新統治論 Nouvelle théorie de gouvernement
ジャン=ジュリアノ=ディゴバより、先生へ
À un cher professeur.
親愛なる先生、
これはまだ未熟な私の思う見解であります。
為政者は国というものを統治するにあたって、よい議会を持つべきだと思うのです
ただ高価なやわらかい椅子に腰掛けて、煙草を吹かしながら騒ぐだけの議員などいないような、そんな議会を持つべきであります。
先ず議会とは何でしょうか、議会とは国民の意見と政府の見解を比べる機関だと思うのです。
そこで私がよい議会を持つべきというのは、議会とは国民の代表ですから、誰よりも私たち思いでない人々でなくばならない気がするのです
当世の彼らは、果たしてそうでしょうか。
また私たちにも彼らを選ぶ、また選んだ後の義務や責任がありますから、ただいたずらに彼らを選んではまずいと思うのです。
先生、最近の私たちはどこか無気力な気がするのです。
私たちが無気力で、また無関心になればなるほど、彼らもそうなってしまうのではないでしょうか
議会は国民の鏡とも言えると思います。
いかに思われますか、
Jan.Juliano.Digovà
新統治論 Nouvelle théorie de gouvernement
18歳の私の思う政治観を空想の法学生ディゴバに託して。