世界が終わる その時まで

世界が終わる その時まで

今回の作品が初めての投稿となりますのでよくわからないとこらがあると思いますがあたたかく見守ってください。
では本編楽しんでください!!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

チェーンメール

うーん眠いなぁ……。
電気の光がいように明るく感じた。嫌がるまぶたをこじ開けるようにして開いた。
めの前には、明るすぎるぐらいの電気の光ぐらいしかない。
また1日が始まるのか。と呆れながらダラダラとベットからでると、となりのリビングへむかった。
母はいつものように朝食を作っていた。いつもと同じで母とはほとんど話すことはない。母と話すこともないからリビングの中央にあるコタツに足をいれるぐらいしか私のすることはない。いや、1つあった。コタツに足をいれ机の上に置いてあるスマホに手をのばした。スマホを手に取るとコタツの中へ入る。電気の光は嫌いだから。
スマホの電源ボタンを押す。最初の画面は、私の好きなアニメの画像を選んでいる。
いわゆるアニオタなのだ。パスワードを入力すると多くのアプリを入れている画面へ進んだ。私の日課として「LINE」というアプリを毎日欠かさず見ている。
LINEの何を見ているかというと、タイムラインだ。新しい情報がないか確認できるからとても便利だ。世の中進化したものだな。……
今回のタイムラインは当たりだ!
チェーンメールがきている。このチェーンメールにはホラー系の話が多い。
その話を読むのが私の楽しみの一つと言っていいだろう。今回も楽しく読ませて頂こう。……だが今回はいままでと違い無茶ぶりっぽかった。
「このタイムラインを30秒以内に回さないと6月20日に彼女が(このチェーンメールの内容にでてくる女性)来ます。」
…と書いてあった。が、今回は回さないことにする。この30秒というのがとても気に食わない。イラだちながら布団の中から顔をだした。
机の上には、母が作った朝食が置いてあった。つくったといっても食パンを焼いたのと目玉焼きだけだが。私は食パンと目玉焼き口へほうりこんだ。
目玉焼きは冷めているが黄身のトロトロ感は残っていた。パンはしんなりしていたがたべるものとしてかわりはない。
朝食を食べ終わるとコタツからゆっくり足をだし、側に置いてある制服に手をのばし、しぶしぶ腕を通す。今日は母の車に乗って行くからゆっくりしていた。今日はじゃなく今日もと言うべきか。「学校に行く」というあたりまえのことが嫌なのだ。いままでなら何故引きこもりなどがあるのか?と思っていたが今はそれがはっきりわかる。1つの問題だけじゃ誰も学校に行きたくない。とは思わない。1つじゃなく数え切れないほどの問題があるから言っているのだ。それを大人達は分かっていない。いじめがあればとめろ!というがそんな簡単なものじゃない。そんな簡単に止めれるならもう止めている。私達の気持ちを本当に考えているのか?ほとんどの人が同じことばかり言っている。
ほんと世の中変えるつもりあるのか?
私は毎日そんなことぐらいしか考えていない。というか、そんなことぐらいしか考えることがないのだ。私は助手席に座りいつもと同じ景色を眺めていた。

絶望と希望

いつもの場所で車はとまり抱えている黒カバンを手に持って車から降りる。
この時ぐらいは「行ってきます。」と素直に言える。
数十メートル先には校門が見えている。ほんとため息がでる。学校に着くまでのカウントダウン。その数が0になる時最悪の1日が始まると実感する。私の心のキャンパスには何も描いていない。描けない。描くためには筆や絵の具という基本の道具がいる。だが私にはその基本の道具さえもないのだ。それを自分で取りに行こうとは思わない。私だけが1人スタート地点にいる。ほとんどそこから動かない。そこに筆と絵の具をくれた人がいた。物好きがいると思った。だけどそれだけじゃなかった。希望があることを教えてくれた。私のことを友達と思っていてくれた。私が1人スタート地点から動かないことにほとんどの人は呆れてどんどん先へ進んでいたけどこの2人は一緒に歩いてくれていた。私の初めての友達だった。私にはこんなに素敵な友達がいる。だから私は学校に行きたくない。私といたら2人は……

教室に着いたところで誰かと話すことはない。朝の会の先生の長い話しが終わるまでずっと無言なのだ。終わりの挨拶がありすぐさま私のところに走ってきたショートの子が優里(ゆり)そのあとゆっくり歩いてきた2つくぐりの子が汐(しお)。最初に声をかけてきたのが優里だった。私達はいつも一緒だった。

休み時間
あと数分でチャイムがなりそうだった。それなのにほとんどの人はたって友達と喋ったり追いかけっこをしていた。私もそんなのの1部なんだけど。
今日の休み時間はたまたま私達2人だけで話していた。なにやら優里が私に話しがあるらしい。私は少し心配だった。私達の関係が壊れるのではないかと。
「あのさぁ、あの、小学校でうちらと一緒の学校になるまえさぁ……」
私はうつむいてしまった。聞きたくない…あそこにいた時のことなんて…
私の目の前は真っ暗にそまった。これは…!
そんなことにお構いなく優里は話し続ける。私は暗示をかけられたかのように……
自分が自分じゃなくなっていた。あの時の思い出がよみがえってきた。あの…絶望が…
我を取り戻したときにはチャイムが鳴っていた。立っていた人達は急いで席についていた。私も遅れて席についた。
私はさっきの優里の行動が気になっていた。あれはまさか……

