誰の責任?

誰の責任?

報告期限21時まであと30分。
自分の責任とするか、部下の責任にしてしまうか?
リーダーの俺の心は揺れていた。

始まりは俺が部下の藤田にNソフト関連の指示をした事からだった。
翌日センターでNが消えたと騒ぎになった。
確認すると、藤田は勘違いしてN本体を削除していたのだ。
俺は自分の指示の正確性は無視し、藤田の失態を激しく詰った。

タイムリミットの21時になる。
連絡しなければ。
「Nのバックアップがありました!」
チーム唯一の女性、響子だった。
確認し今夜にでも復元可能と俺は判断した。

午前五時。
藤田や響子たちは疲れながらも最終確認をしている。
俺は自分が考えた事を恥じながら、
皆のために暖かいコーヒーを準備していた。
 (了)

誰の責任?

誰の責任?

報告期限21時まであと30分。俺の心は揺れていた~~。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • サスペンス
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-02-13

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted