・
亭主は・・・・・私と一緒に暮らしてた気がすると言う・・・・・

三平汁の時も・・・・・

うまい!  これ・・・この味付け・・・・・お前・・・・・どうして・・・・うちの実家の味・・・・・・・・

偶然? ・・・・・・・私はただ、夢の中で作ってた自分のレシピで作っただけなのに・・・・

キィーーーーーーーーーーン   キィーーーーーーーーーーン・・・・・・頭が・・・・頭が痛い!
痛い・・・・・助けて!    助けてアナタ・・・・・・痛い・・・・・・・・・アナター!   

どうやら・・・・知らず知らずの内に眠ってしまったらしい・・・・・

時計を見ると朝の6時を過ぎていた・・・・そろそろ起きるころね!   え!  何で知ってるの?
夢と現実がバラバラだわ・・・(笑)

21番目

亭主の携帯に電話して見る・・・・プープープープー・・・・おっ!・・・・ど・・・どうした!  こんな早くから!

ごめんなさい・・・・  でっ! 何かあったのか?  うううん・・・急に声が聞きたくなって・・・・・
お兄ちゃん!  とっとと顔洗ってよ! ・・・・おっ・・・おぉー! 今行くー   (電話口から女性の声)
ねえー  今の人(女性)誰?   妹・・以前話したろ・・・・おてんば娘の・・・・お兄ちゃんてばー!・(妹)

ねえー・・今日・・これない?  あっ・・・・実は今日さー驚かそうと思ってたんだけど・・・金・土・日って
有給休暇もらつたんだよ・・・・だから  後で行くから・・・・でも、ちょっとだけ仕事あって10時には行けるから
うん・・・・わかった・・・・・


そろそろかなー・・・・亭主が・・・来るのは・・・ワクワク・・・亭主とのデート(笑む)
玄関チャイム・・・・・急ぎ早にドアへ・・・覗き窓から・・・居た!   ドアを開けるなり亭主に抱きつく・・・・・・
ギュッとしてくれる亭主・・・・・ネコ可愛がり見たいに頭に頬寄せて後ろ髪撫でてくれる亭主・・・

ねっ! ドライブしたい!  うん!  いいよ!  何処行きたい  アナタの実家に行きたい・・・
少し困った顔の亭主・・・・駄目?     いや・・・突然だったから・・・そ・・それに家族には今日行くなんて
いいの!・・・・普段が見たいの・・・・・駄目かなー・・・・・(ショゲる私)
よし!   わかった! まー家族からも早く連れて来いって年中言われてるし・・・・ヨシ! 行くかー!
ドッキリカメラだな・・・まるで・・・・(大喜びの亭主)

車窓にて(20分後)

この道は右に行くと・・・・・あれ!   右側に見えるのが亡くなったけど爺さん婆さんの家・・・・・・・
スピードを落とす亭主    そう  あの  青い屋根の二階建てのポツンとした家・・・・・
私は心の中でギョッとしていた・・・・・・・・血の気の引く想いだった・・・・・・
ねえー・・田舎の家ってみんなあんな感じなの?・・・・・あっ・・うん・・・まあー何処でも同じかなー
車を家の前に止める亭主・・・・ついでだし見るだけ見てみよう(元気一杯の亭主)
降りた瞬間 耳鳴りがした・・・


車から降りた瞬間、私を襲った耳鳴りは数秒で消え痛みもなくなった・・・・

心配そうに寄り添う亭主・・・・・・大丈夫か!     うん・・

青い屋根の家・・・・隣の納屋・・・・裏の桜の木・・・・・背筋が凍りつきそうな私・・・・
道路から玄関までの距離・・・・・広い敷地・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・夢の中と同じ光景
ねえ・・・あの倉庫の中にトラクターあるの? (指差す私) おぉ・・・よく知ってるなー・・・この辺は農家だから
まー何処の家に行っても似たようなものが入ってるよ    ちょっと覗いてみっかー (亭主)
亭主と一緒に倉庫(納屋)に近づく・・・・・・・・タンポポの群生地・・・・・・
何気無く 二階を見る・・・・・え!  人影?    亭主に言う・・・・ねえー・・・人住んでるけど・・・いいの?
黙ってはいっても・・・・・えーそんなはずはないぞっと・・・・納屋の戸を開ける  ねえ!  亭主の腕を引く私
ちょっと待って!  二階に人がいるって!  誰も来てないはずだけどなー・・・一旦納屋の戸から離れて
家の方をみる・・・・・何処に居るって?  私が二階を指差すと・・・・人影は消えた。
えっ! ホントに居たの!  信じてー・・・(泣きそうな私)   亭主は私をギュッと抱きしめる・・・
寄り添いながら、家の玄関まで歩く・・・・なっ!  ホラ!  草ボウボウだし人の住める状態じゃないだろう!
携帯電話を家にかける亭主・・・・あぁ、母さん俺! あっ・・うんうん・・・今から彼女・・・あっ! いや何でもない
でさー 婆ちゃん家の前にいるんだけどおー・・・・亭主の私を支える手が一瞬強くなった・・・・
誰か居る!  今、玄関の内側に人影が見えた! 間違いない!  居る! (亭主が言った)
泥棒か? 亭主は私に寄り添いながら少しづつ車の方へ後ずさりを始めた。
携帯から母親らしき人の声が聞こえた・・・・・近づくんじゃ・・・な・・・・いよ! そこには・・・・・・
亭主・・・車に私を乗せると外から鍵をかけた・・・窓の隙間から亭主と母親の会話が途切れ途切れに伝わる
なんだって! 見る見る血の気を失う亭主   突然頭が割れるほど痛くなった・・・キィーーーーーン
目を瞑った瞬間、夢の中に私は居る・・・・・・・・・


家の中に居て不安で不安でいっぱいになりながら二階の窓から外の様子を覗っている・・・・・
外には見たことのないカップルが車の中に女性・・・・そして外で携帯電話で話す男性が見えた。。。。
家の中の私は亭主に電話してる・・・・・彼女(義妹)にも・・・・・怖い!  怖い!  助けて! アナターー!

キィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

頭の痛みと同時に異音も聞こえなくなると自然に目を開ける・・・・
気が付くと亭主はまだ携帯電話で話していた・・・・・
何分も経ってるのに・・・・・どういうことなの?


二階の窓からカーテン越しにこちらを見ていたのは女性・・・・・・・・・



私は・・・・・・・・・私を見ていました・・・・・・・・


二階の窓からカーテン越しに私を見ていたのは紛れも無て自分自身だった・・・・
あたまの中で外にいる私を見ている私と、外から二階の私を見ている私が、交互に・・・そして同時に
私の中の意識として存在していた。

亭主は母親から何かを言われ血の気の引いたような顔色だった・・・
二階の彼女(私)はカーテンの影に隠れるとそのまま下の居間を擂りぬけ玄関の下駄箱に寄り添うように
外の様子を覗っていた・・・・・私は車の中居てそれを自分のこととして受け止めていた・・・・
でも、家の中の私は外の私を自分とは思っていないようだったけど、計り知れない恐怖と戦っている

亭主がようやく電話を切ると車に乗り込んで来た・・・・
出よう!    何?  どうしたの?  いや・・とにかくここを離れよう! エンジンを掛ける手が慌しい・・・
ねー!  ちょ! ちょっと待って!   止める私を振り切るように車を発信させた・・・・・顔色の青い亭主
私たちの車が家を離れるにつれ家の中の私は安堵感に包まれているのがよく、わかった。
亭主が道路を街の方へ走らせていると、亭主が突然大声(ワー!)とともに急ブレーキをかけた・・・・・・・
何だ! 今の光は? ・・・・・キョロキョロと辺りを見渡す亭主

私にはハッキリと見えた・・・・・・家にいる私を心配し血相を変えて走り去る・亭主を・・・・

懐かしい亭主のあの車・・・スピード違反は絶対にしない亭主・・・・・もう! ここ40キロなのに・・・(一人笑む私)
あんなに慌てて私を気遣う亭主・・・・懐かしい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

でも・・・・・・・・・私があの家で住んでたころ・・・・そう・・・・・住み始めの頃・・・・確かに家の前に男女の車が・・・
外から中を見ていた・・・・・・・・      思い出した!   そう・・・・一度だけあった!
あの時・・・・亭主が駆けつけてくれて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・蘇えるる記憶・・・・

キィーーーーーーーーーーーーンーーーーーーー 頭が・・・頭が痛い・・・・・・・・・割れそう・・・・・・・・・・・・
頭を抱えて蹲る私・・・・・車の時計を見る・・・・・時計・・・・時計の針が止まってる!


頭を抱えて蹲る私・・・・・車の時計を見る・・・・・時計・・・・時計の針が止まってる!
家の中で亭主に抱きついている私が居た。

亭主も私をギュッと抱きしめてくれる・・・・    少しづつ・・・・少しづつ・・・恐怖から開放される私・・・・
さっき・・・家の前に知らない車が止まって家の中や納屋をジロジロ見ていた男女のことを話している・・・私

頭の痛みがスーっと消えると・・・時計の針は動きはじめた・・・
横にいた亭主は訳がわからない様子・・・・・暫くして気を取り直した亭主は車を街の方へ向け走り出す

ねえー・・・さっきのお母さんなんでしょう・・・あっ!うん・・・・さっきからどうしたの? 黙りこんじゃって?
無言の亭主・・・・・いやー・・・馬鹿てるよ・・・・ホント・・・オフクロの奴・・・・・何?  私にも教えて?

笑うなよ!   うん!     婆ちゃんちにさあー 数年まえから幽霊が出るって噂が広またらしくてさー
近所の人が道路を通ってて婆ちゃんの家の中で灯りがついてたり・・・若い女の人が二階の窓から外を見てたり
あと・・・・誰もいない納屋からさー 大勢の笑い声が聞こえたり・・とか・・・・・・・ふっ! 笑っちゃうだろう!
極めつけは今年は無かったらしいんだけど・・・大雪の次の日とか家の前がキレイに除雪してあるってさあー
あと、若い女が二人で家の前に居たとか・・・それで近づくとスッと消えるんだって・・・・
近所の連中ったって みんないい年だし、何かを人だって思って話しにオヒレがついたんだろに・・・・

でも・・・でも・・・確かにさっき・・・中に人がいたの 見たじゃなーい?  うん! だからさっき警察に電話したし
一旦実家に行ってさー 婆ちゃんちの鍵を借りて・・・そうだなー・・・昼飯の後くらいに警察も来るらしいから
俺が立ち会うんだけど・・・一緒に来るか!    う・・・うん!  行って見たい!  ヨシ決まりだな!

亭主の実家(中庭のある大きい立派な家)

玄関チャイムを鳴らす・・・・ピンポーン・・・・ピンポン・・・なんだよー  さっき居ろって言ったのになー
ご・・ごめんよー・・・・お袋の奴どっかいっちゃった見たい・・・・ちょっと中に入って見る?
うううん・・・正式に紹介されるまでは・・・・   そっか!


うううん・・・正式に紹介されるまでは・・・・   そっか! そうだな! ヨシ! じゃーちょっとここで待ってて
鍵を取りに家に入った亭主・・・・・・・・・・・・・・・・後から誰かの視線を感じた・・・・・キィーーーーーーーン・・
頭が痛い・・・・我慢して道路の方を静かに振り返る・・・・・少しずつ道路へ歩き出す私・・・
薄っすらと見える人・・・・・・・・夢の中であの家をお祓いしてくれた御婆ちゃんだった・・・・・・

突然耳元で聞こえた、来とったんかいのー・・・・何れは来るじゃろ 思っとったんだが・・・早かったのー・・・・
笑顔の可愛い 夢の中で出会った霊能者の御婆ちゃんだった
私は、軽く頭を下げる・・・・・頭が痛いんじゃな!・・・・・・(私に言う御婆ちゃん)
私の頭に手を翳す・・・・・スーっと頭の痛みが嘘のように消えた・・・・・・・・ これでえー・・・もう痛くならんから
耳鳴りは少しずつなくなるから・・・アハハハハ心配するこたーねえーよー 優しい御婆ちゃん・・・・
おっ!  ホレホレ 御亭主さんが家から出てきなすったよ・・・ホレ行かんと・・・・・亭主を見てハイと言って
振り返ると、御婆ちゃんの姿は消えていた。

亭主が近づく・・・・・やあー ゴメン ゴメン 結構待たせちゃって・・・鍵が見当たらなくて探してたらこんな時間に
時計を見てギョッとした・・・・亭主が家に入ってから20分以上経過していた・・・・・

私の感覚ではホンの数分だったのに・・・・ 


亭主と車に乗り一旦、街へ食事に出かける・・・・・ついでに行きつけのスタンドで給油するらしい
閑散とした田舎の農協のスタンドと言ったところか、確か夢の中で霊能者のお婆ちゃんが経営者の祖母のはず

いらっしゃい、おっ! きょうは彼女連れてるのかなぁー・・・あははははは、暫く!(スタンドの男性)
珍しく美人さん連れてるじゃない!・・・・・(親しげな男性)  
俺の奥さんになる人だよ!  (照れる亭主)  初めまして! 頭を少し下げた私・・・・・
あれー!  何処かで会ったような・・・・他人の空似か・・なぁー・・・  首を傾げながら離れる男性・・・・
奴は俺の幼馴染で同級生で今はここの経営者・・・・亭主が教えてくれたものの私は夢の中で何度も
出合ったし、挨拶やお喋りも・・・・・・・ここは私の行き付けのスタンドだもの・・・
そうだ!  亭主に聞く・・・ねえー ここに 御婆ちゃんいる?  えー?  何で知ってるの?・・驚く亭主
私は突然、車を降りてスタンド室内に向かうと亭主も後から着いて来た   キューカチッ・・ドアを開ける
室内に入ると亭主の同級生の男性ともう一人、御爺ちゃんらしい人が店内に居た
私は経営者の男性に聞いた・・・・あの・・・すいません! ここに・・・ここに御婆ちゃん居ませんか?
知ってる限りの肖像を身振り手振りで聞いた・・・・・・・・・・・・・経営者が店内のラジオのボリュームを下げると
私の顔をマジマジと見て、こう言った   なんで うちの婆ちゃん知ってるんですか?・・・・
婆ちゃんなら3年前に他界しましたけど・・・・・・・私を見て何処かで会った記憶があるんだよなぁー・・・・
声を落とし腕を組みながら下を見る経営者・・・・亭主が後から私の腕を引きながら偶然・偶然だって!
彼女は初めてここに来たんだし、・・・何が何だか分からずオロオロする亭主・・・・・
でも! じゃぁ・・どうしてうちの婆ちゃんのことまで知ってんだ?・・・・お前の彼女?・・・・
そ・・そんな気がしたんだろう?  私の顔を見る亭主・・・・私はその場の空気でうん!・・そう・・・思っただけ!
なあんだー・・・一瞬・・・見えるのかと思っちゃったよーあはははははは! 笑う経営者

横のイスに腰掛けてた御爺ちゃんが・・・ワシ・・・・・アンタのこと・・・・


ワシ・・・・・アンタのこと・・・・知っとる・・・・・
坊(亭主のことらしい)の・・・・・爺ちゃん!・・・・坊じゃないって!   もう大人なんだから・・・あはははははは
手を叩いて大笑いする経営者    私のこと見る御爺ちゃんが私に指を指すと突然立ち上がった
アンタ・・・・坊の爺さんの家にいるのをのを見たんじゃ・・・・・アンタじゃった!・・・・・・アンタあの家に居た

亭主と顔を見合わせる経営者・・・・・・ ゴメンよぉー爺ちゃんすっかりボケちゃってるから・・・・
勘弁! 気、悪くしないで・・・亭主と私に謝る経営者    爺ちゃん!  昼飯喰うか? 経営者が聞く
昼飯かあー・・・・さっき晩飯喰ったから ワシはいらん!   
なあ・・・・こんな感じだから・・・・大笑いしながら亭主と私を見る経営者・・・

