あーん

「あーん」

思わぬ事故に遭ったり
突然、難病にかかったりして
体が不自由になってしまっても
君は僕の面倒を見てくれるだろうか

「おいしい?」

僕が動けなくなって
話すことさえできなくなっても
君はずっと僕の側にいてくれるだろうか

君は僕の何が好きなの?
かっこいいから好きなの?
身長が高いから好きなの?
頭が良いから好きなの?
僕の良い面しか知らないよね?
本当の僕をわかっているの?

僕のこと、本気で愛しているの?



それほどの覚悟はあるの…?

あるわけないよね


「…うん」

「よかったぁ」

君は愛おしそうに僕を見つめる


そうでもないのに

そんな目で僕を見ないで

あーん

某ドラマの影響を受けて。

あーん

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-02-26

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted