黒バス短編集。
『風邪』黒神
黒「…38.7度.完璧に風邪ですね…火神君.」
火「う.うっせェ….ゴホッ.う….」
咳を込み乍も.薄らと熱の篭った目で僕を見詰める火神君.
どうやら風邪を引いてしまった様で.辛そうです.
黒「可笑しいですね.馬鹿は風邪引か無いって言うのに.」
火「なっ.馬鹿じゃ無ェよ…ッ.」
反論する態度も.何時もの様な勢いは無い.
こんな火神君.レアです….
火「糞…早く治ン無ェかな….」
火神君はぜェぜェと.すっかり息が上がってしまっている。
早く治す方法….考えると.ぴん.と頭に閃いた.
黒「之.首に巻いたらどうでしょう.ほら.古典的で良いでしょう.」
ガサ.と.火神君の家による前にス-パ-で買って来た『ある物』を火神君の顔の前にずい.と持って行く.
黒「葱です.(之で首閉めてみるのも面白そうですね….)」
サラ.と口にすると.火神君は顔を真っ青にした.
火「黒子の.心の声が聞こえた気がする.葱は.良い…ゴホッ.」
何の事でしょう.と口にしてから.僕は立ち上がった.
黒「嘘ですよ.取り敢えず何か食べ無いと.治る物も治りません.
お粥.作って来ます.台所借りますね.??」
火神君から返事は有りませんでしたが.作ります.
早く治って貰わないと.チ-ムに迷惑が….と言うのは嘘で.
火神君の居ない学校は.僕が寂しいです.
お粥を作っていると.ミシ.と微かに床が軋む音が
後ろから聞こえました.
黒「.??」
不思議に思い振り返ると.
…ちゅ.
黒「…ッん.…はぁ.…何ですか.火神君.」
火神君が後ろに立って居ました.
熱が有るんですから.寝てて下さいと言いたかっただけ何です.
本当は.
だけどつい.思っても無い事言っちゃうんですよ.
例えば.お粥を作る邪魔です.寝てて下さい.とか.
火「…嫌.」
火神君から微かに漏れた声.
火「御前だけ余裕なの.何かムカつく.お粥何て無くても治る.
今度は御前が.風邪引けよ….」
移して遣る.何て.火神君は先程より深いキスをして来ました.
黒「んぅ.はッ…火神ッ.君…あ.」
君からの風邪なら.…移って良いかもしれません.
黒バス短編集。