私たちはスタンドを後にして亭主お薦めのラーメン屋さんに行くことにした・・・・・
結構混んでいたものの中に入ると亭主に親しげに話しかける同い年くらいの男性・・経営者かな・・・
私が亭主に混んでるし・・と言うと    中使えよ!  経営者が亭主に親指で合図した。
いいんだ俺らは・・・・と言うと店内に入りカウンターの中へと入る・・・躊躇(ちゅうちょ)する私・・・・すると
亭主は私の手を引きながらカウンターの奥へ入りドアの前で、こっちで喰うから・・・さっ! 入って入って
軽く頭を下げる私に、散らかってるけどどうぞって優しく声を掛けてくれた経営者・・・
中に入ると普通の家の居間だった・・・・  混んでるときはここに限る・・・嬉しそうな亭主・・・・
ねえー いいの? 他人の家なんかに上がりこんじゃってー・・・  俺はいっつもここで食ってっから・・ははは
注文は? あぁ・・もうしてあるよ・・・・勝手にテレビをつけてソファーにゴロンと横になる亭主・・・・・・・・
奥の方から 奥さんらしき女性が出て来た・・・・・・・あ! きてたの・・・・顔だけ女性を見る亭主・・・・
アンタの彼女?    うん!  嫁さんになる  めんこい娘(子)だねー・・嬉しそうな奥さん
会釈をしていると お待ち! ドアを開けて運び入れる経営者と手伝う奥さん・・・・
テーブルの上に乗せると、オイ・・・・邪魔だ! 邪魔!  奥さんの背中を押して奥の方へ消えた二人・・・


こんなに食べきれないよー・・・・そっかー残ったら俺が全部くうから・・・嬉しそうな亭主
ねえー・・・いいのー こんなとこでー・・・・  何か?  もう! 
あぁー あはははは   二人とも同級生で幼馴染・・・・プラス親戚・・・・・ニコニコしながら食べる亭主
なーんだーだったら そう言ってよー・・・・・・・・・・・・・・・
私がハンカチで亭主の額の汗を拭いていると、ドアを叩く音・・・・コンコン  奥さんが入ってきて
私を見て、そんなんじゃ こいつの滝みたいな汗は止まらんしょって言とて、ホレって亭主にタオルを投げる
食べながら左手で受け取る亭主・・・・・ありがとうございますと言って私は頭を下げたのに 夢中で食べてるから
私は、亭主の頭をすいませんと言いながら軽くグイッと下げさせた・・・・・・それでも夢中な亭主に
横から、ねえー・・・ねえってばー!  驚いて私を向く亭主に、ちゃんとお礼を言って・・・と小声で言うと
ようやく顔を上げて奥さんに ちょっと怪訝そうに、 サンキュー!    それを見て奥さん照れてしまい
アンター・・・こいつがさーって叫びながら奥へ戻って行った・・・・・よほど亭主の礼が嬉しかったのか・・・・
初めて見た亭主の怪訝そうな態度に驚いた私だった・・・・食事が終って立ち上がると来た方向と逆の
奥の方に歩き出した亭主・・・・私を見て 靴はこっちだからと優しい声で・・・・奥へ進むと
左側に部屋があって そこに経営者夫婦がいた。
部屋の前で挨拶しようとすると、奥さんが、田舎はね! 心が通じてれば形なんてどうでもいいんだよって
優しい口調で私に教えてくれた。 二人に軽く手をふるとサンキューって亭主が言う・・・・・
ワァーーハハハハハハハって手を叩いて爆笑した経営者夫婦だった。

家の玄関に、二人の靴が並べて置かれていた・・・・心かぁー・・・・・いいなぁー・・・・・
玄関を出ようとしたら奥の方から奥さんが小走りに来て亭主に、ホラ忘れもんと言ってアイスを渡してくれた
この人ねー 食事後はいっつもアイス食べるんだよ子供のころからさぁー 微笑む奥さん
アンタに諭されたもんだから・・フフ・・いつもなら冷蔵庫から勝手に持ってゆくのに・・・・アンタ・・いい奥さんだね
照れながら私の手を引く亭主だった。


ラーメン屋さんを後にしてくるまで移動していると、亭主の携帯が鳴った・・・・
車を止めて出る亭主・・・・あ! 母さん・・・・さっきさー話しこんでいる亭主・・・・・・・・内容は私のことと鍵のこと
必死で止める母親と警察に連絡したと伝えての談義が始まった。
私は車を降りて 辺りの景色を見渡す・・・・・空気が美味しい・・・・・街では見れない景気に心が躍った・・・・
すると、一台の車が向こう側から走ってくるのが見えた・・・・・通り過ぎるのか思っていたら
亭主の車の逆側に慌てて停止したような感じに見えた    ドアが開いて降りて来た一人の女性
サングラスをしていた・・・・こちらに近づく・・・・・軽く頭を下げると向こうもした
亭主の車に近づくと窓をコンコンと叩く 振り向く亭主・・・・・窓が下がると社内から母親と話している亭主の声
女性がサングラスを取った・・・・・・瞬間、頭に軽い痛みとともに耳鳴りがしたキィーーーーーン・・・・・
誰かの気配を感じて横を見ると 亡くなったスタンドの御婆ちゃんがたってジッと向こうを見つめている・・・
御婆ちゃんの目の先を見ると 夢の中に出てきていた彼女(義妹)が居た。
親しげに話す彼女・・・・・派手なワンピースに濃い化粧の彼女だった・・・・・・耳元で聞こえる御婆ちゃんの声

・・・・・・みだもの・・・ きいだものが・・・・ 全てではないのだぞ・・・・ええがあー・・・よく・・・覚えておけ・・・・・

優しい口調の御婆ちゃんの声・・・・・横を見ると御婆ちゃんの姿はなく鳥の鳴き声だけが聞こえていた・・・

何やら言い争うように見える二人だった・・・・急に不機嫌そうに私を見るとプイっと目を背け車に戻ると
急発進して車は立ち去った・・・・・   見たもの聞いたものが全てでは無い・・・・・・耳に残っている
私は亭主の車に乗りさっきの彼女のことを聞く・・・・・無言で車を出す亭主
数分後 ようやく口を開いた亭主・・・・さっきの・・・さっきの人はなぁー 別れた弟の女房・・・・・・・重い口調
弟?・・・・・・・・え!  弟さん・・・居たの?  初めて聞いたけど・・・・あんまり言いたくなかったけど・・・・
溜息混じりに話したくなかったんだけど 居るんだよ・・・弟が・・・・同級生の女房に手を出してバレて
離婚・・・彼女は同級生・・・


22番目


亭主の御爺ちゃんの家に向かう途中に弟のこと・・・別れた奥さんのこと・・・経過についても話してもらった
重苦しい空気が車内にたちこめた・・・・・しばらく走るとようやく見えてきた   さっきの家・・・
パトカーが2台、家を挟むように止まっていて付近には制服の警察官6人と背広の人が二人立っていた。


亭主と二人、亭主の祖父母の家の前に車を止め降りて行くと背広姿の男性が二人近づいてきた・・・
貴方ですか?・・・・通報された方は?  ええそうです・・・(亭主)   中に人影を見たと言うことでしたが
我々がぐるっと一回りした限りでは他人が浸入した形跡がないんですよ・・・・・(刑事)
ただ、ねえ・・・・この家のことで、以前から頻繁に、合計で16件の通報が入ってましてね・・・(刑事)
空き家なはずなのに夜になると灯りが点いてるとか人影を見たとか・・・あとは何人もの人間が
あの納屋に入って行ったとかねー・・・・・(納屋を指差す刑事)
ですから、貴方から通報もらって まあー 駆け付けたってとこですかね・・・・
電気のメーターも止まってるし水道も止まっている、まあー電話での確認だけなんですが・・・・
さの時だった・・・・制服警官が叫んだ・・・・・あぁ! 二階に人影が!  咄嗟に刑事が振り向く・・・・・
居た!  刑事が無銭で誰かに指示を出す・・・中に誰かいる・・・包囲!  包囲! 走り出す刑事
一人の刑事が戻ってくる・・・・(鍵! 鍵を貸して!)  
鍵を持った刑事さんが家の玄関の前に立った瞬間、居た!  中に人が居る!  刑事さんが叫ぶ!
別の警官がパトカーからスリッパを持って来てみんなに配ると鍵を開けて中に入った。
亭主と私は手招きで刑事さんに呼ばれ小走りに近づくと、刑事さんがこれから中を捜索しますので
許可をと声をかけてきた。亭主はハイお願いしますと言うと、無線で許可OKと誰かに知らせた・・・・
3人の刑事が先に中に入る・・・・続いて制服警官が3人・・・・・・中へ中へと入って行く・・・・
私たちは玄関の前に・・・・・中から奥さーん!  白い手袋の刑事が来た・・・ 二階は何部屋ですかー?  
咄嗟に私は刑事に答える・・・・上がると3部屋、踊り場左側で道路側に一つ・・・右側に一つ・・・奥の方に一つ
奥の方は納戸です。  ありがとう奥さん!  やっぱり家のことは奥さんに聞くのが一番だからねー!
ね!・・・・・背中を突かれた・・・・振り向くと亭主・・・・・・ね!   何で知ってるの?・・・・・初めて来たのに・・
亭主の私を見る目が・・・・・また・・・別の刑事が来て居間を突き抜けたら何処に出ますか?・・・・私に聞く・・


居間の奥は右側に脱衣場・・その奥がお風呂場で、その奥にもう一つ大きなコンクリート製のお風呂場です
えっ! この家・・・・風呂場が二つもあるの?  豪勢だねえー・・・・・笑みながらおどける刑事
あと、お風呂場前の廊下の一番奥のドアは裏側に通じてますから・・・・・あと居間の右側に台所
台所の床に大きな野菜室みたいなものがあると思います。  気を付けて痛んでるので危ないから・・・・・
階段横の廊下奥は?・・・・聞く刑事   真っ暗ですけど3部屋左に和室  進んで奥に一つと左に一つです
廊下に入って直ぐの左側は寝室かな・・・・その隣が納戸です。
刑事に聞かれるがまま無意識のうちに口から出てしまっていたことに気付く私・・・・・・・
後の亭主がは無言のまま・・・・・玄関には私たちだけになったとき、なんで知ってるの? 初めて来たのに
何で玄関にいて家の作りを分かるの?・・・・・・・動揺している亭主

私の心・・・・(もし・・・・もしアレが夢じゃなかったら、ここに有るはず・・・・・彼女(義妹)と一緒に買った・・・・)

下駄箱を開ける・・・・怖い・・・・・・スー開ける・・・・・・     真新しいスリッパ・・・亭主用と私と彼女用・・・・
私はスリッパを取り出すと亭主の前の床に一つ置きそして自分用を履いて中に入る・・・・・
耳元で聞こえる御婆ちゃんの声・・・・みだもの・・・きいたごと・・・・すべてが真実とは限らんぞ・・・・優しい声
私はゆっくりと居間へ向かう・・・・後から亭主、この・・・このスリッパ・・新しいけど・・・こんなの・・誰が?・・・
居間に入る・・・・・二階から刑事さんたちが降りててくると風呂場の方からも出て来た。
亭主が刑事さんたちに誰か・・・誰かいましたか?・・・・・・・二階から降りて来た刑事の顔は真っ青
誰も無言のまま、取り合えず一旦、ここを出ましょう! 刑事さんと警官たちと家を出て玄関の前に立つ・・・
二階の部屋からこちらを見る視線・・・・・気が付いて二階を見るとそこには恐怖で震える私自身がいた。
亭主が刑事さんたちに 誰かいましたか?ともういちど聞く・・・・・居ました・・・確かに・・・・でも・・・でも・・・・
私たちの目の前で消えました。   刑事さんたちは皆、無口で下を見て目を合わせようとしない・・・・・


何か?  何があったんですか!?   少し強い口調に変る亭主・・・・・・・

一人の指示を出してた刑事さんが、実はねえー・・・二階へ上がったら・・・奥さん! 貴女に会いまして・・ね・・
奥さんは旦那さんと、確かに居間におられたのは部下が確認してます。
でも・・・ですが・・・我々3人は確かに奥さん! アナタと二階で会いました・・・・・・・
ふっ!   刑事さん! 冗談は結構ですから・・・・・一瞬、別の刑事の顔が強張った・・・・目の先を見る
二階からこちらを見る女性・・・・・わあー・・・・私以外の全員がその場から離れた・・・・・・
亭主はその場で屈み刑事さんや制服警官はみなチリジリに広がった・・・・奥さん!  旦那さん!
逃げて!・・・・早く!  こっちへ  こっちへ!・・・・・
私は刑事さんとは逆に家の中へ入る・・・・・奥さん!  止めて  止めて  旦那さん止めて!  叫ぶ刑事

みだもの・・・・きいだもの・・・・・すべてが真実とは・・・かぎせらねーどー・・・・・御婆ちゃんの声
玄関からスリッパーを履いて中に入る    居間から二階への階段のある廊下の前で待った・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私が降りてくるのを・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

二階から音もなく静かに降りてくる私・・・・・・・そしてそれを落ち着いて見ている私・・・・・・・・
私は階段の下にいる私を見ている   階段の下にいる私も降りてくる私を見ている・・・・・・
階段から降りてきた私は私の目の前にたった・・・・・私が両手を差し出すと向こうの私も両手を差し出した
後から大きな恐怖にも似た叫び声が聞こえた・・・・亭主・・・・何?   何だ?  どうなってるんだ?
何で、二人居るんだー!  私は私と両手を繋ぐいだ・・・・・階段から降りて来た私に ゴメンね!
家の中汚しちゃって・・・・二階から来た私は うううん・・・顔を振りながら仕方ないっしょ・・・・笑む
でも・・・このスリッパーぴったしだよ・・・居間から来た私が言う・・・・・そう良かった!(二階の私)  微笑む二人


やっと・・・・やっと会えたね・・・二階の私    アナタが私を呼んだの?・・・・居間の私・・・・


うううん・・・顔を横に振りながら答える二階の私・・・・・・・・・・・・・・・・

アッハハハハハ・・・・・静かに可愛く笑う声・・・・・居間と二階の両手を繋ぐ二人の私は横を見ると
御婆ちゃんが優しく微笑んでいた・・・


御婆ちゃんが会わせたの?  同時に聞く私たち・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さーあなーーアハハハハハ


ねえー ここにはアナタ(私)しか居ないの?・・・・居間の私が二階の私に聞く
フフッ・・・・今の時間私しかいないじゃなーい・・・微笑みながら答える二階の私・・・  あ!そうだった・・・私
後でガタガタ震えながら奇声を発っしてる亭主・・・・キエ!キエー! キエーーーー!
相変わらずオバケは怖いのね!  こっちの亭主も・・・・顔を見合わせて二人で大笑いする私たち
で・・・・どうする?  居間の私が聞く    どうって?・・・・・答える二階の私
だって大騒ぎになってるし・・・・・・・聞く私    どうしよう?・・・・御婆ちゃんに聞く私たち
アハハハハハハ心配ない・・心配ない・・・・微笑ながら手を横に振り答える御婆ちゃん・・・・・・・・・・・・・・・
二階の私が居間にいる亭主に近づく・・・・・・・く! 来るなー!  来るんじゃない!   化け物ー!
腰が抜けて後ずさりする亭主・・・・・
私・・・・化け物なの?・・・・聞く二階の私    ねえー 化け物?      亭主・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いや!・・・違う!・・・・お前は・・・・・・お前でー・・・・俺は俺で・・・・・左側にいるのもお前でー・・・・・・わからん!
わからん!  頭を抱えて目を瞑る亭主

さてとー  御婆ちゃんが私たちを窓の側から遠ざけさせると スーッと消えた瞬間  外の警察官が叫んだ
いたぞー! 家の裏側に人影が! 追いかけろ! 急げ!  逃がすな! 慌しい叫び声と共に
サイレンの音と共に2台の車が急発進で去って行った。

