すなお

すなお


もうなんだっていい


ぶっ壊れてしまえ



そう思った次の瞬間にはもう

そんなことできない

だって

でも

ダメだ



そうして



次の瞬間にはもう俺はため息をつく


いったい何におびえてるのか

正体のわからない不安に


その不安を感じる暇がある自分に



嫌気がさす



もういい加減に大人になれよ



誰かの声が聞こえた

気がしただけできっとそれは



もう一人の自分の声




いつまでも悩まされ続けて


覚悟を決められずにいるんだろう?



何をそんなに悩んでる



本当はそんなに悩むことなんてないくせに


本当はそんなに忙しくもないくせに


みんなのまねをして


たいへんな振りをして


俺は一人になるのが怖いだけ


最初からそれが理由


俺はサビシイふりをする



俺はカナシイふりをする



俺は一人になるのが怖いんだ



誰かに支えてほしいんだ



誰かに歌ってほしいんだ



そうして


甘口カレーと

ビターチョコレートと

ブラックコーヒーと

生クリームと

キムチと


全部いっしょくたになったみたいなこの気持ちを



どうしたらいいか教えてほしいんだ




誰かのために歌を唄んだろう?



なら俺のための歌があったっていいじゃないか



俺は


自分に向けて歌を歌った


俺のためだけの歌


ぐちゃぐちゃな俺の下手くそな俺の歌



俺らしくていいじゃないか





辛いのか苦いのか甘いのかわからないその味を


しょっぱいと言って君は笑った



俺は一人じゃないことも知ってる



俺はいつも誰かに支えられていることも知ってる



俺は寂しいと死んでしまう



そう言ったらウサギにしては大きすぎるんじゃないと君が笑った


ウサギみたいな君は



速くてどこへでも飛べて

そのかわいい顔で周りを惑わす


その長い耳で俺の話をよく聞いてくれる



俺の歌も聞いてくれるだろうか



俺の独りよがりな歌も



君のためになんてかっこよくは言えない



だって君のことなんて


本当に知ることなんてできやしないんだから




俺は忙しいふりをする

俺は悲しいふりをする

俺は淋しいふりをする


俺は悩んでいるふりをする


だから本当の自分が分からない



今感じているのは
本当に俺の気持ちなのか


おれはまだ、ぶっこわしちゃいない

俺にはそんな勇気はない


だからきっとおれはまだそのままで


へたれ野郎のままの俺が



今感じているこの気持ちは


きっと本当にそのとおりで


涙が何の味なのか



しょっぱい



そう決まっているのに


わからなくなったんだ



だって君のことすらほんとのところよくわかっていないんだ



そのくせに


だからこれは俺のための歌



嘘だらけの俺のための歌



俺が正直になることはたぶんないから



俺は強がる




涙が流れるのはきっと



辛すぎて、

しょっぱすぎて


苦すぎて



忙しすぎて

悲しすぎて

悩みすぎて


淋しすぎて


そしてたぶん


楽しすぎて

すなお

すなお

すなおになることは難しいです。一人じゃなく、何人かの顔を思い浮かべながらつらつらとかいたもので何やらごちゃまぜで、相変わらずなわたくしと相変わらずなみなさんと・・・あ、だからぼっちぃではないんだけれど、勝手にぼっちぃになる私はだからぼっちっちなんだよとか思うわけで・・・はあ・・・ため息は幸せが逃げるというけれど、ほかの人に不幸を吐きかけてるとも言います・・・すいません今考えました嘘言ってすいません。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-02-10

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