酒飲み息子の親孝行
どうも稀羅です。今回の作品は、メッチャ短いです。
まぁ今回と言っても、私自身あまり出してない。
とゆうよりも一回しか出してないのでクソみたいなものですが
まぁいい話だなぁーと思っていただけたら幸いです。
子心親知らず
浅井家の息子浅井 史哉(あさい ふみや)は、いわゆる不良である。
毎日喧嘩ばかりする。喧嘩のために学校に行っているようなものだ。
だが家庭環境は、さほど悪くない警察官の父親と専業主婦の母親は、彼を大事に育ててきた。
問題があるとすれば、教師であろう史哉の担任は、国語の教師であり。
生活指導の先生である。ちなみに史哉は、中学生だ。
史哉が中1の時、友達が不良にカツアゲ(脅されて金を取られること)をされていたのを
助けたことがきっかけだ、その時その担任は、喧嘩をしたことを叱り、様々な嫌がらせをするようになった。例えばわざと史哉のプリントだけを配らなかったり
成績表をたとえテストでいい点を取っても国語だけいつも1だった。
「先生!俺は、友達を助けるためにやったんです。」
「あぁ?てめぇみたいなクズが人助けなどするはずがないだろう」
むっとしたが流石にこの場で反抗したらそれこそ問題児だ
「じゃあOOくんに聞いて見てください!」
「わかった。おい!OO!!」
先生が一瞬ニヤッとしたのがよくわかった。
「なんですか先生?」
「いや、浅井がこの前の一件お前を守るためにやったと言ってるんだがどうなんだ?」
「僕には、全く見に覚えがありません」
「そうか、そうかよしもういいぞ」
「はい」
なんでっ!?そのときは、そう思った後から聞くと先生が裏で話を合わせていたようだ
こうして史哉は、問題児のレッテルを貼られ不良として生きて行くこととなった。
不良となり、中学三年になった。史哉は、他の学校と喧嘩ばかりして、ついに
この地域一体を仕切る。頭となったのだった。そんな史哉の唯一の楽しみが酒だった。
毎日毎日、酒ばかり飲み。家に帰ればベロンベロンになっていた。
そんな史哉に、父親は、激怒した。
「史哉っ!!!チョットこっちに来い!!」
酔っ払って気分もいい史哉は、特に逆らうことなく父親の
そばに座る。
「お前はいつからそんなになったんだ!どうせ勉強がうまくいってないんだろうが
そんなんでなぁ高校いけると思うなよ!!」
父親は、酒を飲んでいた。父親は、ウイスキーが好きで、いつも同じものを飲んでいた。
親父は、飲んでるくせに俺はダメなのかよ!そう思わずにはいかなかった。
そんな態度と酒が入ってるのもあって。父親は、史哉に、
言ってはならない禁句を言ってしまった。
「このっクズが!!!!!!!!」
カチンときた。
「んだよ!!てめぇになんぞ指図される覚えねぇんだよ!!
このクソッタレが!!!」
この言葉で父親も沸点を超えた
「父親に向かってクソッタレとはなんだ!!!!」
ついに掴み合いとなり、殴り合いへと発展いていった。
「お父さん!!それに史哉も!!!いい加減にして!!!」
母親が史哉の体を父親から離すように持って行き、
父親は、曲がったネクタイを直していた
「そんなにこの家が嫌なら出ていけ!!!!」
そんなことを言うつもりはなかった。だがつい怒りに任せ口に出た。
史哉は、一瞬ハッとしたがすぐに仏頂面に戻り
「あぁ、出て行ってやるよこんな家!!!!」
バタン!!!
と、家のドアを閉める音を聞き、史哉も父親も後悔の念を抱えるのだった。
親心子知らず
この家が嫌なら出ていけ!
