俺 が バ ト ラ ー
※今回の小説は人気コナミゲーム【オレカバトル】を元にした二次創作小説であり。公式ではないのでご注意ください。
プロローグ
西暦201X年、日本中にオレカバトルが広まってはやX年。オレカバトルは大会、アニメまでをも生みだしていく程の人気を博していた。
オレカバトルの事は皆も知ってるだろう。そう、KONAMが作ったアーケードカードゲームの事だ。
自分の持つモンスターカードの中から3体を召喚し、モンスターの技を速い順に出し合って勝負するゲーム。
子供達をメインにしたゲームが、今や大人たちをも巻き込んで大人気となっている。
今月はオレカバトル全国大会第4回の開催日だった。
僕は今回のために自分のカードをとにかく強くしてきた。何十万かかったかなぁ・・・・
そして大会優勝を目指して全国大会に出場し・・・・・・・・・・・・・・優勝した。
優勝が決まってから数秒間は頭がどうにかなりそうだった。体中が熱くなって血圧が高くなっていた。
優勝した感想とかトロフィーとか一通り終わると、奥の特別控え室に連れて行かれる。
部屋はテーブルとパンドラ以外何もなかった。
....オマエガユウショウシャカ?
「!?」誰もいないはずの部屋で声がする.........
パンドラ「コッチだぜコッチ、ハイニューって名前だっけ?」
ハイニュー「ぱ、パンドラが喋った!?」
パンドラ「喋ったってなんだよ、オレはゲームでも喋ってるだろ?」
ハイニュー「そうだけどさ・・・」
自己紹介が遅れたけど僕は「ハイニュー」という。本名は中生 送って言うんだけど、ニックネームで出場したんだ。
パンドラ「とりあえず話を戻すぜ、オマエが優勝者なんだろ?」
ハイニュー「あ、うん」
パンドラ「オマエに優勝賞品があるからオレが渡すことになってるから、早速渡すぜ」
スッ
ハイニュー「これは?」
パンドラ「出してみな」
袋の中にはカードが一枚入っていた。見た目は記録の鍵と似ているけど・・・・・・
パンドラ「どうだ?オレの形の鍵が描いてあるんだぜ」
ハイニュー「記録の鍵・・・・・・?」
パンドラ「ただの記録の鍵じゃないぜ、パンドラの鍵って言うんだぜ。コイツには特別な使い方があるんだ」
ハイニュー「特別・・・・」
パンドラ「今から教えてやるから耳貸してくれ(ヒソヒソ.....」
ーーーーーーーーーーーー
パンドラ「わかったか?」
ハイニュー「うん、まぁぼんやり」
パンドラ「また俺に会いたかったらお前のiOSにそのカードをかざしてみな」
僕はパンドラの鍵という不思議なカードを持ち、家に帰っていった。
この時の自分は、しばらくして自分の周りでとんでもないことが起きるなんて全く思ってもいなかった。
なんにせよ、これから僕の新しいオレカの生活が始まろうとしていた。
【謎の序章】編
1【別世界から】
ーオレカバトル全国大会から一週間後ー
ジリリリリリリリリリリリ・・・
ハイニュー「ん・・・・」
またいつもの朝が訪れた。僕はこのあと朝食をとって、歯みがき、制服に着替えて一人で高校に行く・・・・・毎日の繰り返し、でもいつもはそれだけだった。
ーリビングー
母「おはよう。送」
ハイニュー「おはよぅ・・・ファァ・・・・」
タンタ「おはよう」
ハイニュー「ん・・おはよう」
母「タンタ君もおはよう、もうこの家の暮らしにはなれた?」
タンタ「はい、おかげさまで」
母「さ、二人共朝ごはんよ!」
「イタダキマス!」
タンタと聞いてエッて思った人もいるだろう。そう、オレカバトルのタンタ本人だ。
これはあのカードでできた事なんだ。【パンドラの鍵】
あのカードをiOSにかざして「召喚!」というと、なんとこの世界にモンスターを呼び出せるらしいんだ!
しかもモンスターは近くに持ち主がいればそのままバトルもできるし、一度に三体まで呼び出せる。こんな面白いものがもらえるなんて夢にも思わなかった。
僕が召喚したタンタは「勇者タンタ」。僕の一番のお気に入り。今日はタンタが高校に始めて登校する日だ。
ハイニュー「行ってきまーす!」
タンタ「行ってきます!」
元気よく登校する僕たち。でもいつも通りでないのは僕らだけじゃなかった、学校でも異変は起きていたんだ・・・・
2【異変はどこから】
ー高校正門前ー
ハイニュー「おはようございます!」
先生「おはよう!ん?今日は蛍は一緒じゃないのか」
ハイニュー「はい、なんか今日は途中で会わなかったんです」
先生「先生にも連絡来ないからお前と今日も一緒かと思ったがなぁ・・・」
タンタ「(蛍っていったい誰だ・・・?)」
先生「おっ隣の君は留学生だっけ?」
タンタ「! ハイ、」
先生「君も送君と同じクラスで学校生活を送ってもらうから、送君からいろいろ教わっておいてな!」
タンタ「ハイ・・。」
スタスタスタスタスタスタスタスタスタ・・・・・・・・・・・・・・・
ー2年A組教室ー
ガラガラガラッ
ハイニュー「おはy・・・・・!?」
タンタ「?」
え・・・・・・・・・?あれ?
先生「どうした?」
ハイニュー「せ、先生これは・・・・」
ガ ラーン・・・
ダ レ モ イ ナ イ ・・・・
おかしい、いつもは皆がもう着席して騒ぎ合ってる時間なんだけど・・・・
ハイニュー「お、おい!皆ふざけてるのか!?どこにいる!?」
シーン
大声を出しても気配がない、出てきもしない。
先生はこの事態をすぐに報告したが、数分電話などして調査しても全く生徒の手がかりはなかった・・・
僕らは仕方なく、そのまま家に帰ることになった。
ハイニュー「・・・・」
タンタ「・・・・・」
家に帰っても僕は突然の出来事に少し混乱していた。【一人を除いてひと組の生徒全員が突然消える】なんて事態いままであっただろうか。
これが、僕の周りで起きた最初の異変だった。どうしてこんな異変が起きたんだろうか・・・・・
タンタ「・・・!ハイニュー!窓を見ろ!」
ハイニュー「!?」
黒い物が学校の方に向かっていくのが見えた!
ハイニュー「が、学校の方に向かってく!?」
タンタ「嫌な予感が・・・今すぐ見に行くべきだ!」
ハイニュー「そのままで行くつもりか!?」
タンタ「時間はない!行くぞ!」
母には少し出かけてくるとごまかし、僕らは全力で学校の方に走っていった。
3【さまよう戦士】
ドタドタ・・・バタバタ・・・
ハイニュー「ハァ・・ハァ・・ゼェ・・・つ、着いた・・・」
やっと学校に着いた・・・走って自宅から10分もかかるとは思わなかった。さっきの黒い物は・・・
ウ"ォン・・・ウ"ォン・・・・ゴゴゴゴゴゴ・・・
黒い物はすぐ隣に浮かんでいた。なぜこんな校庭のど真ん中にこの黒い物はやってきたのだろうか・・・
直径5メートルもあろうかと思われる黒いものは、序々に点滅しながら光り始めた・・・・
そして急に太陽くらいの眩しい光が降り注いできた!
コォォォォ・・・・
ハイニュー「な、なんだったんだ今のは・・・」
タンタ「・・・・な、なんだと・・・!ハイニュー!」
ハイニュー「ん・・・・?」
・・・・・誰かが立っている・・・ように見える。
が、すぐにその正体が分かった。分かった途端に声が一瞬出なかった。
ハイニュー「・・・・嘘、」
タンタ「魔戦士・・・・・!」
魔戦士?「また・・・こんなところに・・・・」
目の前に立っているのは紛れもなく魔戦士タンタ・・・なのか?
ハイニュー「ちょっと待てよ・・魔戦士タンタにしてはちょっと大きすぎるぞ・・いったい誰だ!」
魔戦士?「・・・・いったい・・・ここはどこなんだ・・・・」
・・・・話が聞こえていないのか、それとも驚きで翻弄しているのか、まるで話が通じない。
少し経つと向こうから気づいた。
魔戦士?「!!!・・・・・・・まさか」
ハイニュー「?」
魔戦士?「貴様らか!我をここに連れてきたのは・・・」
ハイニュー「な、何を言ってるんだお前は、いったいどういう事・・」
魔戦士?「元の場所に戻せ!今すぐ!さぁ!」
斧をこちらに向けて走ってきた!ど、どうする!?
タンタ「待て!落ち着いて周りを見ろ!タンタ!」
魔タンタ「どけぇ!」
タンタが抑えてもすぐに振りほどかれた、魔戦士はいったいなんのことを言っているんだ!?一体どうすれば・・・・。
その時自分は、パンドラの言っていたことを思い出した・・・・
ハイニュー「タンタ!こっちに戻ってきてくれ!」
タンタ「!」
このままじゃダメだ!向かってくるならそのまま戦えばいい!
パンドラの鍵が自分に使いこなせるか分からないが・・・やってみるしかない!
4【次元が違う】
とは言いながらも・・・iOSを起動しなければ召喚できない。数秒間はタンタに耐えてもらうしかない。
ハイニュー「タンタ!しばらくアイツを引きつけてくれ!」
タンタ「分かった!」
タンタは必死に説得に入る
タンタ「聞こえているのかタンタ!今すぐ暴れるのはやめろ!タンタ!」
魔タンタ「そこをどけ!この!邪魔なんだよ!」ドゴッ!!!
タンタ「がはっ・・・・・」
ぬぅ・・・攻撃力の高さは相変わらずなのか・・・・!
ハイニュー「起動完了!まずは・・・タンタ!召喚!!」
タンタ「う・・・(ポゥ・・)」
召喚した時にタンタの服装が鎧の姿に戻ったようだ、服に関しては問題ないようだな。あと2体は・・・うっ!
【 敵データ 判別不能 】
ハイニュー「なんだって!?魔戦士タンタじゃないのかあれは!?」
タンタ「気にしてる暇はない、早く攻撃を!」
ハイニュー「あ、ああ。(ポチッ」
ポッ 【こうげき!】
タンタ「はっ!」ズバッ!
〈70!〉
ハイニュー「な・・こいつ、体力が減らない!」
タンタ「なんだと!?」
ハイニュー「ゲージに全く変化がないんだ!そこまで体力が高いのか!?」
魔タンタ「消えろぉ!」
ポッ【会心の一撃】ドグァッ!!!