窓の外を見ていた・・・・・・アハハハハハハ上手くいったいった! 手を叩いて大喜びの御婆ちゃん・・・・
さて・・・こっちはどうしようかいなー・・・記憶・・・消させてもらおうかのー・・・・真剣な顔の御婆ちゃん
よせ!・・・・何をする気だ!   近寄るな!  身体を振るわせ後ずさりする亭主・・・・
まって!  咄嗟に御婆ちゃんの前に立ちはだかる私たち・・・・・御婆ちゃん、この人には私たちから話すから・・
話して分かってもらうから・・・お願い!    さーてとーどうしたもんじゃろうかのー
こっちの世界とあっちの世界が本人ならともかく他人にまで知られると言うのは・・・・さーて どうしたもんか・・
こちらの御手異種さんに納得させられかのー・・・


こちらの御主人さんに納得させられるかのー・・・

心からわかってもらえん時は・・・・・・・・・・・・・・・どっちかが消えてまう!・・・・それでもええんかのー
私たち二人の顔を真剣に見る御婆ちゃん・・・・・どっちかが消える?  そうじゃよ  
お前さんかも・・・・アンタかも知れん・・・・それは御仏が決めることじゃ
勿論、アンタが消えたらアンタの御亭主も消える・・・・・・・・・・
お前さんが消えたらお前さんの周りの全員・・・・・すなわち、このババも消える・・・・・・
そして互いの記憶までもが消えてしまうがのー・・・
顔を見合わせる居間の私と二階の私・・・うん!   いいよ!  亭主の記憶消して!  二人は同時に言う
だってー映画なら立ち向かうんだろうけどー 勿体無いってー  御婆ちゃんにハモる二人・・・
あぁ・・そうかそうか・・・このババも一時はどうなるかと思ったでー アハハハハハハハ
じゃが・・・大丈夫じゃ! 御亭主に話してみなされ・・・アンタやお前さんが惚れた男じゃ 大丈夫・大丈夫
もう!  御婆ちゃんのイジワルー・・・ハモる私たち・・・ふっと亭主の方を見る・・・・・息はしているようだ・・・
目は一点をジーっと見つめている  微動だにしない  居間の私が亭主に言う・・・・ねえーわかった?
大丈夫?・・・・額に手をやって熱を測る居間の私・・・・途端にハッとしたような顔になる亭主
ねえー話聞いてたでしょー・・・分かる?  オバケ怖いんだもんねー・・・・近寄る二階の私
ジーっと二階の私を見る亭主   突然あぐらをかいて座る・・・・
まあーいいや、いろんなことがあるもんだ、UFOだっているんだしお前が二人居たっていい・・震える声の亭主
それに、可愛い女房が二人いるのも・・いいかも・・・・・・オッと俺はまだ結婚してなかったな・ハハ・・ハ・・ハハ
最大限強がる亭主・・・・      こっちの私はもう結婚してるからダメよ・・・・二階の私を指差す私
えっ! だ・・誰と・・・・アナタよ! 亭主に語りかける二階の私・・・・・ 俺ー!  おいおいちょっとまってよー
俺はこっちの彼女とは来年結婚予定なのに、なんで俺が俺より先に二人目のお前と結婚しちゃってるんだい!
まてよー・・・・俺はここにいるお前と来年の予定だろ?・・・・



まてよー・・・・俺はここにいるお前と来年の予定だろ?・・・・で・・ここに住んでるオマエは俺と既にー・・・・
オァーーーー頭が痛い!  何を・・何を俺は訳わかんないことを言ってんだよぉー・・・・
深呼吸する亭主      まあー!  いいや! 取り合えず世の中に俺らがもう一組いるんだろ!?

アッハハハハハハハ アーッハハハハハハ そうじゃ・・・そうじゃーそれでええんじゃー大笑いの婆ちゃん

それでのー  このことは誰ーれにも喋らんことじゃ(婆ちゃん)・・・ 喋るとどうなるんだ? 聞く亭主・・・・・
真剣な顔の婆ちゃん・・・・・喋るとのー・・・・・・喋るとー・・・・御亭主が狂ったと世間に思われるんじゃよ!
アーッハハハハハハ  アーハッハハハハハ 手を叩いて苦しそうに大笑いする御婆ちゃん・・・
さてとー一旦、お前さんたちは帰りなさい・・・・・そろそろ日が落ちるで・・・・日が落ちると・・・な・・何か・・・
何かあるのかー?!    アルアル・・・・婆ちゃん   息を呑み聞き入る亭主・・・・・・
日が落ちるとなー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゴク!(亭主) 
暗くなるんじゃよ!!  アーハッハハハハアーハッハハハ   お腹を抱えて笑う御婆ちゃん・・・
そうねーそろそろ晩御飯の支度もしないといけないし・・・・・二階の彼女
ねえー・・夕飯ここで私たちも食べていい? (居間の私) 
 え! うん! いいけど・・・・・そっちの亭主がさあー・・・・(二階の私)
御婆ちゃんも一緒に・・・ねっ!   おぉ・・ええなー・・・ずっと一人だったで賑やかなのはええなー(婆ちゃん)
じゃが  まだ 知らんじゃろう アンタのの御亭主は? うん・・・・帰って来たら話してみる・・・(二階の私)
何?・・・・おい!・・・・私の腕を掴む亭主    幽霊と飯を食うってか?  お前正気か? 幽霊って誰?
誰って・・・そこ・・そこにいるだろうがー・・・(亭主)  あれは私よ!・・・・   じゃーお前は?   私よー!
ウォー・・・頭を抱える亭主     わかって・く・れ・た・ん・じゃな・い・の?・・・(少し強い口調の居間の私)
もぉう・・・・じゃーアナタは帰れば?  お前のこと置いて帰れるわけないだろう!・・・・・


もぉう・・・・じゃーアナタは帰れば?  お前のこと置いて帰れるわけないだろう!・・・・・
じゃーアナタも手伝って!  今日人数多いから奥の大風呂沸かすからー・・・家(二階)の私に言う私
なんかややこやしいなー・・・家(二階)の私・・・・

テレビでも見てればー・・・・家(二階)の私が外から来た亭主に言う・・・・あー・あ・・ううん・・・歯切れ悪い亭主
お風呂の用意をして出てくる外から来た私・・・・・・亭主がテレビに釘付けになってる・・・珍しいなー(心の私)
ねえー 家に電話しないとー・・ねえーってばー 亭主の肩を揺する・・・・何・・夢中になってんのー?
あ!・・・びっくりしたー・・・・・驚く亭主  テレビがさー 見たことない番組だらけなんだよー・・・
当然でしょー台所にたつ家の私      世界が違うんですもの・・・・台所の私
あ! そうだった 家に電話しないとまずいな!・・・何て言おう?  私を見る亭主・・・・どうするー?(私)
友達の家に泊まるとか私の実家に泊まるとか言えばー・・・台所の私が言う・・・
おぉ・・そうかー 流石は俺の女房!・・・・あれ?・・・・・・・俺の女房になる人はここにいると・・・
ハァーややこやしい・・・・・・溜息を付いて自宅に電話する亭主         台所を手伝う私と御婆ちゃん   

電話がなった・・・・・家の私が電話に出る  亭主のあと30分の電話だった・・・・
外の私は家の私に、今日はミニスカートいらないね! 小声で耳打ちする・・・・  もぉう! エッチ!(家の私)
エッチって自分のことだよー・・・小声の外の私   最近どう!・・・(外の私)   どうって?(家の私)
あれよあれ!・・・・・・(外の私)   もぉう!いくら私だからってプライバシーはあるでしょ!(家の私)
そっちこそ、もうしたの?セックス・・・小声で聞く家の私    ウッウン・・咳払いする御婆ちゃん
これこれ! 台所で喋るはなすでないぞ!   二人は御婆ちゃんに怒られた・・・・・・(ショボーンの私たち)
外に車が来た・・・・亭主が帰って来た・・・・・・ソワソワする家の私
大丈夫・・大丈夫 玄関に立つ家の私の横にい御婆ちゃん    ピンポーン・・チャイムが鳴る  玄関を開ける

カチャッ・・・・・玄関のドアを開けた家の私!


ドアを開けた・・・ただいまー 元気な亭主  亭主横を見る・・・・あ! 婆さん来てたのかー・・・
この前は・・・・あれ?  この前・・・何かあったっけ・・・・私を見る亭主  考え込む亭主・・・・・・
まっいいや・・・・婆さん こんな暗くなるまでいて大丈夫か? 俺送って行くかー?

いいやいいや・・・今日はのーちょっとばかしはなすがあってのー・・・・・・・ていうか・・・・会わせたい人がおって
亭主、玄関の靴を見る・・・あ・・うん・・・中に入る亭主・・・・・・あっ・・・いらっしゃい!

居間の入り口にたった亭主・・・・・・

お邪魔してまーす・・・・外の亭主がテレビ側から振り向いた・・・・・瞬きを何度もしたまま立ち竦む家の亭主・・
外の私も台所からお帰りなさーい     ソファに座っている外の亭主と台所の外の私を見る亭主・・・・・・・・
無言・・・・・・・・・・・・    家の私に家の亭主が言う    俺・・・何か疲れてんのかなー   ふふふ
俺が別に一人とお前が台所にもう一人・・・・・・ふふふふ(笑う家の亭主)  婆さーん・・・何企んでんだー
御婆ちゃんにフル家の亭主・・・・・・・アッハハハハハハ(可愛く笑う御婆ちゃん)  

私(外)は亭主にソファーをあけるように肩を叩いた・・・・ソファーを開ける亭主(外) どうぞ・・・家の亭主に言う
外の私たちに目を合わせない家の亭主・・・・・無言・・・・・・・うわー疲れたー おいビールくれ・・・
最初に私を見てから気が付いたのか家の私に言う・・・・  何かよくわかんねーけど・・・昔・・・・言ってたなー
(部屋の中を見渡す) 死んだ爺さんと婆さんが良く言ってたなー 見たもの聞いたものが真実とは限らんて
だけどこの場合意味が少ーし違うなー・・・  ビールを渡す  グヒグヒグヒと勢いよく飲む家の亭主・・・

でっ!・・・・・・・俺とアイツの(家の私を指差す)幽霊か!・・・・・・残念だけどこの通りピンピンしてんだよ!
とっとと、出て行け・・・・・(急に不機嫌になる亭主)    だいたい、お前らなんでそんなに若いんだよ!
俺らが死んでて・・・まあー仮に死んでるとして・・・ふっ 何で! そんなに若いんだって言いたいんだよ!
なー婆さん!   御婆ちゃんをみる家の亭主・・・・・  


23番目

アッハハハハハハハ・・・・・これ坊! すこす口がすぎるぞ・・・・・アハハハハハハ・・・・(御婆ちゃん)

口が過ぎるったって オバケ相手に何を喋れってサー・・・婆さん!
この人達見て腰でも抜かすかっておもっとったんがーえらい肝の太くなったごと・・・・(お婆ちゃん)
肝?・・・・・・こんな電気がガンとついててこんだけ大勢いりゃー 屁でもねーって・・ふっ!

まんず、黙ってはなすばきけ!   おっ・・アンタとお前さんも まんず 腹へったから まんま(御飯)にすべ
私たち二人は顔を見合わせると夕食の準備を始めた・・・・・・・
ソファーの横にいた私の亭主(外)が突然、家の亭主の方を見て言った・・・・おいアンタ! 
家の亭主が外の亭主の方を不機嫌な顔で見る・・・・・・・・オバケだの幽霊だのとそれはこっちのセリフだよ!
黙って聞いてりゃー好き放題言ってんが、アンタの方がオバケだろうよ!   
オイ!俺! 俺に俺が何言ってんだよ・・・あぁーん 俺! (家の亭主)
俺・俺って気安く俺を俺って言うな・・俺!(外の亭主)
オレオレオレオレオレって何を喋っとんのか、この坊たちは・・・のぉー・・・・(御婆ちゃん)
準備出来たよー・・・・・(ハモる二人の私たち)
テーブルに着こうとする・・・・・オイ!  そこは俺の席だ!(家の亭主) 
この家は俺の爺さん婆さんの家なんだから俺がここだろう!(外の亭主)
それ言うなら俺の爺さん婆さんの家だってーの!(家の亭主)
アッハハハハ見てたらおもすろいなー・・アッハハハハハ 指差して私たち二人を見る御婆ちゃん
フタリで俺・俺・俺って・・・俺と俺で喧嘩しとるでーアッハハハハハハ大笑いする御婆ちゃん
急にフタリの亭主はだまって御婆ちゃんを見る・・・・・・  ねえー 御婆ちゃん、この料理なんだけど
私たち全員食べれるの?(御婆ちゃんに聞く私たち)   アッハハハハハなんともねー 
ホレ・・・お前さん(外の私)・・・・こっちのアンタ(家の私)に触ってみんしょ・・・・まぁー一緒に料理作ってて
気が付いてたとは思うが・・・・・お互いに触ってみんしょ アッハハハハハハハ  
私たちは同時に身体をゆっくりと触りあった。


亭主たちもどちらともなく触り合う・・・・・・あぁー!(私たち) 
わお! (亭主たち)       私たちは抱き合って喜んだ・・・・・亭主たちは互いに驚いて互いを突き放した

触れる・・・ちゃんと温もりが伝わってくる!・・・・・大喜びの私たち
アッハハハハハハハハ  なー だいじょんぶだべー さぁー腹へった 腹へったー まんま(御飯)くうべ

御婆ちゃんも 飲もうよ! ハモる私たち・・・・ふんだがーふんだらすこす もらうがなー (上機嫌の婆ちゃん)
亭主たちも知らず知らずの内に互いにビールを酌し合っている・・・・何だか楽しい(二人の私たちの心)
でっ! そっちの俺は今何処に住んでるんだ?   街の郵便局のゴニョゴニョゴニョ・・・・談笑する二人
楽しい自分との再会と愉快な御婆ちゃんの昔話し・・・・・時間が過ぎるのも忘れ心から楽しんだ・・・・・・・・・
聞くこと聞くことが互いに新しく そして初めて聞く話しで盛り上がった。
私も夢?から覚めて以来、あの後のことは知らないこともあって驚いたり感動したり繰り返していた・・・
突然、玄関の戸を叩く音がした・・・ガシャガシャン・・・こんばんわー誰かおりますかー・・・
昼間の刑事さんのようだった・・・・互いに見合う私と亭主・・・一斉に御婆ちゃんの方を見る・・・・・
大丈夫・・大丈夫・・・・・玄関を指差して 出ておいでと外の私と亭主に・・・・  わたしらは見えんから・・・・
はい・・・玄関の戸を開ける・・・・  やぁー どうしたんですか こんな時間に? 亭主が聞く・・・・
いんやー犯人追跡中に見失ってーもしやと思ってこっちに来てみたら 灯りが点いてたんでねー
中を覗きこむ刑事・・・・・  今日はこちらにお泊りですか?    ええ、ちょっと気になったもので
では、中からしっかりと鍵だけは掛けて下さいよ犯人が、また戻ってくることもありますから・・・
ハイ・・・ワザワザありがとうございます。   刑事は車に乗ると立ち去った・・・
玄関の戸に鍵を掛けて居間に戻る・・・・・・・婆ちゃんの言った通り見えてなかったなぁー 笑う亭主
ううん?・・・・までよー 裏に二人・・・いるなー・・・・さっきの仲間だべ・・・・・見張ってるんだべ
お前さん(私を指差す婆ちゃん)この料理すこす持って行ってやれ・・・よろこぶどぉー


家の裏に刑事さんたちがいると言う・・・・私は料理を包みオニギリを作って亭主と二人で家の裏にいる
刑事さんたちに届けてあげた。  

驚いた様子だったけど夢中になって食べる姿が嬉しかった。


裏の刑事さんたちに料理とオニギリを持って行って戻ると、刑事さんたちはすごすごと家の裏側から道路へ
歩いて行くのが見えた。
大丈夫って思ったんだろう・・・・(外の亭主)   う・ん・・・何か悪いことしちゃったねー・・・(私)
家の中に入ると 相変わらず別の私たちと御婆ちゃんは大きな声で語り合っていた・・・・
どうやら、別の世界の話しをしているようだった・・・
家に入る私たちをみるや 裏の二人どうだったと家の亭主が聞く・・・・帰って行ったかやー(御婆ちゃん)
うん・・・・よっぽとお腹空いてたんだねー・・・凄かった(私)   ガツガツ喰うって感じだったよ・・・(亭主)
さてとー ようやくお巡りさんも帰ったし飲み直すかー(家の亭主)    おぉう!飲むぞー(外の亭主)
カンパーイ・・・・・・でも・・・・何?  全員外の亭主を見る    でもさぁーここに別の俺が居るってことは・・・
間違いなく俺と彼女は結婚するってことだよなー・・・・・(外の亭主)  
そうだよ!  結婚したからここに居るんだよ・・・・・(家の亭主)
じゃぁーさー、もし・・・もしだよ!・・・俺と彼女が後々別れたりしたら・・・・・ここに居る二人はどうなるんだ?

