真白な世界

真白な世界

目を閉じるとそこには真白な世界がありました。

疲れ果てた体を横たえ
瞼を閉じると見えてくる
暗闇の向こうに真っ白な光が

その光を追いかけて、追いかけて
やがて、全てが真っ白になった

眠ったはずの私は、空を飛び
自由になった

がんじがらめの世界だったはず

錯覚なの?

自由なんてなかったから、どこに向かっていいかわからず、さまよう自分がいる

自由な時間が永遠になった今
私を包むのは、不安だけで

あの頃、全てに縛られた日を
懐かしく思う自分がいた

真白な世界

真白な世界

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-03-10

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