それでも少女は保健室に通う
保健の先生は1時間目に必ずやってくる少女 あや の話を楽しく聞いている。
ホラーコメディを目指して頑張りますヽ(^o^)丿
あゆみちゃん
――AM8:00――
「ひつれいします」
「早すぎだ、帰れ」
俺の言葉を無視して慣れた手つきで授業を休む理由をかく少女 文(アヤ)
こいつは問題児だ。学校が始まる前に必ず1時間目だけ保健室で休む
最初の1週間は俺のことが好きなのかと自惚れていたが全く違った
話もしない俺の目を見ないベッドで寝ないただ椅子に座って
1時間目の授業をひとりで勉強するのだ
こいつの入学式が終えて1か月、何も言わずに座っているのに飽きて俺は椅子を隠してみた
「あれ、先生、椅子が欲しいです。てかないです返してください」
「じゃあ先生の言うことに答えたらお前にイスちゃんをあげよう」
俺に向けて思いっきり文はタメ息をついた。むかつくぜ
俺は彼女の切れ長の目を見ながら「なんでどこも悪くないのに1時間目を休むんだ。なんかあったのか?」
「はい」
・・・
いやなんか言えよ
「1時間目に授業でると友達が死ぬんです。信じますか?信じますか信じますか信じますか?」
「あぁ、信じる。どんなふうに死ぬんだ」
「前からいなかったかのように死んでしまうんです」
あり得ない、意味が分からない
「俺も死んだやつを忘れてるのか?」
「そうですね。前保健室に連れてきて一緒に楽しく話してたんですがね」
・・・知らない覚えがない。何言ってるんだこいつは
「先生、忘れました?昨日もおなじことを言って思い出させたのに」
「お前は毎日無言だったじゃないか!」
「先生、私はおしゃべり大好きなのですよ。学校の人気の的なんですよ。毎日先生に死んでしまった友達たちの日記をみせてたじゃないですか。見ますか?」優しく笑った文という少女の後ろにはもやもやした赤黒い物体がいろんな隙間から覗いていた
チャイムと共に思い出した俺は眩暈が起きて倒れた
文は倒れた先生を眺めながら
「先生、早く私を助けてくださいよ・・・」
と言い、保健室を出た
それでも少女は保健室に通う