〈500!!!〉
タンタ「・・・・!!!」
ハイニュー「え・・・・・・・・」
魔タンタ「やっと邪魔者が消えた・・・さぁ、元に戻せ!さぁ!(ガシッ」
ハイニュー「うぐぐ・・・」
だめだ・・・こんなやつに勝てるわけない!もがいても抜け出せない・・・意識が・・・・・
ギィン!
魔タンタ「があっ・・・・ま・・・た・・・!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハイニュー「・・・・・ううん・・・」
う・・まだ頭が痛い・・・魔戦士タンタは・・・・・いない。
タンタ「ゲホッ・・・ゴホッ・・・・」
ハイニュー「タンタ・・・・」
ひどい傷だ・・なんで一撃があんな威力を持っていたんだ・・・?ありえない・・一体何で・・
タンタも早く手当しないと・・・
タンタに手を触れる・・・・・っっ!?
ハイニュー「えっ!?」
タンタ「うう・・・ん?・・・・傷が・・!」
タンタの傷が無い。それにさっきの服に戻ってる・・・そうか、そんな仕組みになってたのか・・
これ以上とどまっても仕方がないので、魔戦士タンタのことが心配だが、今はとりあえず家に戻ることにした・・・・
5【皆はどこに】
ザザー・・・キュッ カチャリ
ハイニュー「ふぅ・・・入っていいよ(ズキズキ」
タンタ「ああ、」
首のところがまだ痛いな・・・アイツはやっぱり力が強すぎる。
カチャ・・・外はもうすっかり暗くなってるな、消えた友達はまだ見つからないのか・・
ハイニュー「なんとかこっちから探せればいいんだけどな・・・・」
ブブブブブ・・・・
ハイニュー「?」
携帯が振動してる・・・電話かな?
・・・・電話じゃないけど・・・ん?
ハイニュー「オレカ・・・・から?メール・・・・」
おそるおそるメールを開いてみると・・・
発信者:パンドラ
題名:大丈夫かぁ?
よぉハイニュー、話はきいたぜぇ。
友達が行方不明で困ってるんだろ?
探すつもりなら手伝ってやるぜ。
早速オレカのアプリを起動しな!
↓
オレカバトル起動!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ハイニュー「パンドラから・・・?」
そう言ってるうちに確認もせずボタンを押していた。
モンスターレツデン オレカバトルッ!
パンドラの ひとこと
「さっそく画面を召喚モードに切り替えて【パンドラ】って言ってくれ」
お、おう・・・・
【パンドラ!!】
コォオ!!! ヒュン!
ガッ!!!
ハイニュー「あでっ!!」
イテー・・・なにこれ・・パンドラ?
と思ったら言った途端にどこかに飛んでいってしまった・・・
レーダーか何かなのだろうか?頼れるのかなぁ・・・
心配なので自分からもなにか召喚しよう・・
召喚!コォオ・・
零「お呼びか主人殿!」
ハイニュー「ああ、窓に見える光ってる物体追いかけてきてくれ。なにか反応したら教えてくれよ!」
零「心得た!」ヒュン!
速いな・・あいつならなんとかなるだろう・・・
タンタ「あがったぞー」
ハイニュー「おう」
大丈夫かなぁ・・・なんとかなると言ってても心配はあるが・・・仕方ないか。
明日まで結果は待つとして、今日はもう寝ることにしよう・・・
6【見つけた、そしてバトル】
テ テ テ テーーン テ テ テ テ テ テーーーテ テ テーテー ピッ
ハイニュー「あー・・もしもし」
零「こちら零、ようやく友人を発見致し申した!」
ハイニュー「お?ずいぶん早いが、今どこだ?」
零「詳しいことは分からぬが、ここから学校が見える大工場にござる。」
ハイニュー「そんなに近かったのか!分かった、今行く!」
零「なるべくお早く、今工場内に異変が!」
異変・・・?
タンタ「何かあったのか?」
ハイニュー「友達の居場所がつかめた、今から行く!」
一分で支度をし、すぐさま全速力で工場に向かう、異変とは一体なんなのだろうか?もしかしたら以前の魔戦士とも関連があるのかもしれない・・・
ーーーーーー大工場ーーーーーー
ロクジョウ「ん!?やっぱり送が来ていたのか!」
ハイニュー「蛍!良かった、生きてたか・・・」
ロクジョウ「・・・・って話してる場合じゃない!とにかくアレ、少しの間何とかしてくれ!」
ハイニュー「ん?おわああああああ!?」
な、何だあれは!ひしめくスライムの大群、どういった経緯でこうなったんだ!?
零「驚いている場合ではござらん、早く戦わなければ!」
ハイニュー「あ、ああ(;゙゚ω゚)」
【召喚!】
タンタ 零 ジーク
ハイニュー「さぁ、スライムを一掃するぞ!」
一同「よし!」
バシッ! バシッ! バシッ!
【こうげき!】 【邪剣の乱舞】 【アサシンエッジ】
ズバッ! ススススッ スパスパスパスパッ!