シーーーーーーーん・・・・・・・・全員無言

あっ!   冗談!  冗談だって!  あは・・あははは・・はははは・・・・・家の二人が顔を見合わせる・・・・

アッハハハハハハハハ もっともだー もっともだー 外の御亭主さんの言うことは一利あるなー(御婆ちゃん)
だが・・・・大丈夫だ・・・・・・あんただつがこれから結婚しようとしまいと ここは  ここなのさあー 
もう既にこうすて 出合ってまったことで 御仏も神さんもどうすることもでぎねーんだ・・・アッハハハハハハハ
あと・・・・もう一つ・・・・・・俺らの世界じゃー 婆さんは数年前に他界してんだけんど・・・こっちじゃー生きてる・・

シーーーーーーーン ・・・・・・・・・全員無言

あっ!  急に静かになんなよー・・・焦る外の亭主・・・・・・・・

御婆ちゃんを見る全員・・・・・

わだしゃ・・・・そうかー・・・・あんただづの方じゃー とっくに逝ってたんかー・・・・ハー・・・(溜息の御婆ちゃん)

アンタ! 何てこと言うのさー! 


生きてる人に何てこと言うのさー!    家の私が外の亭主に怒った・・・・・  シーーーーン

アッハハハハハハハハ 怒りなさるな・・・世界が違えば ことも全部違う・・・・・ええんだ・・・ええんだー

もう一つ・・・・・・・・(外の亭主)      まだ・・何かあんのかー!・・・・・(家の亭主)

何で・・・・・なんで・・・・・・彼女は何か最初から ここの存在って言うか 別の俺らのこと知ってたように思える
だって、今朝ここに来た時も、この家のこと何でも知ってたし・・・・・自分と出会っても驚きもしなかった・・・・・
驚いたのは外から来た俺と元々ここに住んでる俺の二人だけだった・・・・
アッハハハハハハハ  いいとこに気が付いたなー アッハハハハハハハ  (楽しそうな御婆ちゃん)
アンタ・・・話してないんだったなぁー外の私を見る御婆ちゃん     う・・う・・ん頷く外の私・・・・

知りたいか?・・・・・・・・・・みんなー知りたいかー・・・・・・みんなの顔を見渡す御婆ちゃん・・・

全員、お婆ちゃんの顔を見ながら頷く・・・・・・・  そっかーアハハハハハ そんだよなー すりたいさ なぁー
すかたねーなー・・・・・おすえでやるがー・・・・・(急に難しい顔になる御婆ちゃん)

かなり 難しいはなすなんだが・・・・簡単に言って ええがーや?

頷く全員・・・・・

人それぞれには 持って生まれた定めがある・・・・が・・・最終的なことはきまっとる・・・・・
何かの都合や・・例えば出合った人や物で人生の路が刻々と変ってゆくものだぁー・・・・
本人は気付いてなくても・・・本人には見えんくとも・・・本人の人生として何百・・何千通りって言う人生が
存在するわけだのうー・・・・その何千もある人生の路は、一つの道として存在しとるわけだのうー・・・
本人が知ってても知らんくても 存在するわけさー・・・・・
でっ!   まんず・・・・このはなすは 一旦こごさ置いてと・・・・・・・おい!  坊!  注げ!   トクトクトク
グビ・・・グビ・・・プッハー!  カッーうんめいー!・・・・・
何見とるんだー お前らも飲め!?  

で・・・・・・  うん?    何処までしゃんべったかなあー・・・・・・ふぁーー・・・・眠くなったわい


婆さん・・・・よっぽと楽しかったんだなー・・・・・(家の亭主)


さてとー 俺らも飯くって 風呂入って寝るかー 家の亭主が言う・・・・・・
そうねー 続きは明日にして・・・・  おい!   俺!・・・・・・お茶漬け好きだろう?・・・・・
お・・・おう!  さすがは俺のことは何でもしってるなあー俺!
当たり前だっちゅーの  俺が俺のこと知らんでどうする・・・・・・・・・・ハーイ出来たわよー運ぶ私たち

あ! 思い出した!  この前 彼女の家で食べた三平汁や煮物の味!・・・・・・・・そうかー・・・そう言うことかー
嬉しそうにハシャぐ外の亭主・・・・・・・・  うん?  なんだ・・・なんの話しだ?  (家の亭主)
バレちゃったねー・・・・外の亭主を見て微笑む外の私・・・・・・・・・家の私が外の私のオデコにオデコをくっ付けた
無言の家の私・・・・・・・・目を開ける・・・・・ふーーーーん・・・・そういうことか・・・・・(笑む家の私)
何だあ・・なんだあ・・・・・・キョロキョロ見回す家の亭主       家の亭主に家の私が教える
何だーそりゃあー当たり前だべやー・・・・同じ人が作ったんだから・・・あっはははははははははは

軽く食事を済ませ 御婆ちゃんを奥の客間へとみんなで運ぶ・・・・4人だと楽勝だなー・・(家の亭主)

さてと、オイ!  俺! 一緒に風呂入るか?(家亭)   俺にオイ俺って言うのやめないかあー俺!(外亭)
じゃあーなんて呼ぶんだあ? 俺!・・・・・・・名前もおんなじだし・・・・・・じゃーさー外の中ってのはどう(外私)
あはははは いいなーそれ・・・ハモる外と中の亭主たち・・・・・よし 行くか外! お・・おう行くか中!

楽しそうな亭主たち・・・・・ テーブルを挟んで思い出話しに更ける私と私だった・・・


亭主たちがお風呂に入っている間、私たちは互いの共通している思い出に大いに盛り上がっていた・・・・

おーい・・・・風呂から出たからビール用意しといてくれー・・・・脱衣場から・・・どっちの亭主だろう・・・・
ハーイ・・・返事をしたのは家の私だった   さすが熟練者は違うなぁー・・・・(外の私)
亭主たち相当気が合うみたいだった・・・当たり前だけど・・・

いっやぁー いい湯だったよー こんなに賑やかなの久しぶりだったからなー・・・中の亭主
お前らも入って来いよ!   あ!・・・うん・・・・・ぎこちない私たち・・・
じゃぁ・・・いこっか・・・   あ・・うん・・・・・ 何だー お前らー 何、気を使ってんだい
自分同士で風呂なんて滅多に入れるもんじゃないぞー  なー 外!  そうだよ中!

中の私は意気揚々としていたが 外の私はちょっと恥かしい気がした・・・・
脱衣場で服を脱いで下着だけになった・・・・中の私が外の私の身体を見る・・・・いいなぁー若くてピチピチしてる
外の私の身体をジロジロ見る中の私・・・   下着を脱いでお風呂場に入った外の私    後ろから中の私
中に入ると大風呂と湯気の匂いが懐かしさを増した・・・・想い出にひたっていると後から中の私に抱きつかれた
抵抗出来ない・・・・・・私は中の私にこうして欲しかったような気がしていたから・・・・・
中の私が里の私の胸を後ろから優しく揉みはじめる・・・・不思議と自分でしてる感覚だった・・・・
両手で揉んでいた私の手は次第に右手だけが離れお腹・腰・・・お尻・・・太ももへと降りて行った
右手は滑るように前側から陰部へと流れて行った。 後の私右指が陰部へ・・・・クリトリスを静かに回しはじめる
左指は乳首に絡む・・・・・声を出した・・・ウッゥン・・・後の私は前の私のウナジから優しく舐め始めた・・・・
後の私は前の私の中へ少しずつ指を入れる・・・・・お互いのしたいことやしてることを共有している感覚・・・・
ね・・えー・・・続きは後で・・・・前の私が言う   う・・ん・・・そうだねー・・・今夜一緒に寝よっか!(中の私)
私も・・・そう思ってた・・・・・(外の私)   互いにそう言うと 二人は大風呂で夢のような一時を過ごした。。。


お風呂から出て脱衣場に来ると、中の私が用意してくれた下着かせあった・・・・・・
それ・・・あんまり着けたことないやつ・・・・わかる?・・・・(中の私)
うん! わかるわかる・・・これ・・・・ちょっと恥かしかったけど・・・・でも・・・・これ買ったのって先月だよ(外の私)
ふふっ・・・そうそう・・・下着売り場のオバサンの目が気になってさぁー・・・
エッ!・・・・これ・・・・側にいたのって何処かの嫌らしいオジサンだよ!・・・・(外の私)
ヘエー驚いた!・・・・記憶とか同じだとばっかり思ってたけど、違うこともあるんだ!(中の私)
あっ! ちょっと待ってよぉー・・・・でもさぁー そとからアナタ(外の私に対して)が来たってことは
逆に私もアナタのとこに行けるかも・・・しれない・・・・・    あぁーん・・ダメかぁー 未来が変っちゃうのかぁー
あれ?・・・・でも私たちって過去とか未来とかじゃないって御婆ちゃん言ってたのよねー・・(中の私)
そうよーだから 未来が変るとかっていう話しじゃないはずよー(外の私)

ねぇーちょっと 着替えよ! 亭主たちまってるから・・・(中の私)    あ!・・うん・・・・(外の私)

居間に二人で戻ると 大ハシャギで飲み食いしてる二人・・・・まるで何年かぶりに会った親友みたいに・・・・
微笑ましかった・・・・想いは私たちも一緒なんだけどと同時に考えていた私たち・・・・・

ねぇー・・今夜さぁー 貴方たちで寝たらー 一生に一回あるかないかだもの・・・(中の私)
うぉーそりゃーいい!  互いに肩を組む亭主たち     互いの顔を見る私たち・・・・

亭主たちは意気揚々と二階へと上がって行く・・・・中の私は亭主の部屋へ布団を曳きに外の私は水を届けた
兄弟・・・親友・・・・それ以上かー・・・・・自分同士なんてありえないものねー・・・頬病む私たち
一通り亭主たちの面倒をみて 一階に降り電気を消すと 私たちは寝室へと入った。
懐かしい・・・・久々に見る我が家・・・そして寝室・・・・・私の気持ちを同時に理解する中の私・・・・
ベットに座る外の私・・・・灯りを少し落とす中の私・・・・・  ねえー 亭主、まだ女装してるの?・・・
ふっ・・・うん! まだアソコに 衣類の量は増えたと思うよ・・・・中の私  


お風呂の続きで思い出話しをしていたら大きなアクビが出て外の私は先にベットに滑りこんだ・・・・・
あとからゆっくりと、中の私は、外の私の身体の上に斜めに入って来た。



私の上へと身体を滑り込ませて来た彼女(家の私)・・・・
眠くて頭の回らない下の私(外の私)は意識も朦朧とし睡魔に襲われ夢の中へと引きずり込まれて行く・・
彼女は軽く私にキスすると口の中へと舌を入れ絡み付ける・・・抵抗もせずに彼女に身を任せている
スリップの両肩ヒモをゆっくりと肘まで降ろすと彼女の舌は私の唇を放れ自由に頬から胸へと流れた。
私の右胸を左手がゆっくりと回ると左胸の乳首に彼女の熱い唇が触れネットリと絡みつく舌を感じた・・・・
彼女の舌は私に想像も出来ないほどの快楽を与え更に彼女の右手は私のかにだを滑るように下腹部へ・・・
私の身体は彼女の優しい手に包まれると同時に私に妙な安堵感を与えた。
やがて彼女の舌は乳房から離れ身体を滑るように躍るように下半身へと落ちて行く・・・・・
知らず知らずのうちに女の鳴き声を上げる私・・・手際よく剥ぎ取られるパンティー
彼女は私の両足を抱えるよな開くと外モモ、内モモ、恥丘・・・・・そして陰部へと入って来た・・・・
鳴き声を連発すると彼女の動きも合わせたうに強く早く動く・・・・・嫌らしい音・・・・ピチャッ・・ピチャッ・・・チュー
チュー・・・ピチャッ・・・・ピチャ・・・・・気持ち良さと恥かしさで鳴き声を出し身悶えする私
彼女は私の弱い部分全てを知っている・・・・恥かしくて泣き出しそうになる・・・・・ヒック・・・・ヒック・・・・・・
容赦なく私を攻める彼女・・・・身体を横にしたりうつ伏せにしたり様々な体位に自在に持って行く彼女・・・・
身体の隅々に走る強い快感・・・・・刺激・・・・・・自分に身を任せる淫らな自分・・・・・
彼女はベットの下から何かを取り出すとカチャカチャと音を出して装着している・・・・装着しながらも続けられる
身体への愛撫・・・・・何を装着してるのか知っているのに止められない・・・・私が以前彼女(義妹)にした物・・・
亭主ともまだしていないのに・・・・・・・・・・頭を過ぎるセックスへの恐怖・・・・・・
彼女は私の耳元で囁いた・・・・・・   アナタの恐怖・・・・・私が取り除いてあげる・・・・・力を抜いて!・・さあー
私は彼女の言葉に従順するように両足を広げ下半身の力を抜く・・・・・・・・・・・・・・
硬いものが私の陰部に触れた・・・・怖い!  さぁーちからを抜いて!(彼女)・・・・・


さぁー力を抜いて!・・・・・・彼女の優しい声に従う私
ゆっくりと・・ゆっくりと中へ中へと入ってくる硬い物・・・・・・・彼女の両手が私の両腰を支える・・・・・・
彼女はゆっくりと腰を動かすと中の硬いものも微かに動く・・・   怖い!・・・・・彼女にしがみ付く私・・・・・・
私の顔にあたる彼女の両乳房・・・・・・・私は怖さの余りか彼女の乳首に唇に含み舌を絡めた・・・
突然、身悶えして腰を振り始める彼女・・・・・揺れる彼女・・・そして私の身体・・
互いの柔らかい体が解けるように重なる瞬間・・・・彼女の陰部から滴り落ちる生暖かい愛液・・・・・
彼女の太ももを伝わって私へと流れ落ちる感覚・・・・彼女は私の両手首をベットに押さえつけると徐々に
私に入っている硬い物を動かし出した。
口から漏れる恥かしい私の鳴き声・・・・徐々に激しさを増す彼女の身体・・・・
両乳房を両手で回しながら舌を絡める彼女・・・・・
彼女から溢れる愛液・・・・・・
耳元で囁く彼女・・・・・行きなさい・・・・・行ってもいいのよ!
軽く頷く私・・・・  知らず知らずのうちに彼女の腰に両足を巻きつけてる自分・・・・
激しく動く彼女・・・

