トイレ

トイレ

ちび新蘭です。
トイレに行きたい蘭ちゃんです。


(おトイレおトイレおトイレ〜っ)

小学生にあがって間もない少女が廊下を走る。

すると…

「こらっ!毛利さん?廊下は走っちゃダメでしょ?前にも言ったように…」

少女、毛利蘭小学1年生はトイレの手前で口うるさそうな教師に注意を受ける。


「す、すいません…」

(はやくおトイレにいかせて〜っ)


「……もし、他の生徒とぶつかりでもしたら…………」


(あ〜ん、やすみじかんおわっちゃうよぉ…)



気が付くと、みっちり5分間も叱られていた。


「………では、行ってよろしい。」

「ほんとにすみませんでしたっ」

律儀な蘭はもう一度先生にあやまって、早歩きでトイレに向かう。


キーンコーンカーンコーン


「あっ…」


授業開始のチャイムがなってしまった。


「も、もどらなきゃっ‼︎」


蘭はトイレに行かずに教室に一目散にかけ戻る。


ストンッ


(はぁっ、はぁっ、間に合った…)


蘭は教師がまだ来ていないことに安堵する。


(でもどうしよ…おトイレいけなかったよぉ…)


ガラッ


「はいみんな!授業を始めるわよ!教科書の27,28ページを開いて?」

「「「はーーい!!」」」

教室に元気な返事が響き渡る。



「………そう!正解。じゃ、これは分かるかな?鈴木さん!」

「ふえっ!?」

「鈴木さん、またよそ見してたわね?」

「すいませーん…」

鈴木園子は蘭の親友だ。

(そのこちゃん、だいじょうぶかなぁ…)


「じゃあ、代わりに…工藤くん!わかる?」

「…31」

「正解‼︎さすが工藤くんね!」

「……20+11なんて、ようちえんじでもわかるよ」

ボソッと工藤くんと呼ばれた少年、工藤新一が呟く。

「…なぁ、らん。…らん?」

新一が隣の席の蘭を見ると、蘭は俯いて肩を震わせている。

(どーしたんだ?らんのやつ…。)

新一は不思議に思いながらも、授業中なこともあり、
深くは問い詰めなかった。

(う〜っ、あと30ぷんもあるよぉ…)

蘭の膀胱は既にパンパンだ。
もともと、前の授業から我慢していたのだ。
無理もないだろう。

(でも、じゅぎょうちゅうはおトイレいっちゃだめだし…)

蘭はスカートの裾をキュッと握りしめる。


「じゃあ、この問題を…そうね、毛利さん!前に出て、説明してくれる?」

「‼︎…は、はい……」

突然の指名に驚く蘭。椅子を引き、立ち上がる。

(あっ…たったらもっとおしっこしたくなってきたっ…‼︎)

蘭は一瞬立ち止まる。

「どうしたの?毛利さん。」

「い、いえ。なんでもないです…」

そう言って蘭は前に出て問題を解く。

「はい正解。みんなも見習うようにね!」

蘭は自分の机に戻ってくる。

(もうだめっもれちゃう……‼︎)

蘭は内腿をキュッと合わせる。
時計を見ると、残酷にもまだ後20分も残っていた。

(せんせいにいって、おトイレにいかせてもらおうかな……
ううん!だめ!じゅぎょうちゅうにおトイレなんて…)

真面目な蘭は、先生に言い出すことすら出来なかった。
その時…

ガタンッ

(あっ………⁉︎)

蘭の後ろの席の男子が蘭の椅子を蹴ったのだ。

(だめっ……で、でちゃうっっっ‼︎)

ジュワ……

(だめええぇっっ‼︎)

蘭は小さな身体の全神経をおしっこが出る穴に集中させる。

(くぅっっっ!!)

ピタ…

蘭の小さな膀胱は崩壊寸前の所でギリギリ耐えた。

(よかった…とまった……)

安堵したのも束の間、また激しい波が襲ってくる。

(ああぁっ‼︎こんどこそ、ほんとに…く、クラスのみんなのまえでおもらしなんて、ぜったいだめぇっ‼︎//)

蘭は再び歯を食いしばる。


「せんせー、おれ、あたまいたいんでらんにほけんしつつれてってもらいます。」

(…え?)

