帰るために旅立つ

出る
旅に立つ
帰る
家に戻る
旅に出られるのは
出発点となる場所があるから
旅から戻れるのは
終着点となる場所があるから
その出発点と終着点は
家という名の
心の居場所
人生という旅の中で
原点となる場所

小さい頃は
いつも家に甘えてた
もらってばかりで
その上わがままだった
少し大きくなって
外に出たくなった
いつもこんな所にいても面白くない
どこかでそう思ってた
一人で旅に出てみて
最初こそ不安定な状況に戸惑ったが
少しずつ慣れてきた
家が恋しくなくなるのかと思ったが
いつの日にわかってしまった
本当は今でも家に甘えているのだと
帰れる場所があるから
こうやって旅に出られる
心の安らぎをくれる場所があるから
何度でも旅先から帰ってくる
そして旅に出るたびに思うんだ
私はいつも 「帰る」ために「旅立つ」