母と娘の話
小さい頃
私のお母さんには、お父さんとは別の恋人がいました。
お父さんとお母さんは、もう離婚していたけど、
私はその恋人が好きじゃありませんでした。
それは、酔っ払うと、お母さんに暴力をふるって泣かせるからです。
お母さんが泣くたびに、私も一緒に泣いていました。
私はいつでもお母さんの見方だと。
でも、そんなある日
お母さんと恋人が一緒にやっていたお店があったんですけど。
(ネックレスとかを売っていた)
そこに友達と遊びに行ったんです。
そして、その日の夜
私の宝箱に、お店においてある綺麗な石が入っていたんです。
自分は入れてないので、友達が入れてったんだと思うんですけど。
それを見つけたお母さんが、私をベランダに連れて行って
「どこから持ってきたの?」「なんでこれがここにあるの?」と、
ずっと聞いてきたんです。
私は「知らない」って言ってるんですけどね。
結局、私がお店から盗ってきたんだと言わされ
恋人に頭を下げました。
私はもちろん。大泣きでした。
泣いても信じてくれない母が、怖かったんだと思います。
私はずっとお母さんの見方だったのに。
お母さんはそんな娘を信じなかったんだと思うと
年頃の今の私は
お母さんを他人のように見ているんですけどね。
母と娘の話