考えが変わって恥ずかしい話

ちょっと愚痴らせてくれ

TVで自分の夢の実現に向けて頑張る人物達ってよく紹介されるよな。自分と同じくらいの歳の者もいれば俺より一回りも二回りも年上の者もいるようだ。彼らはそれぞれ違うことをしているようでいて、同じことをしているようだ。
「大変なこともたくさんあります。挫折しそうになったこともあります。でも諦めたくないから本気で打ち込んでいます!」
言葉こそ違えど皆それぞれこのようなことをインタビューで答えているではないか。
打ち込んでいることこそ多種多様ではあるが皆同じように努力しているらしかった。
学校の道徳の授業やホームルームで先生も努力が大切だと言っていた。
思い返してみると自分は何かに向かって努力を積み重ねたことが無かった。でも漠然とした夢はあった。
ここらで快進撃といこうか!好きなものや夢のために出来ないことなんてないだろ!そして夢を掴み取ろう!
まぁ、翌日には消えてるよね。
そういうことを繰り返すんだ。いつもいつも俺は口だけで実際に行動出来ない。今回こそは変われるはず!って思うけどいつもそんな考えは消える。ほんと嫌気がさすよ。
でな、そんな俺にも好きな人ができて告白して付き合ったんだよ。でもしばらくして振られた。好きすぎて諦められなかったからさ
「わかった。でも俺はいつまでも君のことを好きでいる。だからいつかまた俺と付き合ってもいいって想ってくれるまでずっと待ってる。」
って言ったんだ。凄い悩んだ末の言葉だった。振られてどん底に落とされたような気分が続いたね。1週間程。
異常だろ?1週間だぜ?大学での興味の無い講義を受けるのも、卒業後希望の仕事に就けずつまらない仕事であっても、どんなことだって彼女と生きられるなら、彼女の笑顔を見ていられるなら俺は耐えられるって本気で思ってた。思ってたはずなんだ。
それでさっきの言葉を言ったんだ。なのにそれからたった1週間程であれだけ落ち込んでいた気分は回復していった。大学で出会った人とこの恋愛で傷ついた分を取り戻せるだろうか?なんて考えてたんだ。次の恋愛のこと考えてんだぜ。
流石に笑えねえよ。

「本当に痛いなら自分を変えられるはずだ。」
俺の話を聞いた男はそう言った。
「そうだな」
深く考えさせられた。確かにそうだ、本当に痛いなら俺は自分を変えられるはずだ。そろそろ俺も変わろう。
そう思って家に帰って寝た。
翌日、タイトルに戻る。

考えが変わって恥ずかしい話

初投稿です。popgel dangerと申します。ここのサイトでの投稿用に30分程で書きました。これからもよろしくおねがいします。

考えが変わって恥ずかしい話

よくある話だろう。結局変われる人間もいれば変われない人間もいるんだ。 かなり短めです。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-02-21

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