why

why

 lecker


なんで?
君のこと好きなんだろう?
なんで?
もっといいヤツいっぱいいるのに?

顔合わせる度イラついて
こんなヤツ大嫌い。
頭の中で舌だした
いちいちいじめてきて
 アイツ、なんで私に関わってくるんだ?

いい彼氏作って
あんなヤツ見下してやるっ!

そう思ってたハズなのに...

マジでバカヤロウ。
私のハート盗みやがって。
マジでバカヤロウ。
時々やさしくしやがって。

でも。
あのバカヤロウに恋した私は
あいつより、もっとバカだ。

いっつもいっつもうるさくて。
よくそんなに人にちょっかいかけれるな。
ある意味では君に感心。

かと思えば
重いモノ持つの代わってくれたり。
いろいろ教えてくれたり。

あれ、ちょっといいヤツ...?

「お前ってバカなの?」
いいヤツと一瞬でも思った、私は
「はいそうですバカです」

アイツが聞いてきた。
「好きな人だれ?」
「...。」
「正直に言えよ。」
言えるわけないじゃん。
「バカだから、好きな人って言葉知らない?」

言えるわけないじゃん。
「お前。」なんて。

でも、そんなこと聞いてくるあたりで
ちょっと脈有りと思っていいですか?
ていうか思ってる。

かと思えば。
廊下で楽しそうに他の女子としゃべってる。

マジでバカヤロウ。
私の気持ちもてあそびやがって。
マジでバカヤロウ。
好きにさせやがって。

でもその隙間にあるアイツの優しさに...

「ホントお前ってバカ。」

いや、訂正。
やっぱり、優しさの欠片もない。

でも、何?
バカって言われるために、わざと失敗してる私は。
そのイライラする声を、何度も脳内再生してしまう私は。

やっぱり私は...

認めたくないけど私は...



君のことが好きなんだと思う。

why

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lecker本人の恋の詩です。 共感してくれたらうれしいな。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-03-01

Copyrighted
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