体中が痙攣のように震えた瞬間・・・・・・気を失った

彼女は私のオデコに額をくっつける・・・・下でエクに達して失神している私を上の私が見ている・・・
下の私は上の私と意識を共有している・・・・・上の私は下の私と意識を共有して汗を流すべくお風呂場へ・・
二階の様子を覗いながらそっとお風呂場へ入るとシャワーを浴びた。
彼女が鏡に顔を映して自分に言うように、どう? 共有してる気分は?  ハニカむ私の顔が映る・・・・
アナタの身体は今ベットにいる・・・・でも私と一緒に この身体の中にいる・・・変な気分でしょ?
でも、これは私の身体だからね! 鏡に映る自分にそう言うと 身体を洗ってお風呂場を後にした・・・・
寝室に戻ると私(意識共有)はベットにいる私のオデコに額をくっ付ける・・・・・・自然に目を覚ました下の私・・
じゃぁ・・・私も汗・・流してくるね! そう言うと私も彼女のオデコに額を合わせようとした。
家の私は、ふふっと笑むと勘弁してよー! 二度風呂は結構よと言い笑う・・・・私も笑った・・・・妙な気分


24番目

私だって二度風呂なんだけどって言うと・・・でもこの身体は汗流さないとねって私の鼻先をチョンってした・・
そっと・・そおーっと行くんだよー・・・・彼女の言葉通り そーっとお風呂場へ・・・・

寝室に戻ると彼女(家の私)はスヤスヤと眠っていた・・・・
彼女の横に静かに入ろうとした・・・彼女は裸で寝ていた・・・・・私は疲れてるときに裸で眠る習慣がある
私も裸になって彼女の横へと身体をいれた。
彼女に抱きついて手を彼女にお尻に這わせる・・・・・・・小声で私に言う彼女   余計なお世話しなくていいから
そう言うと また 私の鼻先をチョンってして眠った彼女・・・・・・もぉう! 私はアナタの妹じゃなーい!・・・・
私が心で、そう思うと  そう言うと思ったよって彼女の声がした。

私は彼女(私)に抱かれセックスへの恐怖心が消えていることに気が付いた・・・・・
私もいつの間にか眠ったようだ。


目覚めると既にカーテン越し外は明るくなっていた・・・・
私の横に寝ているはずの家の私の姿はなく昨夜愛し合った形跡の使用済みティッシュの入ったクズ籠も
キレイに処理されていた。
久々にみる寝室での朝の光景・・・・カーテンを開けると眩しい日の光が部屋中に広がる・・・心地いい・・
ベットから出ようと床に足を置いた瞬間、身体がグラッと来た・・・・・うん?  何か身体が重たい・・・・・・
それでも、何とか立ち上がると今度はフラッと来た・・・変?  まるで三日三晩歩き続けたよな疲労感・・・
頭も少しボーっとする・・・服を着て寝室を出る・・・千鳥足になる・・・・廊下に出ると居間側に御婆ちゃんの姿
おはようございます!  御婆ちゃん、私を見るなり急ぎ早に近づいて、お前さんも相当疲れとるようじゃなぁ
アハハハハハハハハいつもの御婆ちゃんの笑い声・・・・・アンター! アンター! 
御婆ちゃんが居間に向かって呼ぶ・・・・向こうから家の私がこっちへ来る・・・おはよう!  
家の私は元気んようだ・・・・・家の私が外の私に肩を貸す・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
やっと居間のソファーに辿りつくと、お前さんに話してながったけども・・・・こっち(こっち世界)へ来たお前さんは
疲れやすくなっとるで・・・アハハハハハ    あっちのお前さんとこっちのアンタは二人で一人・・・・
二人が動くと全てお前さんの方に疲れが回ってくる・・・アハハハハハハ  つまりな! ふたり同時にうごけば
お前さんが二人分動いたのとおんなじってごとだぁ・・・アハハハハハハハハ  旦那も同じ・・一人で二人分
わがったら、静かにしとれ・・・アハハハハハハハハ まぁっ! 今日で一旦、お前さんたちはお前さんたちの
世界に帰ってもらうがら・・・そーでねーと死んでまうはんで・・・なぁー・・アハハハハハハハハ
心配そうに私を見つめる彼女(家の私)の目が痛々しかった。
ねえー御婆ちゃん!・・・私も・・・私もね!・・・彼女の世界に行ってみたいんだけど・・・できるの?
家の私が御婆ちゃんに聞く・・・・・う・・ん?・・・う・・・・んー・・・・まっ! ええがぁー・・・でぎるとも! 
ただし、こっちのアンタが向こうさいけば、向こうのホレ・・・同じに衰弱するはんで 気をつけねーとなんね・・


まぁー 状態見たら、わがんべー・・アハハハハハハハ

お前さんとアンタはもう出会ってまったはんで、行き来は出来る・・・・が!・・・・・交互に行き来すると
どっちも衰弱するから・・・何日か日を置いてな! いぐ時はこの婆に一言、言ってからいくことだ
黙って行ったら取り返しりつかんごとになるはんでな。  (真剣な顔の御婆ちゃん)

家の私とお婆ちゃんが台所に立っていると二階の階段から二人の亭主が降りて来た・・・・
オイ肩にもっとつかまれ! そう・・そうだ・・・よしOK OK! ・・・・ギシ・・・ギシ・・・・よーし床に着いたー
台所の私がそれに気付いて廊下へ駆け寄る・・・・   大丈夫?  あ・・うん・・・外の亭主が答える
同じく外の亭主もソファーに座ると 御婆ちゃんの説明・・・・・・・・・唖然とする二人の亭主・・・・
動きも二人で一人分・・・酒も二人で一人・・・・アハハハハハハハ(笑う絵婆ちゃん)
ソファーに持たれかかってグッタリする外の亭主・・・・そして私・・・
家の亭主は顔を洗いに・・・・朝食を済ませると一服・・・・すまんなぁーあははははは   外の亭主を見る・・
外の亭主・・・頭がガンガンするよ・・・・家の私が冷えた水を手渡す・・・・普段と変らない朝の光景
家の私が外の私のオデコを重ねる・・・・ゴメンね! 知らなかったから・・・・頭の中で聞こえる彼女の声・・・
いいの! 仕方ないよ! 心で答える外の私・・・・家の私は外の私をチラッと見るといつも通りのように
亭主の見送り支度を始める。
家の亭主・・・・まぁーゆっくりしてけやー 俺は仕事行ってくるけど、外の俺はいいのか?
急に外の亭主が慌て始める・・・・そうだったぁー 俺も行かなきゃー 身体はグッタリつかれ切ってる様子に
外の私は家のわたしに・・あれある?・・・・・家の私笑みながら・・うん(頷く)
冷蔵庫から請ってきた需要強壮剤の小瓶・・・・・どうぞ!  外の亭主に手渡す家の私・・・・・
じゃぁ・・・俺は行って来るからと立ち上がって玄関に下りる家の亭主   じゃぁー昨日は楽しかったぞって
外の私たちに手を振ると外の車に乗り込んで会社へ向かった。
外で手を振る彼女(家の私)の姿が羨ましかった。
暫くすると外の亭主の回復してきたのかソファーから立ち上がって朝食を・・・


亭主・・・・チラチラと家の私を見る・・・気になるのか・・

食事が終り、さてと俺らも行くとするかぁー・・・丁寧に何度も家の私にお礼を言う亭主・・・
お婆ちゃん一緒に乗って行こうと言うと、そっだなーそうするかぁー 
お前さんはどうする?  なんが 泣きそうな顔しとるぞ! 外の私に言う御婆ちゃん・・・・・
あっ! 私があとで送って行くから・・・先に行ってて・・・笑顔の家の私・・・
そうか・・そうかー  うんじゃ 御亭主さん頼むわ
あっ! 御婆ちゃん!  ありがとう!  あと・・・私が帰ったあとここに来れば合えるの?
アッハハハハハ そうじゃった そうじゃった・・・・まんず こごさ来るときは 御亭主の家の裏の
神社でもいいし寺でもいいから手ー合わせてからこいや・・・・黙ってきても会えんからなーアハハハハハハ
もし、忘れた時はこの婆のこと思い出して心の中で只今って念じてから家さ入れや  
まっ! ダメなときもあるはんでな!  したら・・・・・ペコっと頭をさげると外の亭主と車で出かけた・・・
それを見送る家の私・・・・・・

静まり返った 家の中に私と私の二人・・・・・・彼女(家の私)は私の側にくるとソファに腰掛る
私の左肩に手を回す・・・・頭を彼女の肩に持たれかける私    相変わらず本心は甘えんぼさんだねー
私が私に甘える奇妙なことも自然に化してしまっている。
寝室に行こうか?・・・・・そういうと私の身体をゆっくりと優しく抱きかかえ私を支えながらベットへ・・・
抱きかかえられてゆっくり寝かされる私   自分に自分が介抱されてる違和感も既になくなっている
彼女の髪の毛が私の頭に少しかすった・・・えっ! 欲しいって? 彼女の考えてることが瞬時に分かった・・
私の真横に添い寝する彼女・・・・・   私・・・今・・・・ダメだから・・・・真横の彼女に小声で言う
彼女は声を出さずに頭をくっ付けて私に語りかけてくる・・・・そうよー・・・動いちゃダメ・・・アナタはねー
じっと静かに寝てなきゃダメだよ・・・・・心で会話している・・・・自然に・・・・
彼女が上半身肘たてして右手で私の左頬を優しく撫でる    頭を優しく撫でる   お願い! 疲れてるの・・
私が心中に彼女に語りかける・・・・    そうよー アナタはジッとして動いちゃダメだから 


彼女は私に唇を重ねて来た・・・・・・   動けない・・・・・・    力が入らない・・・・・・

彼女の右手がスカートを捲り上げて来た・・・・・・・・


彼女(家の私)に身体を自由にされ知らぬ間に眠ってしまい次に目が覚めると時計は2時を指していた
ベットから上半身を起こす・・・かなり楽になった気がする
床に下りた感じもマーマーというところ・・・・彼女に抱かれたはずの私の身体はきれいに拭かれていた。
自分が何をされていたのか記憶にないと言うのも妙な気分だった・・・
着替えて寝室から出るも彼女の姿はなかった。
二階で物音・・・・・・・・廊下に出て階段の上がりもと付近に近づく・・・何か感じる・・・・静かに階段を登る
彼女の感覚が伝わってくる・・・・呼吸が少し荒い・・・・静かに家の亭主の部屋の前に立つ・・・・・
身体の中から全体に熱い想いが広がる感じがする・・・・・激しくもえるな何かを感じる・・・
ゆっくりと家の亭主の部屋の戸を少しずつ開ける・・・・・スー・・・彼女の足が見えた。
私は中で彼女がしていることに気が付いた・・・・・ 中が見えるくらい開ける・・・・・・
目隠しをして後手に縛られ両足には縄が何本も巻きつき机の足に縛られている・・・・
プルプルした両太ももには縄が食込みアソコにはバイブが入っていた。
彼女は今、絶頂を迎える入り口まで来ているように感じた・・・・・側には彼女(義妹)が残していったバック
私は意を決して部屋の中に入った。   彼女は気付いていないと感じた・・・・彼女の側に行く・・・・
自分の身体にまで彼女の快感が伝わってくるのが分かった・・・・・    彼女と同調している・・・・・・
私の存在に気付かない・・・彼女の身体は振るえいる・・・・キレイな型の揺れる乳房・・・・
自分の身体なのに・・・・・違和感がない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は床でレイプされているのであろう彼女の乳首に無意識にムシャぶりついていた・・・・・
大きな声を出してヨガリ声を上げる彼女・・・・・・バイブを持ち彼女の中で動かす・・・・・歓喜な声を出して
大きく身悶えする彼女・・・・食込む荒縄・・・・・縄が食込むたびに歓喜する彼女・・・・・・・・・
破かれたパンスト・・・・股間部分・・・・私は残りのパンストも手で引きちぎった・・・・ビリビリビリー!
アッァァー・・・・大きく悶え大きなヨガリ声を上げる彼女

彼女の横にあったバックをチラチラと見ながら彼女を攻め続ける・・・・・
バックの中にロウソクを見つけた・・・・・ライター・・・・・・ロウソクに火を点ける・・・・ロウソクの匂い・・・・・
彼女の下半身にパンストの上からたらし始めた・・・・・アッァァーアン・・アン・・・身悶えはドンドン大きくなる・
両足がバタバタと揺れる度に机の足も引きずられそうだ


彼女にロウソクを垂らしながら片方の手で竹の物差しで彼女の身体を叩く・・・・ビシッ!・・・ビシッ!・・・・
身悶えし嫌らしい女の泣き声を出す彼女・・・彼女の身体にロウソクを垂らす度、物差しで打つ度に
伝わってくる私への快感・・・・・彼女の半分・・・・・もう少し小さいだろうか・・・・・容赦なく彼女を攻める・・・・・
彼女の中から今まで以上に愛液ず流れ出す・・・・イク!・・・・イク!・・・・繰り返す彼女と私・・・・・・・・・・・・

数分後・・・・彼女はグッタリして静かになった。  同時に私もエクに達した気がした。


私は彼女の縄を急いで解くと彼女をM字開脚させ両足首に両手を縛りつけ両太ももに数本ずつ縄を巻いた
自由に緩めたり絞めたり出来る結び方だった・・・・・・・・・・・・私は・・・こんな結び方知らない! でも結べる・
彼女の目隠しを外して待っていると少しずつ目を覚ました彼女・・・・・私を見て微笑む・・・・可愛い・・・・・・・
自分を見て微笑む自分・・・・・可愛いと思った


グッタリして動かない彼女のお尻をパンティーと破れかけたパンストの上から竹の物差しで叩いた!
アッアァァー・・・・・縛られている両足をバタつかせ身悶えする彼女   プルプルと揺れるお尻
叩くたびに鳴き声を上げる・・・・鳥のように女の鳴き声を上げる・・・・・お尻・・・太もも・・・背中・・・攻める
私はバイブを手にとると破れているパンストの穴のパンティーを横にずらし挿入した。
身体を左右に揺らし大きな鳴き声を上げる彼女・・・・彼女の背中にのしかかって後ろから両乳房を揉み
乳首に指を絡める・・・・・・可愛い・・・・・可愛い・・・私   私の心の中で声が聞こえる  可愛い私・・・・

彼女の中から溢れる愛液が私の右ひざを伝わる・・・・・
可愛い私・・・・右ひざでバイブを固定し両乳首を攻めながら後から彼女を愛撫した・・・・・
彼女の三割ほどの快感が私にも伝わる・・・・・不思議な感覚
愛撫すると彼女は痙攣のように身体全体を震わせ始める・・・・・・エクが近い・・・・・・もうすぐエクに入る

私はまだ彼女を抱いていたい・・・・そんな気がしていた・・・・・彼女を攻める手に緩みが出る・・・


イカセテー・・・・お願い! イカ・・・セテ・・・おね・・がい・・・! 彼女の泣き出しそうな声が私の心を動かした
私は全力で彼女を攻め愛撫した!   アッアーー!  グッタリして動かなくなった彼女・・・・・
彼女は二度目のエクに達した・・・・・・・・同時に私の中のモヤモヤも晴れたのが分かった


私は彼女の縄を解くと今度は後ろ手に縛り直し一本の縄を腰に縄を巻きつける
縄の端っこをお尻の谷間を通し陰部の割れ目を通して胸の辺りでそのままにした・・・・
彼女を後から抱くようにして胸の辺りに置いた縄を左手に数回グルグルと回した。


彼女が気がつく前に左手をゆっくりと引いた・・・・・ アッゥン・・・・・アッウッ!・・・・・彼女は目を覚ますと同時に
女の泣き声を連発した・・・・・・痛みのせいか快感か彼女は両足を閉じ始めた・・・・・ギュッ!  ギュッ!
縄を少しずつ力を入れて引く・・・・・・その都度両足を閉じては鳴き声を上げる彼女・・・
私は彼女の右太ももに縄を通し縄の端っこを彼女の後手に縛りつけ左側も同じに・・・・・もう・・閉じれない・・
心の中で歓喜する私が居た・・・・・
両足を大きく開いた状態で彼女の陰部を通る縄を引く・・・・・鳴き声と同時に彼女の身体は大きく揺れる・・
何度も何度も繰り返す・・・・・・右手で彼女の右乳首を弄る・・・・・・鳴き声を上げる・・・
彼女の太ももを縄を引くと同時に竹の物差しで叩く・・・ギュッ!・・・ビシッ!   ギュッ!・・・・・ビシッ!

