あの日の夕焼けは綺麗だった
誰がなんと言おうと一番綺麗だったよ
例えば僕の他にイジメられている子がいるとしてその子が僕と会うのはないと思う。
その確率と同じくらい僕に対してのイジメがなくなることはないとして僕は抜け出す。
何処から?学校から。
誰もが僕を見下して、誰もが僕を無視する。僕の前に標的だった子でさえも。
「悲しいなぁ…」
ふとでる言葉。こんな僕の気持ちとか裏腹に空はとても青い。通っている商店街はとても賑やかなのになにも聞こえない。
ただ歩いてく。空は青い。
ただ歩いて、ただ歩いて、ついたのは小さな川がある場所。こんなところあったんだ。
川は綺麗だった。涼しい。
「貴方もここが好きなの?」
いきなり声がかけられる。話しかけられるなんていつぶりだろう。
「いや、今はじめてみつけたんだ。」
この子はなぜこんなところにいるんだろう。今は午後一時。そしてこの子は恐らく僕と同じくらいの年だろう。何せこの子は制服を着ている。ただ、見たことない。
「あなた名前は?」
「えっ。ぼ、僕はユキトだよ。」
なんだか普通に話せる。言葉を発したのは久々なのに。言葉を発した僕はなんだかとても嬉しかった。なぜだろう。わからない。そんな僕の心情のように空は今も青い。
この子と話していると時間がわからなくなるのかふと空を見るとオレンジ色に染まりかけていた。こんなに話したのはいつぶりだろう。記憶を蘇らせていると彼女は言った。
「私ねイジメられているの。だからこんな時間に
ここにいるの。」
彼女もイジメられてるんだ。辛いんだ。なんだか同じ気持ちの人がいてくれたことに
安心していると彼女はまた言った。
「でも、私はわざとイジメられているの。憶えていてもらうため。」
えっ。この子はわざと辛いめにあってるの?
彼女が発した言葉の意味を受け止められないまま僕は彼女をみた。
「あれ?」
彼女がいない。どうしたのかわからず周りを見渡すと彼女がいたはずの所から少し上の所に彼女が浮いていた。
「えっ。もしかして君って……」
自分でも信じられない言葉を言おうとしたとき彼女が言った。
「私ね実は太陽系の神様なの。だからもう帰らなくちゃ。でもねユキト君。寂しがらないで。勇気をだして。ずっと見守ってるから。」
そう言って彼女は空へと上る。なぜだろう。自然と笑みが零れる。悲しいがなかった。
辛さが消える。勇気がでる。
「頑張ろうかな…?」
ふと零れでる言葉。空を見上げる。
空はとても綺麗な夕焼けだった。
あの日の夕焼けは綺麗だった
どうも。おはにゃます。Peviaです。
またまた駄作です。すみません。
これは友人の家から帰る途中に見た夕焼けが
とても綺麗だったときに思いついた作品です。
夕焼けって綺麗なときは鳥肌がたつほど綺麗
ですよね。そんなことを思いながら綴りました。
これからも、よろです。
ではでは、さいならー