そう言われたのがショックだった。今まで父親に、ここまで
言われたことがなかったからだ。
「あんのクソ親父、ずっとそんな風に思っていたに違いねぇな」
何回この思考を繰り返したことだろう。もう家を出てから4時間がたっている。
プルルルルルルっと電話がなった。仲間が遊びに誘ってきたのかと一瞬期待したが、
母親だった。プッと電話を切ったいくら母親といえど今の心境でまともに話などできないと思った。
だかまた、母親から電話が来た。そのあと何度も電話がかかってきた。
ついに史哉の方がしびれを切らし
「んだよっ!うっせぇなぁ!」
と怒鳴った。普通なら怒こってくる母親だが今回は違った。
「あぁ史哉やっとつながった!落ち着いて聞いてね?お父さんが事故にあったの!!」
えっ?と電話を取り落としそうになった。
「今OOO病院にいるから!!早くおいで!!!」
いで!!!の部分は、史哉に、聴こえてないなぜなら聞く前に電話を閉じ
走り出したからだ
病院につき、集中治療室つくと同時に、治療室のドアが開き、中から
医師が出てくる。
「先生っ!!夫は、夫は無事なんですか?」
史哉もその場につき、医師の顔色を伺った。
「全力を尽くしましたが、助かりませんでした。」
史哉は、一瞬ここが現実であることを疑った。母親は、泣き崩れ
医師は、ただただ俯いていた。
「は・・・ハハハあんな奴、死んで当たり前だ!」
パンッッ!!!!と何かを弾く音が聞こえた。
それは、史哉の頬だった。やった相手は、母親だった。
いままで起こる姿を見たことがなく、ただ優しく接してくれた。
母親が怒りをあらわにし、さらに自分をぶってきた。それだけでかなりのショックだった。その史哉に、母親は、告げる。
「お父さんはねぇ・・・あなたを迎えに行ったのよ!!!息を切らして!!!!
今にも倒れそうになりながら!あなたを探しに行ったのよ!?10分おきには、
私に電話をしてきて、史哉は、まだ帰ってないのか!?と息が切れているのに
必死にその言葉だけを、言って!なのに!!なのにあなたが!!!」
その後の言葉は、続かなかった。また泣き崩れてしまったからだ。
だがさっきとは違い、泣き崩れて言葉を出ないうちも
史哉の胸を殴り続けていた。
葬式に、史哉は、出なかった大勢の警察官が敬礼をしており
不良の史哉にとっての天敵で埋め尽くされていたからだ
母親が、気になって史哉のいるリビングを覗くと性懲りも無く酒を飲んでいた。
「史哉っ!!!あなたって子は、!!!!こんな時に、なんてことをしてるの!!」
そう言って、史哉が持っていた。グラスを奪い取った。すると史哉は、
しぶんの横にあった。ボトルを掴みあろうことかラッパ飲みをし始めた。
ついに、そこまで腐ったかと!さらに喝を入れようと母親が腹に力を入れたところで
ドンッ!!と机の上にボトルを置き、史哉が口を開く、
「飲ませてくれよ母さん、父さんが好きだった酒なんだ・・・」
ハッとし史哉が持っていたボトルを見ると、それは、父親が好きだった。
あのウイスキーだ、しかもよく見ると、ボトルが置かれた机が濡れていた。
酒でもこぼしたかと思ったが、ちがった。史哉の目から大量の涙が出ていたのだ。
「お母さんにも、一杯くれるかしら?」
史哉は、反応せず、グラスをもう一つだし、注ぎ始めた。
普段酒は飲まない、母親だったがそのウイスキーが注ぎ終わると早速手に取り、
一口含んだ、
「この味、あの人が好きそうな味ね・・・」
その言葉で史哉の泣かないという意地は、張り裂けた。
「うっ・・・うあぁぁぁぁ!!!」
泣き叫ぶ息子に、対し母は、優しく背中をさするのだった。
それ以来、史哉は、不良をやめ、酒をやめた。
二十歳に、なった史哉は、時々、涙ぐみながら父の好きだった。
ウイスキーをのむのだった。・・・・・
酒飲み息子の親孝行
どうも稀羅です。どうでしたか?いい話だなぁーと思っていただけましたか?
今でもよくありますが死者を葬るには、酒を使ったり、酒を飲んだりします。
親孝行とは、史哉にとって、酒を飲んで父を見送ることだと、わかっていただけたでしょうか?私も、この話を書いていて、こういう酒の飲み方をしてみたいなぁ
と思いました。高校生だから酒飲めないけどwwww
今、そこそこ長い話も書いているので、そちらが出たらまたよろしくです。
それでは、また星空文庫の私の作品で会いましょう