す、凄い・・・・こんなに一気に一掃してくれるなんて・・・・どうやら余計な心配してたみたいだな・・・
ロクジョウ「す、凄い・・・」
ハイニュー「リアルで見るのは僕初めてだけどここまでとは・・・」
と、向こう側にスライムが穴から続々出てきているのを見つけた
ハイニュー「タンタ!零!ジーク!向こう側の穴が発生源らしい!確かめてくれ!」
3人はすぐさま発生源に向かう
零「む!こんなところに機械が・・・ぬぇい!」
スパッ! プスン・・・
発生源が止まった!これ以上スライムが出現することもないだろう。
ものの15分で一掃してしまった・・その後すぐ友達全員を救出、すぐに家に戻った。
今度またこの工場に来ることにしよう。もしかしたら何か異変の原因が分かるかもしれない・・・
7【深まる謎】
いやー、あれは大騒ぎだったな。なにしろ突然クラスの全員が戻ってきたもんだからそれぞれの両親たちが泣くところもあったらしい。親ってホント泣くもんなんだな。
何はともあれ、一件落着・・・
といきたいところだが、そうもいかない。
そう、まだあの異変の原因は何も分かっていないんだ。これを突き止めなければ話にならない。
早速僕は一人であの大工場を調査しに向かった・・・
ーーー元オレカ大工場ーーー
ガシャ ガララ・・
ハイニュー「うわー、見事に荒らされてるよ・・・」
さっそく調査に手間取っている・・・というのも、こないだのスライムの大量発生のせいか、恐ろしい程に危険物が散乱していて、普通に歩くどころか手を付くこともできない。
これじゃ異変もなにも調査できやしない。何かいい方法ないかな・・・
その時
タッタッタ・・・
ハイニュー「ん!?」
後ろから足音がした・・・が、振り向いても誰もいなかった。
・・・さらに2時間調査するも、特に原因と思われるものはなかった。
最初はあの発生源に何かあると思ったが、中はもぬけの殻だった。ここにはなにも関係があるものはなかった。
仕方なく帰ろうと思ったその時、1枚のオレカが地面に落ちていた。持ち主は・・・・【ロクジョウ】・・・蛍のか?
だとするとさっきの足音は蛍のだったのか?でも蛍なら何も言わずに僕から離れていくとは思えない。
となれは次にとる行動は一つ、蛍に直接聞いてみなければいけないか・・
僕はそのまま大工場を離れ、翌日蛍に聞いてみることにした・・・
ーーー高校内・昼休みーーー
ハイニュー「・・・・」
蛍は何故か机に顔を向けたままそのまま動かない・・・寝てるのか?
ハイニュー「・・・ほらどうした蛍?いま昼休みなのに何かあったのか?」
ロクジョウ「・・・ん?あ、いや何も・・・」
ハイニュー「?・・・・まぁいい、ところで・・」
拾ったオレカを見せる
ロクジョウ「・・・・ん?あ!私のオレカじゃないか、どうしてお前が持って・・」
ハイニュー「・・・蛍、お前昨日どこにいた?」
ロクジョウ「わ、私はいつも通り家で機械いじりを・・」
ハイニュー「へぇ・・それはおかしいな」
ロクジョウ「な、なにが」
ハイニュー「実はなこれ、大工場で見つけたものなんだ。それも昨日・・な」
ロクジョウ「えっ(ドキッ」
ハイニュー「お前、昨日大工場に来てたんじゃないのか?」
ロクジョウ「いや・・知らないよ、私は行ってないね!」
ハイニュー「(やや強気になったな・・)昨日誰かが逃げてく足音もしたしね、行ったかどうかなのに隠す必要なんか・・」
ロクジョウ「行ってないと言ってるだろう!証拠でもあるのかよ!」
ハイニュー「ん・・・・証拠は・・ない(あくまで認めないつもりか・・)」
どうやら今の蛍から話を聞くことはできなそうだが、あの動揺っぷりから考えると、おそらく大工場には来ていたのだろう。しかし何故それを隠す必要があるんだ?謎は深まるばかりだ・・
だがこれ以上追求できる問題はなさそうだ。前には進めない。
仕方ない、新しく事態が浮かび上がるまで今回のことは忘れた方が良さそうだ。
こうして僕の、平和なオレカ生活は始まる・・・?
が、いつかまた、目の前に立ちはだかる謎が来るかもしれない・・・・
【変化の1章】編
1【ある休日の事態】
〜〜〜秋葉原 ゲーム専門店〜〜〜
タンタ「スライムが出たがっているみたいだぞ、出してやったらどうだ」
ハイニュー「駄目駄目、こんな人混みで出せるわけないだろ」
学校が休日なので、暇を持て余した僕らは秋葉原に来ていた
特別な事もないのでとりあえずゲーム専門店に寄ったのだ、もちろん目的はオレカ
ハイニュー「人が多すぎてオレカフロアが見つからないな……」
あまりの人混みの数で目的の場所に辿り着けていない、暑い
……10分ほどしてようやくたどり着いた、運がいいのか今は空いている
ハイニュー「さて、始めるとす……?」
これはなんだ?見たことない選択肢がある【俺もバトルへ】………?
ぱっと見結構自然な場所に選択肢があるので凄く気になっていた、選択を誤ったか
押した途端急にあたりが光りだした‼︎
・・・・・
ハイニュー「………えっ」
タンタ「これは…!」
どこかで見たような草原、先に見える城のような建物
誰が見てもここは……
トゥルルルルルルル…トゥルルルルルル…
携帯が鳴っている、迷わず出ていた
パンドラ「大丈夫かぁ⁉︎オマエも引っかかっちまったみたいだな」
ハイニュー「パンドラか、お前僕らに何が起こったか知ってるのか⁉︎」
パンドラ「今わかったばかりだけどな、気付いてるだろうがそこはオレカのフィールドだ!」
ハイニュー「じゃあ僕は……以前からあんな選択肢はあったのか⁉︎」
パンドラ「いや、オレが調べたが昨日から急に出てきたものらしいぞ、KONAMIも知らなかったみたいだぜ」
ハイニュー「作社が知らない……⁉︎」
パンドラ「おい、今からオレの言うことをしっかり聞いておけよ!」
ハイニュー「えっ?」
パンドラ「今からもちろんバトルが入る、勝てばゲームが終わる、簡単なルールだ。だが気をつけろ、そこは敵が半端な強さじゃないみたいだぜ!みんなあっさりやられちまったんだ!」
ハイニュー「なんだって⁉︎じゃああんなに人がいなかったのは…」
パンドラ「わかったみたいだな、そこは勝つまで絶対に出ることが出来ないんだ!」
何てことだ……!突然こんな事になるなんて!
