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どんな話をすればいいのだろう?
定食屋で、雑誌を見ながら皿を洗っている彼女と仲良くなれないかと考える。
定食屋の親父は奥の厨房にいて邪魔者はいない。奮い立たせレジ前に行く。
「お会計750円です」
千円を渡しお釣をもらう。駄目だ。今日も何も話せない。
「よくいらしゃいますね?」
驚いた事に彼女から話しかけられた。
「ち、近くに会社の寮があってね」
「そうなんだ、私はこの町が地元なんです」
心臓が早鐘のように鳴る。
「よかったら、外で会ってくれませんか?」
自分の大胆な言葉に自分で驚いた。彼女は目を丸くした後、
「いいですよ」と笑った。
店を出て興奮気味に歩く。
こんな幸運ってある?
歩きながら、俺は思わずスキップをした。
(了)
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