可愛い先輩

懐かしい学生時代の素敵な思い出かな

二つ上の先輩
でも、可愛いんだよな
入学してすぐにときめいて

同じクラブに入って
放課後が待ち遠しかった

そしてあっという間に一年が経ち
今日が先輩の卒業式
もう会えなくなると思ったら
心にぽっかり穴が開いた

いても立ってもいられず
告白したら、お姉さんに
なってあげるって言われた

それでも嬉しくて、卒業祝いに
二人で鎌倉にデートして

でも4月には神戸に行ってしまうと
聞いて、また落ち込んで

そんな私に先輩は笑顔で
また夏に会おうねって
私もまた会いたいよって
言ってくれた

携帯なんてない頃だから
手紙を何通も夏になるまで書いて
先輩も同じ数だけ手紙をくれて

夏が来た。

少し大人っぽくなった先輩に
ドキッっとして、もっと好き
になってしまって

また、会えない日が切なくて
手紙を書いて気持ちを伝えた

先輩も弟なんて思えなくなった
と手紙をくれて、その手紙何度も
読み直して

やがて冬がやってきた

そして、クリスマスにあった時に
初めて
キスをした

離したくなかった
ずっと、抱きしめていたかった

何度も何度も好きだって伝えた

でも、二人は離れ離れなる
遠く離れてまた、思いは募る
声が聞きたい
笑顔が見たい

そんな毎日が過ぎて
桜の蕾が膨らんできた

そう、春が来た

初めて神戸で会った
そして、二人だけの夜を過ごして
初めて、里花って呼んだ

今でも元気にしていますか

私のこと忘れてないかな

思い出の人
先輩、元気でいてください

可愛い先輩

可愛い先輩

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-03-13

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