パンドラ「だが、今のお前ならアプリを使ってバトルをすすめられるはずだ、チャンプのお前なら勝てるかもしれねぇ、頼む、みんなも助けてやってくれねぇか⁉︎」
ハイニュー「で、でも…どう助ければいいんだ⁉︎」
パンドラ「負けたみんなはこのフィールドのどこかにいるはずだ、お前がみんなを見つけ出してバトルに勝ち続ければどんどんみんなもゲームから出られるはずだぜ!」
ハイニュー「……ッやるしかないか!」
緊急事態に早く対応しようと思ったのか、僕はそのまま通話を切ってしまった
正直言って勝てるかどうか不安だらけだ、でもなっちゃった以上は仕方ない
勝って勝って勝ち続けてみんなを助け出すしかない!
2【序章の世界】
次から次へとスライムの大群が迫っている
先程バトルが始まってから10分、スライムの数がまるで減らない
しかもこのスライム、予想以上に攻撃力が高かった
スライム「ギュッ」
【60‼︎】【65‼︎】
タンタ「ッグゥッッ……!」
ハイニュー「どうして…いくら倒してもスライムが!」
なぜスライムが減らないのか?そしてこの攻撃力の原因はなんだ?
このままだと拉致があかない!一旦逃げるしかない!
ハイニュー「タンタ、逃げるぞ!」
タンタ「何っ、この数逃げるチャンスがあるとは思えないぞ⁉︎」
ハイニュー「なんとかする!バシッ」
【召喚★】
タンタ「何⁉︎」
ハイニュー「お前の出番だ、ジバクガエル!」
ジバクガエル「ケロケロー!俺の出番だケr」
ガシッ
ハイニュー「すまん、登場早々犠牲になってくれ(ブンッ‼︎」
【自爆】
ゲエェェェェェェロオォォォォォォォォォ‼︎ ドグアァァァァァァァン…
ハイニュー「ほらっ今の内に城まで向かうぞ!」
タンタ「(゚Д゚)………」
一目散に城まで走っていく、だがさすがスライムというか、やはり足が速かった
途中で出てきたスライム・マナあたりはとんでもないスピードで迫ってくる!
ハイニュー「うおおおおぉぉぉ⁉︎」
ガシャン‼︎
なんとか城の中まで逃げ切れた、さすがのスライムもここまでは来ないだろう…
僕とタンタは一息つこうとした…が、城の中は恐ろしいほどに荒れていたので、それに目がいって休むどころではなかった
「ッハッハッハッハッハ!よほど苦しんだようだな…」
ハイニュー「!この声はまさかッ⁉︎」
まさかであった、よりによってタンタも疲労している時に…魔王と遭遇するなんて!
ムウス「そうだ、我は魔王ムウス!この城の中に入ったからには逃がさん、消してくれよう」
ハイニュー「ッくそッ!立てるかタンタ!」
タンタ「あ…ああ!」
開始早々から大変な事態だ、生き残るだけで必死なレベルで戦っている
こんな状態でムウスと戦わないといけないのかッ⁉︎
ハイニュー「召喚、ロボ参式‼︎ミカエ‼︎」
3【序章の世界その2】
ムウス「ハッハッハッハッハ!どうした?それが我に立ち向かう実力か?」
ハイニュー「ッ駄目だ…!体力が減るどころか……どんどん上がってるぞ⁉︎」
ミカエ「何か止める方法は無いものか……」
タンタ「もう皆の体力も限界に近いだろう、このままでは倒せん!」
何てことだ、魔王ムウスまであんなにも強くなっているとは……いくら攻撃しても奴の
体力は上がり続ける…!
もうそろそろ5000を超えるんじゃないだろうか⁉︎
ハイニュー「ミカエ!バシッ」
【シャイン!】
ミカエ「少しは…おとなしくしてもらおう」
ハイニュー「よしっ!物理不可が決まった!」
これさえ決まれば簡単にやられることはもう無いだろう…あとはどう体力を減らすかだ!今自分の思考を張り巡らせて一生懸命考えている…
ムウス「ほう、やる事はこれだけか?」
ハイニュー「なんだと……?」
ムウス「我は昔とは違う、それを知らぬ貴様の完全敗北よ!くらうがいい!」
【ファイアストーム!】
タンタ「ぐぁああっ‼︎」
ミカエ「……ッ!」
参式「!!!」
ハイニュー「お前ら⁉︎」
ムウスを甘く見たハイニューは再び負けてしまった…いくら召喚が出来ようと攻略が可能でなければ話にならない!