彼女の顔を後ろ側から見る・・・涙を流し口からヨダレ垂らしながら鳴き声を上げていた

もう・・既にエクに達していた・・・・・・ 

彼女は既に3度目のエクに達していた・・・・・・

涙を流しヨダレをたらしている自分をみるのは偲びがたかった・・・・

彼女の縄を解き布団に寝かせると部屋の片付けと掃除をして彼女が気がつくのを待った。

目を覚ました彼女の目はまだ空ろだった・・・


彼女が目覚めたのは夕方の4時だった・・・・
シャワーから出て来た彼女は恥かしそうにあまり私と目を合わそうとしない・・・・
私は帰り支度を終えて彼女に街まで送っていってもらおうと彼女の身体が乾くのをまっていた。

身体の乾いた彼女は私の目の前で身支度を整える・・・・・無言・・・・・
ねえー・・そろそろ・・・いっかなー・・・・彼女は俯いたまま小声で頷いた
どうしたのー? 元気ないー!   いいっしょうー同じ自分なんだからー・・・ねえ!  元気出して!
私・・・・・生まれて初めて・・・・本当のエクを知ったの・・・・(家の私)   
私・・・・夢だったの・・・・自分に攻められて見たいって・・・ずうーっと思ってた・・・(家の私)
自分の全てを知っているのって自分でしょ! 自分をエクに連れて行けるのは自分しかないって・・・(家の私)
また・・・抱いてくれる・・か・・・な・・・・・(家の私)      うん!  いいよ!  この次はもっとイジメちゃう・・・
恥かしそうにしてる自分をみるのも変な気分だった・・・

彼女の身支度も終って外に出てくる・・・・空気が美味しい・・・・・
見覚えのある車のエンジンがかかった・・・・・懐かしい音・・・・・・・・・彼女の車に乗り込む外の私
車を走らせる・・・・道路に出るとき必ず左右6回の確認・・・・・・蘇える記憶の数々・・・・・
この車で買い物もしたし彼女(義妹)の家にも行った・・・・蘇える記憶の数々・・・・・
車は市街地に入ってくる・・・・・・変?    ねえー変じゃない?   運転ちゅうの彼女に言う私・・・・
え!  何が?  車  一台も通らないけど・・・・・・       いいんじゃない!  元々 変だもん私たちも・・
運転中の彼女の素っ気無い返事に大笑いする外の私・・・・釣られて笑い出す彼女・・・・
ついたよー!   元気になった彼女・・・・・・あ!  うん!  また会おうね!(外の私) うん!会おう(彼女)
車から降りて彼女がUターンするのを待った・・・来た方向へ車が戻る・・・・互いに手を振った瞬間
彼女は車と一緒に消えてしまった・・・・エンジン音だけが聞こえていた。


奇妙な体験だったけど・・・・私には彼女が窓から手を出して振って行ったのが見えた気がした

風が心地よかった・・・・付近に人がいない場所を選んで降ろしてもらった
昨日も通った道なのに何ヶ月ぶりのような感覚・・・・・彼女と亭主・・・そして御婆ちゃんの記憶が心地いい
マンションの前まで来ると、ドッと疲れが出てきたように感じた・・・・
部屋に入るなり、ベットに倒れるように沈んだ・・・・・・・・・・・カチ・カチ・カチ・カチ・・・・・・時計の音で目覚めた
頭がボーっとしていて思考回路ゼロ・・・・だるい・・・・・頭が重い・・・・・ベットから降りて灯りを点す・・・
あっ!   亭主に電話しないと・・・・・時間は7時を回っている   寝てるかなあー・・・・
取り合えずしてみよう    携帯に掛けて見る・・・・・コールはするものの出ない・・・・・居ることだけでも・・・・
亭主の実家に電話してみる・・・コールする    留守かなー   ハイ○○でございますが・・・
夜分申し訳ありませんが、○○ですが、 ××さん御在宅でしょうか?  あっ!・・・兄ですね!
お兄ちゃーん!・・・・電話口から聞こえる 妹さんの声    暫くすると走る音が聞こえる・・・・
すいませーん・・兄・・・今・・・・寝てて何か頭がボーっとするらしくて、後ほど携帯から掛け直すそうです!
ハイ・・・・わかりました・・・・・・   電話の妹さんの声・・・・彼女(義妹)にそっくりだった・・・驚いた
そうだ!    私に掛けてみよう!   掛かるはずは絶対に無い・・ん・・だけど・・・ 

お客様のお掛けにになった電話番号は・・・・・電話番号は・・・・電話番号は・・・・・えっ! なに? これ・・・
お客様・・・・お客様・・・・・おきゃ・・おきゃ・・・・・トゥルル  トゥルルル   トゥルルルルルル
ハイ○○ですが・・・・・・・繋がった!・・・・・・・・もしもし?・・・・・・どちら様でしゅうか?・・・・・・・
何かが身体の中から込み上げてきた私      もしもし!    私!    えっ! そ・・そんなこと・・・・
電話の向こうでも声にならない声を出している家の私・・・・・・話せるんだあー!(大喜びの二人)
ダメもとで掛けてみたら、ガイダンスが狂い始めて・・・・待ってたら繋がったのさぁー(喜ぶ私)

25番目

ねえ!・・・・・ここの番号教えるから掛けなおして見て! (教える外の私)

電話を切る・・・・・・・・・・・待つ・・・・・・・・・・・・待つ・・・・・・・・・・・・トゥルルルルル   トゥルルルルルル

ハイ・・・・・・繋がった!   喜ぶ家の彼女・・・・・・・二人お喋りを楽しみ始めると 声の横から
まんず・・・この・・・娘たつは・・・・アハハハハハハハハ  なにやってんだがなーアハハハハハハハハ
御婆ちゃんが話しに割って入って来た      えっ!  同時に驚く二人・・・・・御婆ちゃん? 今何処から?
なんてーこえだすてんだがー まるで幽霊だのぉーアハハハハハハハ   ええが!! よく聞け!
電話も体力消耗すっから気をつけるんだぞ!  アハハハハハハハハ  まんずまんず 娘たちゃあーよー
御婆ちゃんの声が耳に残った・・・・・・じゃあ・・・また・・・掛けるから・・・・同時に喋る二人・・・爆笑・・・・・・・・
電話を切ると不思議さが私を包み込んだ   多分   向こうもそうなはず・・・・・・

ワクワクしながらも疲労感がジワジワと私を襲う・・・・・・電話が鳴った  ハイ・・・・亭主だった
すまん! 遅くなって!・・・・・何か有り得ないくらい疲れてまって・・・・ようやく 起きれたんだけど
君・・・・あ!・・・いや・・・・すまん・・・   お前大丈夫か?    うん! 何とか・・・・でね! 今・・彼女と・・・・
電話繋がって話したんだよぉー! 亭主無言・・・・・・・・・・・・・ それって・・・・・・・変だよー絶対(亭主)
でねー 御婆ちゃんが電話に割り込んできてさあー   無言の亭主・・・・・・・・ ゴメン・・・疲れたから寝るわ
明日話そう・・・・・・そう言うと亭主は電話を切った。     相当な衝撃・・・と・・・疲労・・・・かな

衣服を脱いでシャワーを浴びて居間に戻る・・・・・時間は9時を回っている
軽く食事を済ませ寝る準備をしながらビールを飲む・・・・・・・少しずつ身体が熱くなってくる・・・・モヤモヤ感・・
彼女とのプレイが頭をよぎる・・・・彼女のヨガリ声と身悶えが鮮明に蘇える・・・
ビールを一気に飲干すと灯りを落としてベットに入る・・・・疲れているのに眠れない
彼女の恥かしいまでの女の鳴き声が耳から離れない・・・・・・

知らず知らずのうちに右手は下着の中に・・・・左手で右乳首を弄っている自分に気付くものの止まらない・・
頭の中はヨガリ声を上げて全身で身悶えする彼女・・・・・自分
身体が敏感になってる・・・・彼女にしたことが今の自分に襲いかかってくるような錯覚?
でも・・でも・・・・感じる陰部への強い刺激   乳首への攻め   物差しで叩かれる痛み  縄の感覚
手を止め何もしていないのにヒシヒシと伝わる彼女の快感の全て・・・・
どうしたの? 一体? 布団を蹴り上げ  飛び起きる・・・・・身体への変化は止まらない・・・・激しくなる・・・
陰部に何かが・・・・縄?   縄が・・・・・縄が・・・食込む・・・・・・痛い!  両脚を閉じる・・・・
ギュッ!  縄が食込む!   両脚が広げられる  太ももに縄が蒔き付く・・・・・ギュッ!  痛い!・・・・・
気持ち・・・・いい・・・・・陰部に縄が食込み両太ももに強い痛みが・・・・ビシッ!  ギュッ!  ビシッ! ギュッ!
強い力で両脚が開かれる・・・・・両手が・・・・・両手が後に・・・・・何? 何なの?  強い力で両手が後に・・・・
大きく広げられた両脚・・・・・陰部の縄が食込む・・・・・太ももが物差しで叩かれてる・・・・・
ギュッ!  ビシッ! ギュッ!  ビシッ! ギュッ!  ビシッ! 繰り返される快感・・・・・・・
自分では止められないヨガリ声・・・・・・大きな身悶え・・・・・・恥かしい鳴き声・・・・・・乳首に指を絡められる・・
摘まれる・・・・・・痛い・・・・・・・・・・いたい・・・・・・・・気持ち・・・・・気持ちいい・・・・・・・
仰向けに脚を広げられているのに・・・・・お尻に感じる・・・・熱い!  熱い刺激・・・・・・ロウソク?  
ロウソクが腰・・・そしてお尻に・・・・・アッ!・・・・アァー・・・・アッ! アッ!  陰部に硬い物が入ってくくる・・・
縄が容赦なく食込んでいるのに 中に硬い物が入って動く・・・・・アッーーーーーーー・・・・・アッーーー!
陰部に縄が食込み硬い物が入れられお尻にロウソクを垂らされ両乳首は弄られ・・・・太ももは叩かれる・・・
有り・・ありえ・・・ありえない・・・・・気持ちいいー・・・・私が彼女にしたことが一度に私を襲った
私は大きなヨガリ声を上げると失神した。

失神から目がさめた・・・・・マブタが重い・・・・・・
えっ!  なに? なに?  この・・この格好・・・・・・手は後手に縛られている感覚
丸められた布団の上に上半身・・・・・両脚は大きく開かれている
何? 何なのー?  何かが陰部に触った・・・・・・ゆっくりと中に硬い物が入ってくる・・・・・・・
ヤー・・・もう・・・・もういいよー! やめて! やめてよー! 喋っているのに声にならない・・・・・・・やめてー!
容赦なく入ってくる硬いものが動き始める・・・・・・ヨガリ声をあげ全身で身悶えしている・・・
アッ!  アァァァーン  アッ! アッ! アッ!  背中に熱い刺激・・・ロウソク  ロウソクが背中に・・・・・
絶叫する・・・・声にならない・・・・・・快感が頭を貫く   両乳房が荒々しく揉まれる・・・・・・
乳首に絡められる指・・・・・・・   アナルにも何かが入ってくる・・・・・アッァー・・・私・・・・彼女に・・・・してない
彼女のアナルになんか入れてないのに・・・・どうして?
アナルに入ってくる感覚・・・・・膣のなかで動く硬い物・・・・・・絶叫しているのに声にならない・・・・・・
動いているのにベットは軋まない・・・・・・・・・・・これは・・・夢・・・・夢なんだわ・・・・・そうに違いない・・・・・
夢なら・・・・・・夢なら・・・・・・・・・・ハッァーァァァァァァ   ん・・・ん・・・・ん・・・・・・ハッァァー・・・・・・・・・・

目を覚ます・・・・・二度目のエクに達して失神してたらしい・・・・
もう・・・・もういいから・・・・・もう・・・・・いいの・・・・・・・何時間たったんだろう・・・・・・もう眠りたい・・・・
どうして?・・・・灯りが見えない・・・・・なんで私・・・服着てるの?  手が後手に縛られてる・・・・・もういいよー
次の瞬間・・・・・誰かがブラウス?を無理矢理肘まで引き下げた・・・・・ビリッ! ビリビリビリー 痛い・・・・・
痛い!・・イタタタタタタッ! 動けない・・・・・捲り上げられるスカート・・・・嫌らしい手が入ってくる・・・・
力任せに引き下げるられるブラ、スリップの肩ヒモ・・・・・・いたーいー・・・・・荒々しく揉まれる胸
何が何だかわからないまま抵抗する私・・・・嫌らしい手が両脚を滑る・・・・


嫌らしい手は下半身の様々な部分を辱める・・・・・
荒々しく揉まれる胸・・・・力任せに吸われる乳首・・・・・・次の瞬間、ビリビリビリビリ・・音を立てて引き裂かれる
ストッキング・・・・・脚をバタつかせて抵抗する・・・・・泣き出しそうになる・・・・・手か動かない・・・・
力任せに引き裂かれるストッキングそして剥ぎ取られるパンティー・・・・・私は抵抗した! 本気で無我夢中で
抵抗した・・・・・嫌らしい手は陰部に達した・・・・・泣いている自分・・・・もう・・・・もうダメ・・・・・・
嫌らしい手は陰部を執拗に撫で回すと陰部を開いて舌を入れてきた・・・・・・・泣きながら激しく抵抗する私
声にならない声で・・・・抵抗を繰り返す     舌は嫌らしい音を立てて陰部の隅々まで這いずりまわる・・・
中に指が入ってくる・・・・イヤーハハハハー・・・・どうして? どうして何にも見えないのぉー!
やがて両脚を無理矢理開かされると 太く硬く生暖かいものが、私の中に入って来た・・・・・イヤー!!!!!
ヤダ! ヤダ! ヤダ! ヤダ!!!!   脚をバタつかせ抵抗するのにドンドン中に入ってくる
身体が揺れる・・・・・恥骨に当たる相手の股間・・・・パン・・・パン・・・パン 嫌らしい音を立てて私を犯す・・・・
私は身体中の力が一気に抜けた・・・・・・私を犯しながら両胸を揉みそして乳首に絡める指・・・・・
出てくるのは涙・・・鼻水が止まらない・・・・・目隠しされてたんだ・・・・勝手に動く私の身体・・・・
動きが激しくなる・・・・・パンパンパンパンパン パパパパパパパン・・・・・・強弱つけて腰をふる・・・・・・
乳首に嫌らしい舌が絡みつく・・・・・・止まらない涙と鼻水    暫くすると動きはゆっくりになり熱い物が
勢い良く中に入って来た・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は気を失った。

目が覚める・・・・・両手が動く     目も見える    怖い   まだいるのかも    
思い切ってベットの電気のスイッチを入れる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

何?   これ・・・・・・・・・・・・ 私は下着を着けている・・・・・縄もロウソクの後も何も無い・・・・・
ベットも荒れていな・・・・・・・どういうこと? 


