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他人の気持ちを食べて生活しようとする。
言葉を、文字を、生身の人間よりも愛していて
例え歪んだ音が聞こえても
あなたの世界はのんびりと、美しい。

ダミアン

誰かの痛みや悲しみを、亡くすまじと食べようとする。
感情は人間の根底にあって、それが口から漏れていく。
一部でも、漏らさないようにと食べる。その感情を救おうとする。



夢をみている。
頭の中が本当になることを
愛している。
自分の世界を、現実も、理想も。



あなたは優しい人だと思いました。
私の悲しみを食べるから、大丈夫でなくていいと言いました。
あなたは少し嘘をつくのがうまくて
日々をゆるやかに偽善と生きている。
だけど本当は「本当」を絶叫したい。「理想」もたくさん話したい。
本当の痛みを知りつつ人の痛みを抱えたいあなたは
きっと本当に、自分以外の痛みの存在を奪いたいのでしょう。
悲しみを胸の中に居座り続けさせたいのでしょう。
そんなことをまるで顔に出さず、生きていける強さがある。



あなたと私はとても似ている。
言えないことが多いこと。癒えない傷を持っていること。
あなたの寛大な心に許してほしいと飛び付きたいが
私も同じようにあなたのことを許してあげたい。
綺麗で繊細な文を紡ぐあなたの
綺麗ではない本音が聞きたい。



幸せに、強く強く生きてくれ、ダミアン。
時には汚く、しがみついて
必要以上に黙らないで、痛い思いは口に出して
心の底から笑ってくれ。



ダミアン自身のハッピーエンドを。
自分を大切にして、どうかどうか
生きたいと、「生」にしがみつけますように。

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-03-24

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