声 蘭×拓

当たり前の日常にある「声」に、ときめきをミックスして書いてみました。キュンとしてもらえると嬉しいです♪

白いシーツの上でボディークリームを手に取り、練習で火照った脚にひろげていく。
甘い香りにそっと目を閉じた時、携帯が震えた。

『よお、神童。』

「霧野か。どうした?」

返事を待ちつつ、ボディークリームのふたを閉じた。
左肩で携帯を支え、耳に押し当てる。

『どう…って訳じゃないんだけどさ。何となく声が聞きたいなぁ…なんて。』

ついさっきまで一緒にサッカーしながら話してたじゃないか、とは言わない。

「奇遇だな。俺もそう思ってたところだ。」

『そうか。ホント気が合うな、俺等って。』

心なしか霧野の声が弾んだ気がした。もしかすると俺の声も―――?

もっと声を傍で聞きたくて、携帯を右手に持ち替え、目を閉じた。

『どうせ話すならさ、』

コツン、と窓に小石か何かが当たる音がし、そちらに歩み寄る。

『隣で話さないか?』

窓の外で、私服の霧野が手を小さく振っている。

俺は玄関へと駆けだした。

当たり前だ。もっと近くにお前を感じたいからな。

声 蘭×拓

腐作品を公の場にあげるのは始めは少し抵抗がありましたが、書いていくうちに「もっとここをこう…」とか。「もっと静かで綺麗な感情に…」とか思っているうちに抵抗は無くなり、同じ胸キュンポイントを持つ人をときめかせられる作品にしよう!と思えました。

これからも機会があれば、あと発想があればこうした作品をあげてみたいと思います。以上、あんこの初腐作品でした!

声 蘭×拓

ついさっきまで傍にいた。その時最後まで話していた。だれより傍にいた。でも、やっぱり離れた瞬間に恋しくなる―――。蘭丸を想い、自室で過ごしていた拓人の携帯が、ひそかな願いの引き金を引いた……。あんこの初めての腐作品。完結モノ。(※ソフトな腐女子のため、肉体的な表現は一切含まれていません)

  • 小説
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  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-02-14

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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