「まあ、大丈夫!?毛利さん、連れて行ってあげてくれる?」

(おトイレにいくチャンス‼︎)

「は、はい!」

ガタガタッ

蘭と新一は教室から出る。


「らん、おまえどーしたんだ?たいちょうわるいのか?」

「え、それはしんいちでしょ?」

「バーロー、けびょうだよ、けびょう。それより、なんでそんなモジモジしてんだ?」

「…あっ………」

気がついた時には遅かった。

限界をとうの昔に超えていた蘭の膀胱、尿道は、蘭が一瞬気を抜いたすきにもの凄い水圧によって崩壊して行った。


「しんいちっ、わたし、おトイレ…」

「あぁ?べんじょ?」

「だっ、だめ!みないでぇっ‼︎」


蘭はその場に座り込んでしまった。


ジワ……


「………‼︎」


蘭の恥ずかしい液体が、膀胱から我先にと飛び出し、尿道を駆け巡る。最後の砦の穴も、やすやすと決壊していく。やがて、その液体は蘭のパンツを濡らした。その冷たさで、蘭は身を震わせ、さらに決壊が進む。


「あ、あ、あ……」

「ら、らん?もしかして…」


じょわ…


蘭は最後の力を振り絞って穴に力を込めたが、1度出始めてしまったものは止まらない。
無情にも、その液体は少女の小さなパンツでは吸収出来なくなり、太ももを伝っていく。

シャ…シャアアアアアアァァァァァァ………


廊下に座り込んだ蘭の周りに瞬く間に黄色い水たまりが出来上がる。


「んあああああっ//////」


蘭は、好きな人に自分の放尿を見られているという羞恥心、
ずっと出したかったものを出すことができた満足感、
トイレまで我慢することが出来なかった屈辱感、
様々な感情が組み合わさり、これは本当に小学1年生かと
見紛うような恍惚とした表情のまま長い長い放尿を続ける。


「………」

蘭の放尿が終わった。

新一は呆然と蘭を見つめている。


(や、やっちゃった………それも…しんいちのまえで………)


「…らん。」

「っ⁉︎」


(きっと、しんいちにきらわれちゃったよ…それで、バカにされるんだ…)


しかし、新一の言葉は蘭の想像とは全く違っていた。

「…らん、よくがんばったな。」

「…ふぇ?」

「ここは、おれがかたづけといてやっから、おまえはほけんのせんせいにでもいって、きがえかしてもらってこい。」

「……わらわないの…?」

「バーロー…わらわねえよ。どうりでようすがおかしいとおもってたんだよ。ずっとがまんしてたんだろ?たっく…せんせいにいえばいいのによ……」

「うん…ごめん」

「んじゃさっさといってこいよ!はやくしねえと、やすみじかんになって、クラスのやつらでてくるぜ?」

「うん、ごめんね…ううん、ありがとう、ありがとうしんいち!」


蘭は保健室に向かって駆けで行く。


(たっく…むりしやがって……おれがつれださなきゃ、きょうしつでおもらししてたぞ…)


新一は、そっと後片付けを始めた。


(しんいち、わたしのようすがおかしかったからせんせいにあたまいたいっていって、わたしをつれだしてくれたんだ…)

蘭は着替えながら考える。

(しんいちがいなかったらたいへんなことになってた…それに、あとかたづけまで…)

蘭は改めて事の重大さを知る。

(しんいち、ほんとにありがとう‼︎だいすき‼︎)


☆おしまい☆

トイレ

お、おわりが…もう、泣きたいよ。il||li_| ̄|○ il||li

かなり、変態チックな話になってしまいました汗

でも、とりあえず最後は甘々新蘭にできたので良かったです(*´∀`*)

トイレ

ちび新蘭 トイレ 我慢

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2014-03-02

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