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薄暗い部屋

出入り出来るドアはない。

ただ

彼の右手には剣があった。

その剣の名は

レイファスター

死の山「べラルド」に眠る剣。

ただひたすらに長く170cm程もある

銀に輝く両刃剣だ。

それを何故か彼の頭が

認識した時、

次に疑問に思った。

私は誰なのだろうか?

「名前を教えて下さい」

「え?」

突然目の前に柴犬に羽の生えた生物が現れた。

「名前?」

「名前を教えて下さい」

「逆に聞きたいんだけどな・・」

「名前を教えて下さい」

こいつはしつこく、

はぁはぁ言いながら

何度も尋ねる。

「ロボットか?この犬」

そして犬の顔の目を見た時だった。

「クロア」

そんな声が聞こえた気がした。

そして、思わず彼は言った。

「名はクロアだ。」

「あなたの名前はクロアですね。」

「うん」

「それでは世界の始まりです

この世界は第二の世界

新しい人生を楽しんでね

じゃあまた会いましょう」

そう言うと犬と部屋が消え、

急に音楽、人の声などガヤガヤとした雑踏が聴こえ、

周りに市場のような場所が現れた。

そして、頭上には大きな看板があり

こう記していた。

「ようこそ、新人共よ!」

クロアは座りこんで周りを見る。

「これゲームか!スゲェな!」

え??

クロアは立ち上がって

右手の剣レイファスターを見ながら

また考えた。

「なんでゲームだって知ってんだ俺・・。
名前も記憶も無いのにどうなってんだよ。」

その時だった。

「兄さん、その格好・・レアジョブホルダーだね」

後ろからカン高い声が聞こえた。

慌てて後ろを振り向いた時、

カメレオンの顔をした男が居た。

「うわっ!なんだお前」

「なんだろな、忍者ジョブの格好でもないし、

わかった!黒魔導師か?」

「はい?」

クロアは格好を見る

黒い肩当が右腕にあり、胸から腰までは黒い鎧、下半身は灰色の袴だった。

「なんじゃこりゃ⁈」
カメレオンが腕を組みながら頭を傾げる
「この組み合わせは見たことないな〜シークレットジョブか?」

「ジョブって何?」

カメレオンが驚いた顔で話す

「え⁈お前初心者か⁈」

「いや、初心者って言うか・・記憶すらない」

カメレオンが本をどこからか取り出す。

「あぁん。お前ブレイバーだな」

「ブレイバー?」

「記憶消去プレイヤーだよ。
記憶を消した分レアなジョブが手に入る。」

「そうなのか。じゃあ俺は自ら記憶消した可能性があるって事だな」

カメレオンがうんと頷いた後にクロアに手を差し出す。

「俺の名前はグラニダ。ジョブは道化師(ピエロ)だよ。よろしく」

クロアは何がなんだかわからないが手を握る

すると

フレンド登録に成功しました。

と頭に文字の映像が流れた。

グラニダはニヤニヤしながら

じゃあチームの名前を付けよう

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このゲームは 人で出来ています。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-02-28

CC BY
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