けいたいじゅうでんき
はじまり・・・
東京23区から遅延やらが多いオレンジ色の電車に乗るとこの物語の舞台となる
「K」市がある
ベッドタウンとして発展したK市には豊富な自然と田舎独特の狭量さがあふれている
「俺」夏井誠がオンボロ一軒家を借りたのは只単に「家賃が安く周囲に民家が少なかった」からだった
最初に「我が家」を訪れたのは「舞」だった気がする
「携帯の充電だけさせて」
近くの高校に通う舞がオンボロハウスに上がった日から全てが始まった・・・
舞
舞と知り合ったのは偶然だった・・・
30代後半の男と女子高生・・・一見接点のない二人だがたまたま駅で俺が漫画を落として
それを拾ってくれたのが舞だった・・・
たまたまその漫画がちょっとマニアックで二人とも漫画好きって奇跡がなかったら
話はそこで終わってた
「充電してる間何か(漫画)読んでて良い?」
俺としたら自分の部屋に制服姿のJKが居るってだけでドキドキものなんだが
その「ドキドキの素」はそんな事おかまいなしだった・・・
その日は漫画3冊位貸して、それで舞は帰って行った
数日後の夕方、仕事から家に帰ると舞と友人「愛理」が居た
舞と愛理は高校の先輩後輩の関係らしく同じ制服を着ていた
その時の感想は「帰って来ると誰かが居るっていいな」というありふれたものだった
ごご7時も回ると「帰らなくていいのかなこの子達」という疑問が当然浮かんでくる
『今夜はグヘへ・・・』なんて考える位下種でもない普通の30代なのだ
「そろそろ帰らなくて・・・」
「ん~?面倒くさいな・・・愛理どうする?」
床に寝転んだ舞が漫画読みながら言った
「舞が良いなら・・・でも制服も窮屈だな・・・シワになるし・・・」
「駅前に(安売りの殿堂)あったよね?着替えとか買って来ようよ」
まぁ仕方ないのでお金を渡したが俺は内心「買い物行く位なら帰れよ」って思った
愛理
男は皆スケベである
男は皆フェチティストである
何やら心理学的には「衣類等の無生物に欲情する事」とあるから
おれの「生足フェチ」は「フェチ」ではないらしい・・・でも現在の
言葉の遣い方で言えばOKなのである・・・
シャワーを先に浴びた愛理がスエット姿でテレビを観ていた
多分これは皆そうなんだろうが「湯上りの濡れ髪の女性」はまずい
思いっきり下半身の一部が「戦闘態勢」になる
「帰らなくて大丈夫だったの?」
愛理も舞もそういった「遊んでいる」感じの人達ではない、黒髪で普通な感じのJKだった
「金曜だし舞と「友達の家」に泊まるって言いましたから」
愛理は意外な程あっさりと答えた
「ここスマホもガラケーも充電できるし・・・」
「充電器なかったら帰ってたとか?」
「当然です」
多機能充電器とノートPCに感謝である
「お待たせ」
舞が部屋に戻ってきた・・・
真里
真里がいつからオンボロハウスに居たのか俺は知らない
この当時は常時5~7人の少女が出入りしてたし「友達の友達」みたいに
ここで少女同士が知り合う事も少なくなかった様だ
この頃の俺は2LDKのLDKのみを少女達に解放していた
まだこの頃にはルールとか決まりごとが存在しており俺の自室は少女達は立ち入り禁止になっていた
真里の外見は猫っぽく正直言って好みだったし結構早い時点から気になる存在ではあった
しかしこちら側にも「少女達に手を出さない、見て楽しむだけ」という暗黙のルールもあり
それなりに楽しむしかなかった
その日は確かに肌寒い日だった、夜中にベッドで寝ていると襖の開く音がした
「こんばんは~」
結構軽いノリで入ってきたのは真里だった
「ちょ・・・」
真里は何も言わず俺の布団に入って来た
「しっ、やっと皆寝静まったんだから・・・」
「でもここは・・・」
「だって寒いんだもん」
真里は体を寄せてきた、冷たい体・・・久しぶりに触れる柔らかい感触に体の一部が激しく反応するのが自分でも分かった
「あ・・・夏井さんエッチだ」
真里は悪戯っぽく笑うとパンツの上から俺の性棒を触った
「し・・・仕方ないだろ・・・」
「泊めてもらってるお礼しないとね」
真里の手がトランクスに入り直接俺の性棒に触れた
「ちょっと・・・」
「今ちょっと危ないからさ・・・手と口どっちが良い?」
「く・・って何を・・・」
「お礼だってば、こういう時は遠慮しないの」
真里は布団に潜った
くちゅ・・・
フェラチオ独特の快楽の波がやってきた・・・真里のそれは「慣れている」とは言い難がったが
そのたどたどしさが逆に興奮させた
当然「危ない」とは言っていたが「そういう事態」も想像してただろうし「挿入」しても良かった気もした
敦子
オンボロハウスに俺以外の男が寄り付かなかったのはどうも彼女達が「密約」で隠してたからみたいだった
当然トラブルの原因になりうるし、低リスクで寝起き滞在できるこの場所を壊そうとする者は居なかった
真里の一件があったからかどうだか分からないが俺の部屋へのセキュリティーも甘くなっていた
まぁ当然そこは「されても構わない」という暗黙のルールはあったが・・・
敦子に関して言えば「よく寝てる子だな」っていう感じだった、寝ているか食べているか・・・そんな感じだった
だから俺のベッドで寝ていた時も「あぁ・・・やっぱりな」って感じだった
敦子は外見的に幼く、イマイチ「そういう事」をする気にならなかった
しかしまぁTシャツとハーフパンツという無防備な姿を見ると若干欲情したりもする
最大の問題は敦子が「暗黙のルール」を理解しているのか・・・であった・・・
時間帯はまだ寝るには早い時間だったので余計に悩んだ・・・
「やっちゃえば良いんじゃない?」
開け放たれた襖越しに真里は悪戯っぽく笑った
けいたいじゅうでんき