依存愛

kiyo


指を絡んでも
舌を絡んでも
足りない
まだ足りない

手を繋いでも
体を繋いでも
足りない
まだ足りない

肉に 血に 細胞に
もう君という成分がないと
生きていけない

骨に 臟に 毛髪に
もう君の匂いが染み付いてないと
息ができない

接吻を交わしても
誓いを交わしても
不安になる
こわくなる

約束を結んでも
契りを結んでも
不安になる
こわくなる

ねえ、
こんな私ってこわい?
ねえ、
こんな私っていや?

だってほしいよ
もっとほしいよ
ほしくてたまらない

砂漠に彷徨う
旅人の喉のように
烈日に曝される
畑の苗のように

蜘蛛の糸にしがみつく
犍陀多のように
悠一の「美」に飢える
俊輔のように

いや、違う
それらよりもっと
もっとだ

いつでもいくよ、じゃ足りない
いつもここに来て
そばにいる、じゃ足りない
私の中にいて

私の肉となり
私の血となり
私の骨となり
私と一つになって

いつも
いつも
ずっと
ずっと
一緒に
一緒に
いられる

依存愛

依存愛

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青年向け
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CC BY-SA
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