奴を倒せるモンスターは…いない…
ムウス「どうやら全員虫の息のようだな…」
ハイニュー「うう…!」
ムウス「どれ、邪魔な貴様も我が消してやろう。我の力を身にしみて味わうがいい!」
ハイニュー「………」
思わず目をつぶった、その時上から何か異常な音が聞こえた
魔王の攻撃が目の前で止まった
ムウス「なんだこの音は…?」
ハイニュー(どんどん壊れていくような音……?)
ドグオォォン!
奥の壁がものすごい音を立てて崩れた、人のようなシルエットが見えるが、こちらに近づいてくる様子はない。かなり暴れまわっているようだが……
ムウス「我が城にまだ侵入者がいたとはな……貴様には後でゆっくり地獄を見せるとしよう」
そう言って魔王は奥の方に去っていった、どうやら間一髪助かったみたいだ
僕は城の入り口から逃げようとしたが……あかない!押しても引いても駄目だ、ビクともしない
ハイニュー「………」
タンタ「うう……」
ハイニュー「!目が覚めたのかタンタ」
タンタ「あ、ああ…」
どうやらタンタは動けるようだ……参式とミカエは致命傷なのだろう、後でゆっくり手当をしてあげよう
タンタ「ハイニュー、右を見ろ!」
ハイニュー「?」
タンタの言った先には後から壊されたような空洞があった、さっき魔王が言っていた侵入者がやったのだろうか?
タンタ「出口を探すのだろう、行ってみるしかないな」
ハイニュー「うぅー…まさか簡単には出られないとは…」
魔王に殺される前に早くここを抜け出さないと……
当然迷っている暇はないので僕らはあの空洞の先に進んでみる事にした……
4【バグワールド】
〜〜〜魔王の城 空洞の道〜〜〜
ハイニュー「どうやらトンネルみたいだけど…これどんどん上に向かってる気がする…」
タンタ「ああ、道も先ほどから何度かぐるぐる曲がっているな…」
おかしい、明らかに城の大きさを超えるくらい上に向かっている
それなのに空洞の様子すら変わらないのはなぜだろう…?
ハイニュー「………(ピタッ」
タンタ「?」
ハイニュー「ちょっと壁から離れてくれ」
タンタ「ああ…?」
ハイニュー「召喚!プロトタイプcodeIII!」
【ワタシハ プロトタイプ コードIII メイレイヲ オネガイシマス】
ハイニュー「手前の壁を壊してみてくれ!」
プロトタイプ「メイレイヲ ジッコウシマス」
ドンッ! ドンッ! ガラガラガラ……
プロトタイプ「メイレイ コンプリートシマシタ」
ハイニュー「⁉︎‼︎⁉︎」
タンタ「∑(゚Д゚|||)」
壁が壊れた瞬間バグったような音が大音量でトンネルに流れ込んできた!トンネルが揺れているような感覚!
更に目の前に見えるのは言葉にできないくらいバグのような空間が広がる!
僕らは驚いて動く事が出来なかった!
ムウス「見つけたぞ貴様ら!」
ハイニュー「げっ⁉︎」
魔王め……わざわざここまで追いかけてきたのか⁉︎それになぜボロボロなんだ?
ムウス「勝手に逃げ出し追って…我から逃げられるとでも……ウッ!」
ハイニュー(さっきは無敵だった魔王がなんでボロボロになっているんだ…?)
ムウス「……とにかく、今すぐ貴様ら全員…」
ハイニュー「待った!ちょっと待った!」
ムウス「なにっ」
ハイニュー「横見てみろ横!」
ムウス「な、なんだこれはァ⁉︎」
当然ムウスも驚くだろう、さっきまで自分の城の中にいたはずなんだから
ハイニュー「今もう大変な事になってるんだから、なんとかするために協力してくれよ」
ムウス「貴様何をぬかすかと思えb」
ハイニュー「殺すんなら後でいいから!後でスパッとやればいいから!」
タンタ(えっ)
ムウス「ぬぅ…」
ムウスはその後しばらく言葉を発さなかったが、どうやら協力はしてくれそうだ
さすがに怖いので2歩距離はおきながら先に進んでるが…
それにしてもこの道、どこまで続くんだろう?
〜〜〜30分後 よくわからないところに到着〜〜〜
………もう言葉にできないほど精神的にも辛い空間に出た
フィールドに迷い込み、みんなを助けてくれと頼まれたが…もうそんな目的どころではない
いったいここで何をしろというのか
ハイニュー「・・・」
タンタ「・・・」
ムウス「…おい、あそこに誰かいるのに貴様らは気付いておらんのか」
ハイニュー「えっ?」
奥を目を凝らしてみると、白い服が……あっ!
ハイニュー「蛍!お前もここにいたのか⁉︎」
ロクジョウ「ん……えっ⁉︎」
やはり向こうもかなり驚いていた
そりゃあこんなとこで会うと思わんだろう
ハイニュー「やっぱりお前もやられたのか?」
ロクジョウ「ああ、私だけじゃない、全員ここにいる」
ハイニュー「そうか…ならよかった、これでみんな出られるぞ!」
ロクジョウ「なに…?」
ハイニュー「いいか、このフィールドでのルールはバトルして勝つだけ、それは分かってるだろ?」
ロクジョウ「それは私も分かっているが…あっ!」
ハイニュー「分かったみたいだな、要するに今ここで全員でバトルすればいい、勝てばそのまま出られる。負けてもまたバトルして勝てばいい」
ロクジョウ「だ、だが残った1人は…」
ハイニュー「大丈夫、考えは付いているから」
かくしてバトラー同士のバトルが始まったが…
果たして僕の思惑通り、すべてうまくいくだろうか?
