欲情 〜平和編〜

欲情 〜平和編〜

初平和です!!!!
恋人になる前の2人です//

キーンコーンカーンコーン


ここは改方学園。
授業が終わり、生徒たちがぞろぞろと
教室を後にする。

そんな中、ポニーテールの快活そうな少女、遠山和葉が
色黒の少年、服部平次に声をかけていた。



「なぁ平次、今日あんたの家泊まってもいい?」

「は、はぁ?なんでお前が俺の家に…」

「今日、あたしのお父ちゃんとお母ちゃん旅行で家だれもおらんねん。1人でおるんもつまらんし…」

「ちょう待て和葉…俺んちも今日親おらへんのんやぞ?」

「えっ、ほんまに!?」

「あぁ、せやから…」

「なら、丁度よかったやん!平次も1人やったらさみしいやろ?ご飯とか、作ってあげるで。」

「いや、なんでそーなるねん…」

「ほな、あたし一回家帰ってから行くわ!」



どこか抜けている所のある和葉は、平次の制止も聞かず、
さっさと自宅へいそぐ。



その頃平次は…

(はぁ…なんでこうなるねん……)


と、肩を落としていた。




和葉は服部家のチャイムを鳴らす。
ピンポーン

和葉は家主の返事も聞かず、中に入る。
「へーじー?あたしや、入るで!」

「もう入ってやないか…和葉、ホンマに来よったんかいな…」

「せやからさっきそう言うたやん!」

「はぁ、もう勝手にせぇ…」




和葉は平次の部屋に入る。


「平次、あたし宿題持って来てん。教えてーな」

「あん?しゃあないやっちゃな…どれ、見してみぃ」

「これなんやけど…」

「…なんや和葉、こんなんも分からんのか?」

「なっ⁉︎分からんもんは分からんわ!」

「せやから、ここをこの公式に代入するやろ?………したら、ここが直角になっとるやんけ!もう後は分かるやろ?」

「……解けた!流石平次やな‼︎」

「まあ、俺にかかったらこんなもん、朝飯前や」

「うわ、腹立つ〜。ちょっと褒めて上げたらすぐに調子乗るんやさかい…」

「ほんで?他のはいけるんか?」

「あ、そうや。これも分からんねん…」

「……これもさっきのと一緒やないか…せやから……」

「ところで平次、この部屋なんか暑ぅない?」

そう言うと和葉は羽織っていたサマーニットを脱ぎ出した。

ファサ…


「おっおい、和葉⁉︎//」


和葉の今の格好は、短いフリルスカートと、
和葉のボディラインにフィットしたうすいノースリーブの
シャツだけだ。


「平次も暑いんやったら脱いだ方がええで?せや、早ようさっきの教えてぇな」


「あ、あぁ…」


平次は再び和葉の後ろに回る。

「せやからさっきと同んなじように……っ‼︎//」

平次は和葉の後ろから問題を見ていたのだが、
ニットを脱いだことによって露わになった和葉の
細いうなじが気になってしかたがない。


「うんうん。そんで?」


(和葉……)


「なぁ和葉、やっぱり服着とけや」

「もう、さっきからなんなん?別に誰もおらんねんからいいやろ?」

(俺がおるやろ⁉︎あかん、もうあかんで……)

「お前…誘ってるんか……?」

「え?なんて?」



平次の理性はここまでだった。


平次は和葉を床に押し倒し、
その上に馬乗りになった。



「へっ、平次⁉︎なんや、具合悪いんか…?」

「…………」

平次の反応は無い。

「お、重いて、平次‼︎」

「和葉………」

平次は和葉の唇に自分のそれを近づける。

「んっ⁉︎」

「…………」

長い長い口付けの後、やっと平次は和葉の口を解放する。

「はあっ、はあっ、はあっ……」

和葉は呼吸を整える。

「へ、平次…⁉︎//」

しかし平次の反応は無い。


平次は和葉のノースリーブを無理矢理たくし上げた。


「キャッ⁉︎//」

和葉はブラが丸見えになってしまっているが、
驚きのあまり抗議の声も出ない。

平次は和葉の背中に手を回し、
ブラのホックに手を伸ばした。

プチッ


ブラを外された事で和葉は我に返った。



「平次‼︎やめてっ‼︎」




「!!!!」


平次の手が止まる。


「なんで……こんなこと…………」

和葉は目に涙を浮かべている。



「……すまん、和葉………すまんかった…………すまん…」

平次はそっと和葉からはなれ、
目を伏せたままひたすら謝罪の言葉を繰り返した。


「………」

「………」

しばらくの重い沈黙を破ったのは和葉だった。


「……へ、平次……?」

「………」

「あたし………平次のこと…………す、好き…やで……//」

「!!」

平次は和葉の突然の告白に目を見開く。

「せやから、あたし……嫌やったわけちゃうんや………//けど、……けど……‼︎」

「和葉……」

ずっと黙っていた平次が口を開く。

「平次は、あたしのこと、なんとも思てへんねやろ……?ただ、魔がさしただけねんやろ………⁉︎」



その時突然平次が声を張り上げた。


「違うんや!!!!」


「……⁉︎」


「俺はっ!和葉のことが!大っ好きや‼︎……けど、いつも素直になれんで…お前に意地張って、ちょ、ちょっとでもいいとこ見せよう思て、無茶してみたり……‼︎」


「へーじ………」


「お前が……そんなカッコするんが悪いんや‼︎俺は男やで⁉︎男の前で、そんな無防備なカッコ晒すなや………!!!」

平次はそっぽを向いたまま続ける。

「ガキの頃からずっと、お前に触れたいゆう気持ちを隠しとったんや……けど、俺は、和葉の気持ちも聞かんまま、っ……‼︎」

和葉はそっと平次のそばに寄り添うと、平次にチュ、と、軽いキスをした。


「……かず…」


「…………これで、お相子やで…?//」


「和葉………もっかい言う。俺は和葉が好きや。ガキん時からずっと。せやから……俺と、付き合うてくれませんか…………??」



「………はい!!!!//////」



和葉は平次に飛び付く。


「うおっ⁉︎危ないやないか‼︎」

「平次ぃ……//」

「っ、//」

「なんや、眠うなってきた……平次、おやすみぃ…」

「お、おい、和葉!?和葉〜?和葉ちゃーん……?」

「スー…スー…」

「しゃあないやっちゃな……//」

そう言いながらも平次は和葉を自分のベッドへ寝かしてやる。

「よっ………」


「んん………好きやで…へーじ………」


「!!!!」


和葉の寝言に驚かされる平次。


「………あぁ、俺もやで……」



平次はそうボソリと呟いた。

欲情 〜平和編〜

うーん…関西弁は難しい…汗
関西在住の方、お見逃しくださいませ………!!!!

理性が飛んでった平ちゃん!
和葉〜、逃げて〜!!!!w

最後は平和甘々に出来たので良しとします。笑

欲情 〜平和編〜

平次 和葉 欲情

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-03-05

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