黒い流星

黒い流星

ふと、目を上に向ける
黒く塗り潰された空気に
排気ガスに染まった空に

大きく息を吸い込む
どろどろとした感覚が
ちかちかと喉に突き刺さる

僕の周りは真っ暗で、真っ黒で
このままきっと中から溶け込んで
ぐるぐる交ざっては消えていくのだろう

でも、それも悪くはない

それはとても甘美で魅惑的で
それが僕の末路なのだと

あ、流星

黒い流星

このままきっと、心も、身体も。

ありがとうございました。

黒い流星

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-02-27

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