私は無意識で時計を見た・・・・・・・・・

寝る前に時計を見たときは九時・・・・・・


なのに今は九時・・・・・・


翌日、私は昨日の事実を確認するかのように自分の身体に起きたことを頭の中で整理していた
寝たのは夜の9時 2度のエクに達したプレイ時間は3時間・・・・・目が覚めて時計を見た時は9時・・・・・
でも・・・・・私の身体は確かに感じていたのに、身体には縄の後もロウソクの形跡もなにもなかった
下着は恥かしいほど濡れていた・・・・・   あぁーんもう頭がこんがらかって・・・もおう!  もういい!・・・

もう・・・10時かー    電話してみようかなー・・・  彼女いるかなー お客様がお掛けになった・・・・・
お客様がお掛け・・・・お掛け・・・・・・おか・・・・・トゥルルルルル    トゥルルルルルル   トゥルルルルルル
ハイ○○でございます・・・・・あっ!    おはよう!(部屋の私)   あら! おはよーう!(家の私)
ねえー・・ちょっとさあー 聞きたいことあるんだけど・・・・・(私)    何? 何? どうしたの?・・・(彼女)
きのうの夜の9時ごろさあー・・・(私)   何か変ったこと無かった?・・・・(私)
昨日の9時ごろー?・・・・・・・(彼女)   無言・・・・・・シーン・・・・・・・・・     変ったことって言えばあー・・・
亭主ね!・・・・昨日会社に泊まったのよねー それでー・・・・まっ! 自分だからいいっかあー
昨日の9時はねえー  ヤーダー・・何か恥かしいなあー     アナタとのプレイをねー・・思い出しちゃって
オナニーって言うか・・・・うーんー・・・・プレイしてた!(彼女)  で!・・・・何かあったの?(彼女)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・昨日の9時に寝たんだけど・・・・(私は彼女に自分が定見したことを全て話した)
えっ!  じゃあー 私がアナタのことを想ってって言うかプレイした時にアナタが私にされてたってこと?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・確かに私のプレイでは攻め役は私で攻められ役はアナタだったけど・・・(彼女)
私が家で彼女を攻めてたときに私自身も感じていたことを彼女に話した・・・・・・・・・・双子みたいだね!(彼女)
急に無言になった彼女・・・・・・・・暫くすると・・・・少し荒い息がした・・・・ねえー! 何か感じない?(彼女)
無言・・・・・・・・・・・荒い吐息だけが聞こえる・・・・・・

無言・・・・・・・・・・・荒い吐息だけが聞こえる・・・・・・  ねえー何してんのさあー!(イラだつ私)
とょっとおー ・・・・・・     ・・・・・・・      ・・・・・・・・   突然、陰部に強い刺激が走った・・・あっん!
いい加減に・・・・いい加減・・・・・・あっ・・・あっ・・・・・ちょっとー・・・やめてゆー! (陰部の熱い私)
立っていられなくなる私    電話口から聞こえる彼女のヨガリ声・・・・・荒い吐息・・・・・・
段々強くなる私の陰部・・・・・・しゃがみ込む私    電話を持ったまま這にしてベットへ・・・バタン・・・
受話器を持って、ねえーちょっとヤメテ・・・・喋れないっしょー・・・・瞬間、両脚が大きく広げられた・・・・
必死に自分の足を見る・・・・開いてない!  でも・・・大きく開いてる・・・・何なのこの感覚!
乳房が揉まれる・・・・ハゥッ・・・・・乳首が吸われる・・・・・・・ウッ・・・・私の身体と彼女の身体が一体化してる・・
私は、咄嗟に陰部へと右手を伸ばし下着の上からナゾって見た   アーンアッアッアッ アンアンアン・・・
電話口の彼女は大きなヨガリ声を上げた・・・・・私は向こうの彼女と繋がってる          そう実感した
急いでブラの中に手を入れ左乳首を摘む・・・・・アンアンアン(彼女ヨガリ声)  ストッキングと下着を
膝まで降ろし私は直接陰部に指を滑らせた・・・・アーンアッアッアッ・・・・(激しく悶える彼女)
私は一時間後、にエクに達した。   後に彼女もエクに達したと私は直感した。

気がつくと電話は切れていた・・・・・ベットの上で乱れた自分の姿を見て急に恥かしくなりシャワーへ駆け込んだ
不思議な体験なんてものじゃない・・・・彼女が私を考えてプレイすると私自身も同一化してしまう
逆に私が彼女を考えて私自身を愛撫すると彼女も感じてしまう・・・・・

疲れた・・・・・・シャワーから出るとベットの上で眠ってしまっていた。

電話の音で目が覚めた・・・・・出ると亭主からだった
今日、そっちに泊まるから・・・・・あ!   うん!  夕方には来ると言う亭主のために食事の用意をして待った
身体には何の変化もない・・・・まあーいくら何でもこの時間にはねー(一人笑む)
時計の音が気になる・・・・カチカチ


亭主の来る時間が待ち遠しい・・・・・・  早く来ないかなあー・・・・・テレビも空しく点いてるだけ・・・・・

亭主が来た! 浮き足立つ自分を抑えてドアを開ける・・・・お帰り!  ただいま! 亭主に抱きついて頬にキス
しおわってから急に恥かしくなってる自分・・・
上機嫌な亭主・・・・・ベット横のイスに座る    なあー 昨日・・・すんごい疲れたけど お前もそうか?
お皿に料理を盛り付けながら振り向く私・・・・うん・・・ホント・・・・何日も歩き続けたくらいに疲れちゃった・・・
やっぱりそうかー・・・・昨日はゴメンな!    うううん・・・それより仕事大変だったでしょう
もう・・眠くて眠くて 耐えるのが精一杯だったよー・・・ 盛り付けたお皿を低ぶるに置いた瞬間・・・ポン!
亭主に、お尻を軽く叩かれた・・・・え!  驚いて固まっていると・・・・・あっ! すまん! どうしちゃったんだ!
俺!・・・・・・・・自分でも自分のしたことに違和感いっぱいの亭主・・・・・
ふふふっ!  もおう!  エッチ!   私は咄嗟にイスに座ってる亭主に抱きついて甘えた・・・・・
亭主の横に座ってビールを注ぐ・・・・・・おぉ・・今日は砂肝の味噌煮かあー  美味そうだあー  パク
目を閉じて噛み締める・・・・・美味い!    もおう・・大袈裟!  大袈裟なもんかー ホントに美味い!
ね! ね!  こっちも食べて見て!  うん?・・・これは?(亭主)    え!・・・・・あ!・・・あっ!
どうしたんだろう?・・・・・(心の私)    こんなの作った覚えないのに・・・・(心の私)
私に構わず箸の進む亭主・・・・美味い!   でも・・・何でだ!  これって お前も 向こうで作ってたのか?
顔を横に振る私・・・・・私・・・フキとウニの汁物は作ったことないの、本当は・・・・・(話してしまった私)
だろうなあー・・・・この料理 うちの母親でさえ こんなに美味くは作れないんだよ・・・・(亭主)
それに、これうちの死んだ婆ちゃんががよく作ってくれてたんだよ・・・お袋なんてしょっちゅう怒られてたけど
お前が・・・・何か   すんごいなあー お前って!  ウォーーーウォーーーー何故かガッツポーズの亭主
ビールからお酒に替わったころ、合間を見て亭主に言った私・・・・・俯いて・・・

ねえー・・・・うん!      お願いがあるの・・・・・  今日・・・・・今日ねー・・・・私のこと抱いて欲しいの・・・

静まりかえった部屋の空気・・・・・・・・

わかった!  そうだよな!  一緒にいて結婚するまではなんて 今時流行らないしな!・・・・(亭主)
よーし・・・今日は一発だあー 片手を上げてグルグル回す亭主・・・・・(嬉しい・・・・心の私)
向こうの俺にも言われたんだよ・・実際  もうそろそろ味見してやれ・・・あっ! 違う!・・・抱いてやれって!
もおう!・・・男の人ってそう言う言い方、好きなんだねー・・・・亭主のホッペを軽くつねる私・・・・・・
肩を抱かれて心地いい私・・・・左肩を抱いてて手が左脇から入って来る・・・・・無言の亭主・・・・左胸を軽く・・・
ゆっくりと揉まれた・・・・・・初めてのこと・・・・・・・   右足に右手を置く亭主・・・・・無言の亭主・・・
スカートの中に入って来る・・・・震えてる亭主の手・・・・・・・ 亭主の胸に頬を着ける私・・・・・・
ドクドクドク高鳴る亭主の鼓動・・・・・・・亭主の手が陰部辺りに来た瞬間   ウッ!  亭主急に立ち上がる
トイレへ一目散に走り出した・・・何度か滑りながら・・・・・     もおう!   こっちの亭主もー・・(プンプン)
出てこない・・・・・・ 出て来た・・・・・亭主何事もなかったように 一旦洗濯場へ・・・・出て来た
イスに座る・・・なあー 下着の替えあったよなー   あ! うん・・・・(私)  何か腹の調子が悪くて・・・(亭主)
あっ! お薬・・・・・立ち上がろうとする私   いいよ いいよ!  後でいいから・・・・・
ねえースカートの中・・・見る?
  
向こうの亭主もそうなんだから こっちの亭主もと思い事前に履いてたブラウンのパンスト・・・・(心の私) 
う・・うん・・・いや・・・後でいい・・・・・・落ち着いてみせる亭主  ホントは見たいくせに・・・・(心の私)
そう・・・・寂しそうに俯く私      取り合えず今日は、お前と俺の記念日になるであろうから まず一杯!
お前も ホラ!  飲め!  急に元気な亭主・・・・・   食事も終って後片付けで台所に立つ私・・・・
お尻に強い視線を感じる・・・・・・レーザー光線のように・・・・


そ知らぬふりして、後ろ向きのまま  ねえー お風呂入ってくればー・・・・・・あっ! うん!  そうするかあー
声がぎこちない亭主・・・   やる気満々ってとこかなあー(笑)
いつもより長い・・・・・・倒れてるんじゃ?  そっとお風呂場に近づく・・・・・波の谷間に♪~  命の花が♪~
二つ並んで♪~ 咲いている♪~  歌?    亭主が歌を歌ってる・・・・しかも演歌! うっそおー・・・・
上機嫌・・・・・余程嬉しいのかなー 男の人って変・・・・・ 向こうの亭主は殆ど歌なんて歌わないのに・・・・
台所も片付いて・・・窓を開けて空気を入れ替える・・・・・出て来た亭主  真っ先に窓のところへ駆け寄る
足取り軽やかつてこんな感じのことをいうのかしら・・・・見てて嬉しくなる私。
窓辺で軽く小さいビールを一揆のみする亭主   美味しそうに飲む   私もお風呂入って来るから・・・・・
あっ!・・・・・いや・・・・・何でも・・・・・・じゃあー 私は歩き出した・・・・何か残念そうな亭主・・・・・
私は脱衣場で服を脱ぐ・・・・スカートに手を掛けた・・・・あっー!   もおう! 向こうとそっくり・・・・
お風呂に入ってのんびり・・・・・下着も替えてと・・・・・確か亭主が来る前に乾しておいた・・・・あった・・あった・・
イスに腰掛けてと・・・・・パンストに脚を通す・・・・お風呂上りは履きずらいなあーっと・・・・亭主のためにと・・
お風呂入ってパンスト履いて出て来るなんて絶対に変だけと・・・・何か言い訳考えないと・・・・
脱衣場から服を着て出て来た私・・・・一瞬亭主の顔がパーっと明るくなった・・・・直ぐに落ち着いても見せた・・
え! どうして服なんて着てるんだー・・・・覗うように聞く亭主     だってえー・・恥・か・し・いー・・・うふっ
少しだけ身体をクネラせながらの演技・・・・・急に顔が赤らむ亭主・・・・
さあーてとー・寝るかあー 白々しい演技の亭主・・・・灯りを後して寝室へ・・・・
ベットに先に入る亭主・・・・・ベットの横で服を脱ぐ私    白いスリップが照れくさかった私・・・・
スカートに手を掛けた瞬間、亭主の両手が私をベットに引きずり込んだ・・・・・あっ・・・ちょっと・・・スカートが・・
小声で言う私にお構いなしに、私をベットに寝かせる・・・・・

キス・・・・来る・・・・・・  えっ!  何で?  何で下なの?  キスからしてよおー

亭主との初夜はパンストフェチから始まり向こうの亭主同様に三擦り半ならまだマシの挿入前終了を
数回繰り返しベットは亭主の体液があちらこちらに飛び散った状態で閉幕した。
散々下半身を触り捲り、頬摺りした挙げ句、結局脱がされることなく上半身を触られることなく閉幕・・・・
でも亭主はたいそう御機嫌で終始歓喜な声を出し私にいろんなポーズをさせては手を叩いて喜ぶと言った
何とも妙な初夜だった。
閉幕後のインタビューで亭主は、俺はお前を大切に思っているから今日はこれでいいんだなどと
意味不明な、お為ごかしで誤魔化していた。 
その割りには3度もの速射は命中することなく戦場と化したベットは液体科学兵器が散乱していた。
結局、酔った身体でベットを直したものの亭主は床で寝込んでしまった・・・・
翌朝、足元で何やらモソモソするので目覚めた私、薄目を開けて見てみる・・・・・
布団を剥ぐって私の陰部に顔を近づけニヤニヤしながら匂いを嗅いでる亭主の姿にギョッとした。
深夜、亭主がいつでも私を抱けるようにとパジャマに着替えずにスリップ(ランジェリー)とパンティーだけで
寝たのに、こんな形で利用?されるとは思わなかった。  片手には昨日脱いだパンストを持っていた・・・・
私はわざとアソコが見えるように寝返りを打つと亭主の顔も追いかけるように離れずに着いてくる
少しうつ伏せで左腕と左脚を下にして右腕と右足を前方に・・・・・亭主の顔は見えなかったが
アソコに感じる亭主の鼻息だけは感じらた・・・・仰向けになって両脚をM字で開脚するとニコニコしながら
私の股間に顔を近づけ荒い息をパンティー部分に叩きつけていた。
暫くすると モソモゾと小刻みに動き出した亭主・・・・不思議に思っているとウッ!・・・・・アソコの匂いで
オナニーしていたのにはショックを受けた。 目の前に自分の自由があるのに・・・・・・・・・・終ったの? 
終ったと思っていたのもつかの間、パンティーに静かに両手をかけゆっくりと降ろし始めた
少しずつ降ろされる・・・妙な気分・・・・・・パンティーが恥毛の辺りまで来ると急に明るさが恥かしくなり
わざとうつ伏せに願える・・・・・・・・・・・・・・・・・・暫くするとパンティーの、お尻の部分に熱い吐息・・・・・
匂いを嗅いでる亭主に気付いた・・・・


お尻の匂いを数分間かぎ続け堪能したのか、今度はゆっくりとパンティーを降ろし始めた・・・・
マズイ・・・・前は恥毛まで降りてるのに後まで降ろされたら・・・・急いで寝返りを真横に打つと亭主は離れた
亭主の吐息が更に荒くなった・・・・何?・・・・・・・・・考える私・・・・・・・・・・・亭主の姿は前側にはなく
真後ろに移動していた・・・・見えない・・・・・何か・・・何か映るもの・・・・私の前のドアに少し映る・・・・
亭主の吐息が私のお尻にかかつた・・・え!・・・・・何?・・・・・後が何か涼しい・・・涼しいのに熱い吐息が・・
右手をお尻に這わすとパンティーがアナル直前まで更にズリ落ちてた。
私はまたまた寝返りをして一旦、仰向けになる・・・・・パンティーがまた、ズリ落ちた気がした・・・・・
亭主が股間に顔を近付ける・・・・・・ヤダ! 見られちゃう!  洗ってないのにー・・・・  どうしよう! 困った
荒い吐息が恥毛の上辺りに勢い良く当たる・・・・・・・降ろされちゃう!  どうしよう! 困る私・・・・・
そうだ! 布団かけちゃえばいいんだ・・・・何だーそんなことでいいのにー・・・・ホット安心して
布団に手を伸ばした瞬間、パンティーが少し降ろされた!・・・・・え?・・・・・・・今までにないくらいの熱い吐息
恥毛を駆け抜けた・・・・・・・あぁっ! うっ!・・・・亭主の唸り声  同時に私の顔の上を何かが飛んだ!
頭の方で音がした・・・・ペチャペチャペチャ・・・・・急いで布団を掛けてパンティーを戻した。
嗅がれた!・・・・・恥毛の匂いを嗅がれた・・・・・・・・どうせなら洗ったあとにして欲しいのに・・・・少し悔しかった
亭主何事もなかったかのように部屋を静かに出て行った。
ベットの上の方の板には黄色がかった亭主の体液がゼリーのように張り付いていた・・・・
暫く観察する私・・・・・そう言えば前も向こうの家でこんなのあったなあー・・・・懐かしんでいると
少しずつ垂れ落ちてきた・・・・・我に返った私はティッシュで急いで拭き取った。
彼の体液は強い栗の花の匂いがした・・・・でも 繰り返してたらその内、向こうの亭主みたいに
少しずつ強くなるだろうし・・・・まっいっかー(一人笑む私)
寝室から出た亭主が戻らない・・・・・時計を見ると6時を過ぎていた・・・・



