新統治論 Nouvelle théorie de gouvernement

ジャン=ジュリアノ=ディゴバより、先生へ

À un cher professeur.


親愛なる先生、

これはまだ未熟な私の思う見解であります。

為政者は国というものを統治するにあたって、よい議会を持つべきだと思うのです
ただ高価なやわらかい椅子に腰掛けて、煙草を吹かしながら騒ぐだけの議員などいないような、そんな議会を持つべきであります。

先ず議会とは何でしょうか、議会とは国民の意見と政府の見解を比べる機関だと思うのです。
そこで私がよい議会を持つべきというのは、議会とは国民の代表ですから、誰よりも私たち思いでない人々でなくばならない気がするのです

当世の彼らは、果たしてそうでしょうか。

また私たちにも彼らを選ぶ、また選んだ後の義務や責任がありますから、ただいたずらに彼らを選んではまずいと思うのです。

先生、最近の私たちはどこか無気力な気がするのです。
私たちが無気力で、また無関心になればなるほど、彼らもそうなってしまうのではないでしょうか

議会は国民の鏡とも言えると思います。


いかに思われますか、


Jan.Juliano.Digovà

新統治論 Nouvelle théorie de gouvernement

18歳の私の思う政治観を空想の法学生ディゴバに託して。

新統治論 Nouvelle théorie de gouvernement

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 時代・歴史
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-02-13

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