独り事

いくら耳を塞いだって
声が聞こえてくる
いくらドアを閉めたって
文字が浮かんでくる
傷付ける言葉
元気付ける言葉
いくら人から離れたって
命の垢が1人の部屋に積もるばかり

そういうあれこれを
自分だけの物にして
飲んで呑まれて
1人で終わらせる遊び
たまらなく気持ちいいんだ
だってそのために生きてるんだから
僕が求めるものが手に入るって
そんな価値が手に入るって
そう信じて遊び続けてるんだ
1人きりの部屋の中で

この部屋だって煩いのに
垢が溜まって汚れてるのに
僕は僕の監視を続けてるんだ
遊び続けながら
でも目だけはドアを見ながら
遊び続けるんだ
生きてるフリをして
僕と遊び続けるんだ
だってきっと
そのために生きてるんだから

独り事

ありがとうございました。

独り事

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-04-02

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