母と娘の話

小さい頃
私のお母さんには、お父さんとは別の恋人がいました。

お父さんとお母さんは、もう離婚していたけど、
私はその恋人が好きじゃありませんでした。

それは、酔っ払うと、お母さんに暴力をふるって泣かせるからです。

お母さんが泣くたびに、私も一緒に泣いていました。

私はいつでもお母さんの見方だと。

でも、そんなある日

お母さんと恋人が一緒にやっていたお店があったんですけど。
(ネックレスとかを売っていた)

そこに友達と遊びに行ったんです。
そして、その日の夜

私の宝箱に、お店においてある綺麗な石が入っていたんです。

自分は入れてないので、友達が入れてったんだと思うんですけど。

それを見つけたお母さんが、私をベランダに連れて行って
「どこから持ってきたの?」「なんでこれがここにあるの?」と、
ずっと聞いてきたんです。

私は「知らない」って言ってるんですけどね。

結局、私がお店から盗ってきたんだと言わされ
恋人に頭を下げました。

私はもちろん。大泣きでした。
泣いても信じてくれない母が、怖かったんだと思います。

私はずっとお母さんの見方だったのに。
お母さんはそんな娘を信じなかったんだと思うと
年頃の今の私は

お母さんを他人のように見ているんですけどね。

母と娘の話

母と娘の話

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-04-02

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