急いで身支度を整える・・・・・ベットの横でパンストを履いて片脚が太ももの辺りまで来た瞬間、ドアが開いた
亭主が入って来た。 私は咄嗟にキャっ!って叫んで屈みこんでしまった・・・・・
あっ! ゴメン!・・・・ドア側の方を向く亭主・・・・・そのまま部屋から出て行った亭主・・・・・・・・
何で悲鳴なんか上げたのか不思議な気持ちだった・・・・・・
急いで身支度を整えて居間の法へ向かう・・・・・・あっ!さっきはゴメン!(亭主)    う・うん・・・私こそゴメン
突然だったから・・・・悲鳴なんて上げて・・・・・・(ションボリする私)
謝ったのになぜか急に怒りだす私・・・・・だから!   だから・・・早く・・・早く・・・・私を抱いてって!・・・・・
下を向く無言の亭主     あっ!・・・・ゴメンなさい・・・・謝る私     亭主無言・・・・
亭主に近づく私・・・・だから・・・私のことアナタのものにして?・・・・顔を斜めに小声てせ言う私・・・
うん!・・・わかった・・・・そうするよ!   元気の無い亭主  俺・・・お前が大切だから・・・振り向いて言う亭主

大切な人が寝てる時に下着降ろして匂い嗅ぐなよ!・・・・・・心の私(心で笑む私)

明日は土曜日、食事中に亭主と向こうに行こうと約束したものの、あの疲労感に襲われることへの恐怖が
亭主の返答を鈍らせたようだったが互いに向こうの自分たちに会いたいと言う想いは一緒だつた。
気落ちさせてしまったものの亭主に食事を作って仕事へと送り出す・・・・洗濯機を回しベットシーツがクチャイ
二人のものを洗うことがとても嬉しく感じる瞬間でもあった・・・・
早速彼女(向こうの私)に電話して遊びに行ってもいいかと確認するものの向こうも大喜びしてた
電話口からは向こうの亭主の喜ぶ声が聞こえるほどだった。
夕方亭主が帰って来たら買出しに行ってそのまま向こうの家に向かうことにした・・
亭主の携帯にも電話して了解を貰ったものの、やはりあの疲労感を考えると少しゆうつな気分にもなった。
御婆ちゃんにも会ってどうしてこんな状態になつたのかも聞きたいと言う気持ちに背を押されていた・・・
後は亭主が仕事から戻るのを待つだけ・・・・



26番目 最終回



最終回

仕事の終った亭主は真っ直ぐ車で私の部屋を訪ね、そのまま買出しに・・・・・
今晩向こうに泊まるんだろう?・・・・・(亭主) だったら神社か寺にお参りしてからでないとダメなんじゃないかー
えっ! ・・・・あっ!  そっかあー・・・・忘れてたー ゴメーン・・・(私)
じゃあー さあー 向こうの家に行く途中にあるとこでいいんじゃない・・・・
あー・・あそこならホントに途中だから楽チンだな・・・そうしよう
街のスーパーで二人で買い物なんて初めてだねー!(笑む私)   ねえー・・・・ あっ!・・・うん!
私の出した手と亭主の手が繋がった・・・・・二人とも笑む
買い物も終ったし・・・酒もたんまり買った・・・あとはお参りだな!(亭主)   うん!(私)
車は真っ直ぐ向こうの家へと向かう・・・・・・・あっ! あったあった! 車を止めて 二人で手を繋いでお参り・・
外は薄暗くてちょっと気味悪いねえー・・・そんな中、二人で手を合わせて これから行きますお願いします・・
おぉ! 来たか! 来たか! アッハハハハハハ 待っとる  待っとる・・・アッハハハハハハハハ
二人に御婆ちゃんの声が聞こえた・・・・・顔を見合わせる二人・・・・・・・ さあてとー! 行くか!・・・うん!

車は真っ直ぐ向こうの家に向かうワクワクする二人・・・対向車も私たちに見える車と光る車が区別出来る
最初は驚いてたけど 慣れるとどうってことないなあー 笑いながら話す亭主・・・

おいおい! あんまりスピード出さないで安全! 安全!  車内に聞こえる 御婆ちゃんの声・・・・
わお! 婆ちゃんの声・・・・・

真っ白い霧の中にいる・・・・・・・・・・
亭主・・・・亭主がいない・・・・・何処・・・ねえー何処にいるの!  ねえー・・返事して!・・・・
何だろう・・・眠たい・・・・・死ぬほど眠い・・・どうしたんだろう・・・・・御婆ちゃん! 助けてー!
独りぼっちだよぉー・・・・ねえー  みんな出てきてよー・・・

音・・・・微かに音が聞こえる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何の音だろう・・・・・・耳を澄ましてみる

ブーーーーーーボン       ブーーーーーーーボン       ブーーーーーーーーボン
カチャカチャカチャカチャ・・・・・ピッピ ピッピ  ピッピ  何の音だろう・・・・・・・・
ギューバタン!  聞き覚えのある音・・・・・・思い出せない・・・・・・・・何だろう・・・・・騒がしい・・・・

アッハハハー だから言っただろうにー 安全  安全ってー・・・ほんに若いちゅうのは困ったもんだなあー
御婆ちゃん!  御婆ちゃん・・助けて!  ここ・・・何処なの?   亭主も誰もいないよぉー 怖いよぉー・・
まぁーまってれや・・・・(御婆ちゃん)

誰かの話す声が聞こえる・・・・・

なあー婆ちゃんよー 二人・・・どうなるんだぁー・・・・・・あっ! 向こうの亭主の声!(私)
御婆ちゃん! 助けてあげて! こんなのヤダよー・・・・・彼女の声

なぁー婆ちゃんよー 何とか言ってくれってー     しっ!・・・・誰か入って来たわ・・・・彼女の声
見えん! 見えん! あん人達には、わしらの姿は見えとらんで・・・・(おばあちゃん)
御婆ちゃん 眠ってる私と話し・・・出来る? (彼女)    あ・あー・・ムリだ ムリ・・たんだ話は聞こえてるぞ
こん人と話せるのはワシだけじゃて・・・・・

だんだん聞こえるようなって来た私・・・・・


御婆ちゃん!・・・・・半狂乱のような彼女     婆ちゃんよー どうなるんだー こいつらー (向こうの亭主)

うー・・・・・・ん・・・・・・・ 言葉に困ってるような御婆ちゃん  あんたら二人と話してることは 寝とるこっちにも
聞こえとるが・・・仕方ねーがのー・・・・ ええが! よぐ きげ! ハッキリ言うが こっちの世界のこの二人は

・・・・・・もう・・・お迎えが気取る!・・・・・・・・・・ ワシの力ではどうにもなんねえー

えっ! 何? 何? 御婆ちゃん・・・ウフフフフ・・・私はこんなに元気だよ!  もおぅ・・・お婆ちゃんたら!


ホレ! アンタラ二人の後ろに座っとる爺さんいるでねえがー  そん 人は御迎えの人だあー・・・
ここで、この二人は・・・・この二人は・・・・あーあーあーあー・・・こんなごとになるなんてのおー(叫ぶ婆ちゃん) 
爺さん!  爺さん!  頼む ! 頼むからこの二人助けて・・・助けてやってくれ!・・・・向こうの亭主の声
お爺さん! お願いします!  彼女・・・彼女たち助けて上げて下さい・・・・・泣き叫ぶ彼女の声

ねえー・・・御婆ちゃん・・・・・(私)     なんだー・・・(御婆ちゃん)    私・・・・死んじゃうの?・・・・・・
何があったの?    お前さんたち二人は前から来た酔っ払いのトラックにあてられて谷底さ落ちたんだ・・・
ワシの力じゃあー アンタラ二人は救えん!    お迎えも来とるで・・・・

婆さん!  婆さん! なあー教えてくれ! この前の・・・この前 話してたことの続き・・・・せめてこいつらに
聞かせてやってくれー・・・・・涙声の向こうの亭主
なあー、アンタだって聞きたいだろう・・・・向こうの亭主


大体、何で・・・・・なんで 俺らには御迎えの人が見えるんだよおー (涙声の向こうの亭主)

よぐ・・・ 聞け!  うんだば・・・・真実を教えてやっからよー  

爺さんよ! もうすこす 時間くんねえかー (御婆ちゃん)

御爺ちゃんが急にイビキをかいて寝てしまった

すまんのう・・・・爺さん・・・・・(御婆ちゃんが礼を言う)

ええが! こころすて きげ! 大きな声の御婆ちゃん・・・・

お前ら二人は ここで 死にかけてる女の生霊じゃ!!!

この女が以前、交通事故に遭って死に掛けた時に生まれたこの女の生霊が アンタラ二人の別の世界を
作ったんじゃ・・・・そんで この お婆も この女の生霊であるアンタが作ったんじゃ・・・・・
女の生霊が別の生霊を作って広がって行ったんじゃ。   わかるが! こんな時になって喋りたく無かったが
仕方ねーなあー したはんで この女が死ねば アンタラ二人も この、お婆も消えてなくなる・・・・・・
もう・・・ええだろうー 時間が無くなってる・・・・・おい! お前さんも身体から出ておいで・・・・(御婆ちゃん)
お前さんは もう直ぐ死ぬ・・・・・体から魂も半分抜けかかっとる・・・・・目を開けて見れや・・・・(御婆ちゃん)
そっと・・・ゆっくり・・・・そうそう! 
私に、みんなの顔が見えた瞬間だった・・・・・・後を見ると 私がベットに寝ていた・・・・

身体が中に浮いてる気がした・・・・・横を向くと亭主がニコニコしながら私を見ていた・・・・・
御婆ちゃん・・・亭主と話せる?     ええだろう・・・・・御迎えさんも まんだ 寝ててくれとるで・・・・
私は亭主に心から念じた・・・・・ありがとう!       亭主の声が聞こえる・・・・・こっちこそ!

お婆ちゃん! 助けて・・・助けてあげて!  何でも・・・何でもするから!! (泣き叫ぶ向こうの私)
俺も!  俺も何でもするから・・・・頼むよ婆ちゃん!!!

ええじゃろう !! その時、御迎えの御爺ちゃんが二人の方を向きながら立ち上がった・・・・・
瞬間、御爺ちゃんから後光が射し眩しくなったかと思うと陰に覆われていた姿が七色に変わった・・・・
宜しい!  お前たち生霊の願いを叶えてろう!  
こん人が御釈迦様じゃ・・・・そう言うと、突然合掌して拝む御婆ちゃん・・・・・南無妙法蓮華経・・・・・・
お前ら生霊は元来 人に取り憑いて悪さをしよる者・・・・・・ところが悪さどころか 御仏にも匹敵する善行・・・・
願い叶えてやる・・・・・じゃが!  一つだけせんとならんことがある!
この女と女の亭主の命と引き換えに お前ら生霊を連れて行くがどうじゃ!

でも・・・・・御釈迦様   彼女が死んだら俺らも消えるんだろう・・・だったら 引き替えになんねんだろう?

お前ら生霊は生霊として生まれたが お前らの善行が御仏達に認められておる! 従ってこの女が死んでも
お前らは消滅はせん!!    どうじゃ!  それでも この女を助けたいか! 
助けて!  助けて下さい! 私には・・そこに居る本物の私といっぱい思いで出来ました・・・・
幸せにもなりました・・・・だから・・・だから・・・・・・今度は・・・・本物の私を幸せにしてあげたい・・・(号泣の彼女)

更にどうじゃ! お前は生きたいか?・・・(私に聞く御釈迦様)
私は・・・・・・


私は・・・・・   亭主の方を見る   私たちは・・・・いいよねえー (亭主に言う本体の私)

うん!  二人を殺してまで生きようとは思わないよ・・・・(本体の亭主)

ですから・・・・私たちのことは構わないで下さい・・・・・・(心穏やかな本体の私)
そうだよ・・・・・何もそこまでせんくても アンタラ二人が生きてても・・・どっちが生きてても一緒だって(本体亭主)

いや! ・・・ダメだダメだ! 真実を知った以上は・・・俺らが身を引くよ・・・・(ニコっと笑う向こうの亭主)


さあ!  どうする・・・・・・(御釈迦様)

決まったか?(御釈迦様)

どうすればいいんですか? ・・・・(神妙な顔の向こうの私と亭主)
ダメ!  私が・・・私が決めることでしょう!! こんなのおかしい・・・・私が・・・私が・・・・・声・・・声にならない
声が出なくなった私              もう時間じゃ・・・・どうする(御釈迦様)
よし!  決まったようじゃのうー  話は簡単じゃ・・・・本人の中に入れ・・・・さすれば助かる・・・・・
そう言うと 御釈迦様は消えてしまった。
早く! 早くせんと 死んでしまう! 
来ないでー・・・・・来ないでってばー・・・・(本体の私)
彼女がベットの上に上る・・・・・私の身体に溶け込むように・・・・彼女の顔が目の前に・・・・アナタに会えて・・・
幸せだった・・・・・そう言うと彼女は私の身体の中に消えた・・・・(いやあぁぁぁぁぁー 心の私)


ブーーーーーーボン       ブーーーーーーーボン       ブーーーーーーーーボン
カチャカチャカチャカチャ・・・・・ピッピ ピッピ  ピッピ・・・・・・・・

ピーーーーーーーーーーーーー

御臨終です・・・・・・・・

11時45分で

ピッ・・・・ピッ・・・・・・ピッ・・・・・・・・ビッ・・・・・・・ピピッ・・・・・ピピッ・・・・・・ピピッ・・・・・・


先生!  患者さんが!   患者さんが・・・・蘇生!・・・・・・蘇生しました!



                           完


私たちのために消えて行った二人に追悼・・・・

その後 病院から 退院した私と亭主は・・・・・いえいえ 私と私、そして亭主と亭主の4×4は仲良く帰宅し
数ヵ月後 自分たちの中に消えて行った二人を供養すべく、あの二人が住んでいた家の壁や屋根を修理して
私と亭主は引越しを決意、今はあの二人の思い出を抱いて暮らしています。

時折、家の中で誰かの笑う声や、誰かに話しかけられている気がしてなりませんでした・・・
きっと、あの二人がまだここにいるのかもしれません。

ただ、気になることがあるんです・・・時折 車の止まる音が外から聞こえたり 誰かが階段を登る音がしたり
お昼寝してて誰かに起こされたり頻繁に起きるんです。
私がプレイしてると転がって取れなくなったバイブがフッと気がつくと すぐそこにあったりするんです・・・
もしかしたら、私たちが見えないだけで、実は同居してる? なんてこと・・・・・あるのかなあー・・・(笑)
でも、そうだったら、私のプレイ・・・・向こうの亭主に見られてるかもしれませんねえー・・・・

縄奥続き

縄奥続き

  • 小説
  • 中編
  • 青春
  • 恋愛
  • コメディ
  • 成人向け
  • 強い暴力的表現
  • 強い性的表現
  • 強い反社会的表現
  • 強い言語・思想的表現
更新日
登録日
2011-11-24

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