5【バグワールドその2】
ハイニュー「よーし、1回目始めてくれ!」
みんな順調に始めてくれたみたいだ、これなら上手くいきそうだ…
ムウス「(…何が強力だと?ただバトラーを見ているだけでは無いか、ブツブツ……」
ハイニュー「(聞こえてるし…)…所でムウス、なんでそんなボロボロなんだ、僕らをギリギリまで追い詰めたはずなのに」
ムウス「…………」
ハイニュー「………」
ムウス「フンッ貴様に言っても意味はない」
ハイニュー「………魔戦士タンタ?」
ムウス「!」
嫌な予感はやっぱり的中してたみたいだ、あの魔戦士タンタが暴れていたんだな
今も城の中で暴れているんだろうか?
ムウス「…奴は本当に魔戦士タンタなのか、我には信じられん」
僕が見たときも大きさも強さも明らかに魔戦士タンタとは違うって思った、雰囲気は似ていたけど……
あれが本当に魔戦士タンタならあんな風になった原因はなんなんだろう?
このあいだの工場の件といい、何かの予兆みたいに思えてくる
ムウス「その様子だと、貴様も圧倒されたようだな…」
ハイニュー「ああ」
(さすがに秒殺とは言えなかった)
そうこうしている内にバトラー達はどんどんフィールドから脱出していき、残りは僕と蛍だけになった
ロクジョウ「送、そろそろ私とバトルだ」
ハイニュー「いや、蛍とバトルするつもりは無いよ」
ロクジョウ「は?」
ハイニュー「さてと……ムウス!」
ムウス「なんだ」
ハイニュー「僕ともう一度バトルしてくれ、決着をつけるぞ!」
ムウス「!」
〜〜〜バトル準備〜〜〜
ロクジョウ「正気か送、お前もパンドラの話は聞いただろう⁉︎」
ハイニュー「いや、今なら勝てる気がするんだ」
ロクジョウ「???」
ロクジョウが理解できないのも仕方ない、おそらくムウスと戦ったのは僕だけなのだろう
ムウスは今もボロボロだ、それに回復している様子もない。
恐らく今がムウスに勝てるチャンスだ!
ハイニュー「よしっ、蛍!お前のカードを1枚…」
ドオォォォォォォォォォォン‼︎‼︎‼︎
一同「なんだ!!?」
みんなが突然の音に驚いて振り向いた
煙と共にそこには黒いシルエットがあった
ハイニュー「ああ……‼︎」
ムウス「奴め、なぜあの道を通らずにここまで⁉︎」
そう、そうである、とうとうである
魔戦士タンタが現れたのだ
6【セカンドバトル!vs魔戦士タンタ】
タンタ「魔戦士……タンタ!」
ロクジョウ「奴が魔戦士タンタ…?大き過ぎるな」
ハイニュー「蛍離れてろ、死ぬぞ!」
ロクジョウ「何っ⁉︎」
魔戦士?「ハァ……ハァ……クソッ…ここは……」
ムウス「フンッ!ここまで妙な方法で来るとはな、どこまでおかしな奴なのだ⁉︎」
魔戦士?「うるさい……!ううっ!」
やはりあの時みたいに、魔戦士タンタの様子がおかしい、だが今度はかなり弱っているように見える……?
魔戦士?「ウオオォォォォォオオオオオオオオオオッ!!!!」
タンタ「バトルの用意だ、ハイニュー!」
ハイニュー「…タンタ、悪いけどお前は今回下がってくれ」
タンタ「えっ…?」
ハイニュー「お前はあいつのパワー知ってるだろう、あれがわかった以上対策するしかないんだよ」
タンタ「……」
残念だと思ったのか確かにと思ったのか、何も言わずに下がってくれた
すぐさま戦闘準備にかかる
ハイニュー「蛍、お前のカードを1枚貸してくれ!」
ロクジョウ「?……ち、ちょっと待っててくれよ…」
ハイニュー「ムウス、お前も一緒に戦ってくれよ」
ハイニュー「従っても従わなくてもいいから早く!
ムウス「ムゥ………!」
ムウスを引き入れたところで自分もカードを取り出す
さぁ、バトルを始めるぞ!
ハイニュー「召喚、大天使ミカエル!トール!魔王ムウス!」
<<<バトルスタート!>>>
ハイニュー「こ、これは………ッ‼︎」
ミカエル「…どうした主よ、戦闘となるや声を上げるとは」
ハイニュー「……よし、今ならあいつに勝てるぞ!」
魔戦士?「アアアァァァァァァァァァァァァ‼︎」
ドンッ【会心の一撃】≪301‼︎≫
ミカエル「くっ……!なんという力よ…」
ハイニュー(ミカエルはまだ生きてるな……やっぱり、あいつは弱体化しているのか!)
バシッ【シャイン!!!】
ミカエル「いつもより早く目押しを決めたようだ……シャイン!!!」
≪143‼︎≫
魔戦士?「がぁァッッ…‼︎目が……ゥウ!」
ハイニュー「良し!いつもより冴えてる‼︎」
ドンッ【会心の一撃】
トール「とうとう回ってきた俺の出番だ、力を出し切ってやろう!うぉぉおお‼︎」
≪230‼︎≫
ハイニュー(奴はボスの時と同じ1800だった、残るは約1400…後はムウスの火力だが…)
ムウス「クックック…我の出番が回ってきたか!」
ドンッ【ほほえんでいる】
ハイニュー「………(期待するべきじゃなかった………)」
ムウス「…貴様、なんだその目は」
ハイニュー「…に、2対1でも十分に戦える!」
ムウス「……」
ハイニュー「ほ……ほら!次のターン魔戦士タンタは攻撃出来ないも同然だから!まだ優勢だからな!」
魔戦士?「いい気に…なりやがっ……て……‼︎」
今のところバトルは優勢で進んでるな、後はいかに速攻で倒せるかが重要だ!
ミスが出ないように祈ればいいいだけだ!
………異常が起きなければ
7【魔戦士の異変再び】
今、魔戦士タンタの体力は約1000程度、魔戦士の攻撃力はいつもの序章となんら変わらない。
とにかく幸運だったが、なぜ急に攻撃力や体力が激減したのか?こいつは本当にあの時のタンタなのか?
ミカエル「………主よ、いつまで待たねばならぬのだ」
ハイニュー「………」
ミカエル「……命令を出さぬのか、ならばやらせてもらう!」
ドンッ 【リヒト‼︎‼︎】
ミカエル「闇に堕ちし者よ、自らの過ちを悔い、改めよ!」
魔戦士?「ッ……黙れッ‼︎‼︎」
《0!》
ミカエル「なにっ⁉︎」
ハイニュー「ノーダメージ⁉︎」
魔戦士「オォォ………ウオォォオオオ‼︎」
魔戦士に今何が起きた⁉︎ダメージを受けないどころか体力が徐々に回復している……暗闇まで解けてる⁉︎
ハイニュー「まっまずい、EX技が来るぞ!総員衝撃に備えよ!」
ムウス「貴様は艦長気分か⁉︎」
ハイニュー「いいから備えとけよ!言葉なんて今どうでもいいからはy…」
魔戦士?「くらえェ!ダークスラアァァァァッシュ‼︎」
一瞬の素早い攻撃が見えなかった、ダークスラッシュは全員を巻き込んで斬りつけ……
《305‼︎288‼︎300‼︎》
ミカエル「なんと……強大な力……」
トール「つ、………」
まずい、ミカエルがやられた!トールやムウスも瀕死…
トール「ハイニュー!貴様のパンドラの鍵は使えないのか⁉︎」
ハイニュー「ぼ、僕だってどう使えるか考えてるけど……!」
まだ手に入れて他の優勝者ほどこのカードの効果を知っていない自分にはどうすればいいかわからない……
トール「ええい!こうなれば俺が突撃するまでだ‼︎」
ハイニュー「ば、バカっ!何考えて…………突撃………?」
トール「EX技、使わせてもらう!このミョルニルの一撃をくらうがいい!うおぉおおおおお‼︎」
ミョルニルの一撃が魔戦士の胸元を貫いた!やったか⁉︎
《0‼︎》
トール「なん……だと……?」
魔戦士「はァ…ハァ…」
ムウス「フンッ!ならば我の力を今度こそ見せてやろう!いい気になるなよ‼︎」
ドンッ‼︎ 【必殺の一撃】
魔戦士?「無駄………ダッ………ウウッ!」
《0‼︎》
ムウス「バカな、我が力が通用せんというのか……⁉︎」
魔戦士?「消え………ろぉ‼︎」
ムウス「このままでは終わらん!(グイッ」
トール「何っ‼︎?」
ズドォン‼︎‼︎《500‼︎‼︎》
トール「ムウスゥゥ‼︎後で覚えていろぉ‼︎‼︎」
ハイニュー「しまった!トールがやられたか……!」
ムウス「!貴様いつの間に回り込んだのか⁉︎」
ハイニュー「パンドラの鍵ッ‼︎‼︎」
魔戦士の背中にパンドラの鍵を押し付ける、突然カードが光り出した‼︎
ムウス「貴様どこからそんな考えが⁉︎∑(゚Д゚)」
魔戦士?「ぐおぉぉぉおお⁉︎」
ハイニュー(これは……効いてる⁉︎)
魔戦士?「離れろぉ!」
ハイニュー「ぐぁッ‼︎」
思いっきり後方に吹っ飛ばされた……が、魔戦士の様子がおかしい
魔戦士?「なんだ……うご……かな……⁉︎」
自分も気になって分析してみたが……
1、1、1、1……大量の状態異常までついてる……これが鍵の効果なのか……?もしそうなら……
ハイニュー「…………」
ムウス「なるほど……我の勝利だ!」
ドンッ‼︎【魔王の一撃】
魔戦士?「‼︎‼︎」
《113‼︎》
魔戦士が消えていく……体力は0を示している
ハイニュー「か……勝った……」
ムウス「ハァーッハッハッハッハ‼︎コレで邪魔者は片付いたな……今度こそ…」
ハイニュー「蛍、急いでこっちに来い!」
ロクジョウ「よし!」
ムウス「⁉︎貴様ら、どこに行く!」
ハイニュー「悪いなムウス、勝負はまだお預けだ、じゃあな!」
ムウス「逃がさんぞ貴様ら!」
ピュンッ‼︎
〜〜〜ゲーム機前〜〜〜
ハイニュー「……あ、危なかった……疲れた…」
ロクジョウ「外はもう夕方か……」
蛍は話す間もなく帰っていってしまった、いろいろ聞きたかったんだけどなぁ……
仕方ない、事を記録する前に僕らも一旦帰る事にしよう
俺 が バ ト ラ ー