優里

今日は母が遅番だから1人だ。部屋の中はとても静かだった。そのせいかとても不気味に感じた。私はコタツから足を出し机の上にあるスマホに手を伸ばした。
隣の部屋へ移動した。隣の部屋は自分の部屋だ。入ってすぐ左にあるベットに飛び込んだ。私は側にある布団を抱きしめた。部屋の空気で少し冷たかった。ベットから起き上がり電気毛布のスイッチを入れ、布団を整え中に潜った。部屋の電気は一応つけていた。それでも心がフワフワしていた。なんとなく落ち着かないから音楽をかけることにした。私は枕元に置いてあるスマホに手を伸ばした。
その時不意にドアのほうを見てしまった。私はスマホであいつに電話をかけた。
プルルルル……プルルルル
私はでるまでずっとドアからこちらを覗いている黒い影を睨み続けた。
この黒い影が何なのかわからない。だけど今は、そんなことどうでもよかった。
「はい、もしもし?」
「あっ。もしもし?今からうちん家これる?」
「いいけどどしたん?」
「ちょっと相談があって…」
「もしかして恋バナ?(笑)」
「うん、まぁそんなところ(笑)
「OK!じゃあすぐ行くね。」
私はため息をついた。これが最後かもしれない。いや最後にしたい。
まもなくして電話がかかってきた。
「もしもし?」
「もしー今家でたけん10分ぐらいで着くと思うよ。」
「OK。…ねえ本当のこと話してくれない?」
「え?本当のことって?」
「……うち知っとるんやけど……あの、あの事件で誰がやったのかも。」
「知ってたんだ……。そっか。じゃあ今私がむかってるのが本体じゃなくて魂が行ってることも知ってたんだ……。」
「うん。全部知ってたよ。」
「そっかごめんね。」
そう彼女が言った瞬間ベランダのほうの窓ガラスが割れ強い風がはいってきた。優里は真っ白なワンピースを身にまとい悲しげな目でこちらを見ていた。
私はベットから足を出し優里と向き合った。少し沈黙が流れた後私は壁に飾ってある西洋の剣を手にとった。それは普通の人から見ればただの飾りかもしれないが私にとっては……。
私は剣を構えた。優里も決心がついたらしくいつもより凛々しい顔になっていた。私達は同時にきりかかった。1瞬で決まる。 絶望か…希望か…
私は絶望というものを知ってしまった。あの時。
5月19日
私が7歳の時の父の誕生日の1日前のとき。父は約束の時間を過ぎても帰ってこなかった。私は不安に感じ父に電話したが何度電話してもでてこなかった。
不安は倍増していった。自分を落ち着かせるためでもあったが外にでて様子をうかがうことにした。外の駐車場に父の車がとめてあった。不安が消え安心感がうまれた。
私は走って父のもとへ行った。車のドアを開けた。そこは私の知ってる父はいなかった。車内は血なまぐさい匂いがひろがっていた。父の腹部には1本のナイフが刺さっていた。腹部から溢れ出る血は父の足元まで垂れていた。
私は座りこんでしまい動けなかった。初めて憎しみと絶望というものを知った。もう、何も聞こえなかった。大好きな父が……。大切なものを失ってしまう苦しみ、悲しみ…
もう、私には……。
そんな思い出がチラつくが今更どうとなるわけでもない。
今は優里を…… 私はためらいながら優里の腹部を1刺しした。優里は口から血を吐きながら笑っていた。優里にはわかっていたのだろう。……。優里の白いワンピースは真っ赤な血で染まっていた。

世界が終わる

私は優里の真っ赤な返り血で染まった手を眺めていた。優里が入ってきた窓のほうへ足を運ばせた。ベランダからはこの町が一望できる。小さな光がたくさん集まって綺麗だと感じた。しかしこれも最後となる。優里を殺したことについては後悔していない。だって……。
優里は私を殺す命を受けていた。そして私も優里を殺すことを頼まれた。どちらもが同じ目的。私達……悪魔はこの世に不必要とみなされた。そして私の父は殺された。
優里に……天使に。何故私達が始めに殺されることになったかはわかっていた。
父は世界に本当の絶望を見せるつもりだったのだ。その絶望の美しさはなんとも言えない。父はそれを世界中に見せようとしていたが殺されていまい、その計画はおしまい。
と、思っていたが私も殺される予定にはいっていた。でも父からたくされたこの計画を終わらすわけにはいかない。
どうやっても天使と悪魔は犬猿の仲なのだな。私の体を冷たく静かな風がとおっていった。とても静かだった。私は手に持っている剣を腹へ刺した。
痛みより「これで優里と一緒にいられる」と安心し静かに倒れていった。
真っ赤な血が溢れ出る死体はスーと消えていった。

少しづつ……壊れていく音が。
この世界が絶望に染まっていく音が聞こえた。

END

世界が終わる その時まで

最後まで読んでいただきありがとうございます。
えーと、全て自分で考えたのですが、少し参考にさせてもらったアニメがあります。
ダンガンロンパの絶望と希望を少し参考にさせてもらいました。
よくわからないとこらがあると思いますがご了承ください。ちなみにチェーンメールの内容は今回の作品とほとんど関係ありません。ただ出したかっただけです。
できればご感想お願いします。最後までおつきあいありがとうございます。

世界が終わる その時まで

本当の絶望って? 私は本当の絶望を知っていた。 そして、これから……

  • 随筆・エッセイ
  • 短編
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-02-10

Copyrighted
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Copyrighted
  1. チェーンメール
  2. 絶望と希望
  3. 優